ベッドは、家具の中でも大型の部類に入るサイズです。
その為、寝室の色はベッド周りにコーディネートする、シーツ・掛け布団カバー・枕の色に左右されやすく、狭い寝室では、 狭い寝室のレイアウト&広く見える配色&おしゃれインテリア実例で解説したように、暗い色を配色するよりも白っぽい色を中心に配色した方が圧迫感の無い開放的な空間を演出できます。
寝室は、心身ともにリラックスできる心地よい配色を目指したいもの。
狭い寝室(主にベッド周り・カーテン・壁色)の配色を「広く見える」を重視して、お薦めのカラーコーディネートを7つ紹介していきましょう。
- 狭い寝室の「広く見える」白っぽい色を中心としたインテリア実例とコーディネートのコツ
①全体的に白っぽい色の寝室
※ホワイトの線が4畳半の範囲。
ホワイトやアイボリー・クリーム・ベージュなどの白っぽい配色でまとめた寝室は、清潔感・ナチュラル感・開放感を演出します。
ホワイト
※ホワイトの線が4畳半の範囲。
ミディアムブラウンのフローリングの寝室に、ホワイトの木製ベッドをコーディネート。
シーツ・掛け布団カバー・壁をホワイトでまとめ、濃いブルー×オレンジ、暗い青緑×水色のパターン柄のクッションを枕元にレイアウト。ペンダントランプ、ラウンジチェア、アートをブラック・グレー・ホワイトの無彩色でまとめて、スッキリとした空間を演出したインテリア。
ミディアムブラウンのフローリングの寝室に、ホワイト×ミディアムブラウンの木目の木製ベッドをコーディネート。
シーツ・掛け布団カバー・枕・壁・カーテン・ナイトテーブル・オープンシェルフをホワイトでまとめ、ベッドの足元にベージュのラグをレイアウト。ホワイトと茶色だけでシンプルにまとめたインテリア。
スモーキーなナチュラルブラウンのフローリングの寝室に、ブラックのベッドをコーディネート。
シーツ・掛け布団カバー・枕・壁・カーテン・足元のムートンラグをホワイトでまとめ、ベッドの左右にモダンなデザインのブラックのナイトテーブルをレイアウト。ペンダントランプとテーブルランプのシェードをホワイトにして、電球色の優しい光をぼんやりと照らしてリラックス感をアップしたインテリア。
ホワイトの面積を多くした狭い寝室は、広々とした印象と同時に、冷たさや緊張感を演出してしまうことも。柔らかそうな素材を選んだり、電球色の照明器具を足して、優しさを意識してコーディネートしましょう。
ホワイト×ベージュ
※ホワイトの線が4畳半の範囲。
スモーキーなナチュラルブラウンのフローリングの寝室に、薄めの茶色の木製フロアベッドをコーディネート。
シーツをホワイト×ベージュの細いストライプ柄、枕をスモーキーなベージュでまとめ、ベッドの足元に、黒の細い線が入った白っぽいベージュのラグをレイアウト。コーナーに、ナチュラルブラウンの美しいデザインのチェアを置き、安心感のある空間を演出したインテリア。
スモーキーなナチュラルブラウンのヘリンボーン床の寝室に、エレガントなデザインのホワイトのパイプベッドをコーディネート。
ベッドの幅に合わせて、鮮やかさの少ないベージュのアクセントクロスを貼り、シーツ・掛け布団カバー・枕をホワイトでまとめ、濃いめのベージュ×ホワイトのストライプ柄のブランケットをレイアウト。カーテン、コンソールテーブル、ナイトテーブル、ペンダントランプ、テーブルランプをホワイトでまとめ、上品で柔らかい雰囲気を演出したインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングの寝室に、ナチュラルブラウンの木製ベッドをコーディネート。
スモーキーなベージュの掛け布団、ブラウン×ブラック、ベージュ×ブラック、ベージュ×ブラウンの幾何学模様の枕でまとめ、ベッドの左右に、ホワイト扉の背の高いワードローブをレイアウト。ワードローブの側面に、ナチュラルブラウンのコンパクトな木製棚板を取り付け、天井からマットな黒っぽいグリーンのペンダントランプをハンギング。木目家具でリラックス感を演出したインテリア。
②白×薄いグレーの寝室
※ホワイトの線が4畳半の範囲。
