「インテリアに高級感を出したい。」
ラグジュアリーなホテルや煌びやかな豪邸のようなインテリアは、「高そうな素材の内装」「高そうな家具」を使って高級感を出してあります。
インテリアにかけるコストに上限が無いなら、どんな家具をコーディネートしても良いのですが、一般庶民のお財布事情は、そういうわけにはいきません。
ダイニングテーブル1つ選ぶにも「本物っぽい木目の安価なものにする」「天然木の一枚板にする」等、数千~万円程度のアップ金額で頭を悩ませるのが普通です。
でも、実は、同じ素材・似たような色・似たような配色でも、色の選び方によって高級感が出せます。
高級家具をズラリと並べなくても、高級な印象になる色の選び方を3つ紹介しましょう。
①高級感がある茶色の木目を選ぶ
ダイニングテーブル、ダイニングチェア、テレビボード、コーヒーテーブル、サイドテーブル、収納家具、オープン棚などに木目の家具を使う時、木目の色によって「安い・高い」の印象が違って見えます。
高級感がある茶色の木目とは
下は、黒・ダークブラウン・ブラウン(ミディアムブラウン)・ライトブラウン・ナチュラルブラウン・グレー・ホワイトの6種類の木目を上から順に並べたものです。
黒っぽい茶色の木目は白っぽい茶色の木目と比較すると、高級感があります。同じデザインで木目の色が選べる場合は、より暗い木目にすると同じ値段でも高そうな家具に見えるというわけです。
明るい茶色の床のリビングダイニングを「白っぽい家具や薄い茶色の木目の家具」と「黒っぽい茶色の木目の家具」でコーディネートした場合の違いを見てみましょう。
※デスク・サイドテーブル・テレビボード・ダイニングテーブルの色が違います。
いかがですか。
下の「黒っぽい茶色の木目の家具」でコーディネートしたリビングダイニングの方が高級なインテリアに見えるのではないでしょうか。
黒っぽい茶色の木目の家具をコーディネートしたインテリア実例を紹介していきましょう。
高級感がある茶色の木目の家具をコーディネートしたインテリア
黒っぽい茶色の木目の円形テーブルに、シルバー脚とグレーのレザーを組み合わせたモダンなチェアをコーディネートしたダイニング。
フローリングは、明るい茶色。ホワイトの壁面にシルバーフレームの横長ミラーを縦に3つ飾り、奥行感を出したインテリア。
黒の木目の円形テーブルに、暗い茶色の木目と黒レザーを組み合わせたチェアをコーディネートしたダイニング。
フローリングは、ダークブラウン。壁を背にダークブラウンの木目のサイドボードをレイアウトし、テーブルの真上にゴールドのペンダントランプを下げ、ラグジュアリーな印象に。
対面キッチンのダイニング側の腰壁を黒にして、薄いグレー×ホワイトの円形テーブル(エーロ・サーリネンのチューリップテーブル)とダークブラウンの木と黒レザーを組み合わせた、温もりのあるデザインのチェアをコーディネートしたダイニング。
フローリングは、明るめのブラウン。ダイニングテーブルの脚の下にベージュ系のカウハイドラグを敷いて高級感を更にアップ。
脚が真ん中に向かって集中したダークブラウンの木目の円形テーブルとテーブルと同じ色の木とアイボリーの座面を組み合わせたチェアをコーディネートしたダイニング。
フローリングは、薄い茶色。暗い緑の壁に、暗い緑のキッチンと緑のキッチンパネルをコーディネートし、リッチなダイニングキッチンを演出。(緑の選び方は、下の③で解説。)
ベージュの床のリビングダイニングに、黒っぽい茶色の2人掛けソファ、ブラウンの木目と黒のガラス扉を組み合わせたテレビボードをコーディネート。
ソファの後ろに、黒っぽい茶色の木目の半円テーブルを置き、小さなサボテンを3個ディスプレイ。ラグはホワイトの模様が入った薄いグレーにして開放感と上品な印象をアップし、鮮やかなオレンジ色の無地クッションとラウンジチェア(アルネ・ヤコブセンのスワンチェア)でアクセントカラーを足した高級感と洗練さがあるインテリア。
