「キッチン空間をヴィンテージ風にしたい!」
近年、家具やソファ、収納、照明器具など、インテリア界のデザインに浸透しつつあるヴィンテージ。
何十年も前のテーブル、アンティークなサイドボード等を中古で販売しているインテリアショップも多く、これらを部屋の中に置いて、かっこいい雰囲気を演出したいと考えている方も多いでしょう。
しかしながら、ソファやテーブル、収納家具やテレビボード等、ご自身で部屋に置く物を“ヴィンテージ”で統一することはできても、プロでなければ設置することができないキッチン自体は新品感が強く、キッチン空間にヴィンテージ感を出せるとしても
- 既存のキッチンの扉にヴィンテージ感のあるシール(リメイクシート等)を貼る
- キッチン周りに必要な食器棚や家電収納をヴィンテージデザインにする
- 壁面があれば、ヴィンテージ感のある壁材(シートや壁紙)を貼る
等、「DIYを駆使する必要があるのでは?」「システムキッチンの入れ替えで、キッチン自体をヴィンテージにするのは無理なのでは?」と思ってしまいますよね。
実は、最近、システムキッチンメーカーも新品でありながら、使い古した素材感のあるキッチンを発売していて、「十年前よりもヴィンテージなキッチン空間を作りやすくなっている。」と筆者は感じています。
このように、キッチン周りだけでなく、システムキッチンもヴィンテージ調で統一できるようになった昨今、「キッチン空間全体をヴィンテージにするには、どんな方法があるのか」をポイントを絞りながら、キッチン実例とともに解説していきたいと思います。
①ヴィンテージ感のある扉柄を選ぶ
システムキッチンの扉と言えば、「ベージュやアイボリーなどの淡い色」「ツルンと光沢のある鏡面」「木目調」など、シンプルなデザインしかないように思われがちです。
システムキッチンを新たに設置する場合、新品感が出る綺麗めのデザインのキッチン扉よりも古臭い印象のキッチン扉の方がヴィンテージな雰囲気を出すことができます。
ヴィンテージ系の扉と言えば、古さを感じる木目調が定番ですが、ここ数年で、「ヴィンテージな風合いのラスティック調」、「金属のようなメタリック系」、「モルタルのようなスタッコ系」、「石目っぽいストーン系」など、木目とは一味違う素材をプリントした扉柄が各メーカーから多数出ています。
これらの扉柄はヴィンテージな内装と相性が良く、ヴィンテージなデザインの家具とも調和します。
※以下は海外のヴィンテージキッチンのインテリア例
①-①ステンレスまたは、ヴィンテージな素材を模した扉のキッチン
グレーのコンクリート調床のダイニングキッチンに、シルバーメタル調扉と明るいめのヴィンテージな木製カウンターを組み合わせたⅡ型対面キッチンをコーディネート。
ダイニングスペースに、ヴィンテージなグレーの木製長方形テーブルをプラス。テーブルの周りに、光沢のあるブラウンの木製チェアを5脚並べ、天井から、半透明の黒ガラスシェードの丸みのあるペンダントランプを2灯ハンギング。キッチン空間の側面に、ホワイト扉のシンプルな背の高い収納をレイアウト。ホワイトとステンレスを基調とした清潔感のあるインテリア。
ダークブラウンのヴィンテージなヘリンボーン床のダイニングキッチンに、暗いブラウンのメタル調扉とブラックのカウンターを組み合わせたⅡ型対面キッチンをコーディネート。
壁に、くすんだ濃いベージュの壁紙を張り、ダイニングスペースに、ブラックのヴィンテージな木製長方形テーブルをプラス。テーブルの長い面に、ブラックのモダンなチェアをレイアウト。暗い色で配色した重厚感のあるインテリア。
薄いグレーのコンクリート調タイル床のダイニングキッチンに、シルバーメタル調扉とブラックカウンターを組み合わせた壁付けI型キッチンをコーディネート。
キッチン正面の窓周りに、ダークグレーのパネルをプラス。キッチン背面に、ダークグレー扉のキャビネットとダークグレーのカウンターを組み合わせたアイランドを置き、暗いブラウンの木製カウンターを乗せたダイニングをレイアウト。ブラックの木製脚とブラックレザーを組み合わせた背もたれの無い丸型スツールを並べ、天井から、ブラックソケットと裸電球を組み合わせたペンダントランプを3灯ハンギング。キッチン側面の壁に、薄いグレーのコンクリート調壁紙を貼って、無機質な印象をアップしたインテリア。
