壁の一面を変えるだけで、インテリアを素敵に見せてくれるアクセントクロス。
貼ってみたい場所の一つに、真っ先に子供部屋を思い浮かべる方も多いでしょう。
大人が使うリビングやダイニングは、派手な色を使いたくても「人目に触れる」「落ち着かない」などの理由から、大人しめの色にしてしまうことがほどんどですが、子供部屋は、子ども達だけが使う部屋なので、家の中で一番、遊び心を発揮できる場所です。
また、他の部屋ではできないような“2色使い”や“パターン柄と派手な色”を組み合わせることで、どこにも無い個性的なインテリアに挑戦することもできます。(この組み合わせ方は、下記で紹介。)
とは言え、子ども用の家具や持ち物はカラフルな色が多く、ファブリックでは子どもらしいプリント柄を選定するという方もいらっしゃるでしょう。
その為「アクセントクロスと喧嘩してしまうのでは?」という心配も出てきます。
色別に、おしゃれな子供部屋のアクセントクロス事例を見ていきましょう。
暖色のアクセントクロスの子供部屋
赤
赤のアクセントクロスを張り、ホワイトの木製2段ベッドをコーディネート。
床にホワイト×ネイビーのボーダー柄のラグをプラス。デスクやおもちゃ収納をホワイトで統一して、砂浜、海、太陽を連想させる爽やかなインテリア。
半透明のおもちゃ収納を並べた窓周りの壁に、暗い赤のアクセントクロスをコーディネート。
暗い茶色の木製ベビーベッドとチェストをプラス。暗くて落ち着いた色を使った、大人っぽいインテリア。
ベッドの頭側の壁に、明るい赤のアクセントクロスをコーディネート。
グレー×ホワイトのベッドカバーをコーディネートした黒のベッドをプラス。ベッドの隣に、茶色のレザーを使ったヴィンテージな一人掛けソファとオリエンタルラグを置いて、落ち着きのあるインテリアを演出。
ピンク
濃いピンクのアクセントクロスを貼った壁の前に、ホワイトのエレガントなパイプベッドをコーディネート。
ベッドに刺繍っぽいデザインのホワイトのベッドカバー、天井に花火のようなホワイトのペンダントランプをプラス。カーテンを壁と同じピンクにした可愛いインテリア。
濃いピンクのアクセントクロスを貼った壁の前に、ホワイトの木製ベッドをコーディネート。
ホワイトのチェスト、グレイッシュな薄いベージュのレザーチェアをプラス。ベッドカバーとラグは、グレー×ホワイト、ピンク×ホワイトにして、壁との統一感を演出。
ホワイトのドア周りの壁に、黄みがかった濃いピンクのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、ホワイトの木製ベッドをプラス。ピンクの壁に、ホワイトの蝶々のシールを天井に向かって17枚貼り、空に飛び立つ雰囲気を演出。
オレンジ
ベッドの頭側の壁に、赤が強いオレンジのアクセントクロスをコーディネート。
白っぽいナチュラルブラウンの木製ベッドとナイトテーブルをプラス。ベッドのヘッドボードの上に、鳥の絵を田の字に9枚ディスプレイ。壁の色、枕カバー、ベッドスローが同色なところがポイント。
ベッドの頭側の壁に、暗いオレンジのアクセントクロスをコーディネート。
オレンジ・薄い黄緑・薄いピンクのボーダー柄の掛け布団を掛けたベッドをプラス。ベッドの足元に、ホワイトの円形ラグを敷いて、壁色と同じオレンジ色の巨大なクッションを置いた、暖かそうなインテリア。
暗めのオレンジのアクセントクロスを張り、鏡面素材の横長のウォールキャビネット2個とフロアキャビネットをコーディネート。
コーナーに、オレンジのボックスシーツを掛けたベッドをプラス。ウォールキャビネットの上に、フィギュアやおもちゃをディスプレイした男の子の部屋。
ベッドの頭側の壁に、オレンジのアクセントクロスをコーディネート。
