これを押さえればOK!インテリア配色の基本中の基本3つと空間比較&実例

これを押さえればOK!インテリア配色の基本中の基本3つと空間比較&実例

あなたは、人生の中で、インテリアの色について何回考えたことがありますか?
このコラムをご覧の方の中には、今回、初めて真剣にインテリア配色を考えているという方もいらっしゃるでしょう。

「今日は何を着て行こう?」「このシャツに合うパンツの色は?」「このバッグに、どんな色のジャケットを合わせよう?」など、毎日のようにコーディネートを考える機会があるファッションとは違い、インテリアは、「家を建てる時」「引越しする時」など、色を考えるタイミングがそう訪れるものではありません。

また、インテリアは、ファッションのような「TPOに合わせたカラーコーディネート」や「季節感を出すコーディネート」、「今流行りのコーディネート」といったものがあるわけではなく、価格帯も高めの為、失敗したからと言って、簡単にお蔵入りにするわけにもいきません。

特に初めてなら、「そもそもどんな色を選べば良いのか」の“基礎知識を全く持ち合わせていない”方のほうが多いでしょう。

インテリア配色には、様々な手法がありますが、このページでは、 配色の中でも基本中の基本である3つの配色について配色比較を交えながら解説します。



ここで紹介する配色は、当たり障りのない印象がするもののコーディネートの失敗を回避できる方法です。

このページで説明する配色は、下の基本的な割合を使用します。
ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーで色分けしたリビング
インテリア配色の基本
ベースカラー70% メインカラー25% アクセントカラー5%

「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」についての解説は、インテリア配色の考え方とベースカラーを基準に考える失敗のない配色20選をご覧ださい。

まとまりのあるインテリア配色

「まとまりのあるインテリア配色」は、「床・壁・天井の内装色」と「新たに足す家具の色」を似た色でコーディネートする方法です。
似た色の中でも、白っぽい色を中心としてコーディネートし、目立つ色が視界を邪魔することのない空間を目指す配色の仕方です。

まとまりを作る方法①淡い配色で統一する

ホワイト・ベージュ・薄い茶色の木目など床を含めて全体的に白っぽい色でコーディネートする方法です。
床の色が茶色〜薄い茶色の時に、おすすめのコーディネートです。
茶色〜薄い茶色の床

おすすめの配色
淡い配色で統一
ベースカラー①床の色 薄い茶色の木目・温もりのある茶色の木目
ベースカラー②壁・天井の色 ホワイト系
メインカラー①家具の色 薄い茶色の木目・温もりのある茶色の木目・ホワイト
メインカラー②ファブリックの色 ホワイト系・ベージュ系・薄いグレー系など淡い色
アクセントカラー グリーン・ブルー・オレンジ・イエローなど、樹木や空、太陽を連想させる自然界にある色

ナチュラルな印象のリビング
元々ナチュラルな印象の上のリビングを「淡い配色」のおすすめ色を中心にコーディネートしてみると…

淡い配色で統一したインテリア

軽やかな印象で圧迫感のない、広さを感じるインテリア空間に。

見比べてみると、ソファの前にある大型のテーブルは、同じ木目であっても白っぽい色の方が、ソファ・ラグ・壁・カーテンと馴染んで見え、空間全体が一つに見えます。

淡い配色のコーディネート例
Photo by Studio InDiscover living room design inspiration

白っぽいナチュラルブラウンの床、白っぽいベージュのラグ、オフホワイトのソファをコーディネート。テーブルやフロアランプはブラックですが、華奢なデザインにして、存在感を薄くし、ナチュラルな空間を演出した北欧スタイルのリビング。

Photo by actLABBrowse living room ideas

床・ダイニングテーブル・リビングのアームチェアをナチュラルブラウンの木目にして、ホワイト×薄いグレーでコーディネート。木の色以外を白っぽい無彩色にすることで、植物のグリーンが映える空間を演出したインテリア。

