ここ5~6年で、すっかりインテリアの定番となったインダストリアルスタイルやヴィンテージインテリア。
インダストリアルインテリア・ヴィンテージインテリアは
- 暗い茶色の家具
- 黒の金属
- レンガ壁
- 大ぶりなペンダントランプ
など、「ゴツゴツ」「デコボコ」「ザラザラ」した素材と暗い茶色の木(ヴィンテージ風)と黒を組み合わせた無骨でかっこいいインテリアです。
メンズライクや男前とも呼称されるスタイルは、フェミニン・女性っぽい要素がどこにも無いのが特徴ですが、筆者は敢えて、上品や優雅な要素を加えるのが良いと感じています。
というのも飲食店のデザインを考える時、トレンドのインダストリアルテイストだとあまりにも“古く汚い”イメージが強い。
特にインテリアに興味がなかったり、ネット世代ではない人にはインダストリアルは全く馴染みがないスタイルで、「これが流行している」と言っても「食べる場所なのに不潔」という印象を与えてしまうこともあるかもしれないと思うのです。
そこで、インダストリアル・ヴィンテージインテリアに、女性らしさ・優雅さ・上品・洗練といった要素を足すと、小汚い・重苦しい雰囲気が一気に中和され、優美な印象もアップ。
これは、一般家庭のリビング、ダイニング、キッチン、ベッドルームも同様だと感じています。
流行中のインダストリアルの進化形「男前インダストリアル≠洗練されたインダストリアルインテリア(※)」の作り方をインテリアの要素別に紹介していきましょう。
※インダストリアルやヴィンテージなインテリアなのに男前要素が少なく、女性っぽさやフェミニンな印象・上品・優雅さを強調したインテリア。
モロッコタイルや150~200角のプリント模様のタイルを使う
床や壁に、黒×ホワイトやグレー×黒のパターン柄のタイルを使うと、エレガントな印象が一気にアップします。
本物のタイルだと下地や厚みを考慮する必要がありますが、タイルシールやタイルステッカーなら手軽にDIYすることが可能です。
【本物】タイルパークのピカソ、タイルパークのハロン湾、SUBWAYセラミックスのMOSAIC、LIXILのカルペテ、名古屋モザイク工業のLUCCICANTEなど。
【偽物】プリントタイルを模した貼ってはがせる系のタイルシートやタイルステッカー
キッチンの床にホワイト×グレーのプリント柄の磁器タイルをコーディネート。
ヴィンテージな柄と色使いが上品でおしゃれな印象をアップ。
4枚で1つのデザインになるホワイト×グレー×黒のレトロな花柄の床タイルをコーディネート。
モノトーン配色のインテリアをワンランク格上げ。タイルはAlizona TileのCementine B&W 2。
ダイニングキッチンの床に、グレー×黒のモザイクタイルをコーディネート。
キッチン扉の色は、淡いグレイッシュなグリーン。キッチン扉と床を白っぽくすることで、黒のアクセントクロスやダイニングチェアを目立たせたインテリア。
キッチン正面の壁に、ホワイト×薄いグレーのパターン柄のタイルをコーディネート。
薄っすらとチェックっぽい模様が見える主張し過ぎないデザイン。薄いブルーのキッチン扉とも相性が良く、清潔な印象。
黒扉のⅡ型キッチンの壁に、黄色・青・グレー・オレンジなどのモロッコ系タイルをコーディネート。
100均のタイルシールで見たことがあるようなデザイン。暗い茶色の木目扉と黒のカウンターを組み合わせた重苦しい雰囲気をバラバラの柄と色使いで、おしゃれな雰囲気に。
カウンターテーブルのテーブルより下の壁に、ホワイト×黒の細かいパターン柄のタイルをコーディネート。
黒のカウンターと黒のヴィンテージなスツールに合うエレガントデザイン。繊細なゴシック調の模様がエレガントな印象をアップ。
寝室の壁にホワイト×ブルー×茶色のレトロな模様のタイルをコーディネート。
タイル壁の前に黒レザーのヴィンテージなベンチをレイアウトし、レトロなブルーのスーツケースを乗せて、古くおしゃれな印象をアップ。
