「ソファを新しく買うことになった。」
そんな時におすすめなのが、グレーのソファです。
グレーのソファは、色みがない為、「冷たそう。」「リラックス感がなさそう。」「団らんというよりオブジェのような雰囲気。」「親しみ感がない。」など、マイナスイメージを持ちがちです。しかしながら、さまざまなカラーバリエーションがあるソファの中で、“何にでも合う”という点で、グレーのソファは威力を発揮します。
グレーのソファの魅力とグレーのソファと合わせるのにおすすめの色(差し色)を紹介しますので、インテリア作りのヒントにしてください。
①グレーのソファの4つの魅力
インテリアは、ソファ1つで成立するものではありません。
ソファの下にラグを敷いたり、ソファの前にテーブルを置いたり、リビングの場合だとソファと対面にテレビボードを置いたりします。
テーブルと椅子だけで成立するダイニングスペースやワークスペースとは異なり、ソファの周辺には、さまざまなインテリアアイテムが必要です。そして、これらの組み合わせ方のパターンは、無数にあります。
「ラグを何色にしよう。」
「テーブルやテレビボードの素材を何にしよう。」
「テーブルやテレビボードの色を何色にしよう。」
いざ、コーディネートを考え始めると、「ああでもない。」「こうでもない。」と、迷いが出てきます。
ソファは、リビング空間の中でメインとなる家具です。そのメインとなるソファに“グレー”を薦めるのは、この迷いを一気に解決してくれるからです。
①-①どんな素材とも合う
- 床や家具に使われる木(木目)
- コンクリートやモルタル(ここ数年で人気になりつつある床や家具の素材)
- テーブルの脚やフレームに使われるさまざまな色の金属
- テーブルの天板に使われるガラス
- 装飾に使う植物
とグレーの相性を考えた時、「この素材とグレーのソファは合わない」というものがありません。
部屋の中に多く使われる床をはじめとした木(木目)は、どちらかといえば温もりがある素材ですが、冷たい印象のグレーのソファを組み合わせても違和感なく馴染みます。
①-②どんな色とも合う
グレーは、彩度のない無彩色です。
赤とオレンジ、赤とピンク、ピンクとオレンジのように、有彩色(彩度のある色)を同じ空間に2色同時に使うと喧嘩してゴチャゴチャした印象になります。
一方、無彩色のグレーは、「同じ空間に2色同時に使っても喧嘩しない。」「1色をグレーにして、もう1色を有彩色にしても喧嘩しない。」、さらに「もう1色の有彩色をどんな色にしても喧嘩しない。」といったメリットがあります。
①-③どんなインテリアとも合う
インテリアには、オフホワイト・ベージュ・アイボリーを基調としたナチュラル感のある北欧インテリア、ホワイト・グレーなど無機質な色を基調としたモダンインテリア、レンガ調の壁・使い込んだ感のある木・重みのあるブラック金属を組み合わせたインダストリアルインテリア(ヴィンテージインテリア)など、さまざまなテイストがあります。
前述した通り、グレーのソファは、どんな素材とも、どんな色とも合います。その為、「グレーのソファだから、◯◯系のインテリアになる。」といったルールのようなものはありません。
トレンドを網羅した最新インテリアテイスト19種類&厳選70実例
グレーのソファをイ主役にした北欧インテリア。
グレーのソファを主役にしたモダンインテリア。
グレーのソファを主役にしたインダストリアルインテリア。
また、これは、家具や雑貨を選ぶ時も同様です。テイストを絞っておくと、家具や雑貨が探しやすくなり、まとまりのあるインテリアを作ることができます。
①-④どんな雰囲気にもできる
「インテリアテイストに、こだわらない。」
こんな場合でも、「ナチュラルな空間が好き」「かっこいいインテリアにしたい」など、好みがあるはずです。グレーのソファは、「上品なインテリア」「ナチュラルなインテリア」「かっこいいインテリア」など、どんな雰囲気の空間にも馴染むのが特徴です。
グレーのソファとナチュラルな空間。
グレーのソファとエレガントな空間。
グレーのソファとカジュアルな空間。
グレーのソファとかっこいい空間。
②グレーのソファは明るさ・暗さでさまざまな表情のインテリアを作ることができる
グレーは、ブラックとホワイトの中間の無彩色です。また、グレーには、黒寄りのグレー(ダークグレー)や白寄りのグレー(ライトグレー)があり、「グレーのソファ」と一言で言っても、明るさ・暗さはさまざまです。
茶系の木目の床とホワイト系の壁紙・ホワイト系の天井のありきたりな部屋にソファを置く場合、床の明るさとグレーの明るさの組み合わせ方によって、高級感・上品・広々など、雰囲気の違う空間を作ることができます。
「暗いグレー」「グレー」「明るいグレー」と「暗い茶色」「茶色」「明るい茶色」を組み合わせた9通りのリビングを見てみましょう。
※組み合わせが複雑になる為、床の色と家具の色の明るさは揃えます。
②-①暗いグレーのソファ
②-②グレーのソファ
②-③明るいグレーのソファ
狭いリビングでは、グレーや茶色の床&家具を明るく(白っぽく)した方が、窮屈な印象を軽減できます。
③グレーのソファ×差し色BEST4
ここまで、グレーと明るさはどうであれ、床や家具に使うことが多い茶色の2色のみをコーディネートした空間を主に紹介してきましたが、グレーの最大の魅力は、どんな色にでも馴染むところです。
グレー×茶色の組み合わせに、1色を加えるだけで、インテリアが劇的におしゃれに見える、オススメの色を4つ紹介します。
③-①グレーのソファ×赤
グレーのソファは色みがない為、グレーのソファを主役にしたリビングは、冷たい印象や無機質な印象になりがちです。暖色の代表色である赤を加えると、鮮やかな花をポイントに飾ったかのようなインテリアになります。
ブラウンのフローリングのリビングに、薄めのグレーの2人掛けソファをL字に2台コーディネート。