薄いグレーのコンクリート調タイル床のダイニングキッチンに、濃いグレーのモルタル調扉とグレーのコンクリート調カウンターを組み合わせた壁付けI型キッチンをコーディネート。
キッチン前にミラー仕様のパネルを貼り、シルバーフレームと黒ガラスを組み合わせたウォールキャビネットをプラス。ダイニングスペースに、ブラック金属脚と明るい茶色の木製天板を組み合わせた長方形テーブル、ブラックの木製脚とグレーのファブリック、くすんだ薄いイエローのファブリックを組み合わせたアームチェアをレイアウト。壁と天井に、グレーの壁紙を貼って、上品な印象をアップしたインテリア。
- リクシル リシェルSI ファインクラフト K・Wシリーズ/ファインクラフトSシリーズ
- リクシル アレスタ スタッコシリーズ
- リクシル シエラ スタッコシリーズ
- クリナップ ステディア ボーテ/ノクターン/ロッシュ
- クリナップ ラクエラ ラスティ
- タカラスタンダード トレーシア コンクリートグレー
- パナソニックLクラス スタッコグレー/ヴィンテージグレー/ヴィンテージブラウン
※2021年春現在。
①-②ヴィンテージ調のウッド扉
ヴィンテージな風合いの木目の扉のキッチンは、どのキッチンメーカーでも定番化しつつあるため、見つけやすくなっています。
木目の色合いは大きく分けると「ダークブラウン」「ミディアムブラウン」「ナチュラルブラウン」「グレー」の4種類あり、木目の明るさによってキッチン空間の印象が違って見えます。
※以下は海外のヴィンテージキッチンのインテリア例
①-②-①ダークブラウンの木目扉
白っぽいスモーキーなナチュラルブラウンのフローリングのダイニングキッチンに、ヴィンテージなダークブラウンの横木目扉とブラックのカウンターを組み合わせたⅡ型対面キッチンをコーディネート。
壁にグレーの壁紙を張り、キッチン正面にだけホワイトの長方形タイルをプラス。対面カウンターの下に、ブラック金属脚と明るいブラウンレザーの座面、ブラックレザーの座面を組み合わせたインダストリアルデザインの丸型スツールを2脚ずつレイアウト。ビルトインオーブンレンジ周りの収納扉もダークブラウンの横木目扉にして、高級感をアップしたインテリア。
グレー×ダークグレーのタイル床のダイニングキッチンに、ヴィンテージなダークブラウンの縦木目扉と暗いグレーのコンクリート調天板を組み合わせたⅡ型対面キッチンをコーディネート。
キッチン正面の壁に、艶の無いブラックの長方形タイルを貼り、ダークブラウンの1段木製ウォールシェルフをプラス。対面カウンターに、ブラックのシンプルな丸型スツールを3脚レイアウト。黒と暗い茶色の木目を組み合わせた重厚感のあるインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのダイニングキッチンに、ヴィンテージな暗い茶色の横木目扉とグレーカウンターを組み合わせたⅡ型対面キッチンをコーディネート。
キッチン正面の壁に、暗いグレーのコンクリート調長方形タイルをプラス。対面カウンターに、細いブラックの金属脚と白っぽい天然木の座面を組み合わせたカウンタースツールを3脚レイアウト。レンジフード、ウォールキャビネット、冷蔵庫をブラックにした、かっこいいインテリア。
①-②-②ミディアムブラウンの木目扉
ダークブラウンのフローリングのLDKに、ミディアムブラウンの框組扉とグレー×ブラックの大理石調カウンターを組み合わせたⅡ型対面キッチンをコーディネート。
キッチン正面の壁に、暗くくすんだブラウン×ホワイトの細かいタイルをプラス。対面カウンターに、アンティークなデザインのブラックの木製カウンターチェアを2脚レイアウト。ダイニングとリビングの家具を黒っぽい色にして、薄暗い雰囲気を演出したインテリア。
ホワイト×グレーの様々なデザインの正方形幾何学模様タイル床のダイニングキッチンに、ミディアムブラウンの横木目扉、ダークブラウンのスタッコ調扉、黒っぽいグレーのカウンターを組み合わせた壁付けL型+アイランドキッチンをコーディネート。
