部屋は物を置くとドンドン狭く見える傾向にあります。
その為、元々狭い部屋に暮らす場合や上記のような狭苦しい経験をしたことがある場合は、インテリアの配色を決める時、壁色に似たホワイトを中心に使って圧迫感の無い広々とした印象の部屋にしたいと思うこともあるでしょう。
ホワイトは「清潔」「軽い」「開放的」な印象をもたらす色です。
ホワイトインテリアを作る時のコツや実例を紹介しますので、素敵なインテリア作りのヒントにして下さい。
①床がウッド調の場合のホワイトインテリアの作り方
ホワイトインテリアは文字通り、メインカラーをホワイトにしたインテリアです。
インテリアは、「①床・壁・天井等、元からある色(ベースカラー)」「②家具やファブリック(布)等、住み手自身で加える色(メインカラー)」「③クッションや照明器具の傘の色、雑貨等、最後に加える色(アクセントカラー)」の3つの色で構成します。
各色の割合は上記の通りです。
住まいのほとんどは、床(フローリング)が木の色(茶系)、壁や天井の壁紙がホワイト系です。
ホワイトインテリアを作る時、床の色は、木の色(茶系)のままでも問題ないですが、空間の9割以上をホワイトにしたいという場合は、「ホワイトのカーペットやラグを使う」「床にペンキを塗る」「大理石調のフロアタイルを貼る」の3つの方法があります。
茶系フローリングのホワイトインテリア
床は、部屋の中で大部分を占める為、家具やファブリックをホワイトにしても、茶色の木目が見える。
ホワイトカーペット・ホワイトラグのホワイトインテリア
ソファとテレビボードの間に、ホワイトのラグを敷くことで、ホワイトの面積が増え、白い印象がアップして見える。
ホワイトのペイント床のインテリア
フローリングの上からホワイトのペンキを塗った空間は、真っ白な印象がアップ。北欧テイストのホワイトインテリア向き。
ホワイトの大理石調フロアタイル床のホワイトインテリア
フローリングの上にホワイトの大理石調フロアタイルを貼った空間は、真っ白な印象がアップ。コンテンポラリーやモダンスタイルのインテリア向き。
②緊張感の少ないホワイトインテリアの作り方
ホワイトは、「清潔感」「広さ」「冷たさ」を演出する色です。一方で、カクカクしたデザインの家具、シャープなファブリック(カーテン)でホワイトインテリアを作ると、常に緊張感のあるリラックス感の無い部屋になりがちです。
同じホワイトでも、「緩さ」「ふんわり」「曲線」を意識することで、くつろぎ感をアップすることができます。「全て白」にこだわらないなら、ファブリックの色を白っぽいベージュにする方法もあります。
直線的(シャープな印象)の家具やファブリックで作ったホワイトインテリア
曲線デザインの家具やふんわりとしたファブリックで作ったホワイトインテリア
③インテリアテイストを意識する
緊張感の少ないホワイトインテリアに書いた通り、家具のデザイン(直線か曲線か)やファブリックの素材感で、「すっきりと洗練された都会的なホワイトインテリア」や「ウェディングドレスやホイップクリームのような柔らかい印象のホワイトインテリア」になりますが、どちらを目指すかは、インテリアテイストを意識することで作ることができます。
北欧スタイル
ミディアムブラウンのフローリングのリビングに、直線的なデザインのホワイトの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、白っぽいグレーのラグを敷き、シルバーの金属脚とホワイト天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファと対面に、シルバーの金属脚とホワイトレザーを組み合わせた丸みのあるラウンジチェアを2台レイアウト。腰窓に、薄いグレーのカーテンを掛け、ソファの左右に、シルバー脚とホワイト天板を組み合わせた長方形トレイテーブルを置いて、ブラックのシェードのテーブルランプを配置。コーヒーテーブルの上下に、赤・黒・ピンク・水色の背表紙の本を積み重ね、アクセントカラーにしたモダンな北欧スタイルのインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングに、ホワイトレザーの寝椅子付き2人掛けフロアソファをコーディネート。
ソファの下に、オフホワイトのラグを敷き、ホワイトのシンプルな長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファとコの字に、大きな丸型のムートンスツールをレイアウト。ふんわりとした素材で温もりをアップしたインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングに、ホワイトの2人掛けフロアソファをコーディネート。
