リビングインテリアを作る時、ネット画像や雑誌、家具ショップのコーディネート例を見て「どんな感じのインテリアにしようかな?」と参考にしますよね。
世間には様々なスタイルのインテリアがありますが、北欧テイストは、日本でも親しみがあり、マンションや戸建住宅、賃貸など、どんな形態の住まいでも作れるインテリアです。
北欧インテリアが人気の理由は
- 比較的狭い日本の住まいにも合った淡い色使い
- 木目の見える家具が似合うリラックス感のあるスタイル
- 茶色・ベージュ・グリーン等、自然をモチーフとした色を使った親しみのあるスタイル
だからではないかと思います。これらは、「くつろぎ」や「リラックス感」を必要とするリビングという空間にとてもマッチしているので、必然的に北欧リビングインテリアが受け入れられているというわけなんですね。
では、何も置いていない状態のリビングに、イチから北欧スタイルを作っていくには、何をポイントにすればよいのでしょうか。
配色、家具の色、ソファの色など、リビングに欠かせないアイテムを中心に、北欧インテリアの作り方を解説していきましょう。
①すっきり派と温もり派どちらの配色が好み?
①-①北欧インテリアの主な配色系統
北欧インテリアには、
①薄い茶色のフローリングに、白っぽい茶色の木目を組み合わせた穏やかな雰囲気(ナチュラルな雰囲気)の空間
②温もりのある中間くらいのフローリングに、ブルーやグレーの冷たい色を足して冷たい雰囲気(生活感の少ない雰囲気)の空間
③上の2つをミックスしたメリハリのある雰囲気(どの季節と組み合わせても居心地良く感じる)の空間
の3種類があります。
リビングの役割は、家族が集う、リラックスできる住まいの中心となる場所です。
しかしながら、「くつろげる」と感じる空間は、人によって様々です。
「周りにごちゃごちゃと、ある程度、モノがある方が落ち着く」という人もいれば、「綺麗に片付いて生活感が無い方が落ち着く」という人もいます。
重要なのは、リビングに北欧インテリアを作る前に、上の3つのタイプから「どのインテリアが好みか」を把握しておくことが大切です。
①-②上の3つから好きな系統を決める
リビングは、床・壁・天井からなる箱型の空間です。
この空間に、家具やファブリックを足して、北欧インテリアを完成させていくわけですが、それぞれの色を選ぶ時、まずは、お部屋の色がどのように構成されているか知っておく必要があります。
インテリアの配色は、下記が3つがベースとなっています。
- 床・壁・天井のベースカラー(新築やリフォームでは決めることができるもの。すでに完成している場合はDIYを除き、変えることができない部分)
- ソファ・家具・チェア・カーテン・ラグのメインカラー(自分で色を選定し、コーディネートするもの。)
- クッションやアート、雑貨などのアクセントカラー(自分で色を選定し、コーディネートするもの。)
「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の割合は、「7:2.5:0.5が好ましい」とされています。
「メインカラー」「アクセントカラー」の場所と割合を知っておくことは、理想とする居心地の良い空間を作るために必要なことです。
例えば、オレンジやイエローの目立つ色のチェアや背の低い収納家具をリビングのアクセントに置きたいと思った時、すでに、ソファにカラフルなイエロー、ラグに、温もりのあるブラウンを選定してしまっていると、「目立たせるはずだった家具が周りと馴染んで、ちっとも主張してこない」なんてことになりかねません。
比較的安価な洋服とは違い、インテリアに使うものは、大型で高価なものが多く、「色を間違った」「色が気に入らない」からと言って、捨てたり、すぐに買い替えるわけにもいきません。
上記の配色の基本を知っていれば、ソファとラグを別の色にして、チェアや収納家具が目立つインテリアを一発で作ることができるのです。
好きな系統の配色は、インテリア配色の「メインカラー」に該当します。
①-②の雰囲気の中から好きな系統を選び、それに沿うように、ソファ、ラグ、カーテン、家具の色を決めていきましょう。
(ソファの色は「④リビングの顔となるソファは何色が良い?」、家具の色は「⑤ソファ以外の家具は何色が良い?」で後述)
メインカラーの好みがわからないという方は下記をヒントにして下さい。
みなさんはインテリアの色を決める時、どのような手順を踏んでいますか?「好きな色だから」「居心地が良さそうな色だから」「今持ってる家具に合う色だから」等々、様々な理由でインテリアの中に色を取り入れているかと思います。なかには「色なんて考えたことがなく、あるものを適当に組み合わせてるだけ」と言う方もいらっしゃるかもしれませんね。どんな色を選んでも、違和感を感じなければ正解なのですが、“おしゃれ”と感じる空間には、ある法則があります。それはベースカラー対メインカラー対アクセントカラーを70%対25%対5%の割... 北欧インテリアの基本的な2つのメインカラーとおしゃれな配色事例 - interior-supply.jp |
②フローリングの色は何が良い?