白とグレーは、明度が違うだけなので、深く考えなくてもマッチします。ホワイトだけでまとめた寝室よりも上品な印象がアップして見えます。
ミディアムブラウンのフローリングの寝室に、ホワイトの掛け布団、ホワイト×グレーの幾何学模様のブランケット、ホワイト・グレー・ブラックの枕でまとめたベッドをコーディネート。
ベッドと窓の間に、ホワイト鏡面扉の背の高い収納家具をレイアウト。さっぱりとした印象の飾り気のない北欧スタイルのインテリア。
グレーのフローリングの寝室に、ベッドリネンをホワイトと薄いグレーでまとめたベッドをコーディネート。
壁に白っぽいグレーの壁紙を貼り、グレーのカーテンをハンギング。無彩色だけでまとめたシンプルなインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングの寝室に、グレーの掛け布団カバー、ホワイト×グレーのドット柄のクッション、ホワイトのブランケットでまとめたベッドをコーディネート。
ベッドと壁の間に、ナチュラルブラウンの木製脚とグレーの丸型トレイを組み合わせたテーブルをレイアウト。ベッドの頭側の壁を薄いグレーの壁でヘッドボード風にデザインし、ホワイトの額縁に入れたホワイト×グレーのレースのようなアートを1枚ディスプレイ。細かい柄を取り入れて、おしゃれな雰囲気をアップした北欧スタイルのインテリア。
ホワイトもグレーも彩度が無いため、無機質に感じてしまうことも。観葉植物を飾ったり、有彩色をほんの少し足すと心地良さがアップして見えます。
窓側のコーナー、ワードローブの上、ウォールシェルフに観葉植物をディスプレイ。
ベッドリネンをホワイトとグレーでまとめ、薄いピンクとスモーキーな水色の枕をレイアウト。
③ベージュ×薄いグレーの寝室
※ホワイトの線が4畳半の範囲。
白っぽい色の中で、温もりを持つベージュと冷たさを持つ薄いグレーを混ぜると寒暖のバランスが取れた小洒落た寝室になります。
スモーキーな薄い茶色のフローリングの寝室に、濃い茶色の木製ベッドをコーディネート。
掛け布団をスモーキーなベージュ、シーツを白っぽいグレーでまとめ、ホワイトと白っぽいグレーの枕をレイアウト。ベッドの左右に、ダークブラウンの木目のナイトボードを配置。ベッドの足元に、ホワイト×くすんだブラウンのストライプ柄のラグを敷いてカジュアルな印象をアップしたインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングの寝室に、グレーのファブリック製フロアベッドをコーディネート。
掛け布団カバーを白っぽいグレー、シーツをホワイトでまとめ、ベージュのニットブランケット、ホワイトの枕、白っぽいグレーの枕、ブラックの枕をレイアウト。ベッドの下に、白っぽいベージュのラグを敷き、ベッドの隣に、ナチュラルブラウンのヴィンテージな木製チェアとバスケットを配置。ナチュラル感のある北欧スタイルのインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングの寝室に、グレーの木製ベッドをコーディネート。
掛け布団をスモーキーなベージュ、シーツをホワイトでまとめ、グレーのファークッションをレイアウト。ベッドの下に、ベージュのシャギーラグを敷き、ベッドの隣にダークブラウンの木製ナイトテーブルを配置。リラックス感のあるシンプルなインテリア。
寝室だけでなく、リビングにも使える配色です。
どちらかに決める必要なし!ベージュ×グレーの素敵インテリア42選
④白っぽい色×寒色の寝室
※ホワイトの線が4畳半の範囲。
寒色は物を遠くに見せる後退色で、精神を落ち着かせる鎮静効果があると言われています。白っぽい色と寒色でまとめた寝室は、清潔感・開放感・リラックス感を演出します。
ミディアムブラウンの寄木張りフローリングの寝室に、ホワイトのベッドをコーディネート。
ホワイト×ブラックのストライプ柄のシーツ、ターコイズブルーの掛け布団、ターコイズブルーの枕でまとめ、ホワイトのコンパクトなデスクとナイトテーブルをレイアウト。カーテンとデスク用チェアをベッドと同じターコイズブルーにして、まとまりのある配色にしたインテリア。
