「インテリアの配色を考える時、ポイントとなるのが床の色です。」と以前このサイトで紹介したことがあります。
インテリアの教本では「床は部屋の大部分を占める為、床の色を基本に、家具の色を揃え、カーテン・ソファ・ラグ等の配色は無難色を選びましょう」と書いてあるものもあります。
床の色を最初に決めると他の色が決めやすくなるというメリットがありますが、ネットを通じて様々なインテリアコーディネートや家具、雑貨を目にする機会が増えている今、「ヴィンテージな黒の大きなペンダントランプが使いたい。」「暗い茶色の木目のアンティークな猫足コンソールテーブルを置きたい。」「アクセントクロスに黒っぽい青を使いたい。」など、インテリアに取り入れたいもの(色)が先に決まっている場合もあるでしょう。
この場合は、「床の色を先に決めるよりも使いたい物をどのように見せるかを考える」方がインテリア配色がしやすいと筆者は考えています。
配色を考えるタイミングはいつが良い?
インテリアの配色は、①無の状態(全体的なインテリアイメージを全くもっていない)時と②こんなデザインの家具を置きたいというイメージが決まってる場合では手順が異なります。
床・壁・天井、ドア・造作材の色を決めた後に、家具やファブリックの色を決めていきます。様々なコーディネート実例を見て同じように配色していくと迷いが少なく、スムーズに行えます。真似る場合は、部屋の大きさや天井高、間取りが違うことがほとんどなので、注意しましょう。
②こんなデザインの家具を置きたいというイメージが決まってる場合
置きたい家具の色を元に、床・壁・天井、ドア・造作材の色を決めていきます。この時、後述するインテリア配色を守る必要はありません。
使いたい物が決まっている場合は、インテリア配色の基本を忠実に守る必要がないことも
基本的なインテリア配色の配分
インテリア全体の色を100%とした場合の各色の配分は下記の通りです。
上記は、床・壁・天井・ドアの色が決まっていて「これからどんな家具を置いていこうか」と考えていく場合には有効ですが、先述した「②こんなデザインの家具を置きたい」というイメージが決まってる場合、上記の「0.7:0.25:0.5」の方式にあてはめてインテリア配色を考えてしまうとかえって頭が混乱することがあります。
- 「ヴィンテージな黒の大きなペンダントランプが使いたい。」→ランプシェードはアクセントカラーに使うものだから黒はアクセントカラー?そうすると他に黒を使うと5%を超えてしまうのでは?
- 「暗い茶色の木目のアンティークな猫足コンソールテーブルを置きたい。」→家具はメインカラーになるので、ソファやコーヒーテーブルも同じ色にするべき?そうすると猫足が目立たない気がする。
- 「アクセントクロスに黒っぽい青を使いたい。」→アクセントカラーは5%と言われているけれど、壁に使うと5%の配分を超えてしまう。使わない方がまとまりの良いインテリアになるの?
同じ部屋、同じデザインの家具でも作りたいスタイルによって配色(配分)は変わる
上記は直線的なスタイル家具と曲線的なアンティーク家具をコーディネートしたリビングの白黒スケッチです。
このうち、直線的なデザインの家具があるリビングではソファの色、曲線的なアンティーク家具のあるリビングでは猫足テーブルの色が既に決まっていたとします。
貴方なら、他の空間をどんな色で着色しますか?
