床材を選ぶとき「明るい雰囲気にしたい」ということで、白っぽい床にする方が多くいらっしゃいます。
一昔前まで、白っぽい床と言えば「優しい印象のメープル」や「自然な印象のパイン」や「可愛い雰囲気のビーチ」などナチュラルな印象の床材がほとんどだったように思います。
しかしながら、ここ最近、どのメーカーでも目にするようになったのが、模様がグレイッシュな明るい茶色の床材。
意味がわからないという方のために、これまでの明るい床材とトレンドの明るい床材を比較してみると
こんな感じで、見た目の違いは、「従来の明るい茶色の床材は模様が茶系、トレンドの明るい茶色の床材は模様が少し灰みがかっている」です。
グレーやグレイッシュな明るい茶色の床が出てきているのは「ヴィンテージやインダストリアルなど、流行のインテリアスタイルと相性が良いからかな?」と個人的に感じています。
そして、このグレイッシュな明るい茶色の床材の最大の魅力は、温かみのある要素と冷たい要素の2つを併せ持っていることです。
「インテリアを冷たくする」「インテリアを暖かくする」のどちらにも合うので、この系統の床色のインテリアを考える時は、まず最初に、どちらにするかを決めておくとコーディネートがスムーズに行えます。
グレーの床を含む、グレイッシュな明るい茶色の床のインテリアコーディネートを紹介していきましょう。
グレーの床やグレイッシュな明るい茶色の床で冷たいインテリア
グレーまたはグレイッシュな明るい茶色の床×黒
明るいグレーの床のダイニングに、黒の楕円形テーブルと黒のチェアをコーディネート。
床よりも暗いグレーのラグを敷いて、冷たさを更にアップ。ホワイト・グレー・黒の無彩色だけを使った北欧インテリア。
グレイッシュな明るい茶色の床のダイニングに、黒のダイニングテーブルと黒のダイニングチェアをコーディネート。
天井から黒のペンダントランプを吊り下げ、壁に黒の額縁に入れた大きな絵をディスプレイ。腰の高さ、背の高さ、目線の3か所に黒を配置したかっこいいインテリア。
グレイッシュな明るい茶色の床のダイニングに、暗い茶色の木製ダイニングテーブルと黒のチェアをコーディネート。
黒のチェアは座面のデザインは同じで、脚の素材をクロームメッキとダークブラウンの木の2種類を組み合わせたスタイル。木で温もりを出しつつ、暗い茶色にすることで、黒のかっこ良さを壊さないように工夫。
明るいグレーの床のリビングに、黒の3人掛けソファと黒のコーヒーテーブルをコーディネート。
床色よりも少し暗いグレーのラグをプラス。ホワイトのサイドボードの天板、テーブルランプ、ペンダントランプ、絵の額縁を黒で統一し、かっこよさをアップ。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングに、黒のレザー製2人掛けソファと1人掛けソファをコの字にレイアウト。
ル・コルビジュエのソファを使ったかっこいいインテリア。ソファの前に、ホワイトのラグと黒のコーヒーテーブルをプラス。
グレーまたはグレイッシュな明るい茶色の床×グレー
グレイッシュな明るい茶色の床のダイニングに、グレーのラグ、グレイッシュな明るい茶色のサイドボード、グレーの座面のダイニングチェア、シルバーのダイニングテーブルをコーディネート。
明るいグレーを多く使ったエレガントな印象のインテリア。隣にあるリビングにも、明るいグレーのソファとシルバーのコーヒーテーブルを組み合わせ、素材感を統一。
グレイッシュな明るい茶色の床のダイニングに、黒のテーブル、明るいグレーのファブリックチェア、グレー×黒のパターン柄のラグをコーディネート。
テーブル、チェアの脚、ラグの模様に黒を使って重厚感のあるグレーインテリアを実現。隣にある対面キッチン用のスツールは清潔感のあるホワイトレザー。
明るいグレーの床のリビングに、明るいグレーのソファとホワイト×グレーのパターン柄のラグ、ホワイトのコーヒーテーブルをコーディネート。
静けさと冷たさを感じる北欧リビング。寒々しくなり過ぎないように、ソファ横とコーヒーテーブルの上に観葉植物をプラス。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングに、明るいグレーのソファと明るいグレーのラグをコーディネート。
正方形の黒のトレイテーブルを2台並べてレイアウトし、壁面に黒のワゴンを置いて、インテリアを引き締めた北欧リビング。「重厚感をアップさせる黒」ではなく「ボヤっとした印象を引き締める黒」の使い方。
グレーまたはグレイッシュな明るい茶色の床×ホワイト
明るいグレーの床のLDKに、グレイッシュな明るい木のダイニングテーブル、ホワイトのダイニングチェア、ホワイトのレザーソファ、グレーのコーヒーテーブルをコーディネート。
リビング側とダイニング側の椅子(ソファ)の色を統一したまとまりのあるインテリア。別荘のような広さのLDKですが、この配色は狭い部屋を広く見せたい時にも使えます。
