SPY×FAMILYの名作椅子は実在する上に買うこともできる!名称とデザイナー&実例紹介

巷でブームとなっているSPY×FAMILY。

「流行ものはとりあえず見ておく」主義の筆者は、アニメから入りました。フォージャー家(2軒目)のリビングに置いてあるソファを目にした途端、「ゴルビジュエだー!」と叫んでしまいました。このソファの上で眠っているロイドの腕の隙間から、アーニャが滑り込んで一緒に眠る最後の場面は、いつ見ても微笑ましい。

そして、アニメ版第2話のヨルの一人暮らしの部屋のチェストの隣にある赤のアームチェアは「イームズのアームチェアかな?」などと気になり始めると、もう内容が頭に入ってきません。明らかにデザイン性の高い椅子がレトロな木製家具の横に置いてあり「おしゃれに見えるようにわざとコーディネートしてある」と先入観で見てしまいました。こうなってくると、他の場面でも、内装のデザインや配色、家具のデザインが気になり過ぎる・・・。同じ回を3回も視聴する羽目になったのは、SPY×FAMILYが初めてです。(良い意味で)

アニメは、現在、第2クールが始まるまで休憩中。10月まで待てないので、コミックを最新巻まで大人買いしてしまいました。

コミックを見たのは、つい最近ですが、1巻から最新刊の９巻の表紙を一気に見た時、「この椅子達全部知ってる」となり、建築やインテリア従事している筆者は、とても嬉しくなりました。

このサイトでも、インテリアの格上げアイテムとして表紙に描かれている椅子をコーディネートした実例をいくつか紹介していますが、どれも実在する上に、とても有名な椅子ばかりです。

登場人物と椅子の関係性や考察については、その分野の専門家に任せることにして、このコラムでは、各巻の表紙の「椅子の名前」「デザイナー」「インテリア実例」を紹介していきます。

SPY×FAMILYをきっかけに、お部屋のインテリアの格上げアイテムとして、名作椅子を加えてみるのも良いかもしれません。(名作椅子なので、価格はそれなりにしますが。)

【1巻】ロイド・フォージャー×ル・コルビジュエの「LC2 グランドコンフォート」

１巻の表紙でロイド・フォージャーが新聞を片手に腰掛けている、シルバースチールのフレームに、ボリュームのあるブラックレザーの座面を組み合わせたかっこいいデザインのソファは、近代建築の巨匠ル・コルビュジエのLC2 グランドコンフォートの一人掛けです。

SPY×FAMILY第１巻の書影が公開されたようです。
（画像粗くてすみません…）
シンプルでカッコイイ装丁に仕上げて頂きました。
１話目冒頭もカラーのまま収録されております。
７/４発売です。ぜひお手に取ってみてください。
（遠藤） pic.twitter.com/gXL5pcsLyI

— 遠藤達哉 (@_tatsuyaendo_) June 20, 2019

ル・コルビュジエは、20世紀を代表する建築家で、東京の上野公園にある国立西洋美術館 は、世界遺産に登録されています。

フォージャー家のリビングには、応接セットのようにLC2 グランドコンフォートの３人掛けと１人掛けがレイアウトしてあります。
フォージャー家のLDKは、「腰壁モールディングを施した伝統的な内装や木製家具」に「モダンなデザインのソファ」という異なる雰囲気を組み合わせたインテリアですが、チグハグな印象がなく、マッチしています。
一見、「モダンな内装にしか合わないのでは?」と感じてしまうデザインのソファが、このどんな内装にも合うところがLC2 グランドコンフォートの人気の秘密なのかもしれません。

グレーのコンクリート調タイル床とグレージュのモルタル調壁のリビングに、ブラックのLC2の１人掛け2台とLC５(これも同じデザイナーのソファ)、ブラックのバルセロナチェア(後述)２脚をロの字にコーディネート。