キッチン正面の壁に、茶系レンガをプラス。アイランドキッチンの周りに、ナチュラルブラウンの木製カウンターをコの字に取り付け、シルバー金属脚と白っぽい茶色の天然木の座面を組み合わせたカウンタースツールをレイアウト。シンクの真上に、ブラウン金属のヴィンテージなペンダントランプを3灯ハンギング。明るさの違う茶色をセンス良く組み合わせたリラックス感のあるインテリア。
ヴィンテージなミディアムブラウンのフローリングのダイニングキッチンに、ヴィンテージなミディアムブラウンの縦木目扉とグレーのカウンターを組み合わせた壁付けI型キッチンをコーディネート。
キッチン正面に、ホワイトの正方形タイルを黒目地でプラス。キッチンの背中側に、ヴィンテージなダークブラウンの板を組み合わせた対面カウンターを作り、ブラックの木とダークブラウンレザーを組み合わせたヴィンテージなカウンタースツール、ブラック金属とブラウンレザーを組み合わせたインダストリアルデザインのカウンターチェアをレイアウト。ペンダントランプ、ブラケットランプ、床から天井まであるキッチン収納をマットなブラックにして、かっこいい雰囲気をアップしたインテリア。
①-②-③ナチュラルブラウンの木目扉
ヴィンテージなナチュラルブラウンのフローリングのダイニングキッチンに、ヴィンテージなナチュラルブラウンの縦木目扉と白っぽいグレーのカウンターを組み合わせた壁付けI型キッチンをコーディネート。
キッチン正面に、光沢のある大きめのブラックの正方形タイルをプラス。キッチン背面のダイニングスペースに、ブラック金属脚と光沢のあるミディアムブラウンの天然木一枚板を組み合わせたテーブル、ミディアムブラウンの木製脚とブラックの座面を組み合わせたイームズシェルチェアをレイアウト。テーブルの真上に、ブラック金属シェードと裸電球を組み合わせたレトロなデザインのペンダントランプを3灯ハンギング。ダイニングキッチンが明るくなり過ぎないように、ブラックをポイントに使って引き締めたインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのダイニングキッチンに、ナチュラルブラウンの縦木目扉とブラックカウンターを組み合わせた壁付けI型キッチンをコーディネート。
キッチン背面に、ブラックパネルとホワイト×グレーの大理石調カウンターを組み合わせたアイランドカウンターをプラス。カウンターの周りに、ブラック金属脚とダークブラウンのヴィンテージな木製座面を組み合わせた丸型スツールを4脚並べ、天井から、ゴールドの丸みのあるペンダントランプを2灯ハンギング。配色を2種類に絞ったシンプルなインテリア。
グレーのコンクリート調床のキッチンスペースに、ナチュラルブラウンの横木目扉とホワイトカウンターを組み合わせた壁付けL型キッチンをコーディネート。
キッチン正面の梁下まで、ホワイトの長方形タイルをプラス。壁をグレーのコンクリート調にして、ブラック×グレーのサイドボード(収納家具)をレイアウト。冷蔵庫とレンジフードをステンレスシルバー色にして、清潔感をアップしたインテリア。
②キッチン周りの壁をヴィンテージ調、またはヴィンテージに合う素材にする
ネット上で見ることができるキッチンの施工事例を見ると、キッチン周囲の壁に、ホワイト系の大きなパネルを貼ったものが多く見受けられます。これは「大判パネルは目地が少ない為、汚れが目立ちにくく、お手入れが簡単」「ホワイトの色効果で、キッチン空間が広く見えたり、清潔感が出る」「他の壁素材と比較すると安価」などのメリットがあるからです。
しかしながら、ヴィンテージインテリアは、「素材感を活かしたコーディネート」や「暗い雰囲気」、「古ぼけたイメージなので多少汚れていてもOK」といった特徴があります。キッチン周りの壁をありきたりな大判パネルではなく、色柄や素材感を駆使した大判パネルやタイルを使って、かっこよく仕上げてみましょう。
②-①ステンレス調
赤みがかったミディアムブラウンのフローリングのダイニングキッチンに、ブラック扉とブラックカウンターを組み合わせたⅡ型対面キッチンをコーディネート。