コーナーにそれぞれ、シングルベッドをプラス。ベッドカバーは、オレンジと相性の良いグリーン。床にホワイト×オレンジのパターン柄のラグを敷いた、センスある色使いの兄弟の寝室。
黄色
ホワイトのドアの横壁に、鮮やかな黄色のアクセントクロスをコーディネート。
ホワイトの収納家具、ホワイトのベビーベッドをプラス。アクセントクロスの上に、グレーの木の形のウォールステッカーを貼り、枝の先端の位置にグレーのウォールシェルフを取り付け、可愛いヒヨコのウォールステッカーをディスプレイ。壁をキャンバスに見立てたインテリアの作り方がおしゃれ。
赤みがかった黄色のアクセントクロスを貼り、赤のままごとキッチン(調理台のみ)をコーディネート。
隣にあるホワイト棚のおもちゃ収納エリアの壁も赤みがかった黄色のアクセントクロス。遊ぶだけの広い広いキッズルームですが、色使いがカラフルであ楽しそう。
ベッドの頭側の壁に、赤みがかった黄色のアクセントクロスをコーディネート。
ホワイトの木製ベッドとホワイトのナイトテーブルをプラス。カーテンを壁色と全く同じ色、ベッドカバーをホワイトにグレーが少しだけ入ったプリント柄にした開放感と温かみのあるインテリア。
ベッドの頭側の壁に、グレイッシュな薄いベージュのアクセントクロスをコーディネート。
ベッドと壁の間に、ホワイトの柵のようなヘッドボードをプラスして、馬とウサギをディスプレイ。動物をテーマにした可愛いインテリア。
赤紫
長い方の壁に、赤紫のアクセントクロスをコーディネート。
一人掛けソファ、乳母車、ままごとキッチン、ドールハウスなど、遊ぶエリアの壁にアクセントクロスを貼ったパターン。離れた位置にあるベッドと本棚はホワイトの木製でエレガントな印象。
ベッドの頭側の壁に、濃い赤紫のアクセントクロスをコーディネート。
水色のヘッドボード、黄緑のベッドスカートのベッドをプラス。ベッドの足元に、ホワイト×アクセントクロスと同じ赤紫の大きな水玉模様のラグを敷き、壁面にアコースティックギターをディスプレイ。水色と赤紫の組み合わせ方が、おしゃれなインテリア。
ベッドの頭側の壁に、赤紫のアクセントクロスをコーディネート。
明るい茶色の木製ベッドをプラス。ヘッドボードから高さ30cmくらいの位置に、蝶々のポストカードを並べて貼り、上下をピンクの蝶々のシールでデコレーション。女の子らしい可愛いインテリア。
窓の無い壁に、赤紫のアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁の前に、ホワイトの木製ベッドをプラスし、離れた位置に赤紫のファブリックチェアをレイアウト。大人っぽく、エレガントな雰囲気の女の子の部屋。
寒色のアクセントクロスの子供部屋
暗い青
窓周りに黒っぽい青のアクセントクロスをコーディネート。
腰窓の下にホワイトのウォールシェルフを上下に2段取り付け、絵本をディスプレイ。コーナーに赤のクッションと赤の階段型のスツールを置いて、暖色を取り入れ、子供が取りやすい位置に絵本を並べたインテリア。
ベッドの頭側の壁に、暗い青のアクセントクロスをコーディネート。
ブルーの掛け布団を掛けたホワイトのファブリックベッドをプラス。ラグをグレー、カーテンを白の模様が入った黒にした、男の子っぽいインテリア。
ベッドの頭側の壁に、暗い青のアクセントクロスをコーディネート。
真っ赤なパイプベッドを置き、足元にネイビーにホワイトの十字模様のラグをプラス。ベッドカバーは、無機質な印象のホワイト×グレーのパターン柄。赤をほんの少し取り入れたスタイリッシュなインテリア。
青・青緑
ベッドの頭側の壁に、爽やかな青のアクセントクロスをコーディネート。
ホワイトの木製ベッドとホワイトのオープン収納家具をプラス。赤のスチール製の収納家具をベッドと並べてレイアウトし、ベッドの横の壁に黄色と暗い赤の重機のステッカーを貼って、楽しそうな雰囲気をアップ。