グレイッシュな明るい茶色の床のダイニングに、ホワイトの楕円形テーブルとホワイトのチェアをコーディネート。
テーブルは光沢あり、チェアはキルティングのエレガントな組み合わせ。天井からシャンデリアを吊り下げ、壁面にオフホワイトのサイドボードをプラス。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングに、ホワイトのシンプルデザインのソファとホワイトのラグをコーディネート。
カーテンもホワイト。存在感のない配色にすることで、広々とした空間を演出。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングダイニングに、ホワイトの丸型ダイニングテーブル、ホワイトのダイニングチェア、ホワイトのソファ、ホワイトのムートンラグをコーディネート。
ソファの上に、薄いグレイッシュな赤と緑の無地クッションをプラス。ソファの後ろの壁に、霧の中の森の風景のフォトウォールをプラスして、自然の中にいるような雰囲気を演出。
グレーまたはグレイッシュな明るい茶色の床×黒×ホワイト
明るいグレーの床のリビングダイニングに、ホワイトのダイニングテーブル、黒のダイニングチェア、ホワイトのソファ、黒のラグ、黒のコーヒーテーブルをコーディネート。
白と黒だけを使ったメリハリのある北欧インテリア。「居心地が良く、くつろげるリビングダイニング」というよりも「家具ショップのモデルコーディネート」のような雰囲気。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングに、ホワイトのソファ、黒い脚のホワイトのコーヒーテーブル、黒の線が入ったホワイトのラグ、黒のレザーチェアをコーディネート。
黒をアクセントに使った北欧インテリア。モノクロ写真の飾り方や観葉植物のディスプレイの仕方がかっこいい。
グレーまたはグレイッシュな明るい茶色の床×グレー×ホワイト
グレイッシュな明るい茶色の床の縦長リビングダイニングに、明るいグレーの寝椅子付きソファをコーディネート。
ダイニング側はホワイトのダイニングテーブルとホワイトのダイニングチェア。ダイニングの通路横からリビングのソファの後ろにかけて、ホワイトの柱とホワイトの棚板でオープンシェルフをディスプレイ。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングに、明るいグレーのソファ、ホワイトのコーヒーテーブル、ホワイトのテレビボードをコーディネート。
黒の線が入ったベージュのラグを敷いて、温もりを少しだけアップ。ラグ以外は無彩色なので、ひんやりと冷たい印象。
グレーまたはグレイッシュな明るい茶色の床×黒×グレー×ホワイト
グレイッシュな明るい茶色の床のキッチンダイニングに、明るいグレーのソファ、グレーのラグ、ホワイトのコーヒーテーブル、黒のフロアランプ、黒のカウンタースツール、黒のペンダントランプをコーディネート。
整理整頓されたキッチンとした印象の北欧インテリア。ホワイトと明るいグレーを多めに、黒をポイントにした配色なので、開放感も抜群。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングダイニングに、ホワイトのダイニングテーブル、黒の木製チェア、グレーの3人掛けソファ、ホワイトのコーヒーテーブル、黒の線が斜めに入った明るいグレーのラグをコーディネート。
可愛いデザインのホワイトの収納家具をプラスして、エレガントな印象をアップ。大型家具をホワイトで統一し、軽やかなインテリアを演出。
グレーまたはグレイッシュな明るい茶色の床×寒色
グレイッシュな明るい茶色の床のダイニングに、グレイッシュな明るい茶色の木製円型テーブルと水色のチェアをコーディネート。
「ゆったりと食事を取る」というよりも見栄えや軽やかさを重視した配色。黄色のワイヤー風のペンダントランプをハンギングして、楽しい雰囲気をアップ。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングダイニングの壁を、グレイッシュな水色とグレイッシュな青を組み合わせて斜めにペイント。
リビング側は明るい茶色の木製テーブルとベンチを組み合わせ、リビング側に明るいグレーのソファとグレイッシュな水色のテレビボードをプラス。全体的に灰みがかった色を使った寂しい雰囲気のインテリア。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングに、暗い青のソファをコーディネート。
入口ドア横のコーナーに向かって、天井から斜めにグレイッシュな青で三角形でペイント。天井もグレイッシュな青にした個性的なインテリア。
明るいグレーの床のリビングに、暗い青の3人掛けソファをコーディネート。