①-②で、床は「ベースカラー」であり、新築やリフォームを除いて、変えることができない部分だと説明しました。
でも、最近は、既存の床の上から乗せだけで床の色や雰囲気をガラリと変えることができるDIY向きの厚みの薄いフロアタイルが出ています。
フローリングの色には、主に「黒」「暗い茶色」「中間くらいの茶色」「明るい茶色」「グレー」「ホワイト」の6種類あります。
黒のフローリングと北欧インテリアを組み合わせたリビング。
暗い茶色のフローリングと北欧インテリアを組み合わせたリビング。
中間の茶色のフローリングと北欧インテリアを組み合わせたリビング。
明るい茶色のフローリングと北欧インテリアを組み合わせたリビング。
スモーキーな明るい茶色のフローリングと北欧インテリアを組み合わせたリビング。※スモーキーな明るい茶色の床材は、ここ数年の床材の色柄のトレンドです。
床材を選ぶとき「明るい雰囲気にしたい」ということで、白っぽい床にする方が多くいらっしゃいます。一昔前まで、白っぽい床と言えば「優しい印象のメープル」や「自然な印象のパイン」や「可愛い雰囲気のビーチ」などナチュラルな印象の床材がほとんどだったように思います。しかしながら、ここ最近、どのメーカーでも目にするようになったのが、模様がグレイッシュな明るい茶色の床材。意味がわからないという方のために、これまでの明るい床材とトレンドの明るい床材を比較してみると■ナチュラルな印象の床材とグレイッシュなかっこ... グレーの床が熱い!グレイッシュな床のインテリアのコツ&46実例 - interior-supply.jp |
グレーのフローリングと北欧インテリアを組み合わせたリビング。
ホワイトのフローリングと北欧インテリアを組み合わせたリビング。
北欧インテリアの配色は、「淡い色」が基本なので、フローリングの色は、薄い茶色の方が合います。
床色ごとの北欧リビングを見たい場合やすでに床に暗い茶色のフローリングが貼ってある場合は、下記を参照してください。
木目の温もりと無彩色の無機質さを組み合わせた北欧インテリアを作りたい時、あなたならどんな暗さの木目を選びますか?北欧インテリアと聞くと何となくナチュラルな印象がして、木目を薄い茶系(ナチュラルブラウン系)でまとめる人がほとんどではないかと思います。では、「茶系の木目の中で最も暗いダークブラウンや親しみのある中間くらいのミディアムブラウンの木目を取り入れた場合、北欧らしさが薄れてしまうのか?」と言えば、そうでもありません。ダークブラウン・ミディアムブラウン・ナチュラルブラウンの3種類の木目と、ナチュ... 茶色の北欧インテリア-4つの茶系配色別コーディネート実例50選 - interior-supply.jp |
③壁の色は何色が良い?
