建築・インテリア・内外装含む店舗デザインに20年以上携わってる筆者ですが、昨今のインテリアブームには、目を見張るものがあります。
例えば、数年前より店舗などで多く取り入れていたブルックリンスタイルが一般家庭のリビングで実現されていたり、無骨なインダストリアルスタイルが賃貸マンションで再現されていたりと、知識があまりない人がコーディネートした部屋とは思えないインテリアが巷に溢れかえっているように思います。
更に、サブウェイタイル、ヴィンテージな質感の古臭いフローリング、空き店舗をそのまま再利用する時に予算を掛けずに実現させる内装=コンクリート壁とコンクリート天井をそのまま見せる内装、ダクトレールを使った照明デザインなど、一昔前なら、かなりコストを掛けて、専門的な知識を持った建築士、設計士、プランナー、デザイナー、腕の立つ職人などが総出で作ってきたデザインが、いとも簡単にフェイク素材を駆使して、安く真似できている。
この恵まれた現代に於いて「おしゃれインテリアを作りたい」と考える方は、ますます増えていくでしょう。
しかしながら、これまで、インテリアに全く興味が無かった方が、いきなり部屋の中をおしゃれにまとめるにはハードルが高い気もします。
「おしゃれインテリアとは、どんなものなのか。」
「どこにポイントを置いてコーディネートを考えるべきなのか。」
等、筆者独自の視点で解説しつつ、おしゃれインテリアの作り方と実例を紹介していきましょう。
①おしゃれインテリアには「まとまりがある」
配色によるまとまり
「おしゃれなインテリア」と聞くと、原色に近いカラフルな色をたくさん使った個性的な色使いの部屋を想像する方がいらっしゃいます。しかしながら、インテリアの配色は、下記の割合が基本です。

- ①ベースカラー:床・壁・天井
- ②メインカラー:キャビネット、チェストなどの収納・テーブル・ソファ・カーテン
- ③アクセントカラー(挿し色):クッション・照明器具・インテリア雑貨
このうち、私達が触れるのは、②と③で、2~3色に抑えて、配色していきます。
「配色にまとまりがある」とは、選んだ2~3色に調和がとれている状態のことです。
一番簡単なものに「ホワイト」「グレー」「ブラック」の無彩色だけを使って配色する方法(モノトーンインテリア)があります。
薄い茶色のヘリンボーン床と薄いグレーの壁のリビングに、グレーの2人掛けソファとラウンジチェア2台を対面にコーディネート。
ソファの下に、ソファよりも薄いグレーのラグを敷き、シルバー+ガラスの円形コーヒーテーブルをプラス。ブランケットとクッションを黒で統一した無彩色のみの北欧インテリア。
暗い茶色のフローリング、壁の一部と天井がコンクリートのリビングに、グレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ソファよりも薄いグレーのラグを敷き、透明脚とガラス天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファと反対側に、茶色レザーの立体のクッションスツール2個と黒レザーのラウンジチェアをレイアウト。カーテンは薄いグレーのレース。「ホワイト」「グレー」「黒」の無彩色と「茶色」を組み合わせた、インダストリアルインテリア。
茶色のフローリングとグレイッシュな薄い木目柄の壁のリビングに、濃いグレーの2人掛けソファと1人掛けソファを対面にコーディネート。
ソファの下に黒と黄色の模様が入った厚手のラグを敷き、ゴールドとガラスを組み合わせた円形コーヒーテーブルをプラス。ソファの前に、光沢のある暗い赤のサイドテーブルをレイアウトし、青とオレンジのクッションをプラス。アクセントカラーに「オレンジ」と「ブルー」の反対色を取り入れたインテリア。
薄い茶色のフローリングのリビングに、シンプルなグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、薄い茶色の木の脚とホワイト天板を組み合わせた小さな円形コーヒーテーブルをプラス。ソファの上に、グレー、明るい黄緑、くすんだピンク、薄い黄色、暗い黄緑のブランケットを乗せ、おしゃれなソファ周りを演出。明度や彩度が違う「赤(ピンク)」「黄色」「黄緑」を絶妙に組み合わせた北欧インテリア。