ソファの下に、くすんだ茶色のシャギーラグを敷き、モダンなデザインの長方形コーヒーテーブルをレイアウト。天井をグレーのコンクリート調にして、ダークブラウンの木目の梁を見せ、ブラックのアンティークなシャンデリア風正面をハンギング。クラシカルな内装に、モダンデザインの家具を組み合わせたリラックス感のあるインテリア。

黒っぽい茶色のカーペット床とホワイトのモールディング壁のリビングに、ブラックのLC2の３人掛けと１人掛け2台をコの字にコーディネート。

ソファの前に、シルバー金属脚とブラック鏡面天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブルをレイアウト。テーブルの真上に、小さなブラックシェードのランプが４灯ついたシャンデリア風のペンダントランプを1灯ハンギング。シンプルで高級感と落ち着きのあるインテリア。

グレーのコンクリート調床のオープンリビングに、ブラックのLC2の２人掛けと１人掛け2台を対面式にコーディネート。

ソファの前に、ブラックのカウハイドラグを敷き、ブラックの木製脚とガラス天板を組み合わせた三角形コーヒーテーブルをレイアウト。壁に、ナチュラルブラウンの細い板を貼り、温もりを足した生活感の薄いインテリア。

白っぽいベージュのタイル床のオープンリビングに、ホワイトのLC2の３人掛けと１人掛け2台を対面式にコーディネート。

ソファの下に、くすんだ薄い紫のシャギーラグを敷き、シルバー金属脚とガラス天板を組み合わせた正方形コーヒーテーブル(これもコルビジュエのLC10-P)をレイアウト。白っぽい色を多く使って、広々とした清潔感のある空間を演出したインテリア。

ナチュラルブラウンのヘリンボーン床のリビングに、ブラックの２人掛けソファと暗いブルーのLC2の１人掛けをL字にコーディネート。

ソファの前に、曲線デザインのブラック金属脚とガラス天板を組み合わせた楕円形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファの隣に、ダークブラウンの木製サイドテーブルを置き、オレンジの花や赤の本を乗せ、ブラックのソファの上にオレンジっぽい赤の無地クッションを置いて、温もりと親しみを足したアンティーク感のある北欧スタイルのインテリア。

【2巻】アーニャ・フォージャー×ジョージ・ネルソンの「ネルソンマシュマロソファ」

2巻の表紙でアーニャ・フォージャーが、ポケっとした可愛らしい顔でキメラさんとともに腰掛けている、円形のクッションを何個も組み合わせた個性的なデザインのソファは、ジョージ・ネルソンのマシュマロソファです。

『SPY×FAMILY』第１４話更新されました。https://t.co/ZAaa4MS3Md

あと第２巻の書影が出てたみたいです。
10月4日発売となります。
ご興味がありましたらぜひ。

よろしくお願い致します。
（遠藤） pic.twitter.com/WucVzsbA89

— 遠藤達哉 (@_tatsuyaendo_) September 22, 2019

ポップでキュートなデザインのソファ(チェア)は、アーティスティックなインテリアとマッチしそう。

ジョージ・ネルソンは、20世紀半ばから約20年間、世界的な家具メーカーとして有名なハーマンミラー社 でディレクターを務め、彼自身がデザインした家具や照明の多くは、今尚、世界中で愛されています。

ハーマンミラー社のジョージ・ネルソンがデザインした家具一覧

濃いめのグレーのカーペット床と大きな窓、ガラス製のドアと間仕切りに囲まれた待合室のようなリビングの中央に、チューリップテーブルをコーディネート。

チューリップテーブルを囲むように、黄緑・オレンジ・赤紫の座面の3種類のチューリップチェアと円形クッションを黄緑・グレー・ホワイト・赤紫・赤とカラフルに組み合わせたネルソンマシュマロソファをレイアウト。飾り気のない空間に、カラフルな色のチェアとソファを置いて、ポップな空間を演出したインテリア。

