くつろぎ感を演出する茶色と緑。
この2つの組み合わせは、土と植物、木と葉っぱなど自然界に存在する色なので、違和感が無く、インテリア界では、老若男女・どの世代にも好まれる配色だと言われています。
また、茶色も緑も、癒し・落ち着きといったリラックス効果のある色で、部屋の役割から考えるとリビング向き。
リビングの目的は、家族の集う場所なので、色の性質や効果とピタリと合うという訳なんですね。
ただ、「緑と茶色を組み合わせたリビング」と聞くと、白っぽく黄みがかったパインウッドのような茶色の木の家具と黄緑のラグやクッションを組み合わせたナチュラルなコーディネートを思い浮かべがちですよね。
しかしながら、茶色にも緑にも様々な暗さや明るさがあり、どの茶色とどの緑を組み合わせるかによって、重厚感、上品、エレガントなど様々な印象のインテリアを作ることができます。
7種類の組み合わせを紹介しますのでリラックス系リビングコーディネートのヒントにしてみて下さい。
【茶色】×【緑】の重厚感のあるインテリア
黒っぽい茶色のコーナーソファと鮮やかさが少ない黄緑のシャギーラグをコーディネート。
ソファの前に白っぽい茶色のレザー製円形オットマンをプラス。茶色と黄緑の自然色をリッチな印象で組み合わせたシンプルなインテリア。
白みがかった茶色の2人掛けソファと暗い緑の無地クッションをコーディネート。
ソファの前に黒の正方形コーヒーテーブルをレイアウトし、緑のカードやキャンドルで色を統一。「鮮やかさが少ない」「暗い」2色を組み合わせた落ち着きを感じるインテリア。
鮮やかさが少なく、暗い緑のラウンジチェアと茶系の大理石調の天板のコーヒーテーブルをコーディネート。
チェアの上に白っぽい茶色のファーを乗せ、リッチな印象をアップ。壁面にも緑を使った地図のようなアートをディスプレイし、大人のインテリアを演出。
上部がオープンになった茶色の木の間仕切り壁を背に明度・彩度が低い黄緑のコの字型ソファをコーディネート。
床に薄いグレーのカーペットを敷き、ソファの前にゴールドのコーヒーテーブルをプラス。木と黄緑を暗い色で組み合わせることで高級感をアプ。
壁を背に鮮やかさが少ない黄緑の2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に暗い茶色のラグを敷き、暗い茶色の木製円形コーヒーテーブルをプラス。ソファの横にもコーヒーテーブルと全く同じ素材と色のサイドテーブルをレイアウト。白っぽく黄みがかったカジュアルなフローリングのリビングに高級感を演出したインテリア。
彩度が低い黄緑のボーダー柄の2人掛けソファと木製ひじ掛け付きの黄みがかった茶色のチェアを対面にコーディネート。
ソファとチェアの間に茶系のカウハイドラグを敷き、高級デザインのガラス製円形コーヒーテーブルをプラス。ソファのデザインとソファとチェアの色使いはカジュアルですが、ラグでリッチな印象をアップ。
白っぽい茶色のレザー製2人掛けソファと暗い緑のレザー製ラウンジチェアを対面にコーディネート。
白っぽいグレーのラグを敷き、薄いグレーのシンプルなデザインの正方形コーヒーテーブルをプラス。ソファ正面の壁に暗い青緑のアクセントクロスを貼ってウォールシェルフを取り付け、デスクスペースと観葉植物をディスプレイ。
グレーのレンガ壁を背に灰みがかった薄い黄緑の2人掛けソファをコーディネート。
床にベージュのラグを敷き、グレーの木製長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファの上にグレー×黒の細いストライプ柄とグレーの無地クッションを乗せて、上品な印象をアップ。
腰窓を背に黒っぽく灰みがかった緑の2人掛けソファ、ソファと対面に黄みがかった茶色のレザー製チェアをコーディネート。
ソファとチェアの間に黒の線が薄く入ったグレーのラグを敷き、黒の円形コーヒーテーブルをプラス。自然を感じる配色を彩度を低くしてまとめた大人のナチュラルインテリア。
暗い緑のベルベット素材のコの字型ソファと白っぽい茶色のシャギーラグをコーディネート。
ソファにラグと同色の無地クッションをプラス。色使いと素材使いが上品で高級過ぎないインテリア。
暗い緑のコーナーソファと赤みがかった茶色のボリュームのあるレザー製ラウンジチェアをコーディネート。
明るい茶色のフローリングに白っぽいベージュの無地ラグを乗せ、暗い茶色の木と薄い茶色のファブリックを組み合わせたオットマンテーブルをプラス。「床は明るく、家具は暗めに」とメリハリを出した開放感のあるインテリア。
焦げ茶のレザー製コーナーソファと暗い黄緑のシャギーラグをコーディネート。
ソファの前に黒の脚とヴィンテージな暗い茶色の木を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファ正面の壁を暗い黄緑、残りの壁を白っぽい茶色にして、くつろぎやすそうなリビングを演出。