黒っぽいフローリングのリビングに、ダークブラウンの木目の長方形コーヒーテーブルとダークブラウンの木目と半透明の黒ガラス扉を組み合わせたテレビボードをコーディネート。
コーヒーテーブルの下に、オフホワイトのシャギーラグをプラス。コーヒーテーブルとテレビボードの脚はダークブラウンの木製でハの字に開いた同じデザイン。
ダークブラウンの床のリビングダイニングに、ダークブラウンのヴィンテージな木製長方形ダイニングテーブル、黒の木とベージュのファブリックを組み合わせたアンティークなダイニングチェア、黒っぽい茶色の木目のテレビボードをコーディネート。
茶色の2人掛けソファ、白っぽいオレンジのラグをプラス。ソファとコの字にレイアウトしたパーソナルソファ、窓横の壁にレイアウトしたオープンラックを黒で統一して、高級感と落ち着きを演出。
黒っぽい茶色のヴィンテージなフローリングのリビングに、ダークブラウンの木目のシンプルなデザインのテレビボードをコーディネート。
対面キッチンの腰壁にダークブラウンの横木目のパネルを貼り家具風に。暗いグレーの3人掛けソファ、薄い茶色の木目の変形コーヒーテーブル、茶色のパーソナルソファをレイアウトし、オレンジ色をアクセントカラーでプラス。ソファの後ろの壁に、肖像画のような6枚のアートを飾りヨーロピアンな雰囲気をアップ。
黒っぽい茶色のフローリングのリビングの間口が長い方の壁に、暗い茶色の鏡面テレビボードと暗い茶色の2人掛けフロアソファをコーディネート。
テレビボードもソファも床と似た色。灰みがかったアイボリーのラグとシルバー×灰みがかったアイボリーのアンティークなチェアをレイアウトし、赤紫のラウンジチェアと赤紫のブランケットをプラスしたエレガントなインテリア。
グレーのカーペットのリビングの壁に暗い茶色のヴィンテージな板を横張にして、薄いグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に暗い茶色の木目の三角形テーブルをプラス。暗い茶色で高級感、薄いグレーで洗練された雰囲気を演出した、落ち着きのあるインテリア。
薄いベージュのカーペットのリビングに、黒っぽい茶色と明るい茶色をミックスしたヴィンテージなレザー製パーソナルソファを2台コーディネート。
ソファの前に、茶色の木目の長方形コーヒーテーブルをプラス。壁面のホワイトのオープン本棚に黒の分厚い本を収納し、ソファの後ろの壁に黒地のアートを飾って高級感をアップ。
茶色の床のリビングの壁面に、床から天井まであるダークブラウンの木目の本棚をコーディネート。
通路スペースを空け、暗い茶色のチェスターフィールドソファをレイアウトし、ホワイト×暗い茶色のカウハイド調のラグを敷き、薄い茶色の木目の円形コーヒーテーブルをプラス。壁面を暗くして重厚感を出したインテリア。
茶色のヘリンボーン床のリビングの壁面に、床から天井まである黒の木目のオープン収納家具をコーディネート。
収納家具と平行に黒の3人掛けソファをレイアウトし、ソファの前に黒の木目のトレイテーブルと黒のラウンジチェアをプラス。ラグは床色より少し薄い茶色。黒と茶色の2色だけで高級感を出したインテリア。
②高級感がある無彩色を選ぶ
百均インテリアを中心に人気のモノトーンや生活感が無い無機質なインテリアを作る時に使う「ホワイト」「グレー」「黒」の無彩色。
鮮やかさが無い無彩色は配色が簡単にできるのが特徴ですが、「白っぽい・黒っぽい」の違いで「安い・高い」の印象が変わります。
高級感がある無彩色とは
下は、ホワイト・薄いグレー・グレー・暗いグレー・黒の5種類の無彩色を上から順に並べたものです。
黒は白と比較すると、高級感があります。同じデザインでホワイト・グレー・黒が選べる場合は、黒または黒に近い色にすると同じ値段でも高そうな家具に見えるというわけです。