「床に色が無いと、こんなに自由に色を決めることができるのか!」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
また、上段の直線的なデザインの家具のあるリビングは、内装をモダンテイストにするのとヴィンテージスタイルにするのとでは配色の仕方が異なってくるでしょう。
また、直線的なデザインの家具があるリビングも曲線的なアンティーク家具のあるリビングもインテリア配色を忠実に守ったコーディネートと無視した配色では雰囲気が異なるインテリアになります。
基本(0.7:0.25:0.5)を守った配色
筆者が合いそうだと考える配色
筆者が勝手に選定した「合いそうだと考える配色」は「0.7:0.25:0.5」を完全に無視しています。
配色の好みは多種多様なので上記の配色を見て「この色使いは無い」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
使いたい物が決まっている場合の配色はメリハリor単調のどちらにするか決めてから考えると上手くいく
「ヴィンテージな黒の大きなペンダントランプが使いたい。」「暗い茶色の木目のアンティークな猫足コンソールテーブルを置きたい。」「アクセントクロスに黒っぽい青を使いたい。」など、具体的にインテリアに取り入れたい物が決まっている場合は、インテリア配色を忠実に守ることよりも“明暗を分けてメリハリを出す配色”か“色を揃えて単調にする”のどちらにするかを先に決めるとカラーコーディネートが上手く進みます。
モダンインテリア、北欧インテリア、ヴィンテージインテリア、アンティークスタイルの4つを“メリハリ”と“単調”に分けて実例を紹介しますので、どちらが好み考えながらご覧ください。
メリハリ配色のインテリア
メリハリ配色は、床と家具、家具と壁、床と壁の明るさを思いっ切り変えるパターンです。
「ある1点の家具だけを目立たせる」「明るい床に暗い色の家具を置く」などがメリハリ配色です。
メリハリ:モダンインテリア
ナチュラルブラウンのフローリングとホワイトの壁のリビングの中央に、黒のモダンな寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、シルバー脚とガラス天板を組み合わせたシンプルな長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファと対面に取っ手の無いホワイト扉の箱みたいなデザインのテレビボード、テレビボードの隣に黒の大きなフロアランプをレイアウト。白っぽく飾り気がない空間のソファ、フロアランプ、壁掛けテレビを黒で統一したインテリア。
グレイッシュな薄い茶色のフローリングのリビングの長い方の壁に、黒のアクセントクロスをコーディネート。
壁から離してグレーのコーナーソファを置き、ソファの下に白っぽいグレー×ホワイトのぼこぼこした幾何学模様のラグをプラス。ソファの前に、ゴールドの丸型コーヒーテーブルをレイアウト。短い方の壁に黒の凸凹したアートを飾り、天井から黒のジオメトリックデザインのペンダントランプをハンギング。サイドボードとソファ用クッションを茶色にして、くつろぎ感をアップ。
灰みがかったナチュラルブラウンのフローリングの吹き抜けリビングに、白っぽいグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ソファよりも少し暗いグレーのラグを敷き、黒の木製長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファと対面にミディアムブラウンの木製テレビボードをレイアウト。コーヒーテーブルの真上に、光沢のある黒の壺みたいなシェードが8灯ついたペンダントランプをハンギング。キッチンの対面カウンター用スツール、ソファの後ろのラウンジチェアも黒にして、メリハリを演出したインテリア。
少し薄いミディアムブラウンのフローリングのリビングの長い方の壁に黒のアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロス壁と反対側の壁を背に、濃いグレーの2人掛けソファをプラス。ソファの下に白っぽいグレーのラグを敷き、黒のジオメトリックデザインの金属製と黒鏡面天板を組み合わせた六角形コーヒーテーブル、シルバー脚とグレーファブリックを組み合わせたラウンジチェアをレイアウト。アクセントクロス壁側にホワイト鏡面のかっこいいデザインのテレビボードとウォールキャビネットを配置。光沢のある素材を使って無機質な印象をアップしたインテリア。
