2段以上のウォールシェルフを金具を見せて取り付ける時、ブラケットをどんなデザインにするかで印象が随分変わります。
定番は、ウォールシェルフの下面と壁面を固定するL型のブラケットですが、取り付け金具はこれだけではありません。
また、棚板を可動タイプにするのか、固定タイプにするのかでも、ブラケットの選び方は変わってきます。
ウォールシェルフをおしゃれに見せる6タイプのブラケットを合うインテリアテイストも含めて紹介していきましょう。
ブラケットの定番!三角形ブラケット
三角形ブラケットは、ウォールシェルフの下面と壁面を固定する金具に加え、2面を繋ぐ斜めの支柱がもう一本あるタイプ。
真っすぐタイプはシャープな印象、曲線タイプはエレガントな印象をアップします。
黒アイアンの三角形ブラケット
ホワイトのウォールシェルフや明るい茶色の木製シェルフと組み合わせると、黒がかっこよく目立つ壁まわりを作ることができます。
厚みの薄いホワイトのウォールシェルフと黒のシャープな三角形ブラケットをコーディネート。
三角形の先端が真っすぐになってるので、正確には五角形。黒をアクセントにした北欧インテリアと相性ぴったり。
ヴィンテージな木製ウォールシェルフと黒アイアンの丸みを帯びた三角形ブラケットをコーディネート。
1つ前と似たデザインですが、こちらは先端が丸くなってるタイプ。シェルフも金具もヴィンテージ風でかっこいい。
茶色の木製ウォールシェルフと黒アイアンのヴィンテージな三角形ブラケットをコーディネート。
がっちりとした見た目で重厚感アップ。インダストリアルテイストやヴィンテージテイストに合いそうなデザイン。
厚み部分に3段の装飾を施したホワイトのウォールシェルフと黒アイアンのエレガントな三角形ブラケットをコーディネート。
段ごとにブラケットのデザインを変えたパターン。一番下は網目、下から二番目は蔦っぽいデザイン。「アイアンブラケット アンティーク」で検索すると、こんなデザインのブラケットを見つけることができます。
暗い茶色の木製ウォールシェルフと黒アイアンのエレガントな三角形ブラケットをコーディネート。
真ん中に大きな輪っかのある優雅なデザイン。ブラケットはAnthropologie(アンソロポロジー)。
ホワイトのウォールシェルフと黒アイアンのエレガントな三角形ブラケットをコーディネート。
デコラティブなブラケットのデザインが、ホワイトタイルとホワイトウォールシェルフのシンプルな組み合わせの壁にリッチな印象をプラス。
ゴールドの三角形ブラケット
黒・暗い茶色・薄い茶色・ホワイトなど、どんな色のウォールシェルフとでも合います。真鍮っぽい見た目を活かしてインダストリアルテイストに取り入れるのもありです。
ナチュラルブラウンの木製ウォールシェルフとシャープなゴールドの三角形ブラケットをコーディネート。
さり気なく金色を取り入れた上品なインテリア。ブラケット詳細は、 Rejuvenation。
ホワイトのウォールシェルフとエレガントなゴールドの三角形ブラケットをコーディネート。
白の壁に、真っ白なウォールシェルフを取り付け、金具をキラリと光らせた高級感のあるインテリア。ブラケット詳細は、Classic Brass Shelf Bracket from Signature Hardware
朽ち果てた感のあるヴィンテージな木製ウォールシェルフと先端が真っすぐになったゴールドの三角形ブラケットをコーディネート。
ボロボロとピカピカを組み合わせた個性的なインテリア。ブラケットはIKEAのEKBY LERBERGをスプレーでゴールドに塗装。現行品のIKEAのブラケットはこちら。
暗い茶色の木製ウォールシェルフと丸みを帯びたゴールドの三角形ブラケットをコーディネート。
少しアンティークな雰囲気。「棚受け 真鍮 アンティーク」で探すと似たデザインのブラケットを見つけることができます。