白っぽい茶色の床のリビングダイニングのラグとカーテンを「ホワイト」「明るいグレー」「暗いグレー」「黒」でコーディネートした場合の違いを見てみましょう。
いかがですか。
下に行く(黒に近くなる)ほど、高級感が増して見えるのではないでしょうか。
また、ラグやカーテンなどの布だけでなく、ソファや家具を無彩色でコーディネートする場合も同じです。
※床・ラグ・カーテンの色は同じで、ソファ・コーヒーテーブル・テレビボードの色が違います。
ホワイトの家具をコーディネートしたリビングダイニングよりも黒の家具をコーディネートしたリビングダイニングの方が高級感がアップして見えます。
黒や暗いグレーのファブリック、黒や暗いグレーの家具をコーディネートしたインテリア実例を紹介していきましょう。
無彩色だけでコーディネートした高級感があるインテリア
暗いグレーのヘリンボーン床のリビングに、黒の寝椅子付き2人掛けフロアソファをコーディネート。
ソファの下に薄いグレーのラグを敷き、黒のモダンな長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファの正面の壁に黒のウォールシェルフと奥行きの浅いホワイトのカウンターがついた黒のパネルを取り付け、液晶テレビをハンギング。白っぽいラグの上に黒のソファや家具を置くことで、黒の高級感を強調したインテリア。
ライトブラウンのフローリングのリビングに、黒の2人掛けフロアソファ、ダークブラウンの木と黒っぽいグレーのファブリックを組み合わせたアームチェア、黒の網目のラウンジチェアをコの字にコーディネート。
白地に黒の細い線が入ったパターン柄のラグを敷き、白っぽく灰みがかった茶色の木目の長方形コーヒーテーブルをプラス。黒の面積を多くして、高級感を演出したインテリア。
薄い茶色のフローリングの狭いリビングに、黒の2人掛けソファと黒のラグをコーディネート。
ソファとコの字に暗いグレーとダークブラウンの木を組み合わせたアームチェアをプラス。アームチェアより少し明るいグレーのファブリック製オットマンテーブルをソファの前に置き、コーナーに黒のテーブルをレイアウト。黒っぽい色でまとめた重厚感たっぷりのインテリア。
ブラウンのフローリングのリビングの間口が短い方の壁に黒のアクセントクロスをコーディネート。
薄いグレーの寝椅子付き2人掛けソファとホワイトのパターン柄の薄いグレーのラグを組み合わせ、ソファの横に黒のモダンなサイドテーブル(ネストテーブル)、ソファの上に黒の無地クッションをプラス。上品と高級が混じった生活感の無いインテリア。
黒っぽいグレーの3人掛けソファ、白地に黒のパターン柄のラグ、黒の円形コーヒーテーブルをコーディネート。
隣のキッチンエリアは壁・天井・システムキッチンが黒。薄い茶色のフローリングと薄い茶色の木製梁のナチュラルな部屋を黒で高級に仕上げたインテリア。
黒のフローリングのリビングに、薄い茶色の木製ひじ掛け付きの黒の3人掛けソファ、パーソナルソファをL字にコーディネート。
ソファの前に、ソファと同じ生地の黒のオットマンテーブルをプラス。ペンダントランプ、フロアランプ、アート用額縁を黒で統一して重厚感アップ。
明るい茶色のフローリングのリビングダイニングに、黒の3人掛けフロアソファ、暗いグレーのラグをコーディネート。
ソファとコの字にグレーのファブリックベンチ、黒レザーのモダンなラウンジチェアをプラス。フロアランプ、ペンダントランプを黒で統一して、ソファの前に黒鏡面の長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファの後ろのアート用額縁も黒にして、観葉植物や花で癒しを足した北欧モノトーンインテリア。