Photo by Neue Floors – European Wide Plank OakDiscover living room design ideas

床・サイドテーブル・サイドボードを薄めの茶色の木目にして、ベージュの3人掛けソファをコーディネート。ラグとアームチェアを白っぽいベージュ、壁紙を緑がかった明るいグレーにして、ナチュラルで心地よい空間を演出したインテリア。

Photo by Entrance FastighetsmäkleriDiscover living room design inspiration

薄い茶色の床と薄いグレーのソファ&ラグをコーディネート。テレビボードとコーヒーテーブルはホワイト。床色以外を白っぽい無彩色で統一し、冷たく広々とした空間を演出した北欧スタイルのインテリア。

まとまりを作る方法②床&建具の色を無視して家具とファブリックを淡い色で揃える

まとまりを作る①では、ベースカラーである床の色を「薄い茶色の木目」「温もりのある茶色の木目」としましたが、最初から黒っぽい茶色の床の空間だったり、建具とのコーディネートを考えた時、暗い茶色の床の方が「上手く馴染んだ。」という場合もあるでしょう。

床の色が暗い場合でも、床より上にコーディネートするものを淡い色で揃えることで、まとまりのあるインテリアを作ることができます。

ポイントとなるのは、床の濃い色に惑わされないことです。

10種類の床の色

おすすめの配色
家具とファブリックを淡い配色で揃える
ベースカラー①床の色 暗い茶色の木目・茶色の木目・明るい茶色の木目(どの明るさでもOK)
ベースカラー②壁・天井の色 ホワイト系
メインカラー①家具の色 薄い茶色の木目・温もりのある茶色の木目
メインカラー②ファブリックの色 ホワイト系・ベージュ系・薄いグレー系など淡い色
アクセントカラー グリーン・ブルー・オレンジ・イエローなど、樹木や空、太陽を連想させる自然界にある色

暗い茶色の床と黒っぽい家具のリビング
黒っぽい茶色の床と黒っぽい色を組み合わせたダークな印象の上のリビングの床以外の色を「淡い配色」に変えてみると…
暗い茶色の床に淡い色の家具をコーディネートしたリビング
全体的にぼんやりとした雰囲気になり、ごちゃつきが少なく、まとまった印象の空間に。

床の色が濃いと、床色に合わせて、ついつい濃い色のソファや家具を置きたくなってしまいますし、暗い床と明るい色の家具が合わないような気がしてしまいますが、床面だけを暗くすることを意識すれば、チグハグな印象はしません。

(床色に関係なく)淡い色の家具&ファブリックのコーディネート例
Photo by The Little Design CornerDiscover living room design inspiration

黒っぽい茶色のフローリングの上に、薄いグレーの寝椅子付き2人掛けソファ、白っぽいグレーのラグをコーディネート。ホワイトのリビングテーブル、薄い茶色の木目のテレビボード、薄い茶色の木とホワイトレザーの編み込み座面を組み合わせたチェアを足して、白っぽい色や薄い茶色の木目を加え、全体的に淡い色で統一したインテリア。

Photo by Skenbild Produktion, Fotograf Ingemar EdfalkLook for living room design inspiration

黒っぽい茶色のフローリングの上に、ホワイトの寝椅子付き2人掛けフロアソファ、白っぽいベージュのラグ、ホワイトのテレビボードをコーディネート。カーテンもホワイト。ファブリックと家具の色を全て、ホワイト系で統一し、広々とした空間を演出したリビング。

Photo by NYKBBrowse living room ideas

赤みがかった濃い茶色のフローリングの上に、薄いグレーの3人掛けソファ、白っぽいベージュのラグ、ホワイトのダイニングテーブル、ホワイトのダイニングチェアをコーディネート。茶色の木目を床面だけにした、生活感の薄いリビングダイニング。

Photo by Cote InteriorsBrowse living room ideas

茶色のフローリングの上に、グレーの2人掛けソファ、ベージュ×白っぽいグレーのストライプ柄のラグ、白っぽい茶色の木製丸型テーブル、ホワイトの壁面固定のリビング収納をコーディネート。ホワイトとグレーの無彩色に、薄い茶色の木目を組み合わせてナチュラルな空間を演出したインテリア。