「インテリアの配色」について解説したページ
テイストによるまとまり
インテリアを作る時「北欧」「インダストリアル」「モダン」など、テイストを絞ってコーディネートすると、「配色」「内装や家具のデザイン」「使う素材」に迷いがなくなり、自然に、まとまりのあるインテリアになります。
薄いグレーのシンプルなソファ、ベージュのラグ、暗い茶色の木製コーヒーテーブル、飾り気が少ないホワイトのテレビボードをコーディネートした、ナチュラル要素が少し強い、寒暖のバランスが取れた北欧インテリア。
茶色の2人掛けソファ、アイボリー×茶色のモロッコラグ、ホワイトのテレビボードをコーディネートしたシンプルで、温かみのある北欧インテリア。
薄いグレーのヴィンテージな2人掛けソファ、ホワイト×薄い茶色のシェブロン柄のラグ、ヴィンテージなバケツ型の円形コーヒーテーブル、ロッカーみたいなデザインの金属製テレビボード、シルバーの配管パイプを脚にしたヴィンテージな木製カウンターテーブル、インダストリアルな黒の金属製カウンタースツールをコーディネートした、無機質なインダストリアルインテリア。
肘掛のデザインがかっこいいグレーの2人掛けフロアソファ、黒×グレー×薄いグレーのストライプラグ、剥げた木と黒の金属を組み合わせたトランクテーブル、暗い青のベルベットラウンジチェアをコーディネートしたヴィンテージインテリア。
「インテリアのスタイルやテイスト」について解説したページ
素材やデザインのまとまり
「キッチン空間」「ダイニング空間」「リビング空間」が同じ場所にあるオープンリビングやワンルームタイプの部屋では、「ダイニングテーブルとコーヒーテーブル」「コーヒーテーブルとダイニングチェア」「コーヒーテーブルとサイドテーブル」など、違う場所にある家具の色だけでなく、素材やデザインを揃えると、まとまりのあるインテリアになります。
ホワイトの2人掛けソファの前に置いたホワイト鏡面の正方形コーヒーテーブルと斜め前に置いた黒のラウンジチェアの脚を“華奢な黒の金属”で揃えたインテリア。
リビングダイニングの離れた場所にあるダイニングテーブルとコーヒーテーブルを“ホワイト”かつ、“しっかりしたデザインの木製長方形”で揃えたインテリア。
リビングダイニングの離れた場所にあるコーヒーテーブルとダイニングチェアを“ゴールドの金属”で揃えたインテリア。
壁に向かってレイアウトした引き出し付きのヴィンテージなホワイトペイントのデスクの周りにコーディネートしたチェア、テーブルランプ、アートフレームを真鍮古美色で揃えたインテリア。
フロアランプの脚、スツールテーブル、アート用額縁、ブラケットランプ、コーヒーテーブルの脚、アームチェアのひじ掛け、ミラーフレームをゴールド(真鍮)で統一したインテリア。
「仕切り壁が無いリビングダイニングのインテリアの作り方」について解説したページ
②おしゃれインテリアには「メリハリがある」
メリハリを生む配色
ベージュやアイボリー、薄いグレーなど、無難で、特に主張の無い色だけでコーディネートした空間。
これはこれで「広さ」「程よい温もり」「くつろぎ感」のあるインテリアですが、“おしゃれ要素”が少ないように感じます。その理由は、「どこに視線を持っていけばよいかわからないから」です。
視線を集めるテクニックに、配色のところで紹介したアクセントカラーがあります。
これ以外にも、「暖かい色と冷たい色」「明度が高い色(一番高いのはホワイト)と明度が低い色(一番低いのはブラック)」など、緩急をつけた配色など、対比を上手く活用してバランスを取りながらコーディネートすると、おしゃれなインテリアになります。
無彩色と有彩色混合
オフホワイトの2人掛けソファ、白っぽいグレーのラグをコーディネートしたリビングに、彩度が低い赤の無地クッションと灰みがかった薄いピンクの無地クッションをプラス。