薄い茶色のフローリングのリビングに、薄いグレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に黒の厚手のラグを敷き、黒の長方形トレイテーブル、ホワイトの円形コーヒーテーブルをプラス。壁に黒っぽいポスターを飾り、黒の無地クッションと黒のパターン柄のブランケットをソファの上に乗せ、高級感をアップ。
薄い茶色のフローリングのリビングに、グレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの下にアイボリーに黒の細い線が入ったラグを敷き、黒の円形コーヒーテーブルをプラス。ソファと反対側の壁を背に、背の低い黒のコンソールテーブルを置いて、黒の額縁に入れたモノクロ写真(ポスター)を7枚、ランダムにディスプレイ。広さ・上品・高級感のある北欧インテリア。
③高級感を演出する有彩色を選ぶ
「黒は、高級感を生む色」と上に記述しましたが、ラグ、カーテン、ソファに黒以外を使って、おしゃれなインテリアを作りたいという場合や
ダークブラウンの木目の家具と黒のファブリックでまとめた高級感のあるインテリアを見て「そこまでの落ち着きを求めていない」と感じた方は、有彩色を取り入れた高級感のあるインテリアを作ってみましょう。
高級感のある有彩色とは
赤・黄・青などの有彩色は、明度や彩度の高低で、安っぽく見えたり、高級に見えたりします。
上の表の「グレイッシュトーン」「ダークグレイッシュトーン」「ダルトーン」「ダークトーン」の色は、同じ有彩色でも高級に見える色です。
青緑だけを抜粋すると上記のような色分けになり、明度や彩度が低い有彩色は明度や彩度が高い有彩色と比較すると、高級感があります。有彩色をインテリアに取り入れる時は「暗い」「灰みがかった」「くすんだ」色にすると、同じ値段でも高そうに見えるというわけです。
明るい茶色の床のリビングダイニングに、明度や彩度が違う水色(青緑)のラグとカーテンをコーディネートした場合の違いを見てみましょう。
いかがですか。
一番下の「彩度が低い青緑」でコーディネートしたリビングダイニングの方が高級なインテリアに見えるのではないでしょうか。
高級感のある有彩色をコーディネートしたインテリア実例を紹介していきましょう。
有彩色を効果的に使った高級感のあるインテリア
暖色
黒の2人掛けソファに、少し暗い赤のベルベットクッションと少し暗い赤のラグをコーディネート。
鮮やか過ぎない赤を使い、ベルベットの素材感で高級感をアップ。
ダークブラウンのフローリングのリビングに、暗い赤のフロアソファと暗い赤のシャギーラグをコーディネート。
ソファはligne rosetのTOGOのRI-645(人工皮革)。リビングから見える赤茶系の扉のモダンなキッチンとも相性抜群。
少し暗い茶色のフローリングのリビングに、赤みがかった、くすんだオレンジのラウンジチェアを2脚コーディネート。
チェアの間にダークブラウンの木目のサイドテーブルをプラス。黒のカウハイドラグや黒レザーのベンチ(バルセロナベンチ)を足して、高級感をアップ。
ライトブラウンの床のリビングに、真っ黒な木目のテレビボード、薄いグレーのラグ、くすんだオレンジのドット柄が入った薄いグレーのレトロな2人掛けソファをコーディネート。
ソファの上に、暗く、くすんだオレンジ色のベルベットクッションをプラス。鮮やかなオレンジのクッションを置いた場合と比較すると置き月があり、高級な印象。
寒色
ブラウンのフローリングのリビングに、黒っぽい青の壁紙クロスをコーディネート。
壁を背に薄いグレーのコーナーソファをレイアウトし、グレー×暗い青のヴィンテージなラグをプラス。木目が目立つブラウンの円形コーヒーテーブルを足して、くつろぎ感のあるリビングを演出。
薄い茶色のヘリンボーン床と黒の壁を組み合わせたリビングに、暗い青緑のエレガントなソファをコーディネート。