まとまりを作る方法③床の色の明るさと家具の明るさを揃える

同じ空間の中で、離れた位置にあるものが同じ色だと、まとまりがあるように見えます。

この法則を用いて、床の色(フローリングの色)と同じ明るさの木目の家具を1個加えると、センスのある人がコーディネートしたかのようなインテリアになります。

「まとまりを作る方法①」の「淡い色で統一する」では「床と家具の木目を薄い(白っぽい・明るい)色で揃えること」を推奨しましたが、ここで紹介するのは、「茶色の床には茶色の木目家具」、「暗い茶色の床には暗い茶色の木目の家具」といった具合に、薄い茶色の床以外の組み合わせも含みます。

10種類の床の色

おすすめの配色
床の色の明るさと家具の明るさを揃える
ベースカラー①床の色 暗い茶色の木目・茶色の木目・明るい茶色の木目(どの明るさでもOK)
ベースカラー②壁・天井の色 ホワイト系
メインカラー①家具の色 ベースカラー①と同じ明るさの色
メインカラー②ファブリックの色 ホワイト系・ベージュ系・薄いグレー系など淡い色
アクセントカラー グリーン・ブルー・オレンジ・イエローなど、樹木や空、太陽を連想させる自然界にある色

明るめの茶色の木目のフローリングと明るめの茶色の木目のテレビボードをコーディネートしたリビング

床とテレビボードを明るめの茶色の木目で揃えたリビングの床(ベースカラー①)とテレビボードの色(メインカラー①)をそれぞれ違う明るさに変えてみると…
明るめの茶色の床と暗めの茶色の木目のテレビボードのリビング
床と家具の色が揃っていないので、チグハグな印象になり、まとまり感が薄くなります。

ちなみに、床色と家具色を中間くらいの明るさの茶色の木目で揃えた場合、鮮やかさの少ない暗めの茶色の木目で揃えた場合は下のようなインテリアになります。
床とテレビボードを中間の明るさの木目で揃えたリビング
床とテレビボードを鮮やかさの少ない暗めの茶色の木目で揃えたリビング

いかがですか?木目の明るさに関係なく、床と家具の2箇所の色(木目の明るさ)を似たもの同士に揃えるだけで、違和感の出ない、まとまった空間になりますよね。

リビングテーブル・ダイニングテーブル・サイドテーブル・テレビボードなど、インテリアには、木目デザインの家具が多く存在します。これらを選ぶ時に、「ベースカラーの一つである床の色(ベースカラー①)とメインカラーの一つである家具の色(メインカラー①)の木目の明るさを揃える。」とだけ頭に入れておけば大丈夫です。

床色と家具色を揃えたコーディネート例
Photo by KUBE architectureLook for living room pictures

黒っぽい茶色のフローリングと黒っぽい茶色の木目の腰までの高さの造り付け収納家具をコーディネート。腰窓の下にカウンターのように直線で家具をレイアウトし、すっきりとした空間を演出したインテリア。

Photo by Libby Raab ArchitectureSearch living room pictures

くすんだ茶色のフローリング、くすんだ茶色の木製正方形リビングテーブル、くすんだ茶色の木目のサイドボードをコーディネート。ホワイトの天井から見える木製梁も家具と同じ明るさの茶色。カーテンとアクセントクロスをグレージュ(くすんだベージュ)にして、上質な印象をアップしたリビング。

Photo by InneSearch living room pictures

薄めの茶色のフローリングと薄めの茶色の木製長方形ダイニングテーブル、黒の細い金属脚と薄めの茶色の柵のようなデザインの座面を組み合わせた丸みのあるダイニングチェアをコーディネート。リビングスペースは、グレーと薄いブラウン。ラグの色を床色と合わせ、一体感のある空間を演出したインテリア。

Photo by Browse living room ideas

薄めの茶色のフローリング、薄めの茶色の木製長方形コーヒーテーブル、薄めの茶色の木製アームチェアをコーディネート。ラグとソファはグレー。明るさ違いのグレー2色と全く同じ明るさの茶色の木目だけを使ったシンプルなインテリア。