薄い茶色の木目家具を使う
インダストリアルインテリアの家具と言えば、ユーズド感のある暗い茶色の木目や暗い茶色のヴィンテージ家具。黒の金属と暗い茶色の組み合わせたかっこいいデザインが定番ですが、白っぽい茶色の家具を組み合わせると、優美な印象がアップして見えます。
黒扉と暗いグレーのコンクリート調カウンターを組み合わせたアイランドキッチンがあるダイニングキッチンに、薄い茶色の木目のダイニングテーブルと茶色の木とグレーのファブリックを組み合わせたダイニングチェアをコーディネート。
ダイニングチェアは丸みのあるキュートなデザイン。ゴツゴツした茶色のレンガ壁と薄い茶色の木目家具を組み合わせた明るさを感じるインテリア。
ホワイトカウンターと暗い青のキャビネットを組み合わせたアイランドキッチンがあるダイニングキッチンに、薄い茶色のヴィンテージウッドを使った長方形ダイニングテーブルと黒のレトロな木製チェアをコーディネート。
床も薄い茶色のヘリンボーン。木の色だけでなく、黒の面積も少なくして、上品な印象をアップ。
黒っぽいコンクリート壁があるリビングに、黒の金属脚と茶色の木目の板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをコーディネート。
コーヒーテーブルを囲むように、白っぽい茶色のレザー製L型ソファをプラス。黒地に白文字の英字ポスターの額縁も白っぽい茶色の木製にして、重苦しくない、広々としたリビングを演出。
ダークブラウンのフローリングのリビングに、白っぽい茶色の木目のカウンター(テレビボード)、コーヒーテーブル、収納家具をコーディネート。
ソファ、ラグ、カーテンはグレー。インダストリアルでありながら、生活感が少ないモダンな印象も受けるインテリア。(グレー配色については後述。)
カラフルなファブリックを使う
インダストリアルインテリアは、無機質な金属色を思わせる黒やグレーなどと木やレンガの茶色を組み合わせた男性っぽい配色。クッションカバーや枕カバーなどの小物で鮮やかな色をカラフルに足すと、フェミニンな印象がアップして見えます。
茶色のヘリンボーン床、茶系のレンガ壁、グレーのコンクリート壁のインダストリアルな内装のリビングダイニングに、灰みがかった茶色の寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの上に水色×ピンク、淡い水色×ターコイズブルー、淡い黄色×暗いグリーン、水色×赤のプリント柄のクッションをプラス。夏に似合いそうな配色のカラフルなクッションを使って、女性っぽさをアップしたインテリア。
グレーのレンガ壁とマットなホワイトの塗装壁のベッドルームに、ヴィンテージな少し明るめの茶色の木のヘッドボードのベッドをコーディネート。
ホワイトや薄いグレーのカバーを掛け、淡いグリーン淡いイエロー×薄いグレー×オレンジ×紫×黄色×ピンクの細いシェブロン柄の枕を2個プラス。中央に水色の丸型クッションを置いて、更にカラフルな印象をアップ。
シャンデリアを吊り下げる
インダストリアルな照明器具と言えば、重みのある黒を使った大ぶりのデザイン。インダストリアルとは不釣り合いそうなシャンデリアやゴールド・真鍮を使ったエレガントなデザインのペンダントランプを使うと優雅な印象がアップして見えます。
ヴィンテージ系インテリアにも合うメーカー製のペンダントランプは、後藤照明のネジリコードシリーズ、ODERICのこのあたりからの器具、コイズミ照明の92項からの器具。
薄いグレーのタイル床とブロック壁のダイニングキッチンに、黒のアンティークなシャンデリアをコーディネート。
アイランドキッチンとダイニングテーブルは黒。イームズのワイヤーチェアをダイニングチェアとして活用し、更に上品な印象をアップ。