壁も床と同じく「ベースカラー」であり、新築やリフォームを除いて、簡単に変えることができず、住まいの大部分がホワイト系の壁に囲まれたリビングではないかと思います。
新築やリフォームの場合は、計画の中で壁紙の色柄をイチから決めることができますが、「すでに壁に貼ってある壁紙の色を変えることができない」と思っている方も多いでしょう。しかしながら、壁紙も②の既存の床の上から貼れるDIY向きの床材同様、糊付きの壁紙を通販で手に入れることができます。
北欧リビング向きの壁紙は、次の5つです。
③-①【パターン1】淡い配色でナチュラルに
クリーム・ベージュ等の暖かい色の壁紙だけでなく、レッド・ブルー・グレー・パープル系の壁紙でも白っぽい色を選定することで、柔らかく優しい雰囲気の北欧インテリアを作ることができます。
黄みがかった明るい茶色のヘリンボーン床と赤みがかった白っぽいグレーの壁紙をコーディネートした北欧リビング。
ミディアムブラウンのヴィンテージなフローリングと淡いイエローの壁紙をコーディネートした北欧リビング。
ミディアムブラウンのフローリングと緑がかった白っぽいグレーの壁紙をコーディネートした北欧リビング。
③-②【パターン2】涼し気な配色でスッキリと
茶系のフローリングのリビングは、暖かな印象の空間です。壁色を冷たい色にすることで、すっきりとした広々とした北欧インテリアを演出することができます。
明るい茶色のフローリングと少し灰みがかった青緑のアクセントクロスをコーディネートした北欧リビング。
少し薄いミディアムブラウンのフローリングとグレーの壁をコーディネートした北欧リビング。
③-③【パターン3】花柄や植物柄プリントでエレガントに
花や植物、葉っぱをモチーフにした壁紙は、北欧リビングにエレガント・キュート・ナチュラル等の要素を加えます。
明るいミディアムブラウンのフローリングと、灰みがかった赤、ブルー、グリーン、イエロー、ネイビーを使った細かい草花プリントのアクセントクロスをコーディネートした北欧リビング。
濃い茶色の寄木張りフローリングとホワイト×緑がかった薄いグレーの花柄プリントの壁紙をコーディネートした北欧リビング。
③-④【パターン4】幾何学模様でスタイリッシュに
スモーキーなナチュラルブラウンのパーケットフローリングとホワイト×グレー×イエローの薄い幾何学模様の壁紙をコーディネートした北欧リビング。
黒っぽいグレーの床とホワイト×グレーの繊細な3Dの幾何学模様のアクセントクロスをコーディネートした北欧リビング。
③-⑤【パターン5】ダークカラーでメリハリを
北欧インテリアの淡い配色の空間を見て「物足りない」と感じる方は、暗い色のアクセントクロスを足して、壁面に明暗のメリハリを作る方法もあります。
ナチュラルブラウンのフローリングとホワイトの低いL型収納を組み合わせ、ブラックのアクセントクロスをコーディネートした北欧リビング。
赤みがかったミディアムブラウンのフローリングとブラックのアクセントクロスをコーディネートした北欧リビングダイニング。
スモーキーなナチュラルブラウンのフローリングと黒っぽいグリーンの壁紙と天井をコーディネートした北欧リビング。
ナチュラルブラウンのフローリングと暗いグレーのアクセントクロスをコーディネートした北欧リビング。
前回、リビングに北欧インテリアを作る時のコツを紹介しました。上記で壁の色は、「ナチュラルな色、涼し気な色、花柄や植物柄プリント、幾何学模様、ダークカラーの6種類が北欧インテリアに合う」と書いたのですが、なかには「上記以外のホワイト系を除く壁紙を貼った北欧リビングを作ってみたい」と感じた方もいらっしゃるでしょう。一般的にホワイト系の壁紙が貼られていることが多いリビングですが、貼ってはがせる壁紙や糊つきの壁紙を使えば、DIY感覚で壁の色を変えることができる時代になっています。 北欧スタイルのリビングル... 北欧リビングインテリアと7種類の壁紙&インテリア実例66選 - interior-supply.jp |
④リビングの顔となるソファは何色が良い?