ソファの前に、ソファと同じ明るさのグレーの小さめのシャギーラグを敷き、ダークブラウンの木目の長方形コーヒーテーブルをレイアウト。壁を背に、コーヒーテーブルと同じ明るさの木目のオープンシェルフ、窓側のコーナーを背に、黒っぽい茶色の木とグレーのファブリック製座面を組み合わせたアームチェアを配置。ソファとチェアの上に、暗めの赤の無地クッションを乗せて、温もりと華やかさを足したインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングダイニングに、シンプルなデザインのグレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、アイボリーのラグを敷き、ブラックの長方形コーヒーテーブル、ブラックの木×ホワイトレザー×ブラックレザーのアームチェア2脚をレイアウト。ダイニングスペースに、ブラックの木製脚とガラス天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブル、ブラックのチェアを配置。ソファの上に、ダークグレーの凸凹した幾何学模様のクッション、暗い赤の無地クッション、アイボリー×ブラック×グレーのパターン柄のクッションを乗せて、高級感をアップしたインテリア。
③-②グレーのソファ×ブラウン
グレーのソファは色みがない為、グレーのソファを主役にしたリビングは、無機質でリラックス感の少ないインテリアになりがちです。暖色の中で誰にでも親しみがあり、床や家具に使うことが多い、ブラウンを加えると、くつろぎ感のあるインテリアになります。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングに、白っぽいグレーのソファをコーディネート。
ソファの下に、薄い茶色(ベージュ)のラグを敷き、ナチュラルブラウンの木製長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファとL字に、暗めの茶色の木と明るめの茶色レザーの座面を組み合わせたアームチェアを2脚配置。ソファの上に、ホワイト×ブラウンのパターン柄のクッションを乗せ、ソファ背面の壁に、茶系×グレーのアートをディスプレイ。ソファ以外の色をブラウン系でまとめた、ナチュラル感とリラックス感のあるインテリア。
くすんだナチュラルブラウンのフローリングのリビングに、薄いグレーのコーナーソファをコーディネート。
ソファの下に、ソファより濃いグレーのラグを敷き、茶色の木製脚とホワイト天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、シルバー金属脚とホワイトの箱型キャビネットを組み合わせたテレビボードを配置。ソファのコーナーに、くすんだブラウン(焦茶)のブランケットと鮮やかなブラウンの無地クッションを乗せ、リラックスできる空間を演出したインテリア。
③-③グレーのソファ×イエロー
グレーのソファは色みがない為、グレーのソファを主役にしたリビングは、寂しさを感じるインテリアになりがちです。暖色の中で、最も華やかで明るさを演出するイエローを加えると、楽しげな印象のインテリアになります。
ブラックのフローリングのリビングに、グレーのベルベット製2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、白っぽいグレー×グレーのうっすらと線のような模様が入ったラグを敷き、茶色の木製長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、シルバー金属の1本脚とブラックレザーの座面を組み合わせたヴィンテージなデザインの回転式チェアを配置。ソファの上に、暗めのイエローのブランケットを乗せて、カジュアルな印象をアップしたインテリア。
くすんだブラウンのフローリングのリビングに、ダークグレーのコーナーソファをコーディネート。
ソファの前に、シルバー金属脚とガラス天板を組み合わせたシンプルなデザインの長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファとコの字に、薄いグレーのファブリック製ラウンジチェア2脚を配置。ソファの上に、ライトグレーとくすんだイエローの無地クッションを重ねるようにして並べ、リラックス感をアップしたインテリア。
③-④グレーのソファ×ブルー
グレーのソファは色みがない為、グレーのソファを主役にしたリビングは、冷たく寂しい雰囲気のインテリアになりがちです。有彩色の中で、同じく冷たい印象を持つブルーを加えると、落ち着いた印象のインテリアになります。
黒のフローリングのリビングに、グレーの寝椅子付2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、明るめのグレーのラグを敷き、ダークブラウンの木製脚とブラック天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと反対側のコーナーを背に、ブラック金属脚とブルー(暗めのターコイズブルー)のファブリック製座面を組み合わせたチェア、ソファとL字にブラックの網みたいなデザインの金属脚とグレーレザーの座面を組み合わせた丸型スツールを2脚配置。ソファ背面の壁に、グレー×暗めのターコイズブルー×黒っぽいターコイズブルーのグラデーションアートを2枚ディスプレイ。上品で静かな印象のインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングに、薄いグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、グレー×ホワイトのうっすらと線のような模様が入ったラグを敷き、ホワイトの木製脚とガラス天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、ホワイトのテレビボードを配置。アート・花瓶・テーブルランプの脚をブルー系でまとめ、爽やかで広々とした空間を演出したインテリア。
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