数千円でインテリアを劇的におしゃれにすることが出来るクッション。
クッションの役割は「背もたれと背中や腰の隙間を埋める」「寝転んだ時の枕代わりになる」だけでなく、インテリアの配色やスタイルに大きな役割を果たしています。
例えば、上記の無難でどこにでもありそうなソファでも、上に置くクッションの配色と柄で「北欧風」「ヴィンテージ風」などに変えることが可能です。
インテリアスタイル別のクッションのコーディネート法は別の機会に紹介することにして、このページでは、基本的なクッションの色の選び方を解説。
下の12色をベースに、無難なソファにクッションを組み合わせたパースを用いて、おしゃれなソファ周りの作り方を見ていきましょう。
①ソファの色と仲間の色のクッションを加える
仲間の色とは、「暖色」「寒色」「中性色」「無彩色」です。ソファの色が暖色であれば、暖色のクッション、ソファの色が寒色であれば、寒色のクッションといったように、似た色合いのクッションを置くことで、まとまりのあるソファ周りになります。
同系色コーディネート
少し暗い黄色の2人掛けソファに、ソファと同色の無地クッションを2個コーディネート。
くすんだ黄色の3人掛けソファに、ソファよりもやや明るい黄色の無地クッションを4個コーディネート。
オレンジの寝椅子付き2人掛けソファに、オレンジの無地クッションを5個コーディネート。
ベージュの3人掛けソファに、少し暗いピンクと薄いピンクの無地クッションを1組にして、左右に2個ずつコーディネート。
ベージュの3人掛けソファに、ソファと全く同じ色の無地クッションを2個コーディネート。
暗い茶色の3人掛けソファにソファと同色の無地クッションを2個コーディネート。
暗いブルーのベルベット製コーナーソファに、暗いブルーの無地クッションを2個コーディネート。
類似色コーディネート
少し暗い赤のフロアコーナーソファに、白っぽいオレンジとピンクのクッションを2個ずつコーディネート。
薄いピンクの2人掛けフロアソファに、薄い紫の無地クッションを1個コーディネート。
少し暗い黄色の3人掛けソファに、鮮やかなオレンジの無地クッションを2個コーディネート。
白っぽくくすんだ黄緑の3人掛けソファに、鮮やかなオレンジの無地クッションを1個コーディネート。
少しくすんだ黄緑レザーの寝椅子付き2人掛けソファに、オレンジの無地クッションを2個コーディネート。
くすんだ薄い緑の2人掛けソファに、薄い茶色の無地クッションを2個コーディネート。
黒っぽいブルーの2人掛けソファに、黒っぽい紫の無地クッションを1個コーディネート。
②ソファと反対の色(補色)のクッションを加える
反対色(補色)は、ソファの色と対角線上にある色と左右1~2色です。「寒色」と「暖色」といったように、性質の異なる組み合わなので、メリハリが生まれ、おしゃれな印象がアップします。
暗いブルーの2にがけフロアソファに、くすんだ赤みがかったオレンジの丸型クッションを2個コーディネート。
濃い黄色の寝椅子付き2人掛けソファに、紫の無地クッションを2個コーディネート。
くすんだ暗いブルーの2人掛けソファに、光沢のある黄色の無地クッションを1個コーディネート。
鮮やかなオレンジの2人掛けソファに、鮮やかなブルーの無地クッションを3個重ねてコーディネート。
暗いグリーンのボタニカル柄の3人掛けソファに、くすんだピンクと赤紫の無地クッションを3個コーディネート。
ピンクの3人掛けソファに、黄緑の無地クッションを2個コーディネート。
紫の寝椅子付き2人掛けソファに、明るい黄緑の無地クッションを1個コーディネート。
暗い紫の寝椅子付き2人掛けフロアソファに、白っぽい光沢のある黄緑の無地クッションを2個コーディネート。
③ソファと反対の色(補色)のクッションを加え、選んだクッションと反対の色(補色)のクッションを加える
①や②で選んだ「ソファと反対色(補色)のクッション」を元に、選んだクッションと対角線上にある色と左右1~2色までの色のクッションを組み合わせる方法です。同じ大きさの反対色が並ぶ為、一層おしゃれな印象がアップして見えます。
黒っぽいブルーの2人掛けソファに、暗いグリーンの無地クッションを3個コーディネート。両端のグリーンのクッションの上に鮮やかなピンクの無地クッションを1個ずつプラス。(ソファと緑のソファが類似色。クッションの緑とピンクが反対色。)
ブルーの2人掛けソファに、ブルーの無地クッションを2個コーディネート。中央に暗めのイエローのクッションを1個プラス。(ソファのブルーとクッションのブルーが同系色。クッションのブルーとイエローのクッションが反対色。)
白っぽい紫の3人掛けソファに、光沢のあるくすんだ薄い紫の無地クッションを2個コーディネート。暗い黄緑と暗い黄色の無地クッションを交互に並べて5個プラス。(ソファの紫とクッションの紫が同系色。クッションの紫・黄緑&黄色が反対色。)
茶色の寝椅子付き2人掛けソファに、暗い緑の無地クッションを1個コーディネート。暗い黄色の無地クッションを2個プラス。(ソファの茶色とクッションの緑が反対色。クッションの緑と黄色は類似色。)
③プリント柄のクッションを加える
「幾何学」「ストライプ・ボーダー」「チェック」「千鳥格子」などのパターン柄、「ペイズリー」「ギリシア雷文」「ダマスク」などの海外を発祥としたおしゃれな柄など、直線や曲線を駆使したデザインのクッションを取り入れると、ソファ周りに動きが出て、センスが良く見えます。プリント柄のクッションを使う場合でも、①~③の配色をベースにすると、まとまりのあるワンランク上のソファコーディネートが完成します。
