リビングのカラーコーディネートに適した色に茶色があります。
その理由は、茶色は、木や土など、自然を連想させ、温かみを感じる暖色だから。
リビングは、くつろぐ場所なので、疲れを癒したり、リラックスする行為と茶色の特性が合ってるというわけなんですね。
気分が穏やかになり、落ち着く色の代表である茶色は、地味な印象も持つ色なので、リビングを茶色だけでコーディネートしてしまうと、単調な印象になってしまうことがあります。
茶色でまとめたリビングをおしゃれに演出するテクニック5つとこれらを駆使したコーディネート例を紹介しましょう。
- 1. 茶色のリビングをおしゃれにするテクニック
- 2. テクニック①~⑤を取り入れた茶色のおしゃれリビング
- 2.1. 茶色+黒+寒色
- 2.2. 茶色+黒+パターン柄
- 2.3. 茶色+寒色+パターン柄
- 2.4. 茶色+シルバー+グレー
- 2.5. 茶色+シルバー+パターン柄
- 2.6. 茶色+ゴールド+グレー
- 2.7. 茶色+グレー+パターン柄
- 2.8. 茶色+黒+グレー+シルバー
- 2.9. 茶色+シルバー+ゴールド+パターン柄
- 2.10. 茶色+ゴールド+グレー+黒
- 2.11. 茶色+黒+グレー+寒色
- 2.12. 茶色+黒+グレー+パターン柄
- 2.13. 茶色+黒+ゴールド+パターン柄
- 2.14. 茶色+グレー+ゴールド+パターン柄
- 2.15. 茶色+グレー+寒色+パターン柄
- 2.16. 茶色+ゴールド+寒色+パターン柄
- 2.17. 茶色+黒+グレー+寒色+パターン柄+シルバー
- 2.18. 茶色+黒+グレー+シルバー+寒色
- 2.19. 茶色+黒+寒色+ゴールド+パターン柄
茶色のリビングをおしゃれにするテクニック
テクニック①:黒を取り入れよう
黒はインテリアを引き締めるのに適した色です。
「床:茶系、ドア:茶系、家具:茶系」のぼんやりとしたリビングに、黒を足すことでメリハリを作ることができます。
茶色の3人掛けソファに黒の横長クッションをコーディネート。
コーヒーテーブルは、暗い茶色の木製で、天板は茶色。ステンドガラスっぽい黒のシェードのペンダントランプを吊り下げて、クッション・テーブル・照明器具の色を統一。ソファの後ろの壁に、黒の額縁に入れた高級そうな絵が飾ってありますが、白地に黒文字のアルファベットのポスターでカジュアルにしても良さそう。
明るい茶色のレザーソファと暗い茶色のテレビをビルトインできる収納家具をコーディネートしたリビングのコーナーに、黒のレザー製の一人掛けソファをプラス。
重厚感たっぷりのかっこいいインテリア。少し暗い色使いですが、本がたっぷり収納してある書斎のような印象がして、落ち着きを感じます。
明るい茶色のコーナーソファとベージュのラグをコーディネートし、コーヒーテーブルを黒に。
黒をプラスすることで“きちん”とした印象のリビングを演出。赤×黒の絵、暗い緑と暗い黄色のクッションなど、落ち着きの中に飽きを感じさせない色を取り入れた上品なインテリア。
テクニック②:光る素材を取り入れよう
インテリアの茶色は、木や土など自然にあるものを連想させる色です。
その為、茶色でコーディネートした部屋は、ふんわり・暖かい印象です。光る素材を足すと、茶色の単調な印象を減らすことができます。
シルバー
茶色の2人掛けソファの前に、シルバーの長方形のコーヒーテーブルをコーディネート。
ソファの暖かさとテーブルの冷たさが良いバランス。ツルンとした光る素材はリビングに清潔な印象もプラス。
ゴールド
薄い茶色(ベージュ)のソファ、ソファよりも暗い茶色(ベージュ)のラグ、明るい茶色の木のコーヒーテーブルをコーディネートしたリビングの天井からゴールドのペンダントランプをハンギング。
テーブルの上にディスプレイしてあるキャンドルホルダーもゴールド。細い物にゴールドを使ったコーディネートなので派手さはなく、インテリアがほんの少しゴージャスに見える程度。