④-①ソファの色
ソファの色は、インテリア配色の「メインカラー」に該当し、自由に決めることができます。
北欧インテリアは、全体的にぼんやりとした印象が強い、心地良さそうな空間なので、ソファの色は、ベージュ・アイボリー・グレーがおすすめです。
また、暖かい色と冷たい色を組み合わせて、どの季節にも合う配色にすると、より北欧らしさが出ます。
床の色が温かい色の場合は、冷たい色のソファ、床の色が冷たい色の場合は、暖かい色のソファをコーディネートするのが良いでしょう。
※家具の色にもよります。
グレーのフローリングと灰みがかったベージュの2人掛けソファをコーディネートした北欧リビング。
④-②ラグとソファの組み合わせ
ラグを敷く場合は、
- ①ラグを冷たく、ソファを暖かく
- ②ラグを暖かく、ソファを冷たく
- ③ラグを冷たく、ソファを冷たく
- ④ラグを暖かく、ソファを暖かく
の4パターンがあります。
④-②-①ラグを冷たく、ソファを暖かく(寒暖のバランス◎)
ミディアムブラウンのヘリンボーン床、白っぽいグレーのラグ、白っぽいベージュの2人掛けソファをコーディネートした北欧リビング。
ミディアムブラウンのフローリング、グレーのシャギーラグ、ベージュの2人掛けソファをコーディネートした北欧リビング。
④-②-②ラグを暖かく、ソファを冷たく(寒暖のバランス◎)
黄みがかったナチュラルブラウンのフローリング、赤みがかった濃いブラウンのシャギーラグ、グレーの2人掛けソファをコーディネートした北欧リビング。
ナチュラルブラウンのフローリング、赤みがかった薄いブラウンのラグ、白っぽいグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネートした北欧リビング。
④-②-③ラグを冷たく、ソファを冷たく(リビング全体が冷たい雰囲気)
スモーキーなナチュラルブラウンのフローリング、白っぽいグレーのラグ、スモーキーな薄い水色の2人掛けソファをコーディネートした北欧リビング。
ナチュラルブラウンのフローリング、薄いグレーのラグ、薄いグレーの2人掛けソファをコーディネートした北欧リビング。
④-②-④ラグを暖かく、ソファを暖かく(リビング全体が暖かい雰囲気)
ナチュラルブラウンのフローリング、ブラウン×黄土色×レッド×オレンジ×ベージュの幾何学模様のラグ、濃いベージュ(暗いイエロー)の2人掛けフロアソファをコーディネートした北欧リビング。
濃い茶色のフローリング、濃いブラウンのラグ、クリーム色のムートンラグ、クリーム色の2人掛けソファをコーディネートした北欧リビング。
④-③ベージュ・アイボリー・グレー以外のソファを置きたい場合は?