ミディアムブラウンのフローリングのリビングの長い方の壁に、黒っぽいグレーのタイル壁をコーディネート。
タイル壁に向かって、暗いグレーの寝椅子付き2人掛けフロアソファをプラス。ソファの下に赤のラグを敷き、ソファと同じグレーのファブリック製オットマンテーブル、赤の菱形クッションのラウンジチェアをレイアウト。レンガ壁にミディアムブラウンの横木目扉とホワイト鏡面扉を組み合わせたモダンな収納家具を配置。暖色を取り入れて、温もりをアップした生活感が少ないインテリア。
メリハリ:北欧インテリア
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングダイニングに、白っぽいグレーの壁紙クロスをコーディネート。
短い方の壁を背に、壁色と同じグレーの2人掛けソファをプラス。ソファの下に黒のラグを敷き、薄い茶色の丸型スツールデザインのサイドテーブルを2台レイアウト。ソファと対面に、背もたれがリビング側から使える収納になったナチュラルブラウンの木と白っぽいグレーファブリックを組み合わせたダイニング用ベンチを配置。ベンチの前に黒の木製丸型ダイニングテーブル、ナチュラルブラウンの木製ダイニングチェア2脚を置いて、まとまりのあるインテリアを演出。
ダークブラウンのフローリングのリビングに、白っぽいグレーの壁&天井をコーディネート。
グレーの2人掛けソファをプラス。ソファの前に、黒の細い斜め線が入ったグレーのラグを敷き、柵みたいなデザインの黒の金属脚と黒の木製天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブル、黒のトレイテーブル(観葉植物ディスプレイ用)、ソファと対面に黒の木製コンソールテーブルをレイアウト。テーブルの周りに、黒の額縁に入れたモノクロポスターを7枚飾り、かっこいいインテリアを演出。
ダークブラウンのフローリングとホワイトの壁、ホワイトモールディングのリビングに、赤みがかった薄いグレーのシンプルな2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下にソファと同じくらいの明るさのグレーのラグをプラス。コーナーに床色と同じ黒っぽい茶色の背の低い木製収納家具、ソファの後ろに床色と同じ黒っぽい茶色の木製デスクをレイアウト。黒っぽい茶色と薄いグレーを半分半分くらいで配色したメリハリのあるインテリア。
白っぽく灰みがかった薄い茶色のフローリングのリビングに、薄いグレーの壁、ホワイトの低い腰壁+モールディングをコーディネート。
コーナーを背に黒の2人掛けソファをプラス。ソファの下に、黒の細い線×グレーのタイルのようなシェブロン柄のラグを敷き、ホワイトの長方形トレイテーブルをレイアウト。ソファ、アート用額縁、インテリア雑貨を黒、残りを白っぽい色で配色したインテリア。
少し薄いミディアムブラウンのフローリングのリビングに、濃いグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に白っぽいグレーのシャギーラグを敷き、寝椅子の前に、ミディアムブラウンの木製脚とホワイトの木製天板を組み合わせたサイドテーブルと黒のスツールクッション、ソファの隣に黒金属の籠みたいなデザインの脚と黒の木製天板を組み合わせた丸型サイドテーブルをレイアウト。ソファと対面に、ホワイト扉と薄い茶色の木を組み合わせた収納もできるテレビボードを配置。長い面の壁を基準にして片方を白っぽい色、もう片方を黒っぽい色で配色したインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングの短い方の壁に、黒っぽいブルーのアクセントクロスと薄いグレーの天井をコーディネート。