グレーの2人掛けソファとグレーのラグをコーディネートしたリビングに、暗いブルーのソファ用クッションをプラス。
寒色と暖色混合(反対色含む)
濃いグレーの2人掛けソファと明るいブルーのラウンジチェア2台を対面にレイアウトし、2人掛けソファに黄色の無地クッションをコーディネート。
「有彩色の鮮やかさ」について解説したページ
「色使いの調和(初心者向き)」について解説したページ
メリハリを生むパターン柄
薄いグレーのソファと黒のラグ。
無彩色同士をメリハリを考えて組み合わせた配色ですが、無地同士を組み合わせるよりも、片方にパターン柄を取り入れた方が、おしゃれな印象がグンとアップします。
「ドット」「チェック」「ストライプ」「シェブロン」「幾何学」など、インテリアに使うファブリックには、様々なパターン柄があります。
配色を無難にしたインテリアでも、パターン柄のクッションやランプシェード、ラグを使うことで、メリハリのある空間を演出することができます。
暗いグレーのシンプルな寝椅子付き3人掛けソファをコーディネート。ソファのコーナーに、ホワイト×黒×グレーの太いシェブロン柄のクッション、ホワイト×黒の細いボーダー柄のクッション、ホワイト×黒の幾何学模様のクッション、モノトーンのアニマル(トナカイ)プリントのクッション、ホワイト×黒の細かいパターン柄のクッションをプラス。
窓辺に、ホワイトの収納付ベンチをレイアウト。ベンチの上に濃いグレーのムートンラグ、ホワイト×グレーのデニムっぽい柄のクッション、ホワイト×グレーの手染めっぽいストライプ柄のクッション、ホワイト×黒のアニマルプリント(ゾウ)のクッションをプラス。
薄い茶色のフローリングのオープンリビングに、黒っぽいグレーの2人掛けソファをコーディネート。ソファの前に、黒っぽい赤紫×グレー×鮮やかな赤の薄手のパターン柄のラグをプラス。
「クッションコーディネート」について解説したページ
③おしゃれインテリアには「白い壁が少ない」
壁紙クロスを一部変える(アクセントクロスやフェイクプリントなど)
賃貸でも新築でも、余程のこだわりがない限り、壁全体と天井が白っぽいというお家がほとんどです。筆者は、5年ほど前から、壁紙クロスの張り替えを伴うお施主様には「色のついた壁紙クロスを貼ってみませんか?」と薦めています。
その理由は、ホワイトやアイボリー系の壁紙クロスでも色がついた壁紙クロスでも値段が変わらないからです。(※量産壁紙クロス除く)
部屋の一面だけを違う色にする「アクセントクロス」は、近年メジャーとなりつつあるコーディネート法で、「メリハリを生む配色」同様、残りのホワイトの壁との対比で、おしゃれな雰囲気が一気にアップします。
薄い茶色の床とホワイト系の壁・天井の縦長リビングの入口側の壁に、黒のアクセントクロスをコーディネート。
薄い茶色のフローリングとホワイト系の壁・天井のリビングの短い方の壁に黒×ホワイトの幾何学模様のアクセントクロスをコーディネート。
両側がオープンの茶色のフローリングのリビングのソファ後ろの壁に、黒っぽい青のアクセントクロスをコーディネート。
薄いグレーの床、ホワイトの壁・天井のリビングのソファの後ろの壁に、鮮やかな黄緑のアクセントクロスをコーディネート。
「アクセントクロス」について解説したページ
ポスターやアートを飾る
ホワイトの壁をそのままにして、ホワイトの面積を減らす方法に「ポスターやアートを飾る」があります。ポスター・アート・チラシ・写真などをおしゃれに飾ることができるフレーム(額縁)は、100均で購入できます。(※A3サイズは100円ではありませんが)
壁に直に飾る
ソファの正面のコーナーに2人掛けのコンパクトなダイニングスペースを作り、ダイニングからくつろぎスペースまでの壁に、黒の額縁に入れたモノクロポスターを5枚、菱形にディスプレイ。(1枚は床置き)
リビング入口横の壁を背に、茶色の木目のサイドボードをレイアウトし、上部の壁を埋め尽くすように、ポスター・地図・アート・掛け時計をディスプレイ。