茶色のコーナーソファと茶色の木製のコーヒーテーブルをコーディネートしたリビングの天井から、ゴールドのペンダントランプをハンギング。
1つ前と似たデザインの照明デザイン。ソファとテーブルの茶色が暗いので、落ち着いた印象。
赤みがかった茶色の2人掛けソファ、赤みがかった薄い茶色(ベージュ)のラグ、茶色の木のコーヒーテーブル、暗い茶色のレザーチェアをコーディネートしたリビングのソファの横に、ゴールドのフロアランプをコーディネート。
真鍮古美色のような美しい色。全体的に赤(ピンク)がかった茶色を中心にまとめた暖かそうなリビング。
テクニック③:明るいグレーを取り入れよう
テクニック②に書いた通り、茶色は自然を思わせる色です。
無彩色のグレーは、非日常的、無機質といった印象を持つ色なので、茶色とグレーを組み合わせると「暖かい」と「冷たい」、「団らん」と「冷静」といった相反する印象を持つバランスの取れたインテリアになります。
また、明るいグレー(薄いグレー)は、部屋に広々とした印象や上質な印象をもたらすので、グレーと茶色を組み合わせる場合は、白っぽいグレーを組み合わせるようにしましょう。
茶色のレザー製3人掛けソファ、明るい茶色の木製コーヒーテーブル、茶色の引き出しチェストをコーディネートしたリビングの壁を、薄いグレーに。
壁の冷たさと家具の暖かさを対比させたインテリア。コンクリートっぽい床ですが、木質フローリングのリビングでも家具と壁のコーディネートの仕方は参考にできます。
茶色レザーのヴィンテージソファ、茶色の木のヴィンテージなコーヒーテーブル、茶色の木のヴィンテージなテレビボード、明るい茶色のラグをコーディネートして、テーブルの上に、薄いグレーの木をディスプレイ。
テレビボードの後ろの壁と天井の壁紙クロスは薄いグレー。冷たい色の部屋に、暖かそうな色の家具を置くことで、家具の色やデザインが際立って見えるコーディネート。
テクニック④:寒色を入れよう
寒色は、グレーと同じように「冷静」「静寂」「沈静」を加える効果があります。
また、茶色は、赤色・オレンジ色・黄色の明度と彩度を下げた色です。赤色・オレンジ色・黄色の反対色である青を足すことで、個性がキラリと光るおしゃれなリビングを演出できます。
赤みがかった茶色のレザー製ソファと青緑のパターン柄のラグをコーディネート。
素材・色・柄の使い方がかっこいいインテリア。寒色のラグの上にソファが置いてあるので、ソファが余計にかっこよく見えます。
3人掛けソファ、カーテン、テレビボードを茶色でコーディネート。
ラグは茶色×ライトグレイッシュなブルーのパターン柄で、ソファの隣に薄いグレイッシュなブルーの寝椅子、茶色のカーテンには水色のレースカーテンをプラス。茶色と寒色を隣同士にすることを意識して、薄い青(水色)を足したコーディネート。
テクニック⑤:パターン柄を入れよう
ソファもカーテンもラグも茶色。
似たような色に囲まれた空間は、まとまりを感じる一方で、単調な印象もして、飽きがきてしまいます。
「ラグをパターン柄にする」「ソファと組み合わせるクッションをパターン柄にする」など“柄”を入れたコーディネートをすると、インテリアにメリハリが生まれ、おしゃれな印象もアップします。
茶色のコーナーソファと赤みがかった茶色のレザー製コーヒーテーブル、黒っぽい茶色のレザー製一人掛けソファをコーディネート。
リビングの中央には、ホワイトに茶色のラインで線や曲線を描いたパターン柄のラグをプラス。単調なパターン柄ではなく、様々な形を組み合わせた不規則なデザインがおしゃれ感をアップ。
壁面に茶色のレザー製ソファ、明るい茶色の木製サイドボード、木製チェアをレイアウトし、フローリングの上に、黒×アイボリーの北欧柄の大きなクッションをプラス。
コーヒーテーブルはサイドボードと同じ明るい茶色の木製。黒を使ったパターン柄なので、引き締まった印象もアップ。
テクニック①~⑤を取り入れた茶色のおしゃれリビング
茶色+黒+寒色
