リビングインテリアをおしゃれにしたい時「素敵なデザインのソファとテーブルとTVボードを揃えればいい」と思っていませんか?
もちろんそれだけでも、おしゃれ感のあるリビングを作ることはできますが、インテリアにこだわるならワンランク上を目指したいもの。
リビングの目的は“くつろぐ”ですが、リラックスできる空間は、感性とも関係していて「好きな色や物に囲まれているだけでも癒される」という人もいるでしょう。
簡単にできるものから、難易度が高いものまで、リビングをおしゃれにするテクニックを紹介していきましょう。
リビング向きの色を使おう
日本の住まいは、壁がホワイトでコーディネートされていることがほとんどです。
これは、ホワイトが色の中で最も明度が高く、圧迫感が少なく、広々と見えるからです。
筆者のような提案側の立場では、お施主様が未定の場合は特に「壁面をホワイトにしておけば、どんな色の家具とでも合う」といった理由から、ホワイトを選定することがあります。
でも、このホワイトは、清潔感を生むと当時に、緊張感も助長する色なので、実はリビング向きの色ではありません。
では、どんな色を使えば良いのか?
赤のソファにオレンジのラグ、黄色のカーテンにホワイトの家具。
こう書くと「カラフルでおしゃれな部屋っぽい」と思ってしまいますが、私達が目指すべきリビングは、人を惹きつける店舗のようなインテリアではなく、心底くつろげる空間です。
目にするだけでくつろぎを感じる次の3種類の色調でカラーコーディネートしたリビングを参考にしてみましょう。
暖色
赤・橙・黄色の暖色は、温かみを感じる色です。
暖色を中心としたカラーコーディネートのリビングは、心地良く、リラックスできる雰囲気を演出します。
暖色のリビングと寒色のリビングの比較
暖色でコーディネート。
寒色でコーディネート。
いかがですか?
暖色でコーディネートしたリビングの方が、リラックスできそうな気がしませんか?
ホワイト系のソファに赤紫・黄色の暖色のクッション、黄色の模様が入ったラグをコーディネート。
ソファはチェアはモダンで格好良く、壁やカーテンは暖色系をコーディネート。
ベージュと茶色のコーディネート。
重厚感がある色
どっしりとした重厚感を感じる空間は、「落ち着き」を演出します。
「狭いリビングだと余計に狭く感じてしまう」デメリットがありますが、黒っぽい色を中心にまとめてみましょう。
ソファとTVボード兼リビング収納を黒でコーディネート。
壁を黒、ソファをグレーでコーディネート。
癒しを感じる色
癒しや安らぎを感じる色は、茶色と緑。
この組み合わせは、「自然界に存在する土と植物」を連想させる色なので、緊張感を和らげたいリビングにぴったりです。
薄い茶色のパーソナルチェアと観葉植物(緑)をコーディネート。
明るい茶色のレザーソファと観葉植物(緑)をコーディネート。
リビングのカラーコーディネートについて
インテリアスタイルを決めよう
インテリアを作る時は「家具のデザインを決める」「色を決める」など、様々な要素が絡んできます。
インテリアスタイルを先に決めておくと、計画がスムーズに進み、コーディネートがチグハグになりません。
インテリア界で人気のある3つのテイストを参考にしてみましょう。
モダン
無駄なものを省いたモダンは、生活感を感じないリビングを作りたい人向けのインテリアスタイルです。
木製TVボード、木製脚のレザー製リビングテーブル、黒のソファを川の字にコーディネート。
グレーのソファと薄いグレーのラグを組み合わせ、黒を使ったテーブルやアートで引き締め、グレイッシュな黄色のアクセントカラーをプラス。
黒・グレーの無機質カラーでコーディネートし、エメラルドグリーンを使ったアクセントを足して、癒しをプラス。
北欧
グレーのソファと歪なデザインのリビングテーブルを組み合わせ、丸太のようなサイドテーブルと木製はしごをコーディネート。
薄いグレーとホワイトでコーディネートし、グレイッシュな薄いピンクをアクセントカラーとしてプラス。
黒と薄いグレーでコーディネートし、質感の良さそうな木製リビングテーブルをプラス。
北欧インテリアはベージュ系・グレー系どちらを使う?