黒のコーナーソファを壁に沿ってレイアウトし、背もたれ上部のコーナーにモノクロポスターを黒の額縁に入れて4枚ディスプレイ。
シェルフに飾る
壁を背にソファをレイアウトし、上部に奥行きが浅いホワイトのピクチャー用シェルフを取り付け、大きなモノクロポスターと北欧柄の本やポストカード、パネルを並べてディスプレイ。
壁を背にグレーの寝椅子付き2人掛けソファをレイアウトし、上部にホワイトのシェルフをソファの幅に合わせて取り付け、サボテンやフラミンゴのアート、本物のサボテン、北欧雑貨をディスプレイ。
「絵や写真の飾り方」について解説したページ
「ウォールシェルフの飾り方」について解説したページ
ホワイトの壁を“ゼロ”にする
先述したとおり、筆者は、ホワイト・アイボリー・クリーム色の壁紙クロスが、あまり好きではありません。
筆者が色付きの壁紙クロスを薦めたお施主様のなかには「白の方が落ち着く」「白の方が汚れない」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、色の性質から考えると「白は緊張感を生む色」で「汚れが目立つ色」です。
広々とした雰囲気を保ちたいなら、壁全体を上品や上質さを演出する薄いグレーにする方法もあります。
茶色のフローリングのリビングの壁と天井を薄いグレーにして、グレーのエレガントな寝椅子付き2人掛けソファ、薄いグレーのシャギーラグをコーディネート。
ヴィンテージな茶色のフローリングのリビングダイニングの壁をグレー+ホワイトの腰壁、天井を薄いグレーにして、黒の3人掛けソファ、グレーのラグ、ホワイトの木製ダイニングテーブル、ホワイトの木製ベンチをコーディネート。
茶色のフローリングの狭いリビングの長い方の壁を暗い青、短い方の壁と天井を薄いグレーにして、グレーの3人掛けフロアソファ、薄いグレーのオリエンタルラグ、グレーのカーテン、ホワイトのサイドボードをコーディネート。
「壁紙クロスの色」について解説したページ
※ヴィンテージ・ブルックリン・インダストリアルなど、トレンドのインテリアには、ホワイトの壁がほとんどありません。
④おしゃれインテリアは「素材の組み合わせ方が上手」
①「まとまりがある」の「素材やデザインのまとまり」とは異なり、トレンドのヴィンテージ系インテリアでは、レンガ・ブロック・タイルなどのデコボコした内装と金属(アイアン・ステンレス・真鍮、等)、使い古した板など、バラバラの素材を駆使してインテリアを作ります。
2面が窓のリビングダイニングの窓面に、凸凹したホワイトの金属壁とグレーのブロック調壁をコーディネート。
エアコンのみ新品風で、ダイニングテーブル、ダイニングベンチ、木製収納家具、ソファ、サイドボードはヴィンテージ風。観葉植物や雑貨をごちゃと組み合わせたインテリア。
薄い茶色のフローリングと赤茶色のレンガ壁のリビングに、古い黄色の3人掛けソファ、暗い赤のファブリックラウンジチェア、黒のひじ掛け付きのレトロなホワイトのラウンジチェアをコーディネート。
レンガ壁を暖炉の形に切り抜いて、レトロな掛け時計をプラス。新しさが全く無いヴィンテージなインテリア。
黒っぽいフローリングと凸凹したホワイトタイル壁の吹き抜けリビングに、茶色レザーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファ正面の壁にヴィンテージな板を使ったDIYっぽいデザインのテレビがビルトインできる背の高い収納家具をプラス。天井から暗い茶色の木目調羽根のシーリングファンをハンギング。
コンクリート床と白っぽいグレー壁のリビングに、黒レザーのヴィンテージなフロアソファをコーディネート。
ソファの下に、薄いオレンジ×ターコイズブルー×グレー×薄いグレーのエキゾチックなラグを敷き、ヴィンテージな板とアイアンを組み合わせたキャスター付きの長方形コーヒーテーブルをプラス。