以前、北欧インテリアの作り方の基本中の基本を解説した際、「自然界にある色を空間の中に取り入れると自然と北欧っぽくなる」と説明しました。
根強い人気の北欧インテリア。筆者の元に、相談がある案件の8割が「北欧っぽくしたいんです」「北欧カラーでコーディネートしたいんです」といった内容です。これらの相談を聞いていて感じるのが 木目の家具に合いそう ゴチャゴチャと内装に手を加えなくても実現しそう 狭い空間でも居心地良く見えそうといったようなお施主様の心理状態です。さて、インテリアにさほど興味がない方でも、何となく耳にしたことがあるであろう北欧スタイルですが、北欧デザインのテーブルや北欧デザインのソファやチェア、北欧プリントのクッションを買... 【入門編保存版】心地良い北欧インテリアの基本と実例41選 - interior-supply.jp |
この時紹介した自然界にある色のサンプルが下記です。
これらの色に近い色のソファをリビングにコーディネートすると、「②フローリングの色は何が良い?」や「③壁の色は何色が良い?」で紹介した床や壁の色とも合い、リラックス感のある北欧インテリアを作ることができます。
赤みがかったナチュラルブラウンのフローリングとくすんだ暗いブルーの2人掛けソファをコーディネートした北欧リビング。
薄いグレーの床と黒っぽいブルーの3人掛けソファをコーディネートした北欧リビング。
灰みがかった白っぽい茶色のフローリングとスモーキーな薄いグリーンの2人掛けソファをコーディネートした北欧リビング。
ヴィンテージ感のあるナチュラルブラウンのフローリングと暗いブラウンの3人掛けソファをコーディネートした北欧リビング。
冷たさと暖かさのバランスが良く、洗練された印象の北欧インテリア。リビングを北欧インテリアでまとめる場合、まず最初に悩むのが、「リビングの顔であるソファをどんな色にするか」ではないでしょうか。 ソファにだけ色が無い北欧リビング北欧インテリアの作り方には、 カラフルな配色可愛いプリント柄を取り入れたおしゃれな配色グレーを中心とした上品な配色等、様々なコーディネートの仕方がある為、ソファを目を引く目立つ色にしてしまうと「北欧らしい落ち着きが損なわれるのでは?」「違うテイストのインテリアに見えてしまうの... ソファの色選定のヒントに12のソファの色別北欧インテリア64選 - interior-supply.jp |
⑤ソファ以外の家具は何色が良い?
ソファ以外の家具は、インテリア配色の「メインカラー」です。
リビングには、ソファの前に置くコーヒーテーブル、テレビを置くテレビボード、細々した雑貨や日用品、本を収納する収納などの家具が必要です。
北欧インテリアは、全体的に淡い配色が基本なので、家具の色柄は、薄い茶色や白っぽい茶色の木目家具、ホワイトやグレーの無彩色を使った家具がおすすめです。
黒っぽいダークブラウンのフローリング、薄いグレーの寝椅子2人掛けソファ、薄いグレーのラグ、ホワイトの丸型コーヒーテーブル、薄い茶色の木製キャビネットと薄い茶色の木目扉を組み合わせたテレビボード、薄い茶色の木とホワイトレザーを組み合わせたチェアをコーディネートした北欧リビング。
薄い茶色のフローリング、グレーのラグ、ブラックレザーの2人掛けソファ、ダークブラウンの木製三角形テーブル、明るい茶色の木製キャビネットと明るい茶色の木目扉を組み合わせたテレビボードをコーディネートした北欧リビング。
ナチュラルブラウンのフローリング、白っぽいグレーのシャギーラグ、暗いグレーの寝椅子付き2人掛けソファ、薄い茶色の木製キャビネットとホワイト扉を組み合わせた飾り棚付きのテレビボードをコーディネートした北欧リビング。
ナチュラルブラウンのフローリング、ホワイト×グレーの曲線幾何学模様のラグ、白っぽいグレーの寝椅子付きソファ、シルバー金属脚とホワイト天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブル、ホワイトキャビネットと青みがかったガラス天板とホワイトの引き出しを組み合わせたテレビボード、シルバー金属とくすんだ薄い茶色の座面を組み合わせたアームチェアをコーディネートした北欧リビング。