薄い茶色のフローリングとコンクリート天井、コンクリート柱のリビングに、ピンクのアンティークなシャンデリアをコーディネート。
子どものおもちゃのようなデザインと色使い。レトロな茶色の2人掛けソファと黒のスワンチェア、黒のイームズラウンジチェアをコの字にレイアウトし、ホワイト×茶色のカウハイドラグ、鏡面シルバーの正方形コーヒーテーブルをプラス。家具のデザインと色使いは男前にして、シャンデリアで思いっきり可愛さを出したインテリア。
黒っぽい茶色の木目のL型壁付けキッチン+アイランドキッチンがあるキッチン空間に、オレンジの光が薄っすらと見えるガラス製の円柱型のペンダントランプを3灯コーディネート。
美しい素材感の照明器具が、重い色を使ったキッチン空間に繊細な印象と上品さをプラス。高級な印象もするキッチンインテリア。
薄い茶色のフローリングとコンクリート天井のダイニングに、ゴールド×エジソンランプの多角形ペンダントランプをコーディネート。
ダイニングテーブル、コンソールテーブル、ミラーフレームを黒で揃えた空間に、照明器具でエレガントな印象をプラス。黒ではなく、ゴールド系金属の照明器具であるところもポイント。
薄いグレーの天井と黒の壁のベッドルームに、真鍮ゴールドのエジソンランプ型シャンデリアをコーディネート。
ベッドは、暗さが違うグレーのカバー類でまとめ、ヴィンテージな暗い茶色の木製家具をプラス。ベッドカバーの色使いもフェミニンな印象。
黒の代わりにグレーを使う
「インダストリアルインテリアを格好良く見せるたった1つのポイント」に記載したように、黒を使うとインテリアがグンと引き締まり、男前要素が上がります。
黒を使いたい場所に、上品さや洗練された印象を演出するグレーを配色すると、フェミニンな印象のインダストリアルインテリアになります。
ファブリックをグレーにする
ダイニングチェア
コンクリート調床とコンクリート天井のダイニングキッチンに、ガラス製正方形ダイニングテーブルと薄いグレーのファブリックチェアをコーディネート。
対面キッチンの扉柄は薄い茶色の木目、アイランドキッチンの上のペンダントランプはシャンデリアを吊り下げるを応用。かっこいい要素がは床・壁・天井のみで、残りはモダン。
ラグ・ソファ
茶色の板貼天井と茶系のレンガ壁のダイニングキッチンに、グレーの3人掛けソファと少し暗いグレーのベルベットダイニングチェアをコーディネート。
ダイニングテーブルはヴィンテージな茶色の木、コーヒーテーブルはガラスの長方形。黒のソファやチェアではなく、ソファ用クッションのみに黒を使用。暗くなりやすい窓に囲まれたコーナーに縦型ミラーと観葉植物を置いて天井からスポットライトを当て、リラックス感のあるインテリアを演出。
灰みがかった暗い茶色のフローリングとコンクリート天井のLDKに、グレーの3人掛けソファをコーディネート。
間口が長い方の壁に黒のアクセントクロスを貼り、ホワイトのテレビボードをプラス。ヴィンテージな木は、ダイニングテーブル、コーヒーテーブル、カウンタースツールのみにして、残りをグレーの面積が多いモノトーンカラーで配色した上品な印象のインテリア。
天井にアルミダクトが見える茶系レンガ壁のリビングに、薄いグレーのラグ、グレーのコーナーソファをコーディネート。
ソファの前に光沢のあるグレーのプリント柄の正方形スツールをテーブルのように固めてレイアウト。薄いグレー×黒のパターン柄のクッションをソファの上に乗せ、エレガントな印象をアップ。
黒格子+ガラスの背の高い間仕切りドアがあるリビングに、薄いグレーのラグ、グレーのアンティークなラウンジチェアをコーディネート。
廊下の黒のサイドボードの上に女性モデルのモノクロポスターを飾り、鏡面シルバーのペンダントランプを2灯ハンギング。黒の面積を少なくし、グレーを多く使うことで、フェミニンな印象がアップ。
レンガ壁をグレーにする
インダストリアルインテリアのレンガ壁と言えば、茶色や茶褐色だと思っていませんか?