長い方の壁を背に、グレーの3人掛けソファをプラス。ソファの前に黒の金属脚と薄いグレーの木製天板を組み合わせた三角形ネストテーブル、ソファとL字に黒の金属フレームと黒ファブリックを組み合わせたラウンジチェア2台をレイアウト。アクセントクロス壁に、床の色と同じナチュラルブラウンの奥行きの浅いカウンターを左右から2段取り付け、窓側にナチュラルブラウンの木製脚とグレーの座面を組み合わせたチェアを置いてパソコンデスクとして活用。暗い色をコの字に配色して、落ち着きを演出したインテリア。
メリハリ:ヴィンテージインテリア
グレーのコンクリート床のリビングに、グレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、くすんだ暗い青×くすんだ暗い赤×グレーのオリエンタルラグを敷き、ミディアムブラウンのヴィンテージな木製トランク型テーブルをプラス。ソファとL字に暗い茶色レザーのレトロな1人掛けソファとディレクターズチェア、ソファと対面にミディアムブラウンのDIYっぽいデザインの木製テレビボードをレイアウト。全体的に白っぽい色にして、茶色のヴィンテージ感を際立たせたインテリア。
白っぽいベージュの床のリビングダイニングに、暗いグレーのモダンなコーナーソファをコーディネート。
ソファの前に、黒のアルファベットをプリントした薄いイエロー×オレンジ×グレーのラグを敷き、黒×茶色のヴィンテージなトランクテーブルをプラス。ダイニングスペースに、ミディアムブラウンの木製長方形テーブル、ミディアムブラウンの木と黒レザーを組み合わせたヴィンテージな木製チェアをレイアウト。リビングとダイニングの天井から、同じデザインのピンクゴールドのペンダントランプをハンギング。床・壁・天井を白っぽくして、温もりのある茶色の家具と黒っぽい色で配色した、まとまりのあるインテリア。
ナチュラルブラウンのヴィンテージなフローリングのLDKに、暗い茶色レザーの2人掛けチェスターフィールドソファをL字にコーディネート。
腰窓の周りに黄みがかった薄い茶色のレンガ壁、ソファと対面に明るい茶色の木製テレビボードをプラス。ソファ以外の色を明るくして、ソファのデザインと存在感を際立たせたインテリア。
薄いグレーの床、赤茶色のレンガ壁(アクセント)、グレーのコンクリート天井のリビングに、グレーの2人掛けフロアソファをコーディネート。
ソファ正面の壁に、床から天井まである黒のオープンラックをプラス。一番上の開き扉収納をホワイトにして、黒の梯子をレイアウト。床・天井・ソファを似た色で配色し、素材感の違う壁と色の違う収納でアクセントを加えたインテリア。
グレーのコンクリート調床とグレーのシャビーなフローリングのリビングダイニングに、ダークブラウンのファブリック製2人掛けチェスターフィールドソファをコーディネート。
ソファ正面の壁に、グレーのまだら模様のアクセントクロスを貼り、壁掛けテレビをプラス。ソファの前に黒の金属脚とくすんだ茶色のヴィンテージな木製天板を組み合わせた長方形テーブルをレイアウト。ソファ背面のカウンターテーブルの上のペンダントランプとコーヒーテーブルの上のスポットライトを黒で統一して、かっこいいインテリアを演出。
メリハリ:アンティークスタイル
黒っぽい茶色のアンティークなフローリングのリビングに、グレーの腰壁、グレーのモールディング、薄いグレーの壁をコーディネート。
腰壁よりも少し明るいグレーの2人掛けチェスターフィールドソファをプラス。カーテン、ソファ用クッション、スツールクッションをホワイト×赤の花柄ファブリックで統一し、ソファの上に、ダークブラウンのアンティークな額縁に入れた肖像画を1枚ディスプレイ。壁面に黒の燭台風のブラケットランプを取り付けて、アンティークな印象を更にアップ。
ホワイトのフローリングとホワイトのレンガ壁のリビングに、赤みがかった暗い茶色の3人掛けチェスターフィールドソファをコーディネート。
ソファの前にベージュのナチュラルなラグを敷き、茶色×黒の木と黒鏡面天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブル、暗い茶色の木と黒レザーを組み合わせたアンティークなアームチェアをプラス。家具の色を一番暗くして、重厚感を出したインテリア。
