インテリアに上質さを演出するグレー。
筆者がアクセントクロスを決める時、お施主様がインテリアの仕様をまだ決めてらっしゃない段階が多いため、色に迷ったら、一番にグレーを薦めています。
その理由は
- 「木目の茶色の家具」「黒やホワイトの家具」のどちらにも合う
- ソファ・ラグ・カーテンにどの色を持ってきても合う
- 暗い茶色・茶色・明るい茶色のどのフローリングとも合う
からです。
また、少しインテリアに興味があるお施主様の場合は、「モダン」「北欧」「インダストリアル」など、後から運び入れる家具やインテリアにこだわりのテイストを加えられることがありますが、この場合も、アクセントクロスをグレー系にしておけば、どのテイストでも合うので、個人的に「万能カラー」と呼んでいます。
グレーのアクセントクロスは、主張し過ぎず、さり気ないおしゃれ感を演出する、「困った時に頼りになる隠れアイテム」のようなもの。
とは言え、グレーにも、白っぽいグレー、コンクリートのような灰色、黒っぽいグレーがあり、どの程度の暗さにするかで、インテリアの雰囲気は変わってきます。
■6種類のグレー
■3種類のグレーのアクセントクロスのLDK
白っぽいグレー
グレー
暗いグレー
「白っぽいグレー」「グレー」「暗いグレー」の3パターンのアクセントクロスのコーディネート例を紹介していきましょう。
白っぽいグレーのアクセントクロスのインテリア
明るいベージュ系のタイル床のダイニングに、明るいグレーのアクセントクロスをコーディネート。
ホワイトの角が丸いダイニングテーブルと明度が高い赤(ピンク)と明度が低い赤のチェアをプラス。カーテンはアクセントクロスと同じグレーで、ラグは暗いグレー。グレー×ホワイトの冷たい内装に、温かく可愛い赤を取り入れた北欧インテリア。
茶色のフローリングのLDKの長い壁に、明るいグレーのアクセントクロスをコーディネート。
ダイニングテーブルとチェアは床色より暗い茶色で、ソファは壁色よりも暗いグレー。リビング側を暗さの違うグレーとホワイトを組み合わせた冷たい雰囲気、ダイニング側を木を使った暖かい雰囲気でコーディネートしたインテリア。
グレイッシュな明るい茶色のフローリングのリビングに、明るいグレーのアクセントクロスをコーディネート。
コーナーに沿うように、黒っぽいグレーのコーナーソファをレイアウトし、鮮やかなオレンジ色のレザー製スツールをコーヒーテーブル代わりにプラス。アクセントクロスと反対側の壁も明るいグレーにした、2種類のグレーの壁紙クロスを組み合わせたインテリア。
ダークブラウンのフローリングのリビングに、明るいグレーのアクセントクロスをコーディネート。
リビングの中央に、明るいグレーの寝椅子付きソファ、グレイッシュな水色とグレーを組み合わせた、ぼんやりとした柄のラグ、黒のテレビボードをプラス。基本は、グレーと寒色の冷たいインテリアですが、ミニテーブルで茶色、ガラス瓶の蓋でゴールドを足すことで温もり感アップ。
グレーの床のリビングに、明るいグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁を背に、シンプルデザインのホワイトのレザーソファ、対面にホワイトのテレビボードをプラス。コーヒーテーブルはシルバーで、明るいグレーのクッション、ブランケット、カーテンを組み合わせ、上品な印象をアップしたエレガントインテリア。
ベージュのタイル床のリビングに、明るいグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、黒の寝椅子付きソファをプラス。ソファの下に黒の縁取りのグレーのラグを敷き、ホワイトのコーヒーテーブルと茶色のレザーのスツールをコーディネート。冷たさとリラックス感の両方を演出した北欧リビング。
明るい茶色のフローリングのリビングに、明るいグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、暗いグレーの3人掛けソファをレイアウトし、ソファの下に明るいグレーのラグをプラス。ソファの前を大きく空けて、窓側にホワイトと黒のミニテーブルを置き、ナチュラルな木を使ったチェアをコーディネート。カーテンをピンクっぽいベージュ、窓と反対側に街上の観葉植物をディスプレイした温かみのある北欧リビング。
茶色のフローリングのリビングに、明るいグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、暗いグレーの2人掛けソファを置き、水色とグレーの無地クッションをプラス。ソファの下にベージュのラグを敷き、ガラス製の円形テーブルを2台置いて、ソファとL型に水色の一人掛けソファをレイアウト。寒色を取り入れ、圧迫感を少なくしたコーディネート。
明るい茶色のフローリングの寝室の短い壁に、明るいグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁を頭に、ホワイトのベッドを置き、ホワイトのカバー、白っぽい青の枕カバー、茶色の毛皮風のブランケットをプラス。窓辺に青のガラス瓶と青の鉢に入れた観葉植物を並べ、涼しげな印象をアップ。
茶色のフローリングの寝室の長い壁に、明るいグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁を頭に、ベージュのファブリックベッドを置き、ホワイト×明るいグレーのカバーをプラス。ベッドの下にグレーのラグを敷き、ベッドの正面に黒っぽいグレーのテレビボードをレイアウト。グレーの冷たさとベージュの温もりのバランスが取れたインテリア。
グレーのアクセントクロスのインテリア
オレンジっぽい茶色のフローリングのダイニングに、木目が薄っすら入ったグレーのアクセントクロスをコーディネート。