暗い茶色のフローリングのリビングの壁を背に暗い茶色レザーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下にグレーのオリエンタルラグを敷き、黒の金属脚と黒の板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをプラス。腰窓との間に、スチール製のヴィンテージなオープンラックをレイアウト。ソファの後ろに、日焼けした地図、ソファの隣に真鍮製のフロアランプをディスプレイ。
ヴィンテージに「洗練」を加えた、最新インテリアの作り方
⑤おしゃれインテリアは「柄の使い方が上手」
②おしゃれインテリアには「メリハリがある」の「パターン柄を使ってメリハリを生む」より、一歩踏み込んで、パターン柄を2か所以上に取り入れる方法です。
「壁紙クロスとクッション」「壁紙クロスとラグ」「クッションとラグ」など、別々の2個以上のアイテムに、異なる色使いと柄使いのパターン柄をコーディネートしていきます。
グレーのフローリングのリビングに、灰みがかった薄いグリーンの2人掛けソファをコーディネートし、ホワイト×黒のシェブロン柄のクッションとグレー×ホワイト×黒の北欧パターン柄のラグをプラス。
薄い茶色のフローリングと薄いグレーの壁のリビングに、グレーの2人掛けソファをコーディネートし、アイボリー×暗い赤のダイヤ柄のクッションとホワイト×グレーのパターン柄のラグをプラス。
ホワイトの壁のリビングに、アイボリーのコーナーソファをコーディネートし、暗い茶色×アイボリー×暗い赤のエキゾチックラグとホワイト×黒のアニマル柄の横長クッションをプラス。
白っぽい茶色のフローリングのリビングに、グレーの2人掛けソファをコーディネートし、壁にホワイト×黒のパターン柄(ホワイトが多い)のアート、ソファの上にホワイト×黒のパターン柄(黒が多い)のクッション、ひじ掛けにホワイト×黒のストライプ柄のブランケットをプラス。
⑥おしゃれインテリアは「見せる家具が最低1個以上ある」
ソファ、テーブル、テレビボードなど、リビングに必要な家具を選ぶとき、量産型のデザインではなく、掘り出し物を1点加えると、インテリアがおしゃれになります。
存在感のあるヴィンテージなトランクテーブル
ありきたりなデザインの薄いベージュの2人掛けソファの前に、黒×薄い茶色のトランクテーブルをコーディネート。
重厚感のある茶系タイル壁と黒の壁のLDKに、シンプルなアイボリーの2人掛けソファを置き、焦げ茶×黒のトランクテーブルをコーディネート。
黒のフローリングと薄い茶色のレンガ壁のLDKに、黒レザーのレトロな寝椅子付き2人掛けソファを置き、光沢のある焦げ茶の箱型トランクテーブルをコーディネート。
置くだけで様になるチェスターフィールドソファ
薄いグレーのコンクリート床、ネイビーの壁、薄いグレーの壁のリビングに、暗い赤レザーのヴィンテージな3人掛けチェスターフィールドソファをコーディネート。
茶色のフローリング、ホワイト地に黒のパターン柄の壁紙クロス+ホワイトの腰壁のリビングに、黒っぽい茶色レザーの2人掛けチェスターフィールドソファをコーディネート。
茶色のフローリング、グレーの雲みたいな模様のアクセントクロスのリビングに、赤みがかった茶色レザーの2人掛けチェスターフィールドソファをコーディネート。
「チェスターフィールドソファ」について解説したページ
⑦おしゃれインテリアは「照明器具の使い方が上手」
「リビングの天井には、白いカバーがついた高さの無いシーリングライト、ダイニングの天井には吊り下げ式のペンダントランプ。」
照明の場所を2か所だけにしたインテリアと、天井・壁面・目線の高さ・コーナーなどに照明器具を配置したインテリアでは、後者の方がおしゃれに見えます。配色や家具デザインだけでなく、照明器具も含めて、おしゃれインテリアは実現します。
ダウンライトの他に、ペンダントランプ、フロアランプをコーディネートした狭いリビング。
スポットライト、裸電球タイプのペンダントランプ、ブラケットランプをコーディネートしたヴィンテージなリビングダイニング。