ミディアムブラウンのフローリングの寝室に、ミディアムブラウンの木製ベッドをコーディネート。
ホワイトのシーツ、白っぽいグレーの掛け布団、ホワイトの枕でまとめ、ヘッドボードの後ろの壁に、スモーキーなブルーのアクセントクロスをレイアウト。ベッドの隣に、ブラック金属フレームとナチュラルブラウンの箱型天板を組み合わせたナイトテーブルを置き、アクセントクロス壁の低い位置にブラックコードのペンダントランプを2灯ハンギング。黒をポイントに加えて、かっこいい印象をアップした北欧スタイルのインテリア。
スモーキーなヘリンボーン床の寝室に、ホワイトの木製ベッドをコーディネート。
壁に濃いブルーの壁紙を貼り、薄いグレー×ホワイトのグラデーションの掛け布団、白っぽいグレーの枕、薄いグレーのブランケットでまとめ、ベッドと窓の間に、ホワイトのナイトボードをレイアウト。カーテン、ペンダントランプ、ブラケットランプ、アート用額縁をホワイトでまとめ、清潔感のある空間を演出したインテリア。
季節を通して心地良く感じる寒色を取り入れた寝室の作り方は、下記の2点をポイントに。
1.ブルーと相性の良いイエローを足すと、寒暖のバランスが取れたインテリアになります。
ナイトテーブルと枕(クッション)でイエローを足した北欧スタイルの寝室インテリア。
2.ベージュと暗いブルー(黒っぽいブルー)の組み合わせなら、寒々しい印象が少なめです。
灰むがかった白っぽいベージュの壁紙と黒っぽい青の掛け布団を組み合わせた寝室インテリア。
⑤白っぽい色×薄い暖色の寝室
※ホワイトの線が4畳半の範囲。
淡いピンクや薄いオレンジなどの暖色は、温もりを演出する色です。暖色は物を手前に見せる進出色なので、狭い寝室で濃い暖色を多く使うと、狭い印象がアップしますが、薄い暖色を少しだけ使うなら部屋の広さにあまり影響がありません。
ほっこりとくつろぎ感のある寝室を作りたい時にお薦めの色です。
ダークブラウンのフローリングの寝室に、スモーキーなナチュラルブラウンの木製ベッドをコーディネート。
掛け布団カバー、シーツ、枕をホワイトでまとめ、薄いピンクのブランケットをレイアウト。ベッドの頭側の壁に、淡いピンクの大きな花のアクセントクロスを貼り、ベッドの左右に、ホワイトシェードのテーブルランプを乗せたホワイトのナイトテーブルを置いて、エレガントな空間を演出したインテリア。
ミディアムブラウンのフローリングの寝室に、ホワイトの木製ベッドをコーディネート。
掛け布団カバーをホワイト、シーツを淡いピンク、ブランケットと枕をくすんだ淡いピンクでまとめ、ベッドの左右にホワイトのシンプルなナイトテーブルをレイアウト。ナイトテーブルの真上に、ホワイトの金属シェードのペンダントランプをハンギング。優しい印象の北欧スタイルのインテリア。
ナチュラルブラウンのヘリンボーン床の寝室に、薄めのブラウンのファブリック製ベッドをコーディネート。
シーツと枕をホワイトでまとめ、薄いピンクのブランケットと薄めのオレンジのクッションをレイアウト。ベッドの側面に薄い茶色のムートンラグを敷き、ホワイトのナイトテーブルを配置。壁を薄いグレー、カーテンをスモーキーな薄い紫にして寒暖のバランスを取ったインテリア。
薄いピンクの壁&天井とグリーンのボタニカル柄のベッドリネンを組み合わせた寝室インテリア。
⑥白っぽい色×薄いグリーンの寝室
※ホワイトの線が4畳半の範囲。
グリーンは「癒し」を代表する色です。窓のない寝室や窓があっても外が見えない場所に配置された寝室では、寝室内から自然を目にすることができず閉鎖的な印象になりがちです。グリーンは、自然を連想する色でもあり、床やベッド、ナイトテーブルなど、木目を使ったアイテムとも相性抜群です。
黒っぽいダークブラウンのフローリングの寝室に、スモーキーなベージュのファブリック製ベッドをコーディネート。
ヘッドボードの後ろの壁にくすんだ黄緑のアクセントクロスを貼り、濃い黄緑の線が入ったスモーキーなベージュのベッドリネンでまとめ、窓にアイボリーのカーテンをハンギング。チェストとナイトテーブルを床色と同じ黒っぽいダークブラウンの木目で揃えた高級感のあるインテリア。