ライトブラウンのフローリングと濃いベージュの壁、ホワイトのモールディングのリビングに、黒っぽい茶色レザーのアンティークな3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、薄いベージュ×灰みがかったベージュのオリエンタルラグを敷き、黒っぽい茶色のアンティークデザインの木製長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファと暖炉の上に黒っぽい茶色の豪華な額縁に入れた絵をディスプレイ。暗い茶色をポイントに使って、高級感演出したインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングに、焦げ茶レザーの丸みのあるデザインのフロアコーナーソファをコーディネート。
ソファの下に白っぽいグレーのラグを敷き、黄みがかった明るい茶色のヴィンテージ感のある木製正方形コーヒーテーブルをプラス。ソファ背面の壁に、ソファと似た色の黒っぽい茶色の重厚感のある彫りデザインのアートをディスプレイ。アートとソファを黒っぽく、残りを明るく配色したインテリア。
ミディアムブラウンのヘリンボーン床のリビングに、ホワイトのモールディング壁をコーディネート。
黒っぽい茶色のアンティークな木製コンソールテーブルをプラス。上部に、ゴールドの豪華な額縁に入れた肖像画を1枚ディスプレイ。コンソールテーブルの両脇に、黒っぽい茶色のアンティークデザインの木製の丸型の台を置き、鶴や扇をあしらった紺のアンティークな壺をディアウプレイ。壁面を落ち着きのあるクラシカルな雰囲気にしたインテリア。
ダークブラウンのフローリングのリビングに、白っぽいグレーの壁とホワイトのモールディングをコーディネート。
床にグレーの幾何学模様が入ったアイボリーのラグを敷き、オフホワイトの2人掛けソファ、古美色の真鍮フレームとガラス天板を組み合わせたアンティークな長方形コーヒーテーブルをプラス。コーナーにダークブラウンのグランドピアノ、ピアノの隣にミディアムブラウンのハープをレイアウト。天井から真鍮とガラスを組み合わせたシャデリアを吊り下げ、優雅なインテリアを演出。
単調配色のインテリア
全体的に似たような色で配色したぼんやりとした印象の配色です。配色の明るさを統一するのがポイント。(【例】緑を使う場合、床色が明るいなら白っぽい緑を使うなど)
黒・ダークグレー・ダークブラウンなどの暗い色を中心にまとめたインテリアも単調配色です。
単調:モダンインテリア
ダークブラウンのヘリンボーン床のリビングに、黒っぽいグレーのコーナーソファをコーディネート。
ソファの前に、ソファよりもやや明るいグレーのラグを敷き、黒の木製脚と黒鏡面の丸角天板を組み合わせたコーヒーテーブルをプラス。ソファの上に黒の無地、光沢のある黄みがかった茶色の無地クッションをレイアウト。クッション以外を黒または、黒っぽい色でまとめた落ち着きのあるインテリア。
ダークブラウンのフローリングのリビングに、グレーの2人掛けソファを対面にコーディネート。
ソファ同士の間に、白っぽいグレーと水色の模様が入ったソファと同じ明るさのグレーのラグを敷き、黒の丸型ネストテーブルをプラス。ソファの隣に黒の細い金属とガラス天板を組み合わせたシンプルな長方形サイドテーブルを置き、上に黒のシェードのテーブルランプをレイアウト。グレーを中心にまとめた上品な印象のインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのLDKに、グレーの寝椅子付き2人掛けフロアソファをコーディネート。
ソファの下にグレーのシャギーラグを敷き、華奢なシルバー脚と黒×グレーの大理石調天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブルを2台プラス。ダイニングスペースに、ナチュラルブラウンの木製長方形テーブル、ナチュラルブラウンの木製チェアをレイアウト。ソファの後ろの壁に、緑×黄色の植物の大きな写真を飾り、リラックス感をアップ。
ナチュラルブラウンのフローリングのオープンリビングに、薄いグレーのアクセントクロスをコーディネート。