赤茶色のレザー製コーナーソファに黄みがかった茶色のラグを組み合わせ、黒のコーヒーテーブルと暗い青のオットマンをプラス。
青と反対色のオレンジ×ホワイトのボーダー柄の一人掛けソファやオレンジと黄緑のクッションもコーディネートして、カラフルなリビングを演出。「ゆったりとリラックス」と「にぎやかで楽しく」をミックスしたインテリア。
茶色+黒+パターン柄
薄い茶色のレンガ調の壁の前に暗い茶色の3人掛けソファを置き、暗さの違う茶色のパターン柄のラグ、黒のコーヒーテーブル、明るい茶色の一人掛けソファをコーディネート。
部屋の8割を茶色でコーディネートしたリビングですが、デコボコした壁、パターン柄、光が当たると薄っすらと模様が見える生地など、様々な表情を見せるものを組み合わせてあるので、単調な雰囲気は感じません。
茶色+寒色+パターン柄
赤みがかった茶色のレザー製2人掛けソファと赤茶色のパターン柄のラグを組み合わせ、両端に鮮やかな水色のレザー製チェアをコーディネート。
天井は茶色の板張り、窓枠は茶色という、木をふんだんに使ったリビングに、水色でピリリとアクセントを効かせたおしゃれなインテリア。リビングのレトロ調な入口ドアもライトグレイッシュなブルー。
茶色+シルバー+グレー
茶色のソファ、茶色×ホワイトのパターン柄のラグ、茶色の木目のサイドボードとコーヒーテーブルをコーディネートしたリビングの壁に、グレーの絵をディスプレイ。
ソファサイドの壁面に、シルバーの衝立をシンメトリーにレイアウト。壁紙クロスの色を変えずに壁に色を取り入れる時の参考に。
茶色+シルバー+パターン柄
黄みがかった明るい茶色のレザー製コーナーソファと黄土色のラグを組み合わせ、シルバー脚のガラステーブルと黒×ホワイト、赤×ホワイトのパターン柄のクッションをコーディネート。
「ほっこりと暖かそうな」というよりも「シンプルでかっこいい」という雰囲気の方が強い茶色のリビング。
茶色+ゴールド+グレー
黒っぽい茶色のレザーソファと薄いグレーのラグを組み合わせ、窓に薄いグレーのシェードをコーディネート。
コーヒーテーブルはゴールド脚のガラス製。窓と床に、明るいグレーの広い面を作ることで、すっきりとしていて、広々とした印象をアップ。
茶色+グレー+パターン柄
黄みがかった茶色のレザー製コーナーソファの後ろに暗い茶色の木製のサイドボードを置き、ソファの下に明るいグレーのパターン柄のラグをコーディネート。
薄っすらと網目模様が見える明るいラグがリビングに上品な印象をプラス。グレーのラグは、窓が無い、暗いリビングを明るく見せる効果も。
茶色のレザー製コーナーソファと木製のコーヒーテーブルを組み合わせ、明るいグレー×暗いグレーのパターン柄のラグとグレーのロッキングチェアと明るいグレーのひじ掛け椅子をコーディネート。
カラーコーディネートの基本は、茶色とグレーで、様々な明度のグレーを組み合わせて、おしゃれなリビングを演出。片方が大きな窓、片方が通路になった開放的なリビングなので、明度が低いグレーでも、部屋が暗く見えません。
茶色+黒+グレー+シルバー
茶色の3人掛けソファと茶色のレザー製1人掛けソファを斜め向かい合わせでにレイアウトし、明るいグレーのラグをコーディネート。
オープンラック、サイドテーブル、ペンダントランプを黒にして、ソファの横にシルバーのフロアランプをプラス。温もり・広さ・冷たさのバランスが取れたインテリア。
茶色+シルバー+ゴールド+パターン柄
暗い茶色のコーナーソファと白の線がランダムに入った明るい茶色のラグをコーディネート。
コーヒーテーブルはシルバーフレームのガラス製で、ペンダントランプはゴールド。ゆったりとしたコーディネートの中に、上品さや優雅さをプラスしたインテリア。
茶色+ゴールド+グレー+黒
白っぽい茶色(ベージュ)のソファと茶色の木製コーヒーテーブルをコーディネート。
テーブルの下に、光が当たるとゴールドに光るラグを敷き、コーナーに明度が高いグレーのハイバックソファとオットマンを置いて黒のクッションをプラス。