ダイニング側に薄いグレーのヴィンテージなペンダントランプ2灯、ソファ横にシルバーの大きなフロアランプをコーディネートした北欧スタイルのリビングダイニング。
コーヒーテーブルの真上に、存在感のある黒のエレガントなシャンデリアを吊り下げた、フェミニンな北欧リビング。
「リビングの照明器具」について解説したページ
⑧おしゃれインテリアは「デッドスペースの使い方が上手」
- 家具レイアウトするには適していない凸凹した壁面
- 壁の中心に家具を置き、余ってしまった左右のコーナー
など、上手く活用できない場所をホコリ溜めとして放置しないのが、インテリア上級者達です。アイデアを駆使して、殺風景になりがちな部屋の隅をアレンジ。
リビングのコーナー2か所に、ゴールドフレームのアンティークミラー(床に直置き)・ホワイトのウォールシェルフ、ヴィンテージ木箱・観葉植物・アート(木箱に直置き)をコーディネート
リビングのコーナーに、一枚板と黒の木製チェアで作った狭い書斎スペースをコーディネート。足元に観葉植物をプラス。
一面にソファ、もう一面にサイドボードをレイアウトし、コーナーに天井高の2/3くらいの高さの観葉植物をコーディネート。
「デッドスペース」について解説したページ
⑨おしゃれインテリアは「程よいくつろぎ感がある」
ここまで、8つのおしゃれインテリアの作り方を解説してきましたが、どんなにおしゃれなインテリアを作っても、その場所にくつろぎ感がなければ、意味がありません。
紫・緑・黄色を使ったカラフルな部屋。話だけ聞くと、何だかおしゃれそうに思えますが、「くつろげるか」と問われると疑問が湧いてきます。
おしゃれインテリアは、SNSで見ず知らずの人に自慢する為にあるのではなく、そこで何年も心地良く暮らすためにあるものです。外出先で「早く家に帰ってリラックスしたい」と思えるような空間ができていれば、そのインテリアは、くつろぎ感があり、コーディネートは成功と言えます。
茶色のフローリング、くすんだ黄色×シルバーのオーナメント柄のアクセントクロス、グレーの壁のリビングに、薄いグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、くすんだグリーンのシャギーラグとくすんだ黄緑のシャギーラグを敷き、窓に茶色のカーテンをプラス。くつろぎを感じる配色でまとめたリラックス感のあるインテリア。
灰みがかった薄い茶色のフローリングのリビングに、暗いグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファと対面の壁に薄い茶色の板で作ったDIYっぽい背の高い収納付ベンチをレイアウト。ソファとベンチの間に、暗い赤のオリエンタルラグを敷き、ヴィンテージな茶色の木のミニスツール、白っぽい木の脚とガラスを組み合わせた円形コーヒーテブルをプラス。厚手の本を台にして、レンガ鉢に入れた観葉植物をランダムに床に飾り、程よくごちゃついたインテリアを演出。
薄い茶色のフローリングと白っぽいグレーの壁のリビングダイニングに、薄いグレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に白っぽい茶色のラグを敷き、グレーのベルベットと黒鏡面のオットマンスツールをプラス。クッションとカーテンを黒っぽい青にして、落ち着きと重厚感をアップ。
「リビング」や「くつろぎ」について解説したページ
いかがでしたか。
9つのポイントに絞って、おしゃれインテリアについて解説しましたが、頭が混乱してしまったという方もいらっしゃるかもしれません。
筆者は「白い壁が好きではない」「デザインや素材はゴツゴツしたものが好き」「配色は、黒・暗い青・暗い緑・焦げ茶が好き」なので、現在、DIYやインテリア通販のトレンドであるヴィンテージ系インテリアが好みのど真ん中です。
その為、紹介した9つのポイントやその下にある参考ページは、古い・汚い・ゴツゴツ・凸凹したインテリアをテーマにしたものになっていて、流行にとらわれない無難なおしゃれインテリアを作りたい方に合った内容にはなっていないので、ご注意下さい。