大きな窓から湖が見えるベージュ×ブラウンのタイルカーペット床のリビングに、レトロなデザインのベージュの３人掛けソファを対面式に2台コーディネート。

ソファの前に、ブラックの木製長方形テーブルを置き、窓を背に、円形クッションを茶色・アイボリー・グリーンにしたネルソンマシュマロソファをレイアウト。土や植物など、親しみのある色にして、リラックス感のある空間を演出したインテリア。

濃いめの茶色のフローリングのリビングに、黒のネルソンマシュマロソファをコーディネート。

窓に向かって、ホワイトのテーブルを置き、周りに、ブルー・ホワイト・黄緑のイームズシェルチェアをレイアウト。ソファ背面に、ニッチ型のオープンシェルフを作り、本を収納。リビングの端っこに、さりげなく有名なソファを置いたインテリア。

スモーキーな薄い茶色のフローリングのワークルームに、濃い茶色の木製板の脚と濃いめの茶色の天然木一枚板を組み合わせたデスクをコーディネート。

キャスター付きのシルバー金属脚とホワイトレザーの座面を組み合わせたワークチェアをレイアウト。デスクとL字の壁にテレビを掛け、下に、ブラックレザーのネルソンマシュマロソファを配置。外の緑が見える上げ下げ窓の周りに、ホワイトの框扉の造り付け収納家具を置き、配色を統一。開放感と静けさのあるインテリア。

艶のある濃いグレーのタイル床とブラックの壁のリビングに、ホワイトのネルソンマシュマロソファをコーディネート。

ソファの前に、アイボリーの毛足が長いラグを敷き、ブラックの長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ホワイト・グレー・ブラックの無彩色を中心にまとめた、高級感のある無機質なインテリア。

【3巻】ヨル・フォージャー×チャールズ＆レイ・イームズの「ラ・シェーズ」

３巻の表紙で、ヨルが歯に噛みながら(?)エレガントに腰掛けているホワイトの曲線デザインのチェアは、チャールズ＆レイ・イームズのラ・シェーズです。

いつのまにやら書影が出ていたようです。
『SPY×FAMILY』第３巻、１月４日発売になります。
何もすることがない正月休みのお供に、ぜひ。
（遠藤）#スパイファミリー
（使ってみたかった↑） pic.twitter.com/yU11QMWfPc

— 遠藤達哉 (@_tatsuyaendo_) December 26, 2019

アンシンメトリーな流れるようなデザインが特徴的で、ニューヨーク近代美術館（MoMA）にプロトタイプの展示があります。

チャールズ＆レイ・イームズは、夫婦でデザイナー。シェルチェアや8巻の表紙のラウンジチェアなど、20世紀半ばにデザインされたチェアの数々は、21世紀の現代でもインテリア界のおしゃれアイテムとして愛されています。

イームズチェアをダイニングインテリアに!デザインの解説＆スタイル別実例

黒のフローリングとコンクリート天井のリビングダイニングに、ライトグレーレザーの曲線デザインのソファをコーディネート。

ソファの下に、くすんだ薄い赤×グレー×くすんだイエロー×ライトグレーの花柄のラグを敷き、ダークブラウンの木目の背の低い丸型コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、ブラックの曲線デザインのラウンジチェアとラ・シェーズ、ダイニングスペースに、シルバー金属の１本脚とダークブラウンの木目天板を組み合わせた長方形テーブル、シルバー金属の１本脚とブラックの座面を組み合わせた回転式チェアを配置。ソファの横に置いた大きなシルバーのフロアランプでソファの上をぼんやりと照らし、ムーディーで高級感のある空間を演出したインテリア。