木製の三角形ブラケット
また、好きな色に塗装できるので、壁の色とブラケットの色を揃えて目立たなくしたり、ブラケットだけ色を変えてアクセントにしたりと、様々なコーディネートを楽しむことができます。
「木製棚受け」で探すと見つけることができ、手作り感と相性の良いインダストリアルテイスト、ホワイト・グレー・ナチュラルな木と相性の良い北欧スタイルと合います。
ホワイトのウォールシェルフと明るい茶色の木製三角形ブラケットをコーディネート。
ナチュラルな雰囲気で、ウォールシェルフに飾った観葉植物との相性もピッタリ。温もりを感じるインテリア。
ホワイトのウォールシェルフとホワイトの木製三角形ブラケットをコーディネート。
白い壁との組み合わせなので、圧迫感がなく、飾ってある物が目に飛び込んでくるインテリア。アンティークな壁面を作りたい時の参考になりそう。
茶色の木製ウォールシェルフとがっちりとしたホワイトの木製三角形ブラケットをコーディネート。
ブラケットの色と壁の色を同じにした懐かしさを感じるインテリア。レトロなインテリア雑貨が似合いそう。
茶色の木製ウォールシェルフとグレーの木製三角形ブラケットをコーディネート。
壁の色とブラケットの色を同じグレーにして、目立たなくしたパターン。ゴチャっとした印象がすくなめのスッキリインテリア。
軽やかなシルエットが可愛い!はしご型ブラケット
はしご型のブラケットは、ウォールシェルフの両端(たまに真ん中)に段のあるブラケットを取り付けた北欧インテリアでよく見かけるスタイル。
Nils Strinning(ニルス・ストリニング)がデザインしたことから「string shelves(ストリングシェルフ)」と呼ばれています。
はしご型ブラケット(ストリングシェルフ):ホワイト
寝室のデスク上に、ホワイトのストリングシェルフをコーディネート。
棚板2段の2ユニット。インテリア雑貨や観葉植物をディスプレイしてナチュラルな雰囲気を演出。
寝室のデスク上に、ホワイトのストリングシェルフをコーディネート。
棚板3段の1ユニット。インテリア雑貨と照明器具をディスプレイしたシンプルなインテリア。
トランク収納の上部の壁面に、ホワイト×ダークブラウンの棚板のストリングシェルフをコーディネート。
棚板3段の1ユニット。一番上に時計と背の高いインテリア雑貨、2段目にインテリア雑貨、3段目におもちゃを収納。ホワイト×グレイッシュな水色の菱形の壁紙クロスとの組み合わせ方がおしゃれなインテリア。
寝室の壁面に、ホワイトのストリングシェルフをコーディネート。
棚板3段の2ユニット+中央をカウンターっぽくしてデスクにしたデザイン。左右のユニットは、グレーのストレージボックスやホワイトのファイルボックスを活用して、隠す収納を作り、キチンとした雰囲気をアップ。
仕事部屋の壁に、ホワイト×明るい茶色の棚板のストリングシェルフをコーディネート。
棚板2段の3ユニット。一番下は左から、ホワイトのトレイを吊り下げて観葉植物、ホワイトの網カゴを取り付けて雑誌をディスプレイ。上段の棚板は左側、2段目の棚板は右側と高さを揃えたアンバランスな見た目もおしゃれ。
ダイニングの入口横の壁面に背の高いホワイト×ナチュラルブラウンの棚板のストリングシェルフをコーディネート。
棚板3段の1ユニット。下から2段目は、写真集や雑誌を正面に向けて飾り、本屋さんのようなディスプレイに。
はしご型ブラケット(ストリングシェルフ):ブラック
リビングのテレビボード上部の壁面に、黒×明るい茶色の棚板のストリングシェルフをコーディネート。
棚板2段、3段、2段の3ユニット。左から階段のように右肩上がりに棚板を配置して本・フォトフレーム・サボテン・カメラをディスプレイ。
キッチンの壁面に、黒×茶色の棚板のストリングシェルフをコーディネート。
棚板3段の1ユニット。レトロな缶を並べたキッチン収納。テーブルに電子レンジを乗ておいた壁面の上部をヴィンテージにコーディネートしたインテリア。