しかしながら、居心地の良く感じるインテリアは、全体的なまとまりも必要です。床の色が薄い茶色ではない場合、床色に似た木目の家具をコーディネートする方法もあります。
濃い茶色のフローリング、濃い茶色の木製長方形コーヒーテーブル、グレーの2人掛けソファ、濃い茶色の木製キャビネットと濃い茶色の木目扉を組み合わせたテレビボードをコーディネートした北欧リビング。
北欧インテリアの床の色と家具の色の組み合わせは、下記を参考にして下さい。
北欧インテリアを作る時の床・壁・天井の内装色について、先日「【入門編保存版】心地良い北欧インテリアの基本と実例41選」で、全体的に白っぽく淡い配色が好ましいと解説しました。しかしながら、全ての住まいが元から北欧インテリアに合うように作られている訳ではないので、床色が「THE茶色といった感のある木の色だ。」「重厚感のある黒っぽい茶色だ。」という場合もあるでしょう。特に、内装の配色は一定の周期ごとにブームがあり、「全体的に白っぽい配色で開放感のある内装が好まれた時代」「暗い茶色の木目で重厚感のある内装... 家具の色決めに【6種類の床色×北欧インテリア】厳選60例 - interior-supply.jp |
⑥北欧らしさをアップする5つのアイテム
ここまで、リビングの中でも大きな面積を占める床・壁・ソファ・家具について、色の選び方をポイントに解説してきましたが、インテリアに北欧らしさを演出するものは色だけではありません。
狭いリビングでも圧迫感を出さずに、北欧っぽい印象をアップさせる5つのアイテムを紹介しましょう。
⑥-①観葉植物
淡い色で配色した北欧インテリアに活き活きとした印象を加えるアイテムです。
茶色のオープンシェルフとコーナー2箇所、背の高い家具の上に観葉植物を飾ったナチュラルな印象の北欧リビング。
ソファの両脇とコーヒーテーブルの上に観葉植物を飾ったカジュアルな印象の北欧リビング。
インテリアを生き生きと見せ、癒し効果も期待できる観葉植物。部屋の中に置くだけで、おしゃれ感が増し、グリーン(緑)をアクセントカラーとして活用することも出来ます。観葉植物を育てたことが無い筆者も、2017年の暮れに、ふと立ち寄った花屋さんで、500円の鉢植えポトスを購入し、天井から吊り下げています。そんな手軽な観葉植物ですが 飾る場所 飾り方を考えてから、植物を選んだ方が、その後のメンテナンスも楽ですし、長く植物と暮らすことができます。観葉植物を飾る時は、飾る場所の高さがポイントになります。みなさんは「背... インテリアを劇的おしゃれにする観葉植物の飾り方&34実例 - interior-supply.jp |
⑥-②主照明以外の間接照明
ホワイト、薄いグレー、寒色等の冷たい色を多く配色した北欧リビングは、広く開放的な雰囲気になる反面、寒々とした印象になってしまいます。人工的な光の力を借りて、リラックス感をアップさせましょう。
白っぽい茶色のフローリング、濃いグレーのソファ、濃いグレー×ホワイトのパターン柄のラグ、薄い茶色の木製テーブルでまとめ、ソファの隣に、ブラックの背の高いフロアランプを置いて、ソファと壁を照らした北欧リビング。
ナチュラルブラウンのフローリング、くすんだ暗いブラウン系のシャギーラグ、ダークグレーの2人掛けソファ、シルバー鏡面脚とガラス天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブル、黒っぽいダークブラウンの横長テーブルを組み合わせ、ソファと窓の間に、ベージュシェードのフロアランプを置いて、コーナーを照らした北欧リビング。
⑥-③アートや写真
リビングに置く家具は、腰の下くらいの高さまでの物が多く、壁面が殺風景になりがちです。ソファの後ろの壁、窓横の壁面などにアートを飾って、おしゃれな雰囲気をアップしてみましょう。
ソファの後ろの壁に、黒の額縁に入れた淡い色のアートを4枚、ラダーシェルフにカラフルな雑誌を4枚掛けて飾った北欧リビング。
腰窓横のコーナーとブラックのローテーブル上部の壁面に、ブラックの額縁に入れたモノクロポスターを飾った北欧リビング。