壁紙クロスのレンガ調には、薄いグレーやホワイトがあり、これらを使うと、上品な印象が一気にアップして見えます。
先に紹介したグレーのファブリックと組み合わせることで、女性らしいヴィンテージ感のあるインテリアを作ることができますので、壁をレンガ調にする場合は、グレー系にしましょう。
Ⅱ型対面キッチンの壁側に、薄いグレーのレンガタイルをコーディネート。
キッチンの扉柄はフロア部が黒でウォール部がホワイト。黒の螺旋階段やモノクロポスターとも相性抜群な上品な印象のインテリア。
コンクリート床のダイニングの壁にグレー系のレンガ壁をコーディネート。
黒のインダストリアルデザインの円形ダイニングテーブルと華奢なデザインの黒のスツールをプラス。天井から半透明の茶系のペンダントランプを吊り下げて、温もりをアップ。
ツルツルとしたホワイト系の床のダイニングキッチンのリビングの壁に、白っぽいグレーのレンガ壁をコーディネート。
ダイニング側は黒の壁にホワイトのチョークボードペイントを施した、かっこいいデザイン。茶系レンガ壁よりも広々とした印象。
ダークブラウンのフローリングと茶色の板貼天井のリビングの壁に、薄いグレーのレンガ壁をコーディネート。
ヴィンテージな黒のレザー製コーナーソファ、薄いグレーのラグ、水色のベルベットラウンジチェアをプラス。グレーと灰みがかったベージュをミックスしたレンガ壁なので、寒々しい雰囲気は少なめ。
黒のアクセントクロスを貼ったベッドルームの壁に、白っぽいグレーのレンガ壁をコーディネート。
白っぽいグレーのファブリックベッドをプラス。白地に黒文字の英字ポスターを入れたフレームとナイトテーブルの脚をゴールドにして、エレガントな印象をアップ。
ヴィンテージな茶色のフローリングのベッドルームのベッドの頭側の壁に、白っぽいグレーのレンガ壁をコーディネート。
白っぽいベージュのファブリックベッドをプラス。窓とベッドの間にシンプルなホワイトのナイトテーブルを置き、紫の花を入れたホワイトの花瓶を飾って、フェミニンな印象をアップ。
ランプシェードをグレーにする
インダストリアル照明をネット検索すると、重そうな黒のペンダントランプやゴツゴツとした黒のテーブルランプが出てきますが、黒ではなく、グレーを意識して選定すると、洗練された印象がアップして見えます。
コンクリート調床、薄いグレーのレンガ壁のダイニングに、円錐シルエットのグレーのペンダントランプを3灯コーディネート。
天井を這う配管、キッチンとダイニングの間仕切り、ダイニングテーブルの脚、ダイニングチェアの脚は黒。目線の高さにある照明器具を存在感の無い色、かつ上品な色にすることで、エレガントな印象がアップ。
白っぽいグレーのレンガ壁と黒格子間仕切りを組み合わせたキッチンの作業スペースの上に、シルバー×グレーのペンダントランプを2灯コーディネート。
デザインはインダストリアルで色使いがエレガント。美しい印象の照明器具で洗練された印象をアップ。
板貼天井、薄いグレーの壁、茶系レンガ壁のベッドルームに、グレーのシェードのテーブルランプをコーディネート。
ベッドカバーやラウンジチェアも薄いグレー。黒をアートフレームとフォトフレームだけに使った上品な印象のインテリア。
家具やドアの色をグレーにする
薄い茶色のフローリングの書斎の板貼壁、間仕切りドア、デスクをグレーでコーディネート。
壁に取り付けてあるレトロなブラケットランプもマットなグレー。茶色の木目天板とグレーの引き出しキャビネットの組み合わせが、程よく暖かく、程よく洗練されたデスク周りを演出。
ファー・カウハイド・ムートン・シープスキンなどエレガントな素材を使う
「ゴツゴツ」「ザラザラ」としたインダストリアルインテリアの見た目に「ふんわり」「上品」「高級」な素材を足して、エレガントな印象をアップ。
黒の寝椅子付き2人掛けソファの背もたれにホワイトのムートンラグをコーディネート。
ソファの前にホワイト×茶色のカウハイドラグをプラス。黒を多く使った男前な配色のインテリアに、ふんわりとした素材で温もりとエレガントさを演出。