デスク横の壁面に、黒×暗い茶色の棚板のストリングシェルフをコーディネート。
棚板3段の1ユニットを上下に2つレイアウト。上は小さな本やギターのミニチュアをディスプレイし、下は大きな本を収納。黒っぽい色を集めたかっこいいインテリア。
リビングの壁に、黒×グレイッシュな明るい茶色の棚板のストリングシェルフをコーディネート。
棚板3段+網カゴ+扉付き収納の2ユニット。棚板の位置を全部揃え、最上段は背の高い物、2段目は本、3段目は本とカメラ、網カゴは写真集をディスプレイ。グレイッシュな暗い青緑の壁と組み合わせた男前なインテリア。
玄関ホールの壁に、黒×茶色の棚板のストリングシェルフをコーディネート。
棚板2段の2ユニット。小さなランプ、デッサン人形、フォトフレーム、花、本、アルファベットなどを飾ったレトロなディスプレイ。
ダイニングを壁にくっつけてレイアウトし、上部の壁面に、黒×暗い茶色の棚板のストリングシェルフをコーディネート。
棚板4段の1ユニット。本や観葉植物を飾って、ヴィンテージでナチュラルな印象をアップ。
涼しげ&ハンドメイド感アップ!ロープ・紐ハンギング
北欧スタイルやインダストリアルスタイルに似合い、100均のロープと棚板でDIYで作る(「ロープシェルフ」で検索)か、既製品を使います。
暗い茶色の板に、ロープを通して2段のウォールシェルフを作り、地球儀やぬいぐるみ、絵本をディスプレイ。
優しく可愛い見た目が子どもにピッタリ。左右のロープは前後1本ずつで、丸フックを2個通しておいて天井に差し込んで取り付けてあります。
厚みの薄い茶色の板に、ロープを通して3段のウォールシェルフを作り、フォトフレーム、ぬいぐるみ、絵本をディスプレイ。
暗い青の壁とロープを使ったシェルフが海っぽい空間を演出。オールや板とロープで看板にした右側の壁もおしゃれ。
グレーの板に、黒の革紐を通して2段のウォールシェルフを作り、ホワイトのファイルケース、ホワイトのストレージボックス、観葉植物、筆記用具をディスプレイ。
冷たい色使いと華奢なデザインが北欧っぽさをアップ。上部はフックに引掛けてあるだけなので、重い物を乗せることは難しそう。
暗い茶色の板に、ロープを通して1段のウォールシェルフを作り、リビングの壁面に吊り下げインテリア雑貨をディスプレイ。
壁面に小さな滑車を取り付け、滑車にロープを通してハンギング。隣の壁に浮き輪を飾ってマリンスタイルのインテリアを演出。
インダストリアル・ヴィンテージの定番!配管パイプ
男前インテリア(インダストリアルテイストやヴィンテージ系)ですっかりメジャーになった黒のパイプを使ったウォールシェルフ。
配管パイプのブラケットは「棚受け ブラケット パイプ」で探すと、色んなデザインを見つけることができます。Amazonだとこれ。
配管パイプ:黒
黒っぽいL型の配管パイプとグレーのウォールシェルフをコーディネート。
配管はガス管。壁面はPiano Roomで塗装。黒の本や黒のアイテムを飾ったかっこいいインテリア。
先が二股になった黒の配管パイプと茶色の木製ウォールシェルフをコーディネート。
ジョウロ、ブルキバケツ、洗剤など、水回りに必要なアイテムを収納。ガシッガシッと壁に突き刺さってるような雰囲気のブラケットのデザイン詳細はこちら。
黒の配管パイプと明るい茶色の木製ウォールシェルフをコーディネート。
幅のあるウォールシェルフは、両端に一箇所ずつではなく、4分割にして真ん中に3つブラケットをプラス。シルバーの配管ハイプを黒スプレーで塗装してこのデザインに。
配管パイプ:シルバー・ピンクゴールド
銅管とグレイッシュな明るい茶色の木製ウォールシェルフをコーディネート。
ピンクっぽい色で可愛い雰囲気。銅管・銅管エルボを駆使すれば似たようなデザインのシェルフを作れそうですが、壁面固定はサドルバンド?