リビングの中心に置いたソファなので、明るい色にして存在感を出さず、広々とした空間を演出。
茶色+黒+グレー+寒色
茶色の2人掛けソファの前に、黒の丸型テーブルを2台コーディネート。
ラグを明るいグレーにして、ソファの斜め向かいに、ブルーの一人掛けソファをプラス。オープン棚の中にブルーのインテリア雑貨、リビングの入口の壁に青を使った絵を飾り、ソファの上にも水色のクッションを足して、おしゃれにコーディネート。
茶色+黒+グレー+パターン柄
テレビボード側の壁に茶色のアクセントクロスを貼り、明るい茶色のソファとダークブラウンのテレビボードをコーディネート。
カーテンは明るいグレー、ペンダントランプは黒、ラグは黒×ホワイトのアニマル柄。ソファにも鹿をプリントした白×黒のクッションをプラスして、インテリアのテーマを動物で統一。
茶色+黒+ゴールド+パターン柄
2面の壁を茶色、残りの壁を薄い黄緑にしたリビングに、茶色のソファを置き、明るい茶色のラグをコーディネート。
ソファの後ろに、真っ黒な網のようなオブジェを2枚ディスプレイし、ソファの前にゴールドの丸型テーブルをプラス。ソファの斜め向かいに、アイボリー×薄い茶色のパターン柄の一人掛けソファをコーディネートして、暖色だけの窮屈な印象を解消。
茶色+グレー+ゴールド+パターン柄
暗い茶色のレザー製ソファと暗いグレーと明るいグレーを使ったパターン柄のラグをコーディネート。
コーヒーテーブルは、ゴールドフレームのガラス製で、壁にもゴールドフレームのミラーを2枚ディスプレイ。上質で高級な印象のリビング。
茶色+グレー+寒色+パターン柄
壁を暗い青にして、茶色の寝椅子付きソファを置き、グレーのクッションをコーディネート。
窓に、明るいグレーのシェードを取り付け、床には黒のラインが入ったアイボリーのラグをプラス。青とグレーという寒々しい色を使ったインテリアですが、クッションがデコボコしたデザインなので、涼し気な印象は少なめ。
茶色+ゴールド+寒色+パターン柄
茶色の3人掛けソファとホワイト×茶色の虎柄のラグをコーディネート。
コーヒーテーブルは、ゴールドフレームのガラス製で、クッションはホワイト×茶色のパターン柄と彩度が低い青。茶色と白を組み合わせた2種類のパターン柄をセンス良くコーディネートしたインテリア。
茶色+黒+グレー+寒色+パターン柄+シルバー
茶色のアクセントクロスを貼り、彩度が低い水色のソファをコーディネート。
ラグはホワイト×明るいグレーのパターン柄で、コーヒーテーブルはシルバー。窓には、薄い茶色(ベージュ)のカーテンを掛け、窓辺の暖かさを室内にもプラス。色使いと柄使いが上品で、センスが良すぎるコーディネート。
茶色+黒+グレー+シルバー+寒色
明るい茶色のコーナーソファと明るいグレーのラグを組み合わせ、箱みたいな形のシルバー色のコーヒーテーブルとサイドテーブルをコーディネート。
クッションで暗い青、カーテンで黒を足し、ソファのコーナーにシルバーのフロアランプをプラス。黒に近い青と黒を組み合わせることで、高級感のあるリッチなリビングを演出。
茶色+黒+寒色+ゴールド+パターン柄
黒のアクセントクロスの前に茶色の2人掛けソファを置き、ラグとコーヒーテーブルも茶色でコーディネート。
ソファに白×黒のアニマル柄のクッションを乗せ、窓側にグレイッシュな水色の一人掛けチェアをプラス。天井からはゴールドのペンダントランプを吊り下げた、エレガントな印象の茶色のリビング。
「リビングを茶色で」は、王道のコーディネートですが、何か1つ足すだけで、おしゃれな印象がアップするのが伝わったでしょうか?
また、茶色には、赤系・黄系・緑系など、色みが異なる茶色があり、「クッションとソファを同じ茶色にしたつもりが、少し違う色だった」なんてことも。
パターン柄のクッションやラグを使うのは、こういった微妙な色の違いをごまかす為のテクニックでもあるので、ぜひ実践してみて下さい。
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