ソファの下に、ホワイトのラグを敷き、ホワイト×茶色のカウハウドラグを乗せ、ホワイト鏡面の1本脚のシンプルな長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファの隣に、ホワイト鏡面の丸型サイドテーブル、ソファとL字にダークブラウンの木製脚とホワイトのファーを組み合わせた丸型スツールを2台レイアウト。窓前に、ホワイトのベンチを作り、白っぽいベージュのムートンラグを乗せて、温もりをアップ。マンションの上層階で、窓からの景色が映えるように、白っぽい色で配色したインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングに、ホワイトの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、黒の木製脚とホワイト天板を組み合わせた木製三角形コーヒーテーブルをプラス。ソファ正面に、ホワイト扉の脚の無いシンプルなデザインのテレビボードをレイアウト。短い方の壁に、黒の額縁にモノクロアートを入れて3枚並べてディスプレイ。家具をホワイトで統一し、黒のアクセントを加えて引き締めたインテリア。
白っぽい茶色のフローリングのリビングに、モダンなデザインのホワイトの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ホワイトのペラペラしたラグを敷き、黒の小さめの丸型コーヒーテーブルとベージュのニットスツールをプラス。掃き出し窓に、ホワイトのカーテンをハンギング。大きな面積のインテリアアイテムをホワイトで統一した広々とした印象のインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングダイニングに、丸みのあるデザインのコンパクトなホワイトの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、グレーのラグを敷き、ホワイトの金属脚とホワイト鏡面天板を組み合わせた正方形コーヒーテーブルをプラス。ソファの隣にホワイトのフロアランプ、掃き出し窓の前に、黒の木目と薄い茶色の木目のウッド製ラウンジチェア、壁を背にホワイト鏡面の背の低い収納家具をレイアウト。ダイニングスペースに、ホワイトの丸型テーブルとホワイトのイームズシェルアームチェアを置き、チェアの上に、アイボリーのムートンラグを乗せ、ナチュラルな印象と温もりをアップしたインテリア。
グレーのフローリングのリビングに、ホワイトのアンティークデザインの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下にホワイトのラグを敷き、ホワイトのウッドフレームとガラス天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブル、ホワイトのニットスツールをプラス。窓と反対側の壁に、ホワイトの扉付き収納とオープンラックを組み合わせた背の高い家具をレイアウト。薄い茶色、グレー、黒を小物で足して、北欧っぽさを出したインテリア。
ホワイトの床のリビングダイニングに、モダンなデザインのホワイトの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、くすんだ薄い茶色×くすんだ茶色のストライプ柄のラグを敷き、ホワイトで塗装したヴィンテージなカートコーヒーテーブルをプラス。ダイニングスペースに、ホワイトの木製長方形ダイニングテーブルとホワイトの金属チェアをレイアウト。ソファ正面の壁面に、ホワイトの木製テレビボードとホワイトの金属製オープンシェルフを配置。家具を全て、ホワイトかつヴィンテージ風で統一した、新品感が少ないインテリア。
ホワイトのフローリングのリビングダイニングに、モダンなデザインのホワイトの3人掛けフロアソファをコーディネート。
ソファの前に、ホワイト×黒のタイルのようなボーダー柄のラグを敷き、薄い茶色の木製脚と黒天板、薄い茶色の木製脚とホワイト天板を組み合わせた高さと大きさ違いの2種類の丸型コーヒーテーブルをプラス。ソファとコの字に薄い茶色の木製脚とホワイトのクッションを組み合わせたアームチェアをレイアウト。ホワイトに黒を足して、カジュアルな印象をアップしたインテリア。
ホワイトのフローリングのリビングに、エレガントなデザインのホワイトの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、くすんだ薄いベージュのふんわりとしたラグを敷き、ゴールドフレームとガラス天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルを2台並べてプラス。ソファとL字に、同じデザインのソファをレイアウト。ソファと掃き出し窓の間に、背の高いホワイトの金属製オープンシェルフを置き、窓にホワイトのカーテンをハンギング。天井から、葡萄の房のようなデザインの透明ガラスのペンダントランプを吊り下げ、ソファの上に淡いピンクとベージュの無地クッションを乗せて、ガーリーな印象をアップしたインテリア。
コンテンポラリー・モダンスタイル
黒のフローリングのリビングに、白っぽいグレーの2人掛けフロアソファをコーディネート。
