リビングのコーナーのデッドスペースやベッドの足元に、感じの良いランジチェアを置きたい時、おすすめなのが、アルネ・ヤコブセンがデザインしたスワンチェアです。
SWAN(白鳥)の名の通り、鳥が羽を広げた姿を正面から見たようなデザインのチェアは、半世紀たった今も愛され続け、インテリアをスタイリッシュに演出してくれます。
また、カラーバリエーションが豊富(2019年現在、レザー4色・ファブリック31色)なので
- アクセントカラーとして目立つ色
- 周りのインテリアと馴染む色
のどちらのカラーコーディネートも可能です。
部屋別・色別にスワンチェアのあるインテリアを紹介していきましょう。
スワンチェアって?
今から約60年前の1960年に、デンマーク コペンハーゲンに誕生した高層デザイナーズホテル=ラディソンSASロイヤルホテル(Radisson Blu Royal Hotel)。
このホテルをデザインした建築家のアルネ・ヤコブセンは、建物の設計だけでなく、内装デザイン・家具デザインも手掛け、ロビーやレセプションエリアに置く椅子としてスワンチェアを誕生させました。
スワンチェアは、体を包み込むような丸いフォルムの回転椅子。
幅74cm、奥行き68cmなので、4.5畳の狭いリビングでもコーナーのデッドスペースを使えば置くことができます。
現在でも、上記のチェアは、SASロイヤルホテルのロビーや客室に置かれており、日本国内の正規の取り扱いはFRITZ HANSEN(フリッツハンセン)です。
スワンチェアのおしゃれなインテリアコーディネート
リビングのラウンジチェアとして
レッド
壁際にホワイトのロータイプの収納家具を置き、コーナーとの隙間に赤のスワンチェアをコーディネート。
収納家具と反対側の壁に絵、足元に照明器具をプラス。絵とチェアの色を同じ赤系で揃えたセンスのあるインテリア。
リビング横のオープンスペースに赤のスワンチェアをコーディネート。
廊下から開口を通ってリビングに行こうとすると正面にチェアが見えるレイアウト。リビング横の窓の前にも赤のスワンチェアを置いて、おしゃれ感をアップ。
メインソファの対面にホワイトのコーヒーテーブルを挟んで赤のスワンチェア2台をコーディネート。
ソファはグレイッシュな紫で、ラグは黄・緑・赤・青のストライプ柄。カラフルな色使いが、スタイリッシュなインテリアを演出。
暗い赤茶色のレザーソファの斜め向かいに赤のスワンチェアをコーディネート。
明るいグレーのラグと黒のテレビボード、ガラス製コーヒーテーブルをプラス。ヴィンテージでかっこいいインテリアのアクセントとしてスワンチェアを活用。
ダイニングとリビングが隣り合った空間のリビングとダイニングの通路スペースに赤のスワンチェア2台をコーディネート。
リビングのメインソファは暗いグレー。ダイニングは、温もりを感じる木目の家具を中心にコーディネートし、暖色の赤のスワンチェアと雰囲気を揃えたインテリア。
暗いグレーのアクセントクロスを貼った壁の前にベージュの2人掛けソファを置き、両端にコの字型に赤のスワンチェアをコーディネート。
グレイッシュなベージュのラグ、黒のコーヒーテーブルを組み合わせた無難なインテリアに、赤のチェアでアクセントカラーをプラス。2台のチェアが無かったら、暗くて寂しい雰囲気がします。
ピンク
暗い茶色のレザー製3人掛けソファとL型にピンクのスワンチェアをコーディネート。
木を使った家具とガラステーブルを組み合わせた空間で異彩を放つピンクのチェア。「全く別のものを取り入れてセンスアップ」を意識したインテリア。
オレンジ
ベージュの2人掛けソファをホワイトのコーヒーテーブルを挟んでレイアウトし、違う面にオレンジのスワンチェアをコーディネート。
温もりのある無難な色使いのリビングに、チェアでアクセントカラーをプラス。ソファ用クッションもチェアと同じオレンジにして、統一感のあるインテリアを演出。
暗い茶色の2人掛けソファとL型にオレンジのスワンチェアをコーディネート。
1つ上と似たようなコーディネートですが、コーヒーテーブルとテレビボードに暗い茶色の木目を使って上質で落ち着きのある印象をアップ。