ベッドの頭側の壁に、緑がかった青のアクセントクロスをコーディネート。
ホワイト×薄いグレーのチェック柄のカバーのベッドをプラス。足元に壁に向けて、ホワイトのデスクをレイアウトし、デスクチェアをアクセントクロスと同じ色にしたシンプルなインテリア。
長い方の壁に、緑がかった青のアクセントクロスをコーディネート。
ホワイトの木製ベッドを横向きに置き、隣にホワイトのチェストをレイアウト。レトロな色を使った絵を正方形の黒の額縁に入れて2枚ずつ、上下2段に規則正しくディスプレイ。ベッドカバー類には薄い暖色を使い、壁の冷たさと対比するようにカラーコーディネート。
水色
窓の無い壁に、鮮やかな水色のアクセントクロスをコーディネート。
ホワイトの木製デスクとホワイトの木製ベッドを並べてレイアウト。おもちゃ入れ(ボール入れ)やベッドカバーもホワイトにした、清潔感のあるインテリア。
長い方の壁に、淡い青のアクセントクロスをコーディネート。
ホワイトのオープン収納家具とホワイトの木製ベッドを並べてレイアウト。1つ前の水色よりも白っぽいので、涼し気な印象。オープン収納に並べたカラフルなおもちゃが映える素敵な色使い。
ベッドの頭側の壁に、目が冴えわたる鮮やかなターコイズブルーのアクセントクロスをコーディネート。
ホワイトの木製ベッドと淡いターコイズブルーのラグをプラス。ベッドカバーもホワイト×ターコイズブルーのギザギザ模様で、夏の海のような開放感のある色使い。
中性色のアクセントクロスの子供部屋
紫
長い方の壁に、濃い紫のアクセントクロスをコーディネート。
ナイトテーブル、木製ベッド、デスク、チェストはホワイトで統一。ベッドカバー、ランプシェード、ゴミ箱で黒を足し、上品で大人っぽいインテリアを演出。
ベッドの頭側の壁に、紫のアクセントクロスをコーディネート。
ホワイトのオープンラック、ホワイトのナイトテーブル、ホワイトのベッド、ホワイトのデスクをコの字にレイアウト。ベッドカバーとシェードは紫×緑にして、緑を少量プラス。子供っぽい印象が強いながらも、個性的に組み合わせた、おしゃれな色使い。
2段ベッドの横の壁に、淡い紫のアクセントクロスをコーディネート。
壁から繋がるように、天井にも淡い紫の壁紙クロスを貼り、ホワイトの2段ベッド、ホワイトのオープン収納家具、ホワイトのデスクをプラス。オープン収納家具の一番下の段に、紫・黄色・グレー・青・ターコイズブルーのストレージボックスを入れて、にぎやかな印象をアップ。
窓側の壁に、パステルカラーの紫のアクセントクロスをコーディネート。
エレガントデザインのホワイトのベッド、クリーム色のナイトテーブル、ホワイトの子ども用テーブル、ホワイトの椅子をプラス。全体的に白っぽい色でまとめ、アクセントカラーに紫と相性が良い緑を取り入れた、大人の部屋としても通用しそうなインテリア。
緑
間仕切り壁に、暗い黄緑のアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスと反対側の壁を背に、ホワイトの3人掛けソファをレイアウトし、ソファの前にホワイトのコーヒーテーブルをプラス。リビングと見間違う家具の置き方ですが、子どもが遊ぶためだけに作られた部屋です。
入口ドア側の壁に、暗い黄緑のアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスと同じ黄緑のファブリックベッドを置き、床にオレンジ×茶色×アクアブルー×赤×グレー×黄色のタイルみたいなラグをプラス。赤のプラスチックチェアを組み合わせた茶色の木製カウンターデスクもある、茶色の使い方がおしゃれなインテリア。
テレビの後ろの壁に、グレイッシュな薄い緑のアクセントクロスをコーディネート。