調理機器側の壁面にステンレスパネルを貼り、シルバーのレンジフードとシルバーの2段ウォールシェルフをプラス。対面カウンターに、艶消しシルバー金属と白っぽい茶色の木製座面を組み合わせたインダストリアルスタイルのカウンタースツールを2脚レイアウト。ダイニング側から丸見えのキッチン壁に清潔感を演出したインテリア。
焦げ茶のフローリングのLDKに、ブラック扉とステンレスカウンターを組み合わせた壁付けI型キッチンをコーディネート。
キッチン正面に、ホワイトのパネルを貼り、調理機器前と側面にステンレスパネルをプラス。油汚れが激しそうな箇所の壁面を金属仕様にしたインテリア。
濃淡のあるナチュラルブラウンのフローリングのLDKに、シルバー扉とステンレスカウンターを組み合わせた壁付けキッチン、ブラックメタルのパネルとホワイトカウンターを組み合わせたアイランドキッチンをコーディネート。
キッチン正面の壁に、ステンレスパネルをプラス。カウンターと壁面、扉色を揃えた業務用っぽいデザインのキッチンインテリア。
②-②コンクリート・モルタル調の壁
コンクリート・モルタル調の壁には、「本物」「タイル」「パネル」の3種類があります。
ナチュラルブラウンのフローリングのキッチンスペースに、マットブラックの扉とブラックカウンターを組み合わせた壁付けL型キッチンをコーディネート。
キッチン正面に、グレーのコンクリート調大判タイルをプラス。シルバーステンレスのウォールシェルフを2段取り付け、ガラス容器とグラスをディスプレイ。都会的な印象のインテリア。
スモーキーなナチュラルブラウンのフローリングのダイニングキッチンに、スモーキーな暗い青緑扉とコンクリート調カウンターを組み合わせたⅡ型対面キッチンをコーディネート。
キッチン正面に、グレーのコンクリート調大判タイルをプラス。ダイニング側から見える腰壁と対面カウンターをコンクリート調にして、ブラック金属脚とダークブラウンの木製座面を組み合わせた1本脚のヴィンテージなバースツールをレイアウト。配色がおしゃれなインテリア。
グレーのコンクリート調床のダイニングキッチンに、ホワイト扉とホワイトカウンターを組み合わせた壁付けI型キッチンをコーディネート。
キッチン周りの壁をコンクリートにして、イエローのウォールキャビネットをプラス。キッチンの背中に、ダークグレーの小さめタイル腰壁と明るい茶色の木製カウンターを組み合わせたアイランドを置き、シルバー金属脚とブラックの座面を組み合わせたカウンタースツールを2脚レイアウト。ウォールキャビネットの色をアクセントカラーにした、温もりと冷たさのバランスが取れたインテリア。
グレーのコンクリート調床のダイニングキッチンに、少し暗いミディアムブラウンのヴィンテージな縦木目扉とグレー×ブラックの大理石調カウンターを組み合わせた壁付けI型キッチンをコーディネート。
キッチン正面に、グレーのモルタル調のパネルをプラス。モルタル壁に、ブラックの金属製ブラケットと明るめの茶色のヴィンテージな木製棚板を組み合わせたウォールシェルフを取り付け、グラス、スパイスケース、調味料ボトルをディスプレイ。作業場っぽい印象の無機質なインテリア。
ブラックがポイントに入ったホワイトタイル床とヴィンテージなミディアムブラウンのフローリングを組み合わせたダイニングキッチンに、黒っぽいブルーの框組扉とダークブラウンの木製カウンターを組み合わせた壁付けI型キッチンをコーディネート。
キッチン正面に、薄いブラウンの石目調の大判タイルをプラス。窓側の壁に、暗いグリーンの壁紙を張り、コーナーに暗いブルー×ガラス扉のウォールキャビネットをレイアウト。キッチン前の天井にブラックのバーを取り付け、ブラックソケットと裸電球を組み合わせたペンダントランプを6灯ハンギング。配色がおしゃれなインテリア。
- タイルパーク サウスバンク
- タイルパーク ブルー&ホワイト
- sanwacompany 不燃マテリアルボード
- タカラスタンダード ホーロークリーン キッチンパネル コンクリートライト/コンクリートダーク
※2021年春時点