ホワイトレザーの2人掛けソファに、白地にグレー、黒地にホワイト、黒っぽいグレー地にホワイトの3種類の無彩色のパターン柄のクッションをコーディネート。
白っぽいグレーの2人掛けソファに、オレンジ×ホワイト、黄色×グレー×黒、ホワイト×黒×黄色、グレー×黄色、ホワイト×暗いブルーの5種類のパターン柄のクッションをコーディネート。配色は類似色&反対色。
グレーの2人掛けソファに、ホワイト×黄色×ブルー×黒の3種類のパターン柄のクッションをコーディネート。配色を同じにして、柄を変えたデザイン。黄色とブルーは反対色。
グレーの3人掛けソファに、オレンジ×赤×青の細かいパターン柄、紫×グレーの斜めストライプ柄のクッションをコーディネート。クッションの柄は類似色。
黒っぽいグレーの3人掛けフロアソファに、黒×ホワイトのパターン柄、ホワイト×黒っぽいグレー×暗い黄色のパターン柄、ホワイト×グレー×暗いグレーのパターン柄、黒×ホワイトの細かいパターン柄の5種類のクッションをコーディネート。
薄いピンクの2人掛けソファに、ブルー×ネイビーのパターン柄、ホワイト×暗い赤紫×オレンジのパターン柄、黒×グレーのパターン柄、黒×ホワイト×水色×赤のプリント柄の4種類のクッションをコーディネート。柄をレトロで統一。
暗い黄色レザーの3人掛けソファに、ホワイト×ブルーの細かいパターン柄とホワイト×ブルーのフクロウプリントのクッションをコーディネート。ソファとクッションが反対色。
⑤プリント柄のクッションと無地クッションを加える
様々な模様のプリント柄のクッションを使いすぎると、カジュアルな印象がアップして、チープに見えてしまうことも。そんな時は、①のソファと仲間の色②のソファと反対の色を意識して、無地クッションを足してみましょう。大きな面積の色を加えることで、素敵な柄が一層目立ち、おしゃれなソファ&クッションが完成します。
ホワイトレザーの2人掛けソファに、グレー×グリーン×茶色×イエロー×黒のボーダー柄、ホワイト×黒のパターン柄のクッションをコーディネート。ホワイト×黒のパターン柄のクッションの後ろに、鮮やかな黄色の無地クッションをプラス。
薄いグレーの2人掛けソファに、くすんだ黄色×ホワイトのキュートなフルーツ柄のクッションを2個をコーディネート。パターン柄のクッションの後ろに、鮮やかなオレンジ色の無地クッションを1個ずつプラス。
くすんだグリーンの2人掛けソファに、グレー×薄いイエロー×茶色、ホワイト×薄い赤、グレー×赤紫×オレンジの3種類のボーダー柄のクッションとホワイト×黄色のパターン柄のクッションをコーディネート。左から2番目にソファと同色のくすんだグリーンの無地クッションを1個プラス。
少し暗いブルーの3人掛けソファに、ホワイト×黒の千鳥格子柄、くすんだピンクにホワイト文字のプリント柄、ホワイト×黒のドット柄のクッションをコーディネート。右から2番目に、ソファの反対色の黄色の無地クッションを1個プラス。
ターコイズブルーの寝椅子付き2人掛けベルベットソファに、ターコイズブルー×紫のヒョウ柄、ホワイト×くすんだ黄緑のパターン柄のクッションを2個ずつコーディネート。紫・赤・黄緑・ターコイズブルーの無地クッションをプラス。
白っぽいグレーの寝椅子付き2人掛けソファに、薄い茶色×黒の2種類のパターン柄のクッションをコーディネート。黒・暗い青・薄い茶色の無地クッションをプラス。
⑥クッションの下にブランケットを加える
ひざ掛けとして使うことが多いブランケットをクッションコーディネートに加える方法です。ブランケットの色やデザインは「ソファの色と揃える」「クッションの色と揃える」「クッションの柄と揃える」などがありますが、全く別の色を加えてアクセントにする方法もあります。
黒っぽいブルーの2人掛けソファに、黄緑の無地クッションを2個コーディネート。クッションの下に、橙の無地のブランケットをプラス。(クッションとブランケットは類似色)
ベージュのソファに赤の丸型クッションを2個コーディネート。背もたれにホワイト×赤のシェブロン柄のブランケットをプラス。(ソファとクッションは同系色。クッションとブランケットは類似色。)
暗いグレーの2人掛けソファに、ホワイト×オレンジのパターン柄のクッションを2個コーディネート。クッションの下に黄色のブランケットをプラス。(クッションとブランケットは類似色。)
ホワイトのレザー製寝椅子付き2人掛けソファに、ホワイト×黒の3種類のパターン柄のクッションをコーディネート。くすんだイエローの無地クッションとブランケットをプラス。(クッションとブランケットは同色。)
グレーの2人掛けソファに、黒×ホワイト×グレーのパターン柄、グレー×黒のパターン柄のクッションをコーディネート。ホワイト×黒のストライプ柄のブランケットをプラス。
いかがでしたか。
無難な色のソファを劇的におしゃれにするクッションの取り入れ方のコツが掴めたでしょうか。
クッションはカバーを変えるだけで簡単に色替えができるので「配色に失敗した」「配色に飽きた」という場合でも、数千円で雰囲気を丸ごと変更することが可能です。また、「冬は暖色系で暖かく、夏は寒色系で涼しく」といったような季節に合わせたリビングの雰囲気作りも、クッションカバーを活用することで、気軽にできるところがポイントです。
既にソファの色が決定していて「クッションを使ってどんな雰囲気のリビングが作れるだろう。」と思った方は、下記のcontentsもヒントにしてみて下さい。