暗い黄緑のベルベット製2人掛けソファと白っぽい茶色の木と茶色のレザーを組み合わせたチェアを対面にコーディネート。
薄っすらと暗い黄色が混じった薄いグレーの円形ラグと華奢なゴールド脚とガラスを組み合わせた円形コーヒーテーブルをプラス。薄い茶色の床と白の壁のリビングを色使いとデザインで高級に見せたインテリア。
【茶色】×【緑】の落ち着きのあるインテリア
ホワイトのレンガ壁を背に白っぽい緑のエレガントなデザインの3人掛けソファをコーディネート。
床にアイボリー×黒のギザギザ線のラグを敷き、ソファとコの字に暗い赤茶色のレザー製ラウンジチェアをプラス。コーヒーテーブルとサイドテーブルを変形デザインのゴールドにしてエキゾチックな印象をアップ。
暗い緑のベルベット2人掛けソファと暗い茶色の木製変形コーヒーテーブルをコーディネート。
床に黒・茶色・グレー・彩度と明度が低い黄色を組み合わせたパターン柄のラグを敷き、ソファにホワイト・ベージュ・彩度が低い黄色の無地クッションをプラス。ソファと家具は高級、ラグとクッションは明るく親しみのある色でまとめた、リラックスできそうなインテリア。
明度が高く、彩度が低い茶色の寝椅子付き2人掛けソファと白っぽく灰みがかった黄緑のラウンジチェアをコーディネート。
床に白っぽいラグを敷き、暗い茶色のフレームと黒ガラスを組み合わせた長方形コーヒーテーブルをプラス。白っぽい色でまとめつつ、彩度が低い茶色と黄緑を組み合わせることで、静けさを感じる落ち着いた雰囲気を演出。
灰みがかった茶色のコーナーソファと暗く白っぽい緑のパターン柄のラグをコーディネート。
ソファの前に暗い茶色の木製長方形テーブル、ソファの斜め前に灰みがかった黄色のラウンジチェアをプラス。茶色・黄緑・緑を全てグレイッシュな色にすることで、落ち着きを演出。
灰みがかった黄緑の寝椅子付き2人掛けソファとグレイッシュな黄みがかった茶色のシャギーラグをコーディネート。
ソファの前に黒の木製円形コーヒーテーブルをプラス。ソファとラグを似たような色で組み合わせ、黒のテーブルで引き締めたリラックス感の強いインテリア。
白っぽい焦げ茶の木目の壁と薄い緑のコーナーソファを対面にコーディネート。
茶色と緑を白っぽい組み合わせにすることで落ち着きをアップ。入室するなり数分で睡魔が襲ってきそうな色使い。
【茶色】×【緑】の親しみのあるインテリア
壁を背に少し暗めの黄緑の2人掛けソファと茶色の木製長方形コーヒーテーブルをコーディネート。
床に白っぽいグレーのラグを敷き、ソファと対面に明るい茶色の木製ロッキングチェアをプラス。掃き出し窓の外をゆっくり眺めながらリラックスできそうなインテリア。
茶色の木と薄い黄緑のファブリックを組み合わせたレトロデザインの2人掛けソファと茶色の木製長方形コーヒーテーブルをコーディネート。
床に白っぽいベージュのラグを敷き、ソファと対面に木と黄色のファブリックを組み合わせたチェアをプラス。デザインと色使いが優しく、自然を感じるインテリア。
【茶色】×【緑】の温かみのあるインテリア
オレンジっぽく見える茶色のアクセントクロスを背に、白っぽい茶色の2人掛けソファをコーディネート。
床にベージュ×オレンジのタイル調のラグを敷き、ホワイトの1本脚と暗い茶色の木製天板を組み合わせた円形コーヒーテーブルをプラス。ソファの斜め前に、灰みがかった黄緑のベルベット製ラウンジチェアとオットマンを置いて、くつろぎ感アップ。
暗い青緑の2人掛けソファとオレンジっぽく見える茶色の木製ラウンジチェアをコーディネート。
床にベージュのラグを敷き、白っぽい茶色の木目の円形コーヒーテーブルをプラス。ソファの上にベージュと薄いオレンジ色のパターン柄のクッションを乗せ、暖かい雰囲気をアップ。
壁を背に暗い黄緑の2人掛けソファをコーディネート。
黒×茶色×ベージュの細いストライプ柄のラグを敷き、木目が綺麗な茶色の長方形コーヒーテーブルとサイドボードをプラス。オレンジと黄色の暖色のクッションをソファに乗せて、リラックス感のあるインテリアを演出。
間口が短い方の壁に灰みがかった緑のアクセントクロスを貼ったリビングに、白っぽい茶色の3人掛けソファとパーソナルソファをコーディネート。
光が当たると白っぽく見える茶色レザーのソファを使うことで、重厚感を少なめに。
【茶色】×【緑】のレトロ感のあるインテリア
灰みがかった青緑の壁とホワイトの腰壁を組み合わせたリビングに、茶色レザーのパーソナルソファ2台をコーディネート。
床に白っぽいグレーと薄いグレーを組み合わせたパターン柄のラグを敷き、茶色の木製長方形テーブルとサイドボードをプラス。壁紙クロスの色がおしゃれなインテリア。
通路を背にひじ掛けが無いシンプルなデザインの青みがかった少し暗めの緑のソファをコーディネート。
床に白っぽい茶色のシャギーラグを敷き、ソファと対面に焦げ茶のレザー製ラウンジチェアをプラス。コーヒーテーブルを真っ白にして、開放感と清潔感を演出。