黒のフローリングと黒っぽいダークブラウンの木目の壁のように見える収納家具があるコンパクトな部屋に、ラ・シェーズをコーディネート。

チェアの下に、中央にグレーでサークル状の模様を描いたオフホワイトのラグをレイアウト。芸術作品の展示のような贅沢なくつろぎスペース。

ナチュラルブラウンのフローリングとグレージュの壁紙のリビングに、黄みがかったくすんだ茶色レザーの２人掛けソファをコーディネート。

ソファの前に、ブラック×グレーの３Dデザインの幾何学模様のラグを敷き、シンプルなデザインのコンパクトなブラックの長方形コーヒーテーブルを2台レイアウト。ソファとL字に、ラ・シェーズを配置。リラックス感と高級感のあるインダストリアルスタイルのインテリア。

ミディアムブラウンのフローリングのリビングに、オフホワイトの寝椅子付き２人掛けソファをコーディネート。

ソファの下に、ブラックのラグを敷き、寝椅子の前に、ミディアムブラウンの木目の丸型スツールテーブル(イームズウォールナットスツール)を3脚レイアウト。窓側のコーナーを背に、ラ・シェーズを配置。暖炉周りの壁をグレーのコンクリート調にして、ソファの後ろに、ネルソンプラットフォームベンチを置き、整然とした印象の空間を演出したインテリア。

スモーキーなナチュラルブラウンのフローリングのリビングから丸見えの廊下の正面に、ラ・シェーズをレイアウト。

ラ・シェーズ上部の壁面に、小さめの油絵をディスプレイ。廊下の突き当たりを美術館のような洗練されたスペースにしたモダンスタイルのインテリア。

【4巻】ボンド・フォージャー×エーロ・アールニオの「ボールチェア」

４巻の表紙で、犬さん(ボンド)が座っている内部が赤の球体のチェアは、エーロ・アールニオのボールチェアです。

『SPY×FAMILY』第4巻、書影が出たようです。
犬さんが表紙です。
18話から23話までと、番外編も一部収録されております。
ちょっとしたカラーも付いてます。
発売日は5月13日です。よろしくお願い致します。 pic.twitter.com/K4prJoxDR0

— 遠藤達哉 (@_tatsuyaendo_) May 1, 2020

ボールチェアの見た目が、ポップな印象や近未来的な印象を空間にもたらします。また、ボールチェアは、周りの空間と隔たりを作るデザインなので、独立性があり、チェアの中に篭って読書や音楽・ゲームなど、独自の世界に浸ることができます。

発売は1960年代と今から約60年ほど前のデザインなのに、今でも十分通用する古さを感じない斬新なフォルムがおしゃれです。

ミディアムブラウンのフローリングのリビングに、グレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。

ソファの下に、ホワイト×水色のパターン柄のラグを敷き、シルバー金属脚とミディアムブラウンの木製天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、ホワイトの2段引き出しのテレビボードを置き、ソファの斜め前に、ホワイトのボールチェアを配置。ボールチェアの中に、赤×水色×ホワイトの花びらのようなデザインのクッションを置いて、爽やかで夏っぽい印象の空間を演出したインテリア。

ミディアムブラウンのフローリングの吹き抜けリビングに、ブラックレザーのコーナーソファをコーディネート。

ソファの前に、グレーの小さめのシャギーラグを敷き、くすんだ茶色の木目のオープンシェルフ型長方形コーヒーテーブルをレイアウト。通路側に、赤のボールチェアを配置。モダンな印象の空間に、ポップなデザインのボールチェアを置いて、楽しげな雰囲気をアップしたインテリア。

ブラックのフローリングのリビングに、濃いめのグレーのベルベット製コーナーソファをコーディネート。

ソファの下に、ブラックとピンクで大きな蝶の模様を描いたライトグレーのラグを敷き、ブラック金属フレーム脚とダークグレー天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファ背面の壁に、赤みがかったグレーのアクセントクロスを貼り、窓を背に、ブラックのボールチェアを配置。ソファの上とボールチェアの中に、グレーやくすんだ紫を使ったクッションを置いて、エレガントな空間を演出したインテリア。