②-③サブウェイタイル
ブラックの框組扉とミディアムブラウンの木製カウンターを組み合わせたL型キッチンとホワイトのサブウェイタイルをコーディネート。
シルバー扉とステンレスカウンターを組み合わせたI型キッチンとホワイトのサブウェイタイルをコーディネート。
スモーキーなブルー扉のフロアキャビネットとグレーのカウンター、くすんだベージュのウォールキャビネットを組み合わせたI型キッチンとホワイトのサブウェイタイルをコーディネート。
②-④レンガ調
マットブラックのフロアキャビネットとホワイトのカウンターを組み合わせたカウンター収納の上部に、茶系のヴィンテージなレンガ壁をコーディネート。
白っぽいグリーンの框組扉と薄い茶色の木製カウンターを組み合わせたL型キッチンの正面に、濃い茶色のレンガ壁をコーディネート。
赤褐色のレンガ腰壁とホワイトカウンターを組み合わせたダイニングカウンターに、鏡面シルバーの1本脚と透明素材の座面を組み合わせたバースツールを2脚コーディネート。
③ヴィンテージ感のあるキッチン周りの収納
システムキッチンのプランを見ると、レンジフードの隣にフロアキャビネットと同じ幅のウォールキャビネットがくっついている場合が多くあります。ウォールキャビネットをセットで購入する必要はなく、この部分にDIYや建築工事(家具工事)で収納を作っても問題ありません。
壁面の収納には、「水切り棚」「ウォールシェルフ」「オープンラック」などがあります。上で紹介した「キッチン周りの壁をヴィンテージ調、またはヴィンテージに合う素材にする」と組み合わせると、よりDIY感のあるインテリアを演出することができます。
③-①壁面収納
③-①-①ウォールシェルフ・オープンラック
キッチン正面の壁に、ホワイトの小さめの正方形タイルを貼り、レンジフードの左右に、ミディアムブラウンの木製ウォールシェルフをコーディネート。
左を2段、右を3段にして、食器や調味料を収納。
キッチン正面の壁に、ホワイト×白っぽいグレーのマーブル柄のパネルを貼り、レンジフードの隣に、ステンレス製の横長オープンシェルフをコーディネート。
レンジフード幅を除く、キッチンと同じ幅で揃え、食器とトースターを収納。
キッチン正面の壁に、ホワイトの長方形タイルを馬目地とヘリンボーン柄で貼り、レンジフードの左右に、ブラック金属とダークブラウンの木製棚板を組み合わせた3段ウォールシェルフをコーディネート。
電子レンジ、食器、お鍋を収納。
キッチン正面の壁に、グレー×水色×ブラックの細かい曲線幾何学模様のタイルを貼り、下部にダウンライト(間接正面)を埋め込んだ鏡面ダークブラウンの2段ウォールシェルフを左右にコーディネート。
スパイス、雑貨、お鍋をディスプレイ。
キッチン正面の壁にホワイトのサブウェイタイルを貼り、ブラック金属とブラックの棚板を組み合わせた1段ウォールシェルフをコーディネート。
腰窓の上に合わせて棚板をレイアウトし、本、乾物(パスタ)、保存容器に入れたスパイスを収納。
③-①-②スチール製フレーム+棚板
キッチン正面に、ホワイトの大きめの長方形タイルを貼り、艶消しシルバーフレームと薄い茶色の木製棚板を組み合わせた2段ウォールシェルフをコ-ディネート。
上段にハーブ、下段に食器を収納。
ウォールキャビネットの代わりに、ブラックスチールのフレームと黒っぽいダークブラウンの棚板を組み合わせた3段ウォールシェルフをコーディネート。
シルバーの鉢に入れた観葉植物、シルバーのキッチン雑貨、グラス、ホワイトの食器を収納。
金属フレームと棚板を組み合わせた「フレームシェルフ」
アイアンフレームと木目の棚板を組み合わせたパナソニックのフレームシェルフは、ヴィンテージインテリアに似合う規格型のオープン収納です。※冒頭で紹介したリノベーションで使用予定。
③-①-③棚板の上下で壁面の素材を変える
キッチン正面の壁に、ダークブラウンの木製1段ウォールシェルフを取り付け、棚板上部をブラウン系のストーンタイル、棚板下部をホワイトのサブェイタイルでコーディネート。