ホワイトのデスクとホワイトのテレビボードをL型にレイアウトし、オレンジのデスク用チェア、グレイッシュな水色のビーズクッション、ホワイト×黄緑×水色の円形ラグをプラス。くすんだ色を多く取り入れた落ち着きのあるインテリア。
ベッドの頭側の壁に、鮮やかな緑のアクセントクロスをコーディネート。
ホワイトのファブリックベッド、シルバーのナイトテーブルをプラス。ベッドの足元にも、黄緑の石のような椅子を置いた、個性的なインテリア。
無彩色のアクセントクロスの子供部屋
グレー
梁下に暗いグレーのアクセントクロスをコーディネート。
ホワイトとグレーのヴィンテージな板の屋根のついたホワイトの2段ベッド、節が見えるホワイトのクローゼット収納をプラス。ベッドの屋根部分には窓がついていて、床を見下ろせる仕様。天井高のある子供部屋で真似たいインテリア。
ベッドの横の壁に、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
引き出し付きベッド、ナイトテーブル、チェア、踏み台、カーテンはホワイトで統一。ラグが唯一、子どもっぽいデザインのエレガントなインテリア。
プレイマットを敷いた狭い子供部屋の壁に、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
ホワイトのおもちゃ収納と水色のままごとキッチンを並べてレイアウト。正面の壁を暗くして、奥行き感を出し、狭い印象を薄くしたインテリア。
窓廻りに、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロスを貼った壁とは違う面に、ホワイトのナイトボード、ホワイトのベッド、ホワイトの一人掛けソファをレイアウト。マットレスとラグの模様に青を取り入れ、清潔なインテリアを演出。
黒
長い方の壁に、黒のアクセントクロスをコーディネート。
グレーのヘッドボードのベッド、明るい茶色の木製デスク、黒のチェアをプラス。茶色の掛け布団に、鮮やかな黄緑のベッドスローと水色の枕カバーを組み合わせ、ベッドサイドにオレンジ色のチェアをレイアウト。黒の壁に、このうちの3色(茶色・オレンジ・水色)を使った絵を飾り、カラフルながらも、まとまりのあるインテリアを演出。
入口側の壁に、黒のアクセントクロスをコーディネート。
ナチュラルブラウンのヘッドボードのホワイトのベッド、ナチュラルブラウンの蓋がついたホワイトの収納、茶色の天板のホワイトのデスクをプラス。壁には、ホワイトとナチュラルブラウンのオープンラックを交互に取り付け、家具を全て、木の色+ホワイトで統一。木の温もりと冷たさのバランスが素敵なインテリア。
入口側の壁に、黒のアクセントクロスをコーディネート。
黒の壁を黒板に見立てて、ホワイトのチョークで木や動物を落書き。テーブル、チェア、オープン収納家具、ソファは、ホワイト・グレー・黒の無彩色で統一。
長い方の壁に、黒のアクセントクロスをコーディネート。
暗さの違うグレー2色を使ったストライプラグを敷き、黒のテーブルと椅子をプラスし、壁面にグレーの収納家具をレイアウト。1つ前と同じ無彩色コーディネートですが、床が暗い分、こちらの方が大人っぽい印象。
「色の種類が多すぎて迷ってしまう」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子供部屋は、ベッド、デスク、収納など、家具の数が多い部屋です。
- アクセントクロスの色とベッドカバーの柄の色
- アクセントクロスの色とデスクチェアの色
など、2か所に同じ色を使うことで、ごちゃっとした印象を薄くし、おしゃれ感をアップすることができます。
また、目立つ色のアクセントクロスの壁をキャンバスにウォールステッカーでアクセントをつけるのも一つのテクニック。
壁紙クロスは10年くらいすると汚れてくるので、10年後の張り替えを想定して、今しか使えない色に挑戦してみましょう。