グレージュのカーペット床と鮮やかなイエローの壁紙の屋根裏部屋のようなリビングのコーナーに、赤のボールチェアをコーディネート。

チェアの隣に、赤の金属製のフロアランプをレイアウト。チェアの中に、ピンク×赤×グリーンのハイビスカスのような花柄のクッションを配置。黄色と赤を組み合わせたポップで個性的なインテリア。

スモーキーなナチュラルブラウンのフローリングのベッドルームに、ブラックのボールチェアを2台コーディネート。

ボールチェアの前に、ホワイトの１本脚の丸型サイドテーブルをレイアウト。広いベッドルームの余った場所に、2人分のくつろぎスペースを作ったモダンスタイルのインテリア。

【5巻】ユーリ・ブライア×ミース・ファン・デル・ローエの「バルセロナチェア」

５巻の表紙でユーリが腰掛けている茶系レザーの肘掛けのないパイピンクの座面と美しいデザインのX型のシルバー金属の脚を組み合わせたチェアは、ミース・ファン・デル・ローエの「バルセロナチェア」です。

SPY×FAMILY第５巻、書影出てました。弟くんです。
椅子はベタなチョイスになってしまいました。
(既刊もベタですが)
バルセロナは足が可愛いですね。
９月４日発売となります。よろしくお願いします。
ファミリーキャラを使い切ってしまったので、次巻の表紙誰にしよう…。 pic.twitter.com/vYpB9bqR4G

— 遠藤達哉 (@_tatsuyaendo_) August 21, 2020

バルセロナチェアは、1929年のデザインで、側面や背面から見た時も美しいのが特徴。これまでの４巻のチェアが正面を向いていたのに対し、5巻のバルセロナチェアが横向きなのは、

の作者の発言と関係していると思われます。前後に伸びた脚が、横から見た時に滑らかな曲線を描いていて、ボリュームのあるレザー調のかっこいい座面だけでなく、「脚も含めて1つの椅子」といったこだわりを感じるデザインです。

茶色のフローリングとグレーの凸凹した長方形タイルのアクセント壁のリビングに、ダークグレーの2人掛けソファをコーディネート。

ソファの前に、ブラックの線で菱形模様を描いたホワイトのラグを敷き、茶色の木製脚とガラス天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブルをレイアウト。ソファとコの字に、キャメルレザーのバルセロナチェアを1脚ずつ配置。ホワイトとグレーの無彩色に薄めのブラウンを組み合わせて、くつろぎ感のある空間を演出したインテリア。

ベージュの床のオープンリビングに、ベージュの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。

ソファの前に、グレー×濃いめのグレー×グレージュ×赤みが強いブラウンのタイル柄のラグを敷き、透明素材のコンパクトな正方形コーヒーテーブルをレイアウト。ビーチが見える大きな掃き出し窓を背に、キャメルレザーのバルセロナチェアを2脚配置。淡い配色でまとめたリラックス感と開放感のあるインテリア。

スモーキーな薄めの茶色のフローリングのリビングに、グレージュの2人掛けソファをコーディネート。

ソファの前に、ブラックのカウハイドラグを敷き、ガラス製のオープンシェルフ型長方形コーヒーテーブルをレイアウト。キッチンを背に、ホワイトのバルセロナチェアを2脚、ソファと対面に、ホワイトのバルセロナオットマンを2脚配置。リビングの長い壁を薄いグレーにして、ホワイト×ブラックのモダンなアートを縦に2枚ディスプレイ。すっきりとした印象の高級感のあるインテリア。

グレーのフローリングのリビングに、濃いグレーの3人掛けソファをコーディネート。

ソファの前に、黒っぽい茶色の木目の浅型の箱を3つ積み重ねたようなデザインの正方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファとL字に、ブラックのバルセロナチェアを2脚配置。床と家具を無機質なデザインで揃え、クッションや照明器具やアートで水色・イエロー・オレンジを足し、おしゃれな空間を演出したインテリア。