ソファの前に、ホワイトのラグを敷き、ミディアムブラウンのモダンデザインのウッドチェアをプラス。ソファ正面の壁に、ホワイトの框扉とホワイトのオープンシェルフを組み合わせた背の高い収納家具をレイアウト。黒の床と対比するように、ホワイト(白っぽい色含む)系でまとめ、メリハリを演出したインテリア。
黒のフローリングのリビングダイニングに、モダンなデザインのホワイトレザーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ホワイト鏡面とブラック鏡面をミックスしたモダンなデザインの長方形コーヒーテーブルをプラス。ダイニングスペースに、ホワイトの太い1本脚とホワイト鏡面天板を組み合わせた長方形ダイニングテーブルとシルバー鏡面脚とホワイトのファブリックを組み合わせたモダンなデザインのチェアをレイアウト。光を反射する鏡面やシルバー素材を使うことで、非日常的な印象をアップしたインテリア。
黒っぽいダークブラウンのフローリングのリビングに、ホワイトの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、クリア素材の長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファとコの字に、シルバー鏡面フレームとホワイトの曲線座面を組み合わせたモダンなアームチェアをレイアウト。天井からホワイトにペイントしたアンティークなキャンドル風ペンダントランプをハンギング。リビングの中心に置くテーブルを透明にして、広々とした印象をアップしたインテリア。
黒っぽいダークブラウンのフローリングのリビングに、モダンなデザインのホワイトの寝椅子付き2人掛けフロアソファをコーディネート。
ソファの前に、灰みがかった薄めの茶色のシャギーラグをプラス。ソファ正面の壁に、テレビがビルトインできる背の高いホワイトのオープンシェルフ、L型になった窓に向かって、ホワイト鏡面のデスクとホワイト鏡面のカウンターをレイアウト。デスクに、ホワイトのチューリップチェア、カウンターに黒の木とホワイトのファブリックを組み合わせたロッキングチェアを2台配置。ホワイトと床色に似た木の色を組み合わせたシンプルなインテリア。
黒っぽいダークブラウンのフローリングのリビングに、モダンなデザインのホワイトの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、デザイン性の高いホワイトの楕円形コーヒーテーブルをプラス。ソファとコの字に、ソファと同じデザインのパーソナルソファをレイアウト。ひじ掛けの側面が、ダークブラウンのウッド調になったモダンなソファを取り入れた、シンプルで生活感の少ないインテリア。
暗い茶色のカーペット床のリビングに、ホワイトレザーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、シルバー鏡面脚とホワイト×グレーの大理石調天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファとL字に、黒のウッドフレームとホワイトのクッションを組み合わせたアームチェア2台、ソファと対面に、ホワイトファブリックの回転式アームチェアをレイアウト。クッションやブランケットで赤を足して、スタイリッシュな印象をアップしたインテリア。
ヴィンテージな濃い茶色のフローリングのリビングに、ホワイト×薄いグレーのまだら模様のデザイン性の高い2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ホワイトの丸型ラグを敷き、ホワイト鏡面の丸型コーヒーテーブルをプラス。テーブルを囲むように、ソファと同じファブリックを使ったオットマンとパーソナルソファをレイアウト。壁を背に、ホワイトのモダンなデザインのサイドボードを置き、壁にホワイトのオープンラックを3個ハンギング。ヴィンテージ感のある床とは対照的に、新しさを感じるデザインと配色でまとめたすっきりとした印象のインテリア。
ミディアムブラウンの細いフローリングのリビングに、ホワイトの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ホワイト×グレーの細かいギリシア雷文柄のラグを敷き、シルバー鏡面の石みたいなデザインのコーヒーテーブルをプラス。ソファとコの字に、ホワイトのモダンなデザインの寝椅子、ホワイトの丸みのあるラウンジチェアを2台レイアウト。ソファ正面にホワイトのシンプルなテレビボードを置き、ソファとラウンジチェアの間に、ホワイトシェードのテーブルランプを配置。温もりを感じるフローリングのリビングにホワイトを配色して、冷たさ、生活感、エレガントさを演出したインテリア。
ミディアムブラウンのフローリングのリビングに、モダンなデザインのホワイトの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ホワイトのシャギーラグを敷き、ガラスの脚とガラス天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブルをプラス。ソファとL字に、ソファと同じデザインの幅の狭いソファ、ソファの正面にホワイトレザーのベンチをレイアウト。サイドテーブルをシルバー鏡面×ガラス、間仕切り壁をホワイト×グレーの大理石調にして、無機質な印象をアップしたインテリア。