落ち着きのあるインテリア配色

「落ち着きのあるインテリア配色」は、床面(膝から下)→壁(膝上から目線)→天井の順番に色を薄くしていく配色の仕方です。
「重いものは下、軽いものは上」という自然の原理に沿って、重みのある色を床面に配色していきます。

上にいくほど色が薄くなる為、広さを感じるインテリアになります。

落ち着きのある空間を作る方法①暗い色で統一する

床の色と床の上に乗せる家具の色を暗い色でコーディネートする方法です。
床も家具も暗い色だと狭く見えそうな気がしますが、壁面と天井が明るい色なので、洞窟の中にいるかのような窮屈な印象にはなりません。

また、暗い色(床や家具)と明るい色(壁や天井)の2種類が混じった空間になる為、全部を淡い色でまとめた空間よりも、明るい方の色が強調され、「“パッ”と開けた印象になる」というメリットもあります。

暗い色の床

おすすめの配色
暗い色で統一する
ベースカラー①床の色 黒・黒っぽい茶色の木目・暗い茶色の木目・濃い茶色の木目
ベースカラー②壁の色 グレー系・ベージュ系
ベースカラー②天井の色 ホワイト系
メインカラー①家具の色 ベースカラー①と同じ明るさの色(ダークカラー)※壁面の高さの半分以上を占める家具や壁付にする家具は、壁の色の明るさと揃える
メインカラー②ファブリックの色 ブラック系・暗いグレー系・焦茶など暗い色
アクセントカラー 暗めの赤・暗めのオレンジ・暗めの茶色・暗めのブルー・暗めのグリーンなど落ち着いて見える色

中間くらいの明るさで揃えたLDK

床と家具を中間くらいの明るさで揃えた、まとまりのある配色のLDKの床(ベースカラー①)・ソファとラグ(メインカラー②)を暗くし、壁の色(ベースカラー②)を天井の色(ベースカラー②)より少し暗く変えてみると…

腰から下の色を暗くしたリビング

足元に重みが出て落ち着いた雰囲気のインテリアになります。

「まとまりを作る方法③床の色の明るさと家具の明るさを揃える」と混同しやすい配色ですが、ポイントは、メインカラー②のファブリックの色(主にソファとラグ)もダークカラーにすることです。ダークカラーは、“落ち着き”だけでなく、重厚感や高級感も演出する色の為、インテリアを安っぽく見せたくない時にもおすすめの配色です。

暗い色で統一したコーディネート例
Photo by Stratford Price PaintingLook for living room pictures

黒っぽい茶色のフローリングと黒のコーナーソファをコーディネート。キッチンカウンターの下の腰壁をグレーのタイル貼り、ソファ背面の壁をグレージュにして、天井を明るめのグレーに。カウンターチェアとコーヒーテーブルを黒で統一して、どっしりと構えた印象にしたインテリア。

Photo by Ohlde & ScholzSearch living room pictures

黒っぽいダークブラウンのフローリングと暗いグレーのアクセントクロスと暗い茶色の寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。ブラックレザーのラウンジチェア、シンプルなデザインのコンソールテーブル、ソファと同じ色の長方形オットマンテーブルを足して、重厚感のある空間を演出したインテリア。



Photo by Aaron Bollman & Company, Inc.Browse living room ideas

暗めの茶色のフローリングと暗いグレーのアクセントクロスと暗めの茶色の4人掛けソファをコーディネート。シルバー×ブラックのモダンなデザインの長方形コーヒーテーブルと暗いブラウンレザーの丸みのあるラウンジチェアを置いて、くつろぎ感をアップ。ダイニングスペースを掃き出し窓側にレイアウトした、逆転配置のリビングダイニング。