ヴィンテージなホワイトペイントフローリングとブラック×ホワイトの蜘蛛の巣のようなデザインのアクセントクロスのリビングに、薄いグレーの3人掛けフロアソファをコーディネート。

ソファの下に、グレー×ブラックのヴィンテージ感のあるラグを敷き、ホワイト金属のキャスター付きの背の高い長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファの斜め前に、ホワイトのバルセロナチェアを配置。無彩色でコーディネートした北欧インテリアに、モダンなデザインのバルセロナチェアを加えたインテリア。

【6巻】フィオナ・フロスト×ヴァーナー・パントンの「ハートコーンチェア」

６巻の表紙で憂いた顔のフィオナが腰掛けている赤のハート型のチェアは、ヴァーナー・パントンのハートコーンチェアです。

『SPY×FAMILY』第６巻、本日発売です。
ご興味がありましたらお手に取ってみてください。
６巻の続きが本日更新のジャンプ＋本編で読めますので、よろしければそちらもよろしくお願い致します。
(遠藤) pic.twitter.com/wlWMV2GAXL

— 遠藤達哉 (@_tatsuyaendo_) December 28, 2020

1959年に発表したハートコーンチェアは、シルバーのステンレススチールの１本脚に真っ赤なハート型の座面をくっつけた回転式のチェアです。

上に行くほど幅が広くなるデザインで最大幅が1m以上と一人掛けにしては大きめのチェア。

大きさと個性的なデザインから、リビングにソファと一緒にコーディネートするよりも、ホールやフリースペースに芸術作品のように置いて、おしゃれ空間を作る方が向いているチェアかもしれません。

ブラックのタイル床のリビングダイニングに、赤のハートコーンチェアと黒のコーンチェアを交互に２脚ずつコーディネート。

床に、くすんだ赤のラグを敷き、ホワイトの丸型コーヒーテーブルをレイアウト。窓の前にある大きな赤のオブジェのような物体は、同じデザイナーがデザインしたリビング タワーという家具。ショールームを見ているかのような個性的過ぎるインテリア。

ブラックのフローリングのベッドルームの凹んだスペースに、赤のリアルな唇をプリントしたホワイトのアクセントクロスをコーディネート。

床に、オフホワイトの毛足の長いラグを敷き、コーナーを背に、赤のハートコーンチェアをレイアウト。アクセントクロスの柄とチェアの色を揃え、スタイリッシュな空間を演出したインテリア。

ライトブラウンのフローリングと黒の壁のリビングに、紫のコンパクトな丸みのある2人掛けソファをコーディネート。

ソファの下に、ブラック・ホワイト・紫・赤・ピンク・イエロー・薄いグリーンを使ったカラフルなタイルカーペットのようなデザインのラグを敷き、ブラックの１本脚と赤の天板を組み合わせたコンパクトな丸型サイドテーブルをレイアウト。ソファと対面に、赤のハートコーンチェアを2脚配置。落ち着きのない配色の個性的なインテリア。

ベージュのタイル床のリビングダイニングに、グレージュのゆったりとした3人掛けフロアソファをコーディネート。

ソファの下に、ベージュ×ブラック×ブラウン×オレンジのモダンなパターン柄のラグを敷き、透明素材の長方形コーヒーテーブルをレイアウト。コンクリート柱の前に、赤のハートコーンチェアを配置。ソファの上に、ハートコーンチェアと同じ赤の無地クッションを2個置き、窓側にも、赤のラウンジチェア&オットマンを置いて、暖かくリラックス感のある空間を演出したインテリア。

濃いグレーの床のフリースペースの壁を背に、赤のハートコーンチェアをコーディネート。

チェア上部のホワイトの壁面に、濃いブルーの大きなポスターをディスプレイ。壁に、ホワイトのオープンシェルフを取り付け、イエローの箱形キャビネットをハンギング。赤・青・黄色を1箇所ずつ使った芸術作品のようなインテリア。