グレー×ホワイトのヴィンテージ感のあるデザインのラグを敷き、ベージュの2人掛けソファ、ベージュのラウンジチェア、黒の金属脚とミディアムブラウンの木製天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをプラス。ソファの隣に、黒の金属脚と薄い茶色の木製天板を組み合わせた丸型サイドテーブルをレイアウト。ダイニングスペースには、ホワイトの1本脚の丸型テーブルと茶色の木製チェアを配置。ダイニングの壁面のアートとソファ用クッションで暗い青を足して、リラックス感のあるインテリアを演出。
グレイッシュな薄い茶色のフローリングのリビングに、白っぽいグレーの2人掛けソファを壁に沿ってL字にコーディネート。
中心に、シルバー脚と黒鏡面天板、シルバー脚とホワイト鏡面天板を組み合わせた高さ違いの長方形コーヒーテーブルを重ねるようにしてプラス。掃き出し窓側に、くすんだ水色の箱みたいなデザインのファブリックスツールを2台並べ、ソファの上にくすんだ水色の無地クッション、ホワイト×くすんだ水色のエレガントなパターン柄のクッションをレイアウト。寒色と白っぽい色を取り入れた、すっきりとした印象のインテリア。
単調:北欧インテリア
ミディアムブラウンの寄せ木フローリングのリビングに、白っぽいグリーンのアクセントクロスをコーディネート。
ホワイトの3人掛けソファ、ホワイトの線が入った暗いグレー×白っぽいグレーの北欧パターン柄のラグ、ミディアムブラウンの木製脚とホワイトの木製天板を組み合わせた三角形コーヒーテーブルをプラス。薄い茶色のラタン製のスツールクッションとラウンジチェアをレイアウト。優しく明るい配色で開放感を演出したインテリア。
ミディアムブラウンのヘリンボーン床のリビングダイニングに、白っぽいグレーの壁&天井をコーディネート。
灰みがかった薄いグリーンの3人掛けソファをプラス。ソファの下に、白っぽいグレーのラグを敷き、黒の木製脚とホワイトの木製天板を組み合わせた三角形コーヒーテーブル、ミディアムブラウンの木と白っぽいグレーレザーを組み合わせたアームチェア、ミディアムブラウンの木製サイドボードをレイアウト。ダイニングスペースには、ミディアムブラウンの木製長方形テーブルとホワイトの木製チェアを配置。茶色と緑の自然を感じる色を配色したナチュラルな印象のインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングダイニングに、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
白っぽいグレーのコーナーソファをプラス。ソファの前に薄いベージュのラグを敷き、ミディアムブラウンの木製脚とホワイト天板、ミディアムブラウンの木製脚とグレー天板を組み合わせた小さめの丸型コーヒーテーブルをプラス。アクセントクロス壁を背に、ミディアムブラウンの木とホワイト扉を組み合わせたテレビボードをレイアウト。ダイニングスペースには、ナチュラルブラウンの木製長方形テーブル、ナチュラルブラウンの木製脚とホワイトの座面を組み合わせたチェアを配置。ホワイト・グレー・茶色の木でまとめた広々とした印象のインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングダイニングに、白っぽいグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ホワイトの曲線が入ったグレーの北欧パターン柄のラグを敷き、シルバー脚とホワイト×グレーの大理石調天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブルをプラス。ソファと反対側の壁を背に、ホワイト鏡面扉とガラス天板を組み合わせたシンプルデザインのテレビボード、シルバー脚と暗い茶色レザーを組み合わせたレトロなアームチェアをレイアウト。暗い色や暖かい色がほとんど無い、冷たい印象のインテリア。
ライトブラウンのフローリングのリビングに、グレーのアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロス壁に向かってグレーの2人掛けソファをプラス。ソファの前に、薄いグレー×グレーの北欧パターン柄のラグを敷き、ライトブラウンの木製脚とホワイトの木製天板を組み合わせた高さ違いの三角形コーヒーテーブルを2台レイアウト。アクセントクロス壁を背に、ホワイトの引き出しキャビネット、ホワイトの開き扉キャビネット、ナチュラルブラウンの木製板を組み合わせたテレビが置ける収納家具を配置。薄い茶色、薄いグレー、ホワイトでまとめた、すっきりとした印象のインテリア。