Photo by McClean DesignDiscover living room design ideas

ダークブラウンのフローリングのリビングに、ダークグレーの曲がったデザインの4人掛けソファ、暗いグレーのラグ、ブラックレザーのラウンジチェア、ブラックのファブリック製ラウンジチェア、ブラックレザーの丸型オットマンをコーディネート。壁にグレージュの壁紙を貼り、掃き出し窓と反対側の壁に、ダークブラウンのカウンター型収納家具をハンギング。天井は、壁色よりも薄いグレー。ホワイト系の色がない、リラックス感のあるインテリア。

落ち着きのある空間を作る方法②濃い色と淡い色を混ぜる

腰から下の配色を暗い色にすると落ち着きが出ますが、「床の色が元から薄い(明るい)」という場合もあるでしょう。そんな時は、濃い色のラグを敷いてから、濃い色の家具をコーディネートすると落ち着いた印象のインテリアになります。

また、床色が暗い場合は、ラグの色だけを明るくして、床色に似た暗い色のソファとコーディネートしても、落ち着いた印象は損なわれません。

茶色〜薄い茶色の床

おすすめの配色
濃い色と淡い色を混ぜる①
ベースカラー①床の色 茶色の木目・薄い茶色の木目
ベースカラー②壁の色 グレー系・ベージュ系
ベースカラー②天井の色 ホワイト系
メインカラー①家具の色 ベースカラー①と同じ明るさの色(ダークカラー)※壁面の高さの半分以上を占める家具や壁付にする家具は、壁の色の明るさと揃える
メインカラー②ファブリックの色 ブラック系・暗いグレー系・焦茶など暗い色
アクセントカラー 暗めの赤・暗めのオレンジ・暗めの茶色・暗めのブルー・暗めのグリーンなど落ち着いて見える色

中間くらいの明るさで揃えたLDK

床と家具を中間くらいの明るさで揃えた、まとまりのある配色のLDKのソファとラグ(メインカラー②)と家具(メインカラー②)だけを暗くし、壁の色(ベースカラー②)を天井(ベースカラー②)より少し暗く変えてみると…
淡い色の床と濃い色の家具のリビング

家具色をダークカラーにするだけで、落ち着きのあるインテリアになります。

淡い色と濃い色を混ぜる①薄い床色の上に濃い色のラグ&家具のコーディネート例
Photo by Mon Concept HabitationBrowse living room ideas

薄い茶色の床の上に、濃いグレーのムートンラグを敷き、黒っぽいグレーの2人掛けソファ、暗い茶色の木目の長方形コーヒーテーブル、濃いグレーのオープンシェルフ型テレビボードをコーディネート。川の字に濃い色を配色し、隙間から明るい茶色の木目が見えるようにしたメリハリのあるインテリア。

Photo by Блохина КсенияLook for living room design inspiration

明るめの茶色のフローリングと濃いめのベージュの壁紙のリビングに、黒のスチール製のテレビボード、黒っぽい茶色のレザー製2人掛けソファ、黒の金属と暗い茶色の木製天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをコーディネート。濃い色のラグの代わりに、濃い茶色のレンガ調のアクセントクロスをプラス。重さを感じる家具で揃えたインダストリアルスタイルのインテリア。

暗い色の床

おすすめの配色
濃い色と淡い色を混ぜる②
ベースカラー①床の色 黒・黒っぽい茶色の木目・暗い茶色の木目・濃い茶色の木目
ベースカラー②壁の色 グレー系・ベージュ系
ベースカラー②天井の色 ホワイト系
メインカラー①家具の色 ベースカラー①と同じ明るさの色(ダークカラー)※壁面の高さの半分以上を占める家具や壁付にする家具は、壁の色の明るさと揃える
メインカラー②ファブリックの色 ブラック系・暗いグレー系・焦茶など暗い色
メインカラー②ファブリックの色のうちラグの色 ホワイト系・ベージュ系・薄いグレー系など淡い色
アクセントカラー 暗めの赤・暗めのオレンジ・暗めの茶色・暗めのブルー・暗めのグリーンなど落ち着いて見える色