ベージュのラグ、スチール製のオープンラック、スチール脚のガラステーブルをプラス。寒色と冷たさを感じる素材を組み合わせたヒンヤリ感のあるインテリア。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングに、明るいグレーの寝椅子付きソファ、明るいグレーのラグ、ホワイトのコーヒーテーブルをコーディネート。
ソファの斜め向かいに水色のラウンジチェアをプラス。スキっとした印象の北欧インテリア。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングに、明るいグレーの3人掛けソファ、ホワイト×薄い紺のパターン柄のラグ、鮮やかな青の一人掛けソファ2台をコーディネート。
壁面は白っぽい色でまとめ、中央に寒色をプラス。寒色の青が多く取り入れてあるものの、さほど寒々しい雰囲気がしないインテリア。
グレーの床やグレイッシュな明るい茶色の床で暖かいインテリア
グレーまたはグレイッシュな明るい茶色の床×茶色
明るい茶色
グレイッシュな明るい茶色の床のダイニングに、明るい茶色の木のダイニングテーブル、明るいグレーの座面+明るい茶色の木の脚のダイニングチェア、明るい茶色の木製カウンターチェアをコーディネート。
カラーコーディネートはホワイト×明るいグレーで、温もりのある木をプラス。壁面に飾った絵の額縁もナチュラルな木の色にして、暖かさを演出。
グレイッシュな明るい茶色の床のダイニングに、ナチュラルな木の色のダイニングテーブル、グレーの座面+木の脚のダイニングチェアをコーディネート。
隣にある対面キッチンは木目扉+木目の対面カウンター。天井も床と同じグレイッシュな明るい茶色のフローリング調にした、開放感のあるインテリア。
茶色
グレイッシュな明るい茶色の床のダイニングに、ホワイトの丸型テーブルと茶色のレトロな木製チェアをコーディネート。
天井からゴールドのペンダントランプを吊り下げ、華やかな印象をアップ。こじんまりとした狭いダイニングですが、茶色の椅子がリラックスできる食卓を演出。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングダイニングに、ガラス製ダイニングテーブル、ホワイトのチェア、茶色のレザーソファ、茶色のラグ、ホワイトのテレビボードをコーディネート。
ダイニング側は清潔感、リビング側は温もりを意識した配色。コーヒーテーブルも茶色の木製で、ゆったりと過ごせるリビングを演出。
暗い茶色
明るいグレー床のリビングに、明るいグレーの3人掛けソファ、暗い茶色の木製コーヒーテーブル、暗い茶色の木製テレビボードをコーディネート。
ラグは薄い黄色に近いベージュ色で黒の斜めの線が入ったデザイン。ソファは床、ラグは家具と色を合わせたインテリア。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングに、明るいグレーの3人掛けソファ、茶色の線が斜めに入った明るいグレーのラグ、暗い茶色のレザーチェアをコーディネート。
ソファの上に、茶色の無地クッションやブランケットを乗せて、温もり感アップ。茶色をアクセントにした色使いがセンス抜群。
ヴィンテージな茶色
グレイッシュな明るい茶色の床のダイニングに、木が日焼けしたようなデザインの木製ダイニングテーブルと収納家具、茶色の座面のチェアをコーディネート。
収納家具とダイニングテーブルは、ダイニングの奥にあるキッチンの扉と似た茶色。灰みがかった木を使ったかっこいいインテリア。
明るいグレーの床のリビングダイニングの壁に、茶色とグレーのウッドパネルを横張にコーディネート。
ランダムな壁のデザインがヴィンテージな印象をアップ。家具は、ホワイト、ベージュ、茶色の温もりを意識した色使い。
明るいグレーの床のリビングダイニングに、明るい茶色の木のダイニングテーブル、暗い茶色の木製コーヒーテーブル、明るい茶色の木と茶色の木を組み合わせたオープンラックをコーディネート。
リビング側のソファは、年季の入った黒レザーで、まるでヴィンテージ家具店のよう。ダイニングには、デザインの違う椅子3台とベンチを組み合わせ、わざとまとまりの無い雰囲気を演出。
グレーまたはグレイッシュな明るい茶色の床×暖色
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングに、グレーの2人掛けソファ、オレンジ×茶色×黒のストライプラグ、透明素材のコーヒーテーブルをコーディネート。
ソファの上にオレンジ色の無地クッションをプラス。広々とした開放感と暖かさのバランスが良いインテリア。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングに、ホワイトのソファ、明るいグレーのラグ、赤のチェア2台をコーディネート。