ホワイトのフローリングのリビングに、ホワイトの2人掛けフロアソファをコーディネート。
ソファの前に薄い茶色のラグを敷き、ジオメトリックデザインのゴールド脚とホワイト×グレーの大理石調天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブル、ゴールド脚とホワイト×グレーの大理石調天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブル、薄い茶色の木と赤みがかった薄い茶色レザーを組み合わせたアームチェアをプラス。ソファの上に、くすんだ薄い赤の無地クッション、ホワイト×ピンクのドット柄のクッションを乗せ、可愛い印象をアップ。
単調:ヴィンテージインテリア
黒のフローリングと暗いグレーの天井のリビングダイニングに、黒っぽいグレーのレザー製寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、黒レザーの正方形トランクテーブルをプラス。ダイニングの壁を薄い茶色×黒っぽい茶色のレンガ調にして、黒の金属脚とグレー天板を組み合わせたカウンターテーブル、黒の金属脚と黒の木製座面を組み合わせたインダストリアルデザインのカウンタースツールをレイアウト。冷蔵庫、洗濯機、エアコンの家電だけをホワイトにして、他は暗い色でまとめたインテリア。
黒っぽい茶色のフローリングのリビングに、グレーの壁とホワイトのモールディングをコーディネート。
黒の2人掛けソファをプラス。ソファの前に、ホワイト×白っぽい茶色のカウハイドラグを敷き、シルバー鏡面パネルと暗い茶色レザーを組み合わせたトランクテーブル、茶色レザーのイームズラウンジチェア&オットマンをレイアウト。収納家具とデスクを暗い茶色のヴィンテージな木目にして、かっこよくて、落ち着きのあるリビングを演出。
ダークブラウンのフローリング、灰みがかった茶色のレンガ壁、黒っぽい茶色の木製梁見せ天井のリビングに、黒っぽいグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、黒の金属脚とダークブラウンのヴィンテージな木製天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをプラス。テーブルの下に暗い茶色のエキゾチックなパターン柄のラグを敷き、茶色の木と黒の座面を組み合わせたヴィンテージなアームチェアをレイアウト。ホワイトを巾木のみに使った薄暗いインテリア。
ミディアムブラウンのフローリングのリビングに、ミディアムブラウンの板貼天井、赤みがかった茶色のレンガ壁をコーディネート。
くすんだブルーのラグを敷き、少し薄い茶色のフロアコーナーソファを斜めにプラス。ソファの横に、茶色のヴィンテージな木と黒っぽい茶色の金具を組み合わせたトランク型サイドテーブル、ソファの正面に、黒の木製テレビボードをレイアウト。リビング内の9割を茶色でまとめた、温もりのあるインテリア。
ミディアムブラウンのフローリングのリビングに、茶色レザーの2人掛けチェスターフィールドソファをコーディネート。
ソファ正面の壁に、くすんだ茶色のシェブロン柄のアクセントクロスを貼り、コンクリートみたいなグレー×赤みがかった茶色レザーのトランク型サイドテーブルをプラス。ソファの下に、グレー×薄いグレーのヴィンテージな花柄のラグを敷き、シルバーの長方形コーヒーテーブルをレイアウト。茶色とグレー(シルバー含む)だけでまとめた、かっこいいインテリア。
白っぽい茶色のフローリングのリビングに、黒の木製脚と暗く赤みがかった茶色レザーを組み合わせたヴィンテージな2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、暗いグレー×ホワイトの幾何学模様のラグを敷き、薄い茶色の木製木箱にキャスターをつけたカートコーヒーテーブル、白っぽいグレーのふんわりとしたチェア2台、グレーのニットスツール2個をプラス。腰窓周りの壁をグレーのブロック調にして、暗い茶色のヴィンテージな木製サイドボードと木製テレビボードをレイアウト。薄い茶色とグレーを組み合わせて、暗さを少なくしたヴィンテージインテリア。
