根強い人気の北欧インテリア。
北欧インテリアの特徴は、大地・土・木・植物など自然をモチーフとした色使いや“アースカラー”と呼ばれる地球に存在する色で、違和感なく目に入る色体系を使ったナチュラルなコーディネートです。
具体的な色には
- 土や木の茶色
- 植物の緑
- 空や海の青
- 太陽の黄色
- 曇り空や石のグレー
太陽を最も反射する色=ホワイト
などがありますが、インテリアをセンス良くまとめるには、使いたい色を全部使うのではなく、3色程度に絞るのが基本です。
そして、上記の色の中から、どの3色を組み合わせるかで空間の印象が違って見えます。
北欧インテリア定番&個性派2色の配色12パターン&厳選54実例でも少し触れたのですが、このコラムでは、ナチュラルな北欧インテリアを作りたい時のヒントになる具体的な3色の組み合わせ方(配色)と実例を紹介していきます。
※各配色の「ベースとなる木目」として紹介している木の明るさの写真は一例です。ブラウン系やナチュラルブラウン系の木目でもOKです。
【CASE1】ベージュ×グレー×ホワイトでナチュラルな北欧インテリア
白っぽくスモーキーなナチュラルブラウンのフローリングとくすんだベージュの壁紙のリビングに、白っぽいグレーのコーナーソファをコーディネート。
ソファの下に、グレーのラグを敷き、ホワイトの木製楕円形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、ホワイトのテレビボードを配置。リビングスペースに向かって、白っぽいベージュの曲線デザインのファブリック製アームチェアとオットマンを置いて、ほんのり暖かく、開放感のある空間を演出したインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングと薄いグレーの壁紙のリビングダイニングのダイニングを背に、グレーのコーナーソファをコーディネート。
ソファの前に、明るめの茶色の木製脚とホワイト天板を組み合わせた高さ違いの三角形コーヒーテーブルを置き、ソファと対面の壁に、ホワイト×ナチュラルブラウンの木目のテレビボードをハンギング。ダイニングスーペースに、ライトブラウンの木製長方形テーブル、ナチュラルブラウンの木製脚とホワイトの座面を組み合わせたアームチェアを配置。ホワイトを丸みのあるデザインで取り入れて、優しい印象にしたインテリア。
少し濃いめのナチュラルブラウンのフローリングのリビングダイニングに、コンパクトなデザインのグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ベージュのラグを敷き、ブラックの木製丸型コーヒーテーブル、ソファと同じ明るさのグレーのファブリック製長方形スツール2脚&オットマンをレイアウト。ダイニングスペースに、ナチュラルブラウンの木製長方形テーブル、ブラック金属の細い脚とナチュラルブラウンのメッシュデザインの座面を組み合わせたアームチェアを配置。リビングテーブルの上に、ホワイトの球体の大きなペンダントライトをハンギング。リビングとダイニングの色をそれぞれ統一した、まとまりのあるインテリア。
【CASE2】茶色×ベージュ×ブルーでナチュラルな北欧インテリア
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングダイニングに、ベージュのコーナーソファをコーディネート。
ソファの前に、くすんだ濃いめのベージュのシャギーラグを敷き、ソファと同じファブリックを使った長方形オットマンテーブルをレイアウト。ソファ正面の壁に、茶色の木目扉のテレビボード、ソファ背面のダイニングスペースに、くすんだ明るい茶色の木製脚とホワイト天板を組み合わせた長方形テーブル、茶色の木製脚とベージュのファブリック製座面を組み合わせたチェアを配置。アートと花瓶で水のようなブルーをプラス。9割以上をベージュにして、寒色のアクセントカラーをほんの少し足し、寒暖のメリハリを演出したインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングとベージュの壁紙のリビングダイニングに、ベージュの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、白っぽいブラウンのラグを敷き、茶色のコンパクトな木製丸型コーヒーテーブルとホワイトの収納付きの丸型テーブルをレイアウト。ソファと反対側の壁に、ホワイトのテレビボード、ダイニングスペースに、茶色の木製脚とガラス天板を組み合わせた長方形テーブル、茶色の木製脚とホワイトの座面を組み合わせたチェアを配置。テレビボード側の壁を薄いベージュにして、アート・クッション・雑貨(小物)をくすんだブルーで統一し、寒々しくない空間を演出したインテリア。