【7巻】ダミアン・デズモンド×チャールズ・レニー・マッキントッシュの「ウィロー1チェア」

７巻の表紙でダミアンが偉そうに腰掛けている重厚感のあるチェアは、チャールズ・レニー・マッキントッシュのウィロー1チェアです。

今更ですが７巻書影が出てたので。
次男が表紙です。椅子選ぶのにだいぶ悩みましたが、でかめで風格のあるウィロー1チェアが生意気ちびっ子にわりといい感じにはまったかなーと。

6月4日発売です。よろしくお願い致します。
(ラバスト同梱版は８巻になりますのでお間違えなく) pic.twitter.com/8hljWAfnjl

— 遠藤達哉 (@_tatsuyaendo_) May 22, 2021

これまでの表紙に登場したチェアのデザインと比較すると、木製家具のような直線的なデザインと半円デザインを組み合わせた和っぽい椅子。座面の下は、収納になっています。

チャールズ・レニー・マッキントッシュは、建築家で、1903年にスコットランドのグラスゴーのウィローティールームでは、建築設計だけでなく、内装・家具・インテリア・什器等にも携わりました(現代でいう店舗設計&デザイン)。そこに置かれていたのが、このウィロー1チェアです。

【8巻】フランキー・フランクリン×チャールズ＆レイ・イームズの「イームズラウンジチェア&オットマン」

８巻の表紙でもじゃもじゃ(フランキー)が何食わぬ顔で腰掛けている重厚感のあるブラックレザーのチェアは、チャールズ＆レイ・イームズのイームズラウンジチェア&オットマンです。

８巻書影出てたみたいです。
全国に３人くらいはいるかもしれないフランキーファンの皆さま大変お待たせ致しました。期待していなかった皆さまはハズレ巻だと思って我慢して頂ければと。

11月4日発売になります。
よろしくお願い致します。 pic.twitter.com/3wQCc0A47B

— 遠藤達哉 (@_tatsuyaendo_) October 20, 2021

チャールズ＆レイ・イームズについては、３巻のラ・シェーズで説明した通りですが、イームズラウンジチェア&オットマンは、高級ラウンジチェアの代表的なデザインで、その存在感は圧倒的です。

体を包み込むようなフォルムと高級感のあるウォールナットの木目とブラックレザーの組み合わせは、リビングにリラックス感と重厚感をもたらします。チャールズ・イームズの「モダンなクラブチェアを作りたい」から出発したデザインですが、モダンインテリアだけでなく、北欧・ヴィンテージ・インダストリアルなど、さまざまなスタイルのインテリアとマッチするところも人気の理由の一つです。

ダークブラウンのフローリングのリビングに、ブラックの3人掛けソファをコーディネート。

ソファの下に、ダークブラウンのラグを敷き、ブラックのファブリック製丸型スツールテーブルをレイアウト。テーブルの隣に、ブラックレザーのイームズラウンジチェア&オットマンを配置。腰より下をダークカラーでまとめ、重厚感のある空間を演出したインテリア。

明るめの茶色のフローリングのリビングに、ブラックレザーのイームズラウンジチェア&オットマンをコーディネート。

ラウンジチェアの隣に、ミディアムブラウンの木目のイームズウォールナットスツールをレイアウト。壁を背に、床色と同じ明るさの木目の背の高いオープンシェルフを配置。くつろぎ感のある木目とブラックを組み合わせたリラックスできそうなインテリア。

くすんだ茶色のフローリングのリビングに、グレーの2人掛けソファをコーディネート。

ソファの下に、グレー×ホワイトのヴィンテージなシェブロン柄のラグを敷き、ブラック金属脚とミディアムブラウンの木目の箱形天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをレイアウト。掃き出し窓側に、ブラックレザーのイームズラウンジチェア&オットマンを配置。壁紙を薄いグレーにしたクールな北欧インテリアに、重厚感のあるラウンジチェアを組み合わせたインテリア。