ダイニングテーブルとサイドボードは暗い茶色の木製。青緑のファブリックチェアをプラスして、リラックスできる食卓を演出。
ダークブラウンのフローリングのダイニングキッチンのダイニングの壁に、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
スチール脚のダークブラウンのテーブルとホワイトのチェアをプラス。隣にあるキッチン扉とテーブルの天板、カウンター色とダイニングチェアを同じ色で揃えた、統一感のある色使い。
暗い茶色のフローリングのダイニングキッチンのダイニングの壁に、グレーの薄っすらと模様が入ったアクセントクロスをコーディネート。
黒天板+シルバー脚のテーブルと明るいグレーのファブリックチェアをプラス。黒のテーブルに明るいグレーの椅子を組み合わせた、上品さと高級感のあるダイニング。
明るい茶色のフローリングのリビングに、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、ベージュのソファをL型に置き、キャスター付きのガラステーブルをプラス。壁に暗い色を使うことで、ソファのデザインの良さを強調したインテリア。
ダークブラウンのフローリングのリビングに、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、壁色よりも明るいグレーの2人掛けソファを置き、ソファと同じくらいの明るさのグレーのパターン柄のラグと丸型コーヒーテーブルをプラス。カーテンもグレー。緑と赤紫のパターン柄のクッションをソファの上に置くことで、葉っぱのついた花を飾ったような雰囲気を演出。
明るい茶色のフローリングのリビングに、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、白っぽいアイボリーの3人掛けソファを置き、木目が目立つ長方形のコーヒーテーブルをプラス。ソファの横に、赤のフレームの大きな鏡を置いてアクセントカラーを足し、一人掛けソファの上にも赤でアルファベットをプリントしたクッションをコーディネート。上品な印象を演出しつつ、砕けた雰囲気も出した過ごしやすそうなリビング。
茶色のフローリングのリビングに、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、白っぽいアイボリーの曲線ソファをプラスして、ガラス製のコーヒーテーブルと茶色のラグをコーディネート。アクセントクロスを貼った壁には、アンティークな茶色の額縁に入れた絵を飾り、重厚感と温もりをアップ。1つ前のリビングよりもフォーマルな印象。
黒のフローリングのリビングに、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、ホワイトのテレビボードを置き、暗いグレーの寝椅子付きソファをプラス。床にグレー系のカウハイドラグを敷き、明るい茶色の木製コーヒーテーブルをコーディネートし、ソファの上に、オレンジ色の無地クッションを足して、楽しげな雰囲気を演出。
茶色のフローリングのリビングに、グレーのモルタルのようなデザインのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、白っぽいアイボリーの3人掛けソファ、白っぽいアイボリーのラグ、グレーのコンクリートのようなコーヒーテーブルをプラス。壁を冷たい雰囲気にすることで、ほんのり色がついたソファとラグの温もりが強調され、更に、観葉植物を飾ることでリラックスした雰囲気もアップ。
明るい茶色のフローリングのリビングに、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、黒レザーの3人掛けソファを置き、グレーのラグとクリア素材を使ったシンプルなデザインのコーヒーテーブルをプラス。ソファの上に、黒のレザー製クッションと茶色×ホワイトの牛柄のクッションをコーディネートして重厚感をアップ。
茶色のフローリングの寝室に、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、茶色の木製ヘッドボード+暗いベージュのファブリックベッドを置き、ホワイトとベージュのカバーをプラス。カーテンと毛布とラグをアクセントクロスと同じグレーにして、まとまりのあるインテリアを演出。
明るい茶色のフローリングの寝室に、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、黒のベッドを置き、ホワイト×明るいグレー×黒のカバーをプラス。無彩色だけを組み合わせ、黒の割合を多くすることでかっこ良さを出したインテリア。
明るい茶色のフローリングの寝室に、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、ホワイトのベッドを置き、明るいグレーとホワイトのカバーをプラス。1つ前と同じ無彩色コーディネートですが、こちらは黒が無い分、涼しげで広々とした印象。
茶色のフローリングの寝室に、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、黒のベッドを置き、黒の模様が入ったホワイトのカバーをプラス。アクセントクロスを貼った壁にシルバーのブラケットランプを取り付け、下に暗いグレーの木製ナイトテーブルをコーディネートした、ホテルのような寝室。
暗い茶色のフローリングの寝室に、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、グレーのベッドを置き、ホワイト×水色のパターン柄のカバーをプラス。ベッドサイドに茶色のテーブルランプを乗せた茶色のトレイテーブルをコーディネートして、温もりをプラス。水色で清潔感や開放感、茶色と観葉植物で温もりとリラックスした雰囲気を演出したインテリア。