インテリアをおしゃれにする額装したポスター。壁に直にポスターよりも立体感があり、高級な印象がアップするのが特徴です。額装と聞くとギャラリーなどの高価な絵を思い浮かべてしまうかもしれませんが、100均のダイソーではA2(42.9× 59.4cm)のフォトフレームが500円(税抜き)で売っています。今までお財布に余裕がある人にしかできなかった「ポスターを飾ったインテリア」がより身近になってるという訳なんですね。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || ).push({});また、ポスターは1枚だけよりも、2枚以上飾った方が断然おしゃ... アルファベットポスターで北欧風に!おしゃれインテリア実例42選 - interior-supply.jp |
⑥-④ふかふかした素材
ホワイト、薄いグレー、寒色等の冷たい色を多く配色した北欧リビングに、色は冷たい色のまま、厚みや素材感で温もりを足す方法です。
薄いグレーのソファの上に、ホワイトのファーを乗せ、無彩色のクッションをコーディネートした北欧リビング。
グレーの2人掛けソファの上に、分厚いグレーのニットブランケットをコーディネートした北欧リビング。
窓前のホワイトの収納付ベンチの上に、濃いグレーのムートンラグをコーディネートした北欧リビング。
⑥-⑤クッション
淡い配色のぼんやりとした空間に、アクセントカラーを加えるのに最適なアイテムです。
灰みがかったベージュのコーナーソファの上に、コーラルピンクの無地クッションをコーディネートした暖かな印象の北欧リビング。
ホワイトの2人掛けソファの上に、鮮やかなイエローの無地クッションをコーディネートした広々とした印象の北欧リビング。
薄いグレーの2人掛けソファの上に、暗いブルーの無地クッションをコーディネートしたカジュアルな印象の北欧リビング。
数千円でインテリアを劇的におしゃれにすることが出来るクッション。クッションの役割は「背もたれと背中や腰の隙間を埋める」「寝転んだ時の枕代わりになる」だけでなく、インテリアの配色やスタイルに大きな役割を果たしています。例えば、上記の無難でどこにでもありそうなソファでも、上に置くクッションの配色と柄で「北欧風」「ヴィンテージ風」などに変えることが可能です。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || ).push({});インテリアスタイル別のクッションのコーディネート法は別の機会に紹介することにして、このペー... 簡単にお洒落感アップ!クッションインテリア6つの基本&実例45選 - interior-supply.jp |
いかがでしたか。
リビングを北欧スタイルにまとめるコツを6つ紹介しましたが、大切なのは一番最初に書いた「全体的なイメージ」です。
「穏やかな雰囲気(ナチュラルな雰囲気)の空間」「冷たい雰囲気(生活感の少ない雰囲気)の空間」「暖かいと冷たいをミックスしたメリハリのある雰囲気(どの季節と組み合わせても居心地良く感じる)の空間」のどのイメージにするかを決めてから、ソファ・ラグ・カーテン・家具をコーディネートしていくと、色を選ぶ時に迷いが出ず、最も心地よいと感じるリビングが完成します。
このページでは、白っぽい色(クリーム、ベージュ、アイボリー、グレー)の配色の北欧インテリアが中心でしたが、「はっきりとした青や黄色、緑を取り入れたい」という方は下記をヒントにして下さい。
「北欧インテリア」と聞くと、ブルー・水色・イエローなど、目を惹く鮮やかな色のソファやチェア、クッションを使ったインテリアを思い浮かべませんか?北欧インテリアには1.リラックス感のある心地良い配色でまとめた空間2.くすんだ水色や緑など鮮やかさの少ない有彩色でまとめた空間3.ハっと目を惹く鮮やかな有彩色をアクセントに取り入れた空間の3種類があり、冒頭で述べた「目を惹く鮮やかな色のソファやチェア、クッションを使ったインテリア」は一番下の配色に該当し、海外インテリアっぽいコーディネートの仕方です。「ダイニン... 取り入れやすい10種類の北欧カラーの組み合わせ&実例63選 - interior-supply.jp |