グレーのコンクリート床の吹き抜けリビングに、ブラウンレザーの2人掛けソファをコーディネート。

ソファの下に、白っぽいグレーのラグを敷き、引き出し付きのブラックのキャビネットとミディアムブラウンの木製天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをレイアウト。階段を背に、ブラックレザーのイームズラウンジチェア&オットマンを配置。キッチンカウンターにインダストリアルデザインのカウンタースツールを組み合わせた、かっこいい空間に、どっしりとした印象のソファとラウンジチェアを置いたインテリア。

グレーのコンクリート調タイル床のリビングに、ベージュの3人掛けソファをコーディネート。

ソファの下に、暗いグレーのラグを敷き、シルバー金属脚とガラス天板を組み合わせたモダンなデザインの長方形コーヒーテーブルをレイアウト。壁を背に、鏡面ブラックのかっこいいテレビボード、ソファとL字にブラックレザーのバルセロナチェア2脚、ソファと対面に、ブラックレザーのイームズラウンジチェア&オットマンを配置。くつろぎ感と高級感をミックスした開放的なインテリア。

【9巻】ベッキー・ブラックベル×ジョージ・ネルソンの「ココナッツチェア」

９巻の表紙で、ベッキーが寝そべっているピンクの三角形のチェアは、ジョージ・ネルソンのココナッツチェアです。

『SPY×FAMILY』第９巻、本日発売になります。
いつも以上にギチギチになっております。
単行本の続きがジャンプ＋で読めますので、よろしければぜひ。
こうやって並べるとそれっぽく見えます。 pic.twitter.com/NfmgOzpk6q

— 遠藤達哉 (@_tatsuyaendo_) April 4, 2022

ジョージ・ネルソンについては、２巻のマシュマロソファで解説した通り。

丸いココナッツの実を割った時の欠片と似た見た目から“ココナッツチェア”と命名。背もたれの中央部が上に尖ったデザインは、直線的なものが多いインテリアの中に動きをもたらし、背中からお尻を包み込むような丸いフォルムがリラックス感を演出します。

艶のある薄いグレーのタイル床とダークグレーのアクセントクロスのリビングに、グレーの2人掛けソファをコーディネート。

ソファの下に、コンパクトな濃いグレーのシャギーラグを敷き、ブラックの木目の箱形長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面のコーナーを背にブラックのココナッツチェアを配置。無彩色でまとめた、無機質で生活感の薄いモダンスタイルのインテリア。

濃いめの茶色のフローリングのリビングに、赤の寝椅子付き3人掛けソファをコーディネート。

ソファの前に、薄いブラウンのシャギーラグを敷き、ソファとL字に、ブラックのココナッツチェアをレイアウト。ソファ背面の壁に、ブラックと赤の色違いの同じデザイン、同じ大きさのアートを2枚並べてディスプレイ。暖色を基調とした温もりあるインテリア。

濃い茶色のフローリングのリビングに、ライトグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。

ソファの前に、グレーのコンパクトなシャギーラグを敷き、シルバー金属脚とダークブラウンの木目の箱形天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファとL字に、ブラックのココナッツチェアを配置。すっきりとした色と温もりのある茶系の木目をミックスしたモダンスタイルのインテリア。

茶色のフローリングのリビングに、薄いグレーの2人掛けソファをコーディネート。

ソファの下に、ブラック×アイボリーの太いボーダー柄のラグを敷き、ブラックのファブリック製丸型コーヒーテーブルをレイアウト。テラス窓を背に、ブラックのココナッツチェアを配置。ソファの上に、少し暗い黄緑の無地クッションを乗せて、癒し感をアップしたインテリア。

薄めの茶色のフローリングのリビングに、グレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。

ソファの下に、薄いグレー×水色の大きな水玉模様のラグを敷き、ダークブラウンの木目の長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、茶色の木目のテレビボードを置き、コーナーを背に、グレーのココナッツチェアを配置。薄いグレーや寒色を取り入れて、開放感のある空間を演出したインテリア。