単調:アンティークスタイル
赤みがかったミディアムブラウンのフローリングのリビングに、黒の壁紙クロスと黒のプリント柄の壁紙クロスをコーディネート。
黒の壁を背に、黒レザーのアンティークな2人掛けソファをプラス。ソファの前に、黒っぽいグレーの曲線デザインのラグを敷き、黒の華奢な3本脚とホワイト天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブル、暗い青緑のベルベット製ラウンジチェアをレイアウト。重厚感とエレガントをミックスしたヨーロッパ調のインテリア。
艶のあるミディアムブラウンのフローリングのダイニングに、ミディアムブラウンのアンティークな木製長方形テーブルをコーディネート。
壁を背に、ミディアムブラウンの木製フロアキャビネットとホワイトのカウンターを組み合わせたサイドボードをプラス。サイドボードの上に花をたくさん飾り、ティーポットとカップをディスプレイ。自然豊かな屋外にいるようなナチュラル感のあるインテリア。
ダークブラウンのフローリングのリビングに、薄いグレーの壁、ホワイトのモールディングをコーディネート。
黒っぽい茶色のアンティークな木製脚と暗いグレーのファブリックを組み合わせたエレガントな2人掛けソファをプラス。ソファの下に暗い青×赤×ベージュのくすんだオリエンタルラグを敷き、アンティークな脚と黒天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファ上部の壁に黒っぽい茶色とゴールドを組み合わせた額縁に入れた肖像画を飾り、クラシカルな印象をアップ。
くすんだ茶色のフローリングのリビングに、薄い緑×ベージュの草木柄のアクセントクロスをコーディネート。
アクセントクロス壁を背に、クリーム×ベージュの脚と黒天板を組み合わせた猫足デザインのアンティークなコンソールテーブルをプラス。コーナーを背に、茶色の木製脚とベージュのエレガントなファブリックを組み合わせたアームチェアをレイアウト。チェアの上に、アクセントクロスと似た配色のプリント柄のクッションを乗せてクラシカルな印象をアップ。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングに、白っぽいグレーの壁、ホワイトのモールディングをコーディネート。
ホワイトの2人掛けソファをL字に2台プラス。ソファの前に、薄っすらと赤みがかった模様が入った白っぽいグレーのラグを敷き、茶色のアンティークな木製長方形コーヒーテーブルをプラス。壁面収納家具、ウォールシェルフ、テレビボード、シャンデリアをホワイトで統一して広々とした開放感のあるインテリアを演出。
白っぽいカーペット床のリビングに、暗い茶色の木とアイボリー×赤・青の花柄プリントのファブリックを組み合わせたアンティークな2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、赤紫×青紫×ベージュ×ホワイトのヴィンテージなオリエンタルラグを敷き、腰窓にソファと似たデザインのカーテンをプラス。2面の壁を背に茶色のアンティークな木製チェアを2脚ずつレイアウト。壁面をクリーム色にした明るく柔らかい印象のインテリア。
いかがでしたか。
「メリハリ配色」と「単調配色」の違いが少しでも伝わったでしょうか。
「今回紹介した配色の方がカラーコーディネートを進めやすい」と筆者が感じたのは、お手持ちのアンティーク家具を置くことを前提にインテリアを考える機会があったことがきっかけです。
それまでは、①床の色を決める②床の色に合わせてドアや壁・天井の色を決める③新しく家具を購入して頂くの教科書通りの順番だったのですが、お手持ちの家具と床色を揃えると高級な豪華デザイン家具の魅力が半減してしまうことに気付いたのです。
この案件は、家具の色を基本に、家の中で一番予算を取るキッチンの色を決める。キッチンの色と家具の色を基本に床の色やドアの色を決めるという真逆の工程で進行中です。
このように、インテリアに取り入れたいもの(色)が先に決まっている時は、「メリハリ配色」と「単調配色」を意識して塗り絵のように配色を決めていくのがおすすめです。