グレーのコンクリート調床の寝室に、ホワイトの引き出し収納がついたナチュラルブラウンの木製ベッドをコーディネート。
白っぽいグレーの掛け布団カバー、ホワイトのシーツでまとめ、スモーキーな薄めのグリーンの枕とブランケットをレイアウト。腰窓の下に、ベッドと同じデザインのチェストとホワイトのイームズチェアをレイアウト。壁を薄いグレー、天井をナチュラルブラウンの板貼にした北欧スタイルのインテリア。
グレーのコンクリート調床の寝室に、白っぽいグレーのファブリック製ベッドをコーディネート。
ベッドの頭側の壁に、薄めのくすんだグリーンのアクセントクロスを貼り、ホワイトのシーツ、ホワイトの枕、スモーキーな薄いブラウン×ホワイト×暗いブラウンのパターン柄の掛け布団でまとめ、黒っぽい緑の枕、ホワイト×暗いグリーンのボタニカル柄の枕、黒っぽい黄緑のブランケットをレイアウト。ベッドの左右に、黒の木目のナイトテーブルを置き、壁面に黒の額縁に入れた椰子の木のアートをディスプレイ。落ち着きのある緑を取り入れた、大人っぽいインテリア。
くすんだ薄めの黄緑のアクセントクロスと濃い目の茶色の木目のチェスト、薄いブラウンのラグ&ペンダントランプを組み合わせた寝室インテリア。
⑦白っぽい色×茶色の寝室
※ホワイトの線が4畳半の範囲。
土や木を思い起こさせる茶色は、年齢や性別を問わず、誰でも「リラックスできる」と感じる色です。茶色は、落ち着きを演出する色なので、多少濃い茶色をコーディネートしても問題ありません。
ダークブラウンのフローリングの寝室に、ホワイトレザーのヘッドボードのアイボリーのファブリック製ベッドをコーディネート。
紫とグレーのポイントが入ったホワイトの掛け布団、ホワイトのシーツでまとめ、ベッドの左右にホワイトのナイトテーブル、ベッドの足元にホワイトの天井まである収納家具をレイアウト。窓に暗い茶色のカーテンを掛け、天井から暗い茶色の木目シェードのペンダントランプをハンギング。床・カーテン・照明器具を似た色で揃えた、まとまりのあるインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングの寝室に、シーツをブラウン、掛け布団を薄いベージュ×ホワイトでまとめたベッドをコーディネート。
赤みがかった茶色、濃いグレー、アイボリー×ブラックの英字プリント、ベージュ×ブラウンの英字プリントの枕をレイアウト。明度や彩度の違う茶色をセンス良く組み合わせた北欧スタイルのインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングの寝室に、シーツを茶色、掛け布団を薄いグレー、枕をグレーでまとめたベッドをコーディネート。
ベッドの下に、ホワイト×茶色のカウハイドラグをレイアウト。ホワイト・グレー・ブラックの無彩色でまとめた空間に、はっきりとした茶色を加えて、くつろぎ感をアップした北欧スタイルのインテリア。
ダークブラウンのフローリング・ダークブラウンの木製ベッド&チェスト・ミディアムブラウンの木目のナイトテーブル、ホワイト・薄いグレー・クリーム色のベッドリネンをコーディネートした寝室インテリア。
狭い寝室にお薦めの色をおさらいすると「ホワイト・ベージュ・クリーム・アイボリー・薄いグレー・薄い寒色・薄い暖色・薄い緑・茶色」です。
下の暗い色で配色した寝室と白っぽい色で配色した寝室の比較パースからもわかる通り、これらの色は、どの色を使っても広く見えるところがポイントです。
「ベッド周りを白っぽい色でまとめても床の色が暗い為、狭い印象がぬぐえない」という場合は、ベッドの下にも白っぽい色を足しましょう。
白っぽい色は組み合わせ方で、「清潔感」「リラックス感」「ナチュラル感」が違って見えますので、どんな雰囲気の寝室にしたいか考えてからカラーコーディネートするようにしましょう。
雰囲気別の寝室インテリアを見たい方は、下記をヒントにして下さい。
【10種類の印象別】おしゃれベッドルーム・寝室インテリア実例56選