床に茶色のカウハイドラグを敷き、オレンジのスワンチェア2台をコーディネート。
ソファを使わずに、スワンチェアでつくろぎ空間を演出したリビング。チェアの前にベージュのニットプフを2個置いて、リラックスした雰囲気をアップ。
明るいグレーの3人掛けソファとガラス製コーヒーテーブルを挟んでオレンジのスワンチェア2台をコーディネート。
暖炉を中心に左右にオープンランクとコンソールテーブルを飾り、スワンチェアもハの字にレイアウト。暗い青と剥げた赤のエキゾチックな柄のラグをプラスして、明るくにぎやかなリビングを演出。
グレーの寝椅子付きソファを壁を背にレイアウトし、オレンジのスワンチェア対面にコーディネート。
ホワイトのコーヒーテーブル、黒×ホワイトのパターン柄のアクセントクロス、ホワイトのレースカーテン、茶色の木目の収納家具をプラス。スキっと見える無彩色に暗いオレンジを足した、落ち着きのあるインテリア。
黄色
床から天井まである暗い茶色の木目の収納家具の前に、黄色のスワンチェアをコーディネート。
白っぽい緑の寝椅子付きソファと黄緑・グレー・ホワイト・茶色のストライプラグを組み合わせたカジュアルなインテリアに黄色で華やかな印象をプラス。リラックスできそうな自然を感じるインテリア。
コーナーに黄色のスワンチェアをコーディネート。
グレーのコンソールテーブルを置き、上部の壁に黄色×ブルーの3分割の絵をディスプレイ。絵の色とチェアの色を合わせた、まとまりのある色使い。
暗い茶色の寝椅子付きソファとL型に黄色のスワンチェア2台をコーディネート。
ホワイトのラグ、黄色のコーヒーテーブルをプラス。落ち着きのある味気ないリビングに、テーブルとチェアで元気色を加えたインテリア。
茶色
コーナーに茶色のレザー製スワンチェアをコーディネート。
暗いグレーのソファ、明るいグレーの円形ラグ、ホワイト扉のオープン家具収納をプラス。オープン部にモノトーンの林の壁紙クロスを貼り、冷たい北欧テイストなリビングを演出。
暗い茶色の寝椅子付きソファと茶色のレザー製スワンチェアをL型にコーディネート。
暗い茶色のラグ、暗い茶色の木製コーヒーテーブルをプラス。家具を全て暗い茶色で統一した、どっしりとした落ち着きを感じるインテリア。
ベージュ
灰みがかった薄い青のアクセントクロスの前にホワイトのソファを置き、対面にベージュのレザー製スワンチェアをコーディネート。
明るいグレーのラウンジチェア、白っぽいアイボリーのラグをプラス。冷たく感じるレザーと温かく感じるベージュのチェアは、寒色を中心とした色使いのリビングに違和感なくマッチ。
ホワイトのソファの対面に、ベージュのスワンチェア2台をコーディネート。
床にホワイト×茶色のカウハイドラグを敷き、ホワイトのコーヒーテーブルをプラス。ソファとテーブル、ラグとチェアの色を合わせ、ホワイトのソファに茶色のクッションを乗せて、温もり感をアップ。
グリーン
灰みがかった薄い黄緑のソファとベージュのラグを組み合わせ、角に緑のスワンチェアをコーディネート。
黒っぽい茶色の木製収納家具と明るい茶色の木製コーヒーテーブルをプラス。どこか懐かしく、ゆったりと落ち着けるインテリア。
隣に腰窓があるコーナーに薄い黄緑のスワンチェアをコーディネート。
窓に観葉植物を並べ、スワンチェアの後ろに天井から補助照明をハンギング。ナチュラルな印象が強い、癒しのインテリア。
白っぽいアイボリーの3人掛けソファと緑のスワンチェアをL型にコーディネート。
黒のラグ、ゴールドのコーヒーテーブルをプラス。ソファにスワンチェアと同じグリーンの無地クッションを乗せ、配色を統一したモダンなインテリア。
紫
ベージュの壁前に、アイボリーのソファを置き、紫のスワンチェア2台をL型にコーディネート。
白っぽい茶色のラグと薄い茶色のレザー製スツールをプラス。スワンチェアの対面に、グレイッシュな薄い青緑のラウンジチェアを置いたエレガントなインテリア。
青・水色
アイボリーの3人掛けソファと青のスワンチェア2台を対面にコーディネート。
床にグレー×茶色のヘキサゴン柄のラグを敷き、ホワイト・明るい茶色の木製丸型テーブルをプラス。「中央は暖かく、両端は冷たくスッキリ」とメリハリをつけたインテリア。