ホワイトのゴツゴツしたタイル床のリビングダイニングに、濃いベージュの2人掛けソファをL字に2台コーディネート。
ソファの前に、ナチュラル感のある濃いベージュのラグを敷き、濃いめの茶色の木製長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、ブラック金属脚と明るめの茶色の丸みのある木製座面を組み合わせたロッキングチェアを2脚配置。ソファの上に、緑がかった、くすんだブルーのクッションを置き、ダインングチェアを緑がかったブルーにして、暖かすぎる空間を引き締めたインテリア。
【CASE3】茶色×グレー×グリーンでナチュラルな北欧インテリア
ブラウンのフローリングのリビングに、グレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ベージュのラグを敷き、ナチュラルブラウンの木製丸型コーヒーテーブルをレイアウト。ソファ正面の壁に、白っぽいグリーンのアクセントクロスを貼り、ホワイト×ナチュラルブラウンの木目のテレビボードを配置。冷たい色と暖かい色を半分半分くらいの割合で配色したインテリア。
ブラウンのフローリングのリビングに、コンパクトなデザインのグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、うっすらとグレーの模様が見えるベージュのラグを敷き、ナチュラルブラウンの曲線デザインの長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、ゴールド金属脚と暗いグリーンのファブリック製座面を組み合わせたアームチェアと丸型スツールを配置。ダークなグリーンを取り入れて、高級感もアップしたインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングに、エレガントなデザインの薄いグレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ソファよりも濃いグレーのラグを敷き、ブラック金属フレーム脚とスモーキーな茶色の木製天板を組み合わせたコンパクトな正方形コーヒーテーブルを2台レイアウト。ソファ正面に、コーヒーテーブルと同じ木目を使ったテレビボードを配置。クッションとラウンジチェアでくすんだグリーン、観葉植物とテーブルランプの脚でナチュラルなグリーンを足して、癒し感をアップしたインテリア。
【CASE4】ブラウン×ベージュ×グリーンでナチュラルな北欧インテリア
茶色のフローリングとベージュの壁紙のリビングに、ベージュのコーナーソファをコーディネート。
ソファの下に、くすんだグリーン×ベージュのエキゾチックなパターン柄のラグをレイアウト。窓に、くすんだグリーンのカーテンを下げ、ソファの上に、くすんだグリーンの無地クッション&ブランケット、くすんだ濃いめのグリーン×ベージュのパターン柄のクッションを配置。壁とソファの色を同じ明るさにして、広々とした温もりのある空間を演出したインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングダイニングに、薄い茶色の木とくすんだ濃いめの黄緑のファブリックを組み合わせた2人掛けソファをコーディネート。
ソファと対面の壁に、ベージュ系のストーン調のタイルを貼り、茶色の木目のテレビボードをレイアウト。梁・リビングテーブル・ダイニングテーブルをナチュラルブラウンの木目で統一。窓にベージュのカーテンを下げて、優しく暖かな雰囲気の空間を演出したインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングダイニングに、ナチュラルブラウンの木と薄いベージュのファブリック製クッションを組み合わせた座椅子のようなデザインの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、くすんだグリーンのラグを敷き、ナチュラルブラウンの木製長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファ背面のダイニングスペースに、ナチュラルブラウンの楕円形テーブル、ナチュラルブラウンの木とブラウンの座面を組み合わせたチェアを配置。ダイニングテーブルの真上に、ベージュシェードの丸いペンダントライトを1灯ハンギング。木の温もりをたっぷり感じるインテリア。
【CASE5】ホワイト×ブラウン×ベージュでナチュラルな北欧インテリア
明るめの茶色のヘリンボーン床のリビングダイニングに、くすんだ明るめの茶色のコーナーソファをコーディネート。
ソファの前に、ホワイトのシャギーラグを敷き、天板の高さが2種類のホワイトの長方形コーヒーテーブルをレイアウト。リビングと反対側にダイニングスペースを作り、茶色の木目の長方形テーブル、茶色の木製脚とホワイトの座面を組み合わせたチェアを配置。コーナーを背に、茶色のファブリック製ラウンジチェアを置き、観葉植物を飾って、リラックス感のある空間を演出したインテリア。