インダストリアル
どこか乱雑で、無骨な雰囲気のインダストリアルは、崩れたスタイルが特徴です。
ヴィンテージ家具やDIYと相性が良く、「新品」よりも「古い」が似合うインテリアなので、綺麗に保つのが苦手な方に向いています。
茶色のレザーソファ、宇宙っぽいデザインのシルバーのリビングテーブル、トランクみたいなデザインのTVボードを川の字にコーディネート。
グレーのレザーソファ、ホワイト・赤・グレー・黄色などのカラフルなパネルがついた収納家具とTVボードをコーディネート。
工場の道具入れのようなデザインのTVボードと傷だらけの木製蓋がついたリビングテーブルをコーディネート。
アクセントカラーを取り入れよう
アクセントカラーは、インテリアにメリハリを作り、センス良く見せるのに欠かせない要素です。
クッション、テーブルランプのシェード、インテリア小物に目を惹く色を取り入れてみましょう。
アクセントカラーは、鮮やかな色を使うのが一般的ですが、グレイッシュ系の色を取り入れると上品な印象になります。
ビビッドカラー
ダークブルーとグレーでコーディネートしたリビングに、鮮やかな黄色を使ったアートとクッションでアクセントカラーをプラス。
グレーとホワイトでまとめたリビングに、クッションとランプシェードを使って黄色のアクセントカラーをプラス。
グレイッシュカラー
白・グレー・黒の無彩色でコーディネートしたリビングに、グレイッシュな薄いピンクのクッションでアクセントカラーをプラス。
黒と白でコーディネートしたリビングに、グレイッシュな水色のクッションとカーテンでアクセントカラーをプラス。
壁面にニュアンスを作ってみよう
四方(または三方)の壁が、真っ平らで全てホワイト系の壁紙クロスで統一されていると、どうしても“のべ~っと”したリビングになってしまいます。
アクセントクロスを使って一面だけ色を変えたり、レンガ・木目など凹凸感のある壁紙クロスを使って、壁面に表情をつけてみましょう。
アクセントクロス
リビングとダイニングの間の間仕切り壁に、グレー・ピンク・黒の幾何学模様の壁紙クロスをコーディネート。
ソファの後ろの壁の梁下に、薄い茶色の壁紙クロスをコーディネート。
ソファの後ろの壁に、黒のレザーっぽいデザインの壁紙クロスをコーディネート。
アクセントクロスの選び方について
どの色を使う?部屋別・色別おしゃれなアクセントクロス実例95選
レンガ調
リビングダイニングの窓側の壁にレンガ。
ソファの後ろの壁にレンガ。
木目調
TVの後ろの壁にフローリングみたいな木目調。(横木目)
ソファとサイドテーブルの後ろにグレーの木目。(縦木目)
ディスプレイにこだわってみよう
“飾る”は、インテリアをおしゃれに見せるテクニックの一つです。
壁面やテーブル、腰までの高さの家具の上を使って、おしゃれにディスプレイしてみましょう。
壁面にアートやポスターを飾る
ソファの後ろの壁に黒の額縁に入れたポスターを1枚。
ソファの後ろの壁に黒の額縁に入れたデザインの違うポスターを2枚。
壁に沿ってL字に並べたソファの後ろの壁に、黒の額縁に入れた、色使いが同じ&デザインの違いのポスターを3枚。
観葉植物を飾る
ソファの横(コーナー)、リビングテーブルの上、収納家具の横に観葉植物をコーディネート。
ソファの両サイド、リビングテーブルの上に観葉植物をコーディネート。
観葉植物の飾り方
ポイントは高中低-観葉植物のおしゃれな飾り方とインテリア34選
照明器具のデザインと明かりの種類にこだわってみよう
- 圧迫感を感じないペタンと平らなシーリングライトを違うデザインの照明器具に変える
- 白っぽい明かりの昼白色の光を電球色に変える
- 天井だけだけでなく、壁面や床に照明をプラスする
明かりの種類や場所を変えると、リビングの雰囲気は変わります。
特に読み書きをしないリビングなら、光の明るさを落とし気味にして、リラックスできる空間を演出するのも一つの方法です。ペンダントランプ
天井の真ん中から、先端に電球がついた20本足のペンダントランプを1灯コーディネート。
天井の真ん中から、紫・ピンク・クリーム色のシェードがついたペンダントランプを1灯コーディネート。
シャンデリア
黒×ホワイトのシャンデリアをコーディネート。
ゴールド×クリスタルのアンティークなシャンデリアをコーディネート。
間接照明
ロータイプの収納家具の上と横に、上に向けて光を放つテーブルランプとフロアランプをコーディネート。
ソファの両サイドに、床に置きのボール型の照明器具をコーディネート。
ソファの後ろに、上に向けて光を放つ照明器具をコーディネート。
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