大きな掃き出し窓の前に、水色のスワンチェア2台をコーディネート。
2台のスワンチェアの間にホワイトのミニテーブル、壁面に赤の絵をプラス。景色の良い特等席をデザイナーズ家具でまとめたシンプルなインテリア。
グレーのアクセントクロスの壁の前に黒の寝椅子付きソファを置き、対面に水色のスワンチェアをコーディネート。
ホワイトのラグ、透明のコーヒーテーブルをプラス。無彩色と寒色でまとめた生活感の無いインテリア。
茶色のレザーソファとL型に水色のスワンチェアをコーディネート。
明るいグレーのラグ、茶色の木製コーヒーテーブルをプラス。スワンチェアの後ろの壁に水色×黄色の絵を飾った、レトロでカジュアルなインテリア。
黒
黒のレザーソファの対面に、黒のレザー製スワンチェア2台をコーディネート。
暗さの違うグレー2色を使ったパターン柄のラグ、黒の金属フレームの木製コーヒーテーブルをプラス。ヴィンテージな家具と無彩色のパターン柄をセンスよくまとめた、かっこいいインテリア。
グレー
黒のシンプルなレザー製ソファの対面に、暗いグレーのスワンチェアをコーディネート。
グレイッシュな椅子い茶色のラグ、黒のテレビボードをプラス。廊下、仕切り壁、柱型に囲まれた凹んだスペースを有効活用したレイアウト。
ダイニングとリビングを仕切る、床から天井までの茶色の木製収納家具の前に、暗いグレーのスワンチェア2台をコーディネート。
メインのソファは暗いグレーのレザー製、コーヒーテーブルは暗い茶色。木目とグレーを組み合わせ、冷たい・暖かいのメリハリをつけたインテリア。
白っぽいピンクのハイバックデザインのパーソナルチェアと白っぽいグレーのスワンチェアを並べてコーディネート。
白っぽいアイボリーのラグ、温もりのある木目の茶色のコーヒーテーブルをプラス。ソファを置かず、パーソナルチェアだけで構成した北欧インテリア。
ホワイト
灰みがかった薄い赤のアクセントクロスの前にグレーの3人掛けソファを置き、対面にホワイトのスワンチェアをコーディネート。
スワンチェアの反対側にはホワイトのスツールをプラス。コーヒーテーブルだけを茶色の木製にしたスキっとした印象のインテリア。
青のソファとホワイトのスワンチェア2台をL型にコーディネート。
暗い赤のラグを敷き、黒のコーヒーテーブルをプラス。スワンチェアの対面にある2つのチェアは、ポール・M・ヴォルザーがデザインしたCorona Chair。青と白で配色した個性的なインテリア。
ベージュのカバーソファの対面に、ホワイトのスワンチェア2台をコーディネート。
床に白っぽいベージュのラグ、窓側にホワイトのラウンジチェア、ラウンジチェアの対面にアニマル柄の木製椅子をプラス。コーヒーテーブルの天板をホワイトにして、全体的にホワイト中心でカラーコーディネートし、ベージュや茶色で温もりを足したインテリア。
ダイニング横のオープンスペースに、ホワイト×黒のカウハイドラグを敷き、ホワイトのスワンチェアを対面式に斜めにコーディネート。
スワンチェアの横に、ホワイトの箱のようなサイドテーブルを置き、洋書を3~4冊横に向けて乗せ、左右非対称の長方形レイアウトに。
ホワイトのレザー製2人掛けソファとホワイトのスワンチェア3台をコーディネート。
ソファの前に、高さが違う湾曲したガラステーブルを2種類置き、テーブルを中心に三角形の形にスワンチェアをレイアウト。ソファやチェアを全てホワイトで統一したエレガントなインテリア。
デスクチェアとして
窓に向かってカーブを描いたガラス天板のパソコンデスクをレイアウトし、グレー地にピンクと赤紫で模様を描いたスワンチェアをコーディネート。
デスクの背後の天井から吊り下げられているペンダントランプもチェアと同じ色使い。真っ白な空間に、グレーや赤紫を少しだけ取り入れた上品でエレガントなインテリア。
3段チェスト付きのホワイトのデスクに、黄緑のスワンチェアをコーディネート。
2段ベッドがある、ある程度成長した子供専用の部屋。黄緑は、癒しをアップし、壁のベージュや切り株みたいなコーヒーテーブルとも相性抜群。
グレイッシュな薄い茶色の木目のヴィンテージデスクに、ベージュのスワンチェアをコーディネート。