毛足が長いグレーのラグを敷き、ホワイト×グレーの大理石調の長方形コーヒーテーブルをプラス。ダークな色使いがかっこいいインテリア。
ホワイト×グレー×くすんだ黄色×暗い青をミックスした細いタイルみたいな柄のラグと黒っぽい青のコーナーソファをコーディネート。
ソファの前にミディアムブラウンの木目の正方形コーヒーテーブルをプラス。ホワイトの壁とスキッと見える寒色を組み合わせ、暗い青で高級感とおしゃれ感を演出したリビング。
暖色・寒色ミックス
黒の壁のリビングに、少し暗い鮮やかな青のソファをコーディネート。
ソファと違う面の壁に、くすんだ赤と黄色を使ったレトロなポスターをディスプレイ。ソファの前には、ダークブラウンの木目の長方形コーヒーテーブルをプラス。落ち着きのある暖色と寒色を取り入れた少し若さのあるインテリア。
薄い茶色のフローリングのリビングに、暗く、くすんだ青の3人掛けソファをコーディネート。
ソファの対面に、黒っぽい赤のベルベットラウンジチェアをプラス。壁面に薄い木目の扉の大きな収納家具をレイアウトしたリビングなのに、ソファやチェアの色で高級な印象がアップ。
中性色
薄い茶色の床のリビングに、暗い黄緑の2人掛けソファをコーディネート。
くすんだ黄色・くすんだ赤・くすんだオレンジ・くすんだ暗い緑の模様が入った薄いアイボリーのラグを敷き、暗い青緑のヴィンテージなトランクテーブルをプラス。落ち着きのある2種類の緑を組み合わせたインテリア。
壁を背に灰みがかった暗い青緑の2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下にグレー・灰みがかった水色・暗い青のラグを敷き、ガラス製の円形コーヒーテーブルをプラス。木目の家具を使わずに、グレイッシュな有彩色でおしゃれにまとめたインテリア。
薄い茶色のフローリングのリビングに、少し暗い紫のコーナーソファと円形ラグをコーディネート。
おしゃれな印象をアップする紫を少し暗くして、センスの良いリビングインテリアを演出。パターン柄のクッションは、全て灰みがかった色にして、上品な印象に。
白っぽい茶色のカーペットを敷いたリビングの壁と天井を黒っぽい紫でコーディネート。
壁に沿って暗い紫のフロアコーナーソファをプラス。灰みがかった茶色と暗い赤の無地クッションを乗せ、暖かさをアップ。
ミディアムブラウンの床のリビングに、灰みがかった薄い青緑の木目の壁紙クロスをコーディネート。
間口が長い方の壁を背に、黒っぽい紫の3人掛けソファをレイアウトし、黒っぽい青緑と暗い黄緑のグラデーションラグをプラス。ソファの前に黒の木目の正方形コーヒーテーブル2台、壁に向かって、黒レザーのワークチェアを組み合わせたダークブラウンの木目のデスクを置き、重厚感のあるインテリアを演出。
「高級感=高い家具をコーディネートする」ではなく、配色でリッチな雰囲気を演出できるのが伝わったでしょうか。
筆者は、店舗デザインも仕事にすることが多いですが「予算が無く、高級感が出したい」というお施主様には、思いっ切りダークカラーで配色したイメージを最初に提案しています。
そこから、「もう少し明るさが欲しい」となった場合に、「壁の一部にホワイト系タイルを貼る」「薄いグレーの壁紙クロスを使う」などして、明るさを加え、程よい暗さの残る高級感のある内装にします。
また、値段が同じなら、レザー調、真鍮色などを加えて、ラグジュアリーな雰囲気にすることも。
「高級家具、高級素材を使わなくても高そうに見える」はインテリアならではの手法です。
ただし、住まいは店舗と違い、生活を送る場所です。「黒=高級感」と思い込んで、部屋の中を黒や暗い色ばかりでコーディネートしてしまうと、窮屈な印象を受けてしまうこともあるので、明るい(白っぽい)色とのバランスも考えながらインテリアを作っていきましょう。