黒っぽいグレーのアクセントクロスのインテリア
茶色のフローリングのダイニングに、暗いグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、ホワイトのフラット扉の収納を置き、ダークブラウンの木製テーブルとグレーのチェアをプラス。天井から暗い緑のシェードのペンダントランプを2灯吊り下げ、カフェのようなカジュアルさをアップ。
明るい茶色のフローリングのLDKに、暗いグレーのアクセントクロスをコーディネート。
キッチンキャビネット、ダイニングテーブル、サイドボードを全てダークブラウンで統一し、リビングエリアは、明るいグレーのソファとラグをコーディネート。他の部屋と繋がるドア周りに暗い色をプラスして、重厚感をアップしたインテリア。
暗いベージュのカーペットを敷いたリビングに、暗いグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に黒のテレビボード、対面にグレーのコーナーソファを置き、水色のファンキーなクッションをプラス。やや暗めの落ち着きのあるリビングインテリア。
暗い茶色のフローリングのリビングに、暗いグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、黒の木製のコンソールテーブルを置き、ワイングラスやエレガントな絵をディスプレイ。くつろぎエリアは、ベージュのロータイプのソファとベージュのラグを組み合わせ、くつろげる空間を演出。
茶色のフローリングのリビングに、暗いグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、茶色の4人掛けソファを置き、スチール脚+黒ガラスのコーヒーテーブルをプラス。サイドテーブルとテレビボードは、ダークブラウンの木製。暗い茶色と黒を組み合わせた、高級感と落ち着きを感じるインテリア。
明るい茶色のフローリングのリビングに、暗いグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁に、明るいグレーの世界地図のウォールステッカーを貼り、明るいグレーの寝椅子付きソファをプラス。テレビボードは明るい茶色の木製で、ソファにもオレンジ色のクッションをコーディネートして、温もりのあるリビングを演出。
明るい茶色のフローリングのリビングに、暗いグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、床色に似た薄いベージュの2人掛けソファを置き、両端にゴールドと黒のフロアランプをプラス。アクセントクロスの壁に、ヨーロピアンなポートレイト風の絵を数枚飾り、高級感をアップ。
明るいグレーのフローリングのリビングに、暗いグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、壁色と同じグレーの3人掛けソファを置き、ピンク、赤紫、紫のクッションをプラス。床にはホワイト×明るいグレーのパターン柄のラグを敷いて、ホワイトの丸型コーヒーテーブルをコーディネート。「ソファは壁」、「ラグは床」と、それぞれ色を揃えたまとまりのあるインテリア。
明るい茶色のフローリングのリビングの窓周りに、暗いグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、壁色と同じグレーの2人掛けソファを置き、暗いオレンジと水色のストライプ柄のクッションをプラス。ソファの対面にも、水色のラウンジチェアを2台並べて、圧迫感の少ないインテリアを演出。
明るい茶色のフローリングのリビングに、暗いグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、暗いベージュの2人掛けソファ、黒のコーヒーテーブル、黒のラグをプラス。クッションは、黒×暗いベージュのドット柄と暗い青のストライプ柄。暗い色を多く使うことで、落ち着きと高級感を演出したインテリア。
明るい茶色のフローリングの寝室に、暗いグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、明るいグレーのファブリックベッドを置き、ホワイト×明るいグレーのパターン柄のカバーとピンクの枕をプラス。ベッドと壁の間に、暗い茶色の引き出し付きナイトテーブルを置いて、上部からホワイトシェードのブラケットランプをハンギング。質感の良い木製家具と無彩色を組み合わせた、北欧コーディネート。
ダークブラウンのフローリングの寝室に、暗いグレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、黒のベッドを置き、ホワイトのカバーをプラス。枕カバーは、ベッドサイドにある茶色の木のナイトテーブルと黄緑のテーブルランプの組み合わせと同じ配色のパターン柄。高級感の中に、癒しの茶色と緑を少しだけ足した、センスのあるコーディネート。
グレーには、大まかに分けると、明るいグレー・グレー・暗いグレーの3つがあります。
一見、ホワイトに見えるような明るいグレーでも、他の面の壁色が真っ白だと、十分にアクセントクロスの役割を果たします。
狭い部屋の場合は、白っぽい色を使う方が、広々とした印象になる為、明るいグレーを選ぶようにしましょう。
また、カットサンプルで色を決める時は、1段階上、または下の色にすると、想像通りのグレーの壁になることも覚えておきましょう。
(小さな面積で見ると、色は濃く感じる為)