ベッドがある寝床と書斎を半オープンで仕切った広い寝室。デスクから寝室が目に入らないようにレイアウトし、暖色のベージュで配色した温もりのあるインテリア。
グレーの壁に、グレーのオープンラックとグレーの木製カウンターデスクを取り付け、茶色のレザーのヴィンテージなスワンチェアをコーディネート。
スワンチェアの裏側はシルバーアルミ。レザーを鋲で留めたかっこいいデザイン。
黒っぽいフローリングのリビングの一角に、黒のパソコンデスクを置き、茶色レザーのスワンチェアをコーディネート。
収納家具、ソファの背もたれ、カウハイドラグの柄、スワンチェアを同じ茶系で統一。重厚感のある、リラックスできそうなインテリア。
引き出し収納付のホワイトのL型パソコンデスクに、黒のスワンチェアをコーディネート。
ウォールキャビネット、ウォールシェルフはデスクと同じホワイトにして、ベージュの壁紙クロスで温もりをアップ。チェアの色は、フローリングと合わせたもの。
リビングのソファと反対側の壁面に黒のデスクを置き、黒レザーのスワンチェアをコーディネート。
メインのくつろぎエリアは、暗いグレーのソファと明るいグレーのオットマンの無彩色で組み合わせ、デスクエリアも無彩色に。赤と青を使ったユニオンジャックを崩したようなデザインのラグを床に敷き、窓に青のシェードをプラスし、カジュアルな印象をアップ。
寝室のラウンジチェアとして
暖色
暗いグレーのヘッドボード+木製ベッドに、ホワイトと暗いグレーのカバーを組み合わせ、ベッドサイドに赤のスワンチェアをコーディネート。
グレーのカーペットを敷いた冷たい寝室にスワンチェアで温もりをプラス。
ピンク×赤のパターン柄のアクセントクロスを貼った寝室のベッドサイドに、赤のスワンチェアをコーディネート。
スワンチェアの色は、壁紙クロスの模様、枕カバーの模様、ベッドスロー、スツールの模様と統一。子供っぽい印象のカジュアルなインテリア。
寒色
暗い茶色のウッドパネルを横張にした寝室に、シルバーフレームのベッドを置き、ベッドと壁の間に、暗い青のスワンチェアをコーディネート。
スワンチェアをインテリアと馴染む暗い色にして、かっこいい雰囲気をアップ。
無彩色
ベージュの壁の寝室のコーナーに、ホワイトのスワンチェアをコーディネート。
ベッドカバーもホワイト。ラグ、カーテンを温もりのあるベージュやアイボリーでまとめた、リラックスできそうなインテリア。
大きな掃き出し窓の前に、ホワイトのスワンチェアをコーディネート。
窓から見える壮大なグリーンの庭を背景にした建築雑誌の1ページのような、洗練されたインテリア。ベッド廻りは、ホワイトのベッドに黒・グレー・ホワイトのカバーをプラスしてシンプルに。
グレーの大きな扉の収納家具の前に、ホワイトのスワンチェアをコーディネート。
ベッドには明るいグレーのカバーとホワイト×明るいグレー×黄色の幾何学模様の枕カバーをプラス。無彩色を中心にまとめた、北欧テイストの寝室。
ベッドとチェストの間の通路スペースに、ホワイトのスワンチェアをコーディネート。
ベッドとチェストはホワイトで、ラグは明るいグレー。ホワイトでまとめた配色に、ベッドカバーと絵で赤をプラスした、冷たさと暖かさのバランスが素敵なインテリア。
明るい茶色のフローリングのコーナーに、黒のスワンチェアをコーディネート。
チェアの隣に黒のサイドテーブル、背面にグレー×黒のアートをプラス。冷たさと静けさを感じる北欧スタイルの寝室。
黒っぽいフローリングの寝室のコーナーに黒のスワンチェアをコーディネート。
ホワイトのベッドに、ホワイト・グレー・黒のカバーを組み合わせ、生活感がないインテリアを演出。黒×ホワイトの幾何学模様のラグ、黒×グレーの絵の飾り方がかっこいい。
いかがでしたか?
スワンチェアは、正規品だとレザー製で90万、ファブリック製で50万ほどする高級家具。
リプロダクトやジェネリック家具を探せば、3~10万円ほどで手に入れることができ、こちらの場合は正規品には無い色や柄もあるので、「高すぎて手が出せない」という場合は、妥協して安い方を選び、憧れのデザイナーズ家具をインテリアに取り入れる方法もあります。