床と家具を暗い色でまとめたリビング
床と家具を暗い配色で揃えた、まとまりのある配色のLDKのラグ(メインカラー②)だけを明るく変えてみると…

暗い茶色の床と淡い色のラグ・暗い色の家具のインテリア

空間の中の暗い色の面積が多い為、ラグの色が明るく(淡く)ても、重厚感のあるインテリアになります。

淡い色と濃い色を混ぜる②薄い色のラグの上に濃い色の家具のコーディネート例
Photo by Breathe Design StudioBrowse living room ideas

黒っぽいダークブラウンのフローリングのリビングと暗めのブルーの3人掛けソファをコーディネート。ラグは、薄いグレーと濃いグレーをミックスしたナチュラルなデザイン。コーヒーテーブルとテレビボードを淡い色にして、狭いリビングスペースを広々と見せつつ、床の色とソファの色で、落ち着いた雰囲気にしたインテリア。

Photo by UserDiscover living room design ideas

ダークブラウンのフローリングと濃いグレーのコーナーソファをコーディネート。ラグの色は、淡いベージュ。カーテンとソファ用クッションをオレンジっぽいブラウンで揃え、くつろぎ感のある空間を演出したインテリア。

Photo by ABBW angelobruno building workshopSearch living room design ideas

ダークブラウンのフローリングと濃いめのグレーの3人掛けソファをコーディネート。ラグの色は、淡いベージュ。コーヒーテーブルを明るめの茶色の木目に。カーテンとソファ用クッションでグレイッシュな濃いめのブルーを足して、落ち着き度をアップしたインテリア。

非日常的なインテリア配色

「非日常的なインテリア配色」は、落ち着いたインテリア配色と逆の手順で、天井→壁(膝上から目線)→床面(膝から下)の順番に色を薄くしていく配色の仕方です。
先述した自然の原理とは逆の「重いものが上」「軽いものが下」の配色なので、見慣れていない=非日常的な印象になります。

淡い色の床の上に、濃い色の家具をコーディネートする場合も、「重いものが上」「軽いものが下」になる為、非日常感がアップして見えます。

1個前の「落ち着きのある空間を作る方法②濃い色と淡い色を混ぜる」の「淡い色と濃い色を混ぜる①薄い床色の上に濃い色のラグ&家具のコーディネート」と似てますが、非日常感を出すために、濃い色は無彩色にします。

非日常的な空間を作る方法①床→壁→天井の順番で暗くする

落ち着きのあるインテリア配色の床と天井の明るさを反対にする方法です。

茶色〜薄い茶色の床

おすすめの配色
床→壁→天井の順番で暗くする
ベースカラー①床の色 茶色の木目・薄い茶色の木目
ベースカラー②壁の色 グレー系・ベージュ系(床よりも濃い色)
ベースカラー②天井の色 ダーク系(壁よりも濃い色)
メインカラー①家具の色 ベースカラー①の床、またはベースカラー②の壁の色と明るさを揃える
メインカラー②ファブリックの色 ベースカラー①の床、またはベースカラー②の壁の色と明るさを揃える
アクセントカラー 目立つ色

床と家具を暗い色でまとめたリビング

天井→壁→床付近の家具&床の順番で色を濃くした下の方に重みがあるインテリアを上の方に行くほど暗い色に変えてみると…
床から天井に向かって濃い配色のリビング

「人が暮らしている空間」という雰囲気が消え、どこかの施設内のくつろぎスペースのようなインテリアになります。

床・壁・天井の順番で暗くしたコーディネート例
Photo by cgmodern architectureLook for living room design inspiration

グレイッシュな薄い茶色のフローリング、濃いめのグレージュのタイル壁、ダークブラウンの木目天井(上がり天井)のリビングに、濃いグレーの2人掛けソファ、薄いグレーのシャギーラグをコーディネート。サッシ色と収納家具で黒を足し、高級感をアップしたインテリア。