キッチン正面の壁に、明るい茶色の木製1段ウォールシェルフを取り付け、棚板上部をキッチン扉と同じダークグレーの壁紙、棚板下部をイエロー系のキッチンパネルでコーディネート。
③-①-④そうは言ってもウォールキャビネットは残しておきたい
薄いグレーのキャビネットとホワイトカウンターを組み合わせたⅡ型対面キッチンのシンク上だけウォールキャビネットを無しにして、ホワイトの2段ウォールシェルフをコーディネート。
ガラス保存容器に入れたスパイス類を収納。
③-①-⑤水切り棚
キッチン前の壁に、正方形のホワイトタイルを貼り、ウォールキャビネットの隣に、ウォールキャビネットと高さを揃えて、ステンレス製の3段水切り棚をコーディネート。
水を多く使うシンク上部に、濡れたまま収納できる棚板を取り付けたインテリア。(水切り棚は通販でも購入できますが、壁面にビスで固定することができるかどうかの確認が必要です。)
③-②置き型オープン収納
ミディアムブラウンのフローリングのダイニングキッチンに、ホワイト扉とミディアムブラウンの木製カウンターを組み合わせた壁付けL型キッチンをコーディネート。
キッチン背面の壁を背に、背の高いナチュラルブラウンの木製オープンシェルフをプラス。家電や雑貨を収納。
ミディアムブラウンのフローリングのダイニングキッチンに、白っぽいグレーの扉とスモーキーな薄めのミディアムブラウンの木製カウンターを組み合わせた壁付けL型キッチンをコーディネート。
キッチン背面の壁を背に、背の高いミディアムブラウンのDIYっぽいデザインの木製オープンシェルフをプラス。食器や雑貨を収納。
④鍋・キッチン用品・調理器具・調味料収納アイデア
ヴィンテージスタイルのキッチンは、扉の中に全てしまい込む「隠す収納」よりも、キッチン用品やキッチンツールもインテリアの一部として「見せる収納」にした方が雰囲気が出ます。油汚れや埃対策は二の次にして、じゃんじゃん見せるキッチン周りを作ってみましょう。
④-①フック付き木製シェルフ
作業スペースの正面の壁に、ナチュラルブラウンの木製オープンラックをコーディネート。
棚板の上に、本とパスタを入れたガラス製保存容器、フックを活用してコーヒーカップと木製まな板をディスプレイ。
④-②棚板+S字フック
壁付けL型キッチンのコーナーの壁面に、S字フック付きの幅の狭いグレーの木製棚板をコーディネート。
棚板の上部にステンレス両手鍋、フックにステンレス片手鍋をディスプレイ。
④-③レール&S字フック
キッチン側面の黒板化した壁面に、S字フックとシルバーレールを組み合わせた収納スペースをコーディネート。
スパイス、食器、カップ、キッチンツール、お鍋、フライパン等、ありとあらゆるキッチン小物をハンギング。
キッチン側面の壁に、ブラック金属ブラケットとダークグレーの棚板を組み合わせた3段ウォールシェルフをコーディネート。
棚板の一番下にレールを取り付け、4種類のフライパンをハンギング。
室内の壁は、「全てビスが効く」というわけではありません。下記の「ウォールシェルフを取り付ける前に」を参考にして下さい。
④-④収納ラベル
中身が見える100均でも手に入る保存容器に黒のラベルを張るだけで、ぐぐ~んとおしゃれに。
特に、ウォールシェルフやオープンラックを使った丸見え収納のインテリアを作る時におすすめです。
ヴィンテージキッチンインテリアのコーディネートのコツが少しでもつかめたでしょうか。
現在、工事進行中の賃貸マンションのリノベーションでは、流し台から入れ替えるシステムキッチンの扉柄を「メタル調」にすることが決定しています。まだ住人は決まっていないのですが、DIY好きな方が引っ越してきてくれると予想して、内装もコンクリート調、黒アイアン、ヴィンテージなブラック木目やダークブラウン木目、錆びた感のあるメタル調などを多く取り入れた古臭いインテリアに仕上げる予定になっています。
(2021年5月に完成しました)
筆者は、自分自身でDIYするよりも、プロの施工業者に仕事をお願いする建築関連のデザイナーなので、プロ専門のシステムキッチンやキッチンパネル等、一般の人には簡単に施工できない物を多数紹介してしまいましたが、リフォームやリノベーションの際の参考にしていただけると幸いです。