茶色のフローリングのリビングに、ベージュの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ベージュ×ダークグレー×ダークブラウンのパターン柄のラグを敷き、ホワイトの木製脚とブラウンの木目天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、床色より濃い茶色の木目のテレビボード、コーナーを背に、薄めの茶色の木製脚と薄いグレーのファブリック製座面を組み合わせたチェアを配置。木目家具を多く取り入れて、暖かく、くつろげる空間を演出したインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングに、ベージュの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、くすんだベージュのラグを敷き、茶色の木製脚とホワイト天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブルと三角形テーブルを重ねるように2台レイアウト。ソファ背面の壁に、ブラウン・ベージュ・ナチュラルブラウンの細い木で山のようなデザインのアクセントを描き、左右にナチュラルブラウンの幅の狭いウォールシェルフをハンギング。丸デザインを上に活用して、優しく暖かな空間を演出したインテリア。
くすんだブラウンのフローリングとベージュの壁紙のリビングダイニングに、ベージュの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ホワイトの長方形コーヒーテーブルを置き、ソファ正面の壁に、ホワイトの背の高いテレビボードと腰までの高さのホワイトの収納家具をレイアウト。ダイニングスペースに、ナチュラルブラウンの木製長方形テーブル、茶色の木製脚と濃いイエローのファブリック製座面を組み合わせたチェアを配置。窓に、オレンジっぽいブラウンのカーテンを下げ、リビングとダイニングに植物を飾って、居心地の良い空間を演出したインテリア。
【CASE6】グレー×ベージュ×ブラウンでナチュラルな北欧インテリア
鮮やかさが全くない黒っぽい茶色のフローリングとグレーの壁紙のリビングに、白っぽいグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ベージュのラグを敷き、ナチュラルブラウンの天然木の丸型コーヒーテーブルをレイアウト。ウォールシェルフとカウンター型テレビボードを薄めの茶色の木目にして、掃き出し窓を背に、茶色レザーのチェアを2脚配置。茶色をポイントに使って、リラックス感のある空間を演出したインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングと白っぽいベージュの壁紙の壁紙のリビングに、グレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、グレーの線でうっすらと菱形模様を描いたベージュのラグを敷き、ナチュラルブラウンの木製長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファの上に、くすんだ茶色の無地クッションを乗せ、ソファと対面に、ベージュのふんわりとした丸型クッションを乗せた濃いめの茶色のヴィンテージなチェアを配置。コーナーにクッションと同じくらいの明るさの背の高い収納家具を置いて、アンティーク感と落ち着きをアップしたインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングダイニングに、ベージュのコーナーソファをコーディネート。
ソファの下に、白っぽいグレーのラグを敷き、ナチュラルブラウンの太い木製1本脚とホワイト天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブルをレイアウト。テレビボードの周りに、薄いグレーの壁紙を貼り、くすんだナチュラルブラウンのウォールシェルフをハンギング。キッチン扉・ダイニングテーブル・ダイニングチェアを床と同じ明るさの木目にして、統一感のある空間を演出したインテリア。
ナチュラルな北欧インテリアと言っても、色の組み合わせ方にさまざまなパターンがあるのが伝わったでしょうか。
ナチュラルな北欧インテリアの基本となるのは「白っぽい色や淡い色をベースとした空間」と「土・木、空、植物を連想させる色」の組み合わせです。誰でも受け入れやすく、流行り廃りのないアースカラーを使ったコーディネートについては、下記のコラムをご覧ください。