Photo by Danielle Rios Design StudioDiscover living room design inspiration

明るい茶色のフローリングと濃い茶色の板貼り天井をコーディネート。ソファをグレー、ラグを床色に似た淡いベージュにして、広々とした空間を演出したインテリア。

Photo by Realarchitecture LtdDiscover living room design inspiration

スモーキーな薄めの茶色のフローリングと床よりも暗いグレーの壁&天井をコーディネート。床の上に、ベージュ×くすんだブラウンの幾何学模様のラグを敷き、ベージュの2人掛けソファをL字にレイアウト。ソファとラグは、温もりやリラックス感のある色なのに、壁色や床と壁の明暗の付け方で、非日常感を演出したインテリア。

Photo by Metropolitan Staging LLCMore living room photos

薄い茶色のフローリングと床よりも少し濃いグレーの壁&天井をコーディネート。黒の2人掛けソファ、青みがかったグレー×薄いグレーのヴィンテージなパターン柄のラグをレイアウト。濃い色のソファとラグを足して、落ち着きもアップしたインテリア。

非日常的な空間を作る方法②床の色よりも濃い無彩色の家具を置く

非日常的な空間は、重みのある色を上(天井に近い場所)にコーディネートすることで作ることができますが、「壁がそもそも白っっぽい」「床の色が壁の色よりも濃い」という場合もあるでしょう。

そんな時は、床色よりも濃い無彩色のソファや家具を足すことで、非日常的なインテリアを作ることができます。濃い色ではなく、濃い無彩色であることがポイントです。

茶色〜薄い茶色の床

おすすめの配色
床の色よりも濃い無彩色の家具を置く
ベースカラー①床の色 茶色の木目・薄い茶色の木目
ベースカラー②壁の色 ホワイト系・グレー系
ベースカラー②天井の色 ホワイト系・グレー系
メインカラー①家具の色 ベースカラー①の床よりも濃い無彩色、または黒っぽく見える茶色の木目
メインカラー②ファブリックの色 ベースカラー①の床よりも濃い無彩色
アクセントカラー 目立つ色

中間くらいの明るさで揃えたLDK

床と家具を中間くらいの明るさで揃えた、まとまりのある配色のLDKのソファとラグ(メインカラー②)を床色(ベースカラー①)よりも濃い無彩色、家具(メインカラー②)の色(メインカラー②)を黒っぽい茶色の木目に変えてみると…
薄い茶色の床と濃い無彩色のソファ、黒っぽい茶色の木目家具のリビング

温もりやリラックス感が消え、無機質な印象のインテリアになります。
生活感が少ないインテリアを作りたい時におすすめの配色です。

床の色よりも濃い無彩色の家具を置いたコーディネート例
Photo by Basoa DecoraciónBrowse living room ideas

スモーキーな濃いめの茶色のフローリングとグレーの壁のリビングに、黒っぽいグレーの3人掛けソファ、くすんだ暗めのブラウンの木目のテレビボードをコーディネート。壁紙をグレー系にして、無機質な印象をアップしたインテリア。

Photo by BuiltIN studioMore living room ideas

薄めの茶色のフローリングのリビングに、暗いグレーの2人掛けソファ、濃いグレーのコンクリート調天板の長方形コーヒーテーブル、濃いグレーのラグ、黒の木目のテレビボードをコーディネート。床以外に木目を使わずに、生活感の少ない空間を演出したインテリア。

Photo by INTERIEUR DESIGN by skanboSearch living room pictures

鮮やかさが少なめの茶色のフローリングのLDKに、暗いグレーの寝椅子付き2人掛けソファ、黒のラグ、ホワイトの丸型ダイニングテーブル、黒のダイニングチェアをコーディネート。キッチンは、ホワイト扉の壁付L型とダークグレーのキッチンパネル。人が生活している風景を想像しにくいインテリア。







いかがでしたか。

たくさんの比較画像やコーディネート実例を見て頭が混乱してしまった方のために、インテリア配色の基本中の基本をおさらいすると

  • まとまりのあるインテリア配色
  • 落ち着きのあるインテリア配色
  • 非日常的なインテリア配色

の3つです。

それぞれの特徴を簡単な図で解説すると下のようになります。

インテリア配色の基本中の基本3つ

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