グレーのレンガ壁のリビングに、背もたれが低い黒の寝椅子付き2人掛けソファを置き、背もたれにグレー×暗い茶色のシープスキンをコーディネート。
ソファの前に黒のカウハイドラグをプラス。黒アイアンと暗い茶色のヴィンテージウッドを組み合わせた、かっこいい要素が強いゴツゴツしたインテリアに、ふかっとした素材と色で、洗練された印象をプラス。
薄い茶色のフローリングとコンクリート壁のリビングに、白っぽいグレーの寝椅子付きソファをレイアウトし、ソファの上に茶系のムートンラグをコーディネート。
ソファの前にアイボリーのムートンラグをプラス。無機質な印象が強いリビングに、ふんわり素材で温もりと高級感を演出。
白っぽいグレーのレンガ壁と黒っぽいグレーのマットな壁のベッドルームに、ホワイトのカバーを掛けたベッドを置き、アイボリー×暗い茶色のファー素材のブランケットをコーディネート。
たった1枚のブランケットで、温もり、高級感、フェミニンな要素をプラス。
繊細なデザインを使う
同じ黒の家具でも、線が細いデザインと線が太いデザインでは、前者の方がフェミニンな印象です。
「軽そう」「華奢に見える」家具や照明器具を組み合わせて、優美な印象を加えましょう。
チェア
茶色の床のダイニングに、グレーのラグと黒の長方形ダイニングテーブルをコーディネート。
ピンクゴールドのワイヤーチェアをプラス。色使いと華奢なデザインが女性っぽいインテリアを演出。
黒スチールと白っぽい茶色のヴィンテージウッドを組み合わせたデスクに、黒のワイヤーチェアをコーディネート。
座面にホワイトのシープスキンをプラス。黒のフォトフレームやインテリア雑貨、デスクライトをレイアウトして大人可愛いインテリアを演出。
ペンダントランプ
木製パレットを2段積み重ねたDIYベッドをレイアウトした、黒のアクセントクロスのベッドルームに、長い黒のコードのエジソンランプを6灯コーディネート。
天井中央にある電源から壁面に向かってコードを引っ張り、天井からハンギング。シンプルな照明器具をおしゃれにアレンジしたインテリア。
薄い茶色の木とゴールドカウンターを組み合わせたアイランドキッチンの真上に、黒コード+真鍮ソケット+エジソンランプのペンダントランプを5灯コーディネート。
天井に黒のパイプを取り付けて、コードをぐるぐる巻きにして、高さを調整。真鍮色でエレガントな印象をアップ。
茶色の木製長方形ダイニングテーブルの真上に、黒の浅型ペンダントランプを1灯コーディネート。
壁はホワイトレンガ。床付近にあるコンセントから壁に沿ってコードを上げ、テーブルの真ん中に来るように天井からハンギング。黒を使ってあるものの、軽さを感じるデザイン。
黒っぽいグレーのアクセントクロスを貼った壁を背に、暗いグレーの寝椅子付き2人掛けフロアソファをコーディネート。
ソファの隣に真鍮古美色の脚と黒の天板を組み合わせたサイドテーブルをレイアウトし、天井から黒コードのエジソンランプをハンギング。ランプの周りをピンクゴールドの金属で囲った、フェミニンな印象のデザイン。
いかがでしたか。
女性要素を足したインダストリアルインテリアは、男前インテリアと一味違い「上品」「洗練」「清潔」な印象がしませんでしたか。
単にかっこいいインダストリアルに飽きてしまっただけかもしれませんがグレー(色)とヴィンテージな素材の組み合わせが最強と感じている筆者です。
こんなことを書くと時代に合ってないと言われるかもしれませんが、インテリアにも女性らしさ、男らしさはあると思います。
これは性別云々ではなく、見た目の感じ方の違いで「男っぽい雑なインテリアが好き」「女性らしいインテリアが好き」という好みの問題。筆者は家の中で、掃除をはじめとした家事を担っているので「清潔感や綺麗、美しい」といった要素に敏感です。
その為、雑なデザインや素材よりも、フェミニンや優雅な印象のインテリアの方が、好みと生活スタイルに合う気がするのです。
みなさんも、世間で流行っているからという理由で、男前ばかりに捕らわれず、進化形の女性っぽいインダストリアルインテリアに挑戦してみませんか。
インテリアにエレガントな要素を加える方法は他にもあります。