銅管を床から天井付近にめがけて逆L型に取り付け、ホワイトのウォールシェルフをコーディネート。
テレビを壁掛けにして、まわりを囲むように本や観葉植物をディスプレイ。黒の配管よりも柔らかい印象。
シルバーの配管パイプと明るい茶色の木製ウォールシェルフをコーディネート。
端っこ4段、真ん中2段にした手作り感のあるデザイン。同じ棚板に、同じ物を2~4個並べるやり方は、ディスプレイをおしゃれに見せる基本的なテクニックです。
斬新な見た目がかっこよい!逆三角形ブラケット
一番最初に紹介した三角形ブラケットの上下反対デザイン。ウォールシェルフを下から支えるのではなく、上から吊り下げているような見た目になり、北欧・インダストリアル・ヴィンテージと相性が良いです。
逆三角形ブラケット:レザー
焦げ茶色の革バンドに明るい茶色の板を通して壁に吊り下げ、多肉植物、フォトフレーム、時計をディスプレイ。
手間の白のパイプが邪魔で見えにくいですが、クラフトっぽい優しさを感じるインテリア。
リビングの腰窓の横の壁に、黒の革バンドに暗い茶色の板を通して壁に吊り下げ、本、観葉植物、インテリア雑貨をディスプレイ。
上下に2段。ヴィンテージなソファや家具と相性抜群。
グレーの壁に、焦げ茶色のベルトに黒っぽい筋が入った明るい茶色の板を通して壁に吊り下げ、インテリア雑貨、本、観葉植物をディスプレイ。
上下に3段。ウォールシェルフの下に、ヴィンテージなトランク収納を2個重ねて置き、古臭い印象をアップ。
緑の壁の寝室に、黒っぽい茶色の革バンドに青の板を通して壁に吊り下げ、絵をディスプレイ。
色使いと素材使いが個性的。上から吊るタイプのウォールシェルフは、金具分の高さが不要な為、このインテリアのように家具のすぐ上にシェルフを持ってくることが可能。
焦げ茶色の茶色の板を通して壁に吊り下げ、観葉植物とサボテンをディスプレイ。
木・革・緑の組み合わせたナチュラルな印象を演出。ダイニングやキッチンに似合いそうなインテリア。
逆三角形ブラケット:金属
テレビ横の広く空いた壁の情報に、黒の三角形ブラケットと明るい茶色の木製ウォールシェルフをコーディネート。
2種類の観葉植物と絵をディスプレイ。壁面の支柱が長くなってるかっこいいデザイン。壁にシェルフをバチンと留めているように見えます。
黒の三角形ブラケット4個と明るい茶色の木製ウォールシェルフをコーディネート。
瓶に入れたパスタ、木箱に入れた調味料、黒×ホワイトの大きな絵、観葉植物をディスプレイ。壁付けキッチンの上部を端から端まで、目いっぱい使ったナチュラルなインテリア。
黒の三角形ブラケットと明るい茶色の木製ウォールシェルフをコーディネート。
上下に2段。ブラケットも棚板も角が丸くなった優しいデザイン。時計、花瓶、ファイルケースを黒で統一してまとまりのあるディスプレイを演出。
見た目が美しい!!受け型ブラケット
受け型ブラケットは、ウォールシェルフの厚み分に折り返しがついたブラケット。ウォールシェルフの奥行きと厚みの両方がぴったり合ってないと取り付けられない金具ですが、見た目のかっこよさはピカイチです。Amazonだとこれ。
黒の受け型ブラケット2つと明るい茶色の木製ウォールシェルフをコーディネート。
3段取り付け、一番上に大きなガラス食器、2段目に大きなお皿、一番下に深い食器をディスプレイ。観葉植物を飾っても似合いそうなナチュラルなインテリア。
黒の受け型ブラケット3つと明るい茶色の木製ウォールシェルフをコーディネート。
観葉植物と透明のガラス瓶にシリアルや食材を入れたキッチンのディスプレイ。シェルフの厚みのうち2/3くらいまで、黒のブラケットが見えているのがかっこいい。
黒の受け型ブラケット4つと明るい茶色の木製ウォールシェルフをコーディネート。
上段にガラス食器(グラス)、下段にホワイトやカラフルな食器をディスプレイ。キッチンカウンターの上から下段のシェルフの下面まで黄みがかったレンガ風タイルを貼ったヴィンテージインテリア。
黒の受け型ブラケットと茶色の木製ウォールシェルフをコーディネート。
入口ドアの左右に、グラス、ワイングラス、白のお皿やカップなど、透明・白・黒を中心にした食器をディスプレイ。一番下の板の下にグレーのスツール(脚立代わり)を置いて、左右の見た目を同じにした清潔感のあるインテリア。
黒の受け型ブラケット3つと暗い茶色の木製ウォールシェルフをコーディネート。
アルコールやワイングラスをディスプレイ。壁を暗い赤にした、優雅で高級な印象のホームバー。
黒の受け型ブラケットと分厚い明るい茶色の木製ウォールシェルフをコーディネート。
一般的なウォールシェルフの厚み(20~30mm)の2倍はありそう。シルバー蓋の透明瓶、ホワイトの食器、電子レンジを置いた3段。(金具はオーダー)
単に壁にウォールシェルフ(棚)をつけるのと金具(ブラケット)にこだわってつけるのとでは雲泥の差。
個人的に、レザーを使った引っ張りタイプの取り付け方に興味があり「バンド(ベルト)をどうやって手に入れたら良いか?」「壁に引掛けるだけなので安定感はどうだろう?」「強度は?」「左右のバンドの長さをピタリと同じにしておかないと傾いてしまう?」「時間が経てば、革が伸びてくる?」など、模索中。
どこかで使うことがあったら、作り方を紹介したいと思います。