ソファと同色のコーヒーテーブルとカーテンをプラス。アクセントカラーに赤を取り入れたエレガントでスタイリッシュなインテリア。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングに、グレーの3人掛けソファ、グレイッシュな薄い黄色×オレンジ×茶色×グレーのストライプラグ、ベージュのチェア、茶色の木製コーヒーテーブルをコーディネート。
ホワイトのフロアランプとニットクッションをプラス。暖かく、ゆったりとくつろげそうなインテリア。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングに、グレーの2人掛けソファ、明るい茶色の木製コーヒーテーブル、明るい茶色の木製チェア、黒のライン入りの白っぽいベージュのラグをコーディネート。
ソファの上に、濃淡の違う赤の無地クッションをプラス。壁面はグレーにホワイトや黒の家具をコーディネートしたモノトーン仕様、ソファ周りを暖かい雰囲気にしたインテリア。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングに、ベージュの2人掛けソファとアイボリーの1人掛けソファをコーディネート。
シルバー脚+黒天板のコーヒーテーブルをプラス。ソファの上に、暗い赤の無地クッションを乗せ、収納家具にも暗い赤のインテリア雑貨をディスプレイ。赤の使い方が、大人っぽいインテリア。
グレーの床やグレイッシュな明るい茶色の床で寒暖のバランスが取れたインテリア
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングの壁を暗い青(ネイビー)にして、グレーのソファ、黄色のチェア、薄い青緑のラグ、グレーのコーヒーテーブルをコーディネート。
リビングとダイニングの間に、茶色の木を使ったパーテーションをプラス。青と黄色の相性の良い反対色を使ったインテリア。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングの通路の壁を青緑にして、くつろぎスペースにホワイトのソファ、茶色の木製コーヒーテーブル、オレンジ・黄色・茶色を使ったパターン柄のラグをコーディネート。
温もり・スッキリ・爽やか・広々の4つの要素を上手にまとめた、おしゃれなインテリア。青緑の壁と木目の目立つ収納家具との組み合わせ方が海外っぽい雰囲気。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングの壁をグレイッシュな青緑にして、グレーの1人掛けソファ、ホワイトのオープンラック、黒×暗い赤のパターン柄のラグをコーディネート。
2面の壁にそれぞれ置いてあるオープンラックには、赤のストレージボックスと赤の本、もう1台には青の本をそれぞれディスプレイ。暗い暖色と寒色を組み合わせた、落ち着きのあるインテリア。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングの壁を青緑にして、赤茶色の3人掛けレザーソファ、黄色っぽい茶色の1人掛けレザーソファ、暗い青×ホワイトのパターン柄のラグ、ホワイトのオットマンテーブルをコーディネート。
異国を感じる色使い。フローリングに目がいかないくらい、個性的なインテリア。
グレイッシュな明るい茶色の床のリビングの壁を薄い水色にして、彩度が低く、明度が高い黄色のソファ、黒×ホワイトのパターン柄のラグ、グレーのコーヒーテーブル、ナチュラルな木の色のテレビボードをコーディネート。
コーナーに暗い水色のひじ掛け付きチェアをプラス。涼しげな壁の印象を暖色や木の色を上手く取り入れて、寒々しさを消したインテリア。
明るいグレーの床のリビングに明るい水色の2人掛けソファ、水色のコーヒーテーブル、暗いオレンジ色のパーソナルソファ+オットマンをコーディネート。
日が当たる窓際は冷たい色、窓から遠い場所は暖色の色使い。観葉植物用の鉢は、水色とオレンジの両方を使ったデザインにした、こだわりを感じるインテリア。
グレーやグレイッシュ要素が混じったフローリングを貼った部屋は、床と同じ無彩色仲間の黒・グレー・ホワイトを使ってしまう傾向にありますが
- 寒色を加えて、更に涼しく
- 暖色や温もりを感じる木を使った家具を加えて、温かく
- 寒色と暖色や温もりを感じる木を使った家具を加えて寒暖のバランスを取る
の3つのコーディネートの仕方があります。
更に、下のコーディネートのように、無彩色と木の色だけを組み合わせて、温もりと寒さのバランスが取れたインテリアを作ることも可能。
どんな色とでも合わせやすいので、他の床色と比較するとインテリア作りの自由度が高いと筆者は感じています。
「インテリアテイスト」や「配色」にこだわりたい方は下記のグレーの床のインテリアも参考に