暗い黄緑の2人掛けソファと暗い茶色の木製円形コーヒーテーブルをコーディネート。
床にグレー×黒のチェック柄のシャビーなデザインのラグを敷きレトロ感をアップ。コーヒーテーブルの上の食器とソファの上のクッションをブルー系にして、アクセントカラーをプラス。
ヴィンテージな茶色のレンガ壁を背に薄い緑のレトロデザインの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、オレンジっぽく見える茶色の木製長方形コーヒーテーブルをプラス。重厚感のある壁と床のリビングに、わざとカジュアルな印象の色使いとデザインのソファとテーブルを組み合わせたインテリア。
【茶色】×【緑】の上品なインテリア
ベージュの2人掛けソファとベージュ×茶色のシェブロン柄のラグをコーディネート。
ソファとコの字にグレーに見える灰みがかった薄い緑のファブリックチェアをプラス。壁面を薄い灰みがかった緑、木の色を灰みがかった薄い茶色にした上品なLDKインテリア。
壁を灰みがかった薄い緑にして、白っぽいグレーの2人掛けソファと薄いグレーのラグをコーディネート。
ソファの前に、キャスター付きの木製パレットテーブルをプラス。テレビボード、サイドボード、コーヒーテーブルの上に観葉植物と花をギッシリと並べて、癒しを演出。
灰みがかった薄い緑の2人掛けソファと薄いグレーのラグをコーディネート。
ソファの前に黒と白っぽい茶色の木製円形コーヒーテーブル、白っぽい茶色の木製チェアをプラス。木製家具を白っぽい色にすることで上品で広々とした雰囲気をアップ。
灰みがかった薄い黄緑の壁のリビングに、ベージュの2人掛けソファ、ホワイト×茶色のカウハイドラグ、暗い茶色の木製コーヒーテーブルをコーディネート。
ソファの上に、薄い茶色、グレー、灰みがかった薄い黄色、灰みがかった薄い緑の無地クッションをプラス。ライトグレイッシュトーンの色をたくさん使うことで、上品な印象をアップ。
【茶色】×【緑】の若々しいインテリア
ほとんど黄色に見える薄い茶色のパーソナルソファと白っぽい緑のパターン柄のラグをコーディネート。
ソファの隣にホワイトの円形サイドテーブルを置き観葉植物をディスプレイ。ソファの後ろの壁にオープンラックをレイアウトし、小さな葉っぱの観葉植物で覆うようにアレンジ。屋外にいるかのような明るくナチュラルな印象のインテリア。
間口が長い方の壁を背に黄色が強めの黄緑のシンプルな2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に黒×グレーのエキゾチックなデザインのラグを敷き茶色の木製長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファと対面にホワイト鏡面のテレビボードをレイアウトして、ソファの上にオレンジ色の無地クッションを乗せ、カジュアルな印象をアップ。
間口が長い方の壁を背に薄いグレーのコーナーソファをコーディネート。
ソファの前に黒×ホワイトのオリエンタルラグを敷き、ホワイトでペイントした立体型の長方形コーヒーテーブルをプラス。窓に鮮やかな黄緑の無地カーテン、ソファと対面に明るい茶色の木製テレビボードを置いて、軽やかな雰囲気を演出。
黒の3人掛けソファと彩度が少し低い黄緑のラウンジチェアを対面にコーディネート。
床にホワイト×黒のカウハイドラグを敷き、白っぽい茶色の木製長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファの上には、白っぽいグレーの無地と鮮やかな黄色の無地クッションを乗せ、大人っぽさと子供っぽさをミックス。
明るい黄緑の3人掛けソファと少し暗めの黄色のラウンジチェアを対面にコーディネート。
ソファとチェアの間に白っぽいベージュの円形シャギーラグを敷き、黄みがかった茶色の木製長方形コーヒーテーブルをプラス。サイドボードやオープンラック収納など壁面にレイアウトした木製家具は暗めの茶色の木目。リビングの周囲を暗く、中心を明るく楽しげに演出したインテリア。
薄いグレーの壁のリビングに、白っぽく灰みがかった黄緑のコーナーソファをコーディネート。
ソファの前に白っぽい茶色×黒のモロッコラグを敷きシンプルなデザインの正方形コーヒーテーブルをプラス。通路側に暗い青のラウンジソファを置いてカジュアルな印象をアップ。
緑と茶色を組み合わせた7種類のコーディネートを紹介しましたが、「暗さ・明るさ」「鮮やかさの有無」「黒っぽい・白っぽい」の違いで、こんなに印象が違うのか!と驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、同じような緑系でも、新芽を連想させる黄緑と成長した葉っぱの緑(深緑)では高級感が変わってきます。同じ値段で高く見せるなら、暗い緑が断然おすすめです。黄緑と深緑の印象の違いは、下記を参考に。