明るめの茶色のフローリングのリビングに、ホワイトの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ベージュのラグを敷き、カッパー色の網目脚とホワイト天板を組み合わせた楕円形コーヒーテーブルをプラス。ソファと対面に、ホワイト×摺ガラス扉のモダンなテレビボードをレイアウト。壁を薄いベージュにして、掃き出し窓にホワイトのカーテンをハンギング。ホワイトにベージュを加え、リラックス感をアップしたインテリア。
灰みがかったベージュのタイル床のリビングに、モダンなデザインのホワイトの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、アイボリーのラグを敷き、シルバー鏡面脚とホワイト鏡面天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをプラス。寝椅子の隣に、ホワイトの丸みのあるラウンジチェアをレイアウト。ソファの上に、灰色に近い茶色の無地クッションとベージュのムートンラグを乗せて、温もりを少しだけアップしたインテリア。
ホワイトの床のリビングに、丸みのあるホワイトのフロアコーナーソファをコーディネート。
ソファの下に、グレーのラグを敷き、透明素材の長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファと対面に、ソファと同じデザインの一人掛けソファを置き、隣に透明素材の丸型サイドテーブルをレイアウト。ホワイト、透明素材、グレーのみを使った無機質で生活感の全く無いインテリア。
ホワイトのフローリングのリビングに、ホワイトの2人掛けソファを対面にコーディネート。
ソファの下にグレーのシャギーラグを敷き、シルバー鏡面脚とガラス天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファとコの字にホワイトのパーソナルソファを2台レイアウト。リビングから見えるキッチンの扉柄をホワイト鏡面にして、対面カウンターにシルバー鏡面脚とホワイトレザーを組み合わせたカウンタースツールを配置。シーリングファンやペンダントランプをホワイトで統一し、広々とした清潔感のある空間を演出したインテリア。
ホワイトの大理石調タイル床のリビングに、ホワイトレザーの曲線デザインのソファをコーディネート。
ソファの前に、赤の丸型ファブリック製オットマンテーブルをプラス。短い方の壁を背に、シルバーの縁取りのホワイトの引き出しがついたモダンなデザインのテレビボードをレイアウト。ソファと対面に、黒の1本脚と赤のファブリックを組み合わせたデザイン性の高いラウンジチェアを置いて、スタイリッシュな印象をアップしたインテリア。
ホワイトの大理石調床のリビングに、ホワイトの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ベージュ×ホワイト×ブラックの玉石みたいなデザインのラグを敷き、シルバー脚とホワイト×グレーの大理石調天板を組み合わせた背の低い長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファとコの字に、シルバー金属とホワイトレザーとホワイトファブリックを組み合わせたデザイン性の高いパーソナルソファをレイアウト。壁面に、ホワイトのオープン収納家具を埋め込み、都会的な印象のインテリアを演出。
ホワイトの大理石調床のリビングに、モダンなデザインのホワイトレザーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、鏡面シルバーの曲線デザインの長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファと対面に、薄いグレーレザーのラウンジチェアを2台斜めに置き、間にシルバー鏡面脚とダークブラウン天板を組み合わせた丸型サイドテーブルをレイアウト。ソファと掃き出し窓の間にもシルバー鏡面のオブジェを置いて、生活感の無いインテリアを演出。
いかがでしたか。
ホワイトインテリアの作り方のコツが少しでもつかめたでしょうか。
布の色や家具の色にホワイトを選定する場合、ホワイトには、真っ白ではなく、赤みがかった「ウォームホワイト」と青みがかった「クールホワイト」の2種類があります。
2つを混ぜても問題ないですが、リラックス感を演出するなら前者、すっきり感を演出するなら後者がおすすめです。
ふんわりとした見た目や丸みのあるデザインには「ウォームホワイト」、シャープや直線的なデザインには「クールホワイト」が合うのではないかと個人的に思います。
「ホワイト」「ウォームホワイト」「クールホワイト」の比較