インテリアの大きな方向性を決める時に、まず最初に決めなければならないのが床の色です。
床には、「暗い色」「明るい色」「黒っぽい色」「冷たそうに見える色」など、挙げるとキリがないくらい沢山の色柄があります。
床の色で部屋の雰囲気がガラリと変わるため、施工実例をネットで見たり、サンプルやショールームで実物を確認して決めていくのが一般的ですが、ほとんどの方が「どの床の色を選ぶのが正解なのか、わからない」のではないでしょうか。
「床の色を決めるのが難しい」と感じる場合は、多くの人が選んでいる色=人気のある色から選ぶ(他人の意見に便乗する)方法があります。
ここ数年の床の色の傾向として、2年以上前に、 グレーの床が熱い!グレイッシュな床のインテリアのコツ&46実例で「グレー系のフローリングがトレンドになりつつある」と解説しましたが、この流れは、まだまだ続きそうな予感です。
その理由として、2021年も終わろうとする冬になっても
- 床だけでなく、建具にもグレー系の色合いが出てきている
- 壁紙は鮮やかさの少ない「くすみカラー」がトレンド
- リビングやベッドルームのメインカラー(主に壁紙)に、ホワイト系ではなくグレーやグレー系を使ったシックなインテリアを見かけることが多くなった
が挙げられます。
筆者が先刻最取り寄せたサンゲツの最新のフロアタイル(塩ビシート)カタログでは、今まであったシリーズにグレー系の色柄が増えていました。
グレーは、彩度(鮮やかさ)がなく、ホワイトとブラックの中間の色ですが、グレー系と呼ぶときは、赤みの入った温かみのあるグレーも含みます。
グレー系の床色の代表にグレージュがあります。
グレージュは、グレー+ベージュの色合いで、鮮やかさが少なく、落ち着きがあります。(色の雰囲気は、 心地良さとセンスの良さのダブル効果を実現!グレージュのインテリア実例32選参照)
床の色で悩んだ時におすすめのトレンド感のあるグレージュの床の特徴やリビングを中心としたインテリア実例を見ていきましょう。
グレージュの床ってどんな色
「グレーの床」「ナチュラルブラウン系の床」と「グレージュの床」のインテリアの比較
空間の大部分を占める床に「赤み」が無いため、冷たい印象。
ホワイト・グレー・ブラックの無彩色と組み合わせると、くつろぎ感が少なく、緊張感のある空間になってしまう。
温もりと解放感の両方を感じる。
カジュアルな印象や団欒の雰囲気が強く、木目の家具やホワイトの家具との相性が良さそう。
グレー・ブラックの無彩色と組み合わせると、床の鮮やかさと家具の無機質さに違和感出てしまう場合も。
「温もりのある茶系の木目調」「無機質なグレー」の両方ともマッチしていて違和感がない。
グレージュ系のフローリングがある国内メーカーとシリーズ
https://www.daiken.jp/flooring/lineup/floor_trendwood.html
グレージュの床を使うメリット4つ
グレージュの床は、「鮮やかさの少ないベージュ」で、グレーの要素も含んだ色柄です。
①トレンドの「くすみカラー」や「グレー」と相性が良い
近年、インテリア雑貨で注目の「くすみカラー」と相性が良くトレンド感のあるインテリアコーディネートをすることができます。
また、グレージュの床は、グレーの要素も混じっている色なので、グレーのソファやラグ・カーテンとも相性が良いです。
グレージュのフローリングとくすみカラーのラウンジチェアやクッションをコーディネートしたリビング。
くすみカラーを活用したトレンド感のあるインテリアの作り方&実例42選
②壁紙はグレー系・ベージュ系のどちらでも合う
近年、壁紙に無難なホワイト系を使わないお家も増えています。
「グレー」と「ベージュ」の両方の要素を持つ「グレージュ」は、グレー系の壁紙・ベージュ系の壁紙のどちらとも相性が良いです。
グレージュのフローリングと薄いグレーの壁紙をコーディネートしたリビング。
また、「グレージュの壁紙」と組み合わせると、トレンド感満載のインテリアになります。
③茶系・モノトーン系のどちらの建具・家具とも合う
グレージュのうち「ベージュの要素に注目して茶系の家具とコーディネート」、「グレーの要素に注目してホワイト・グレー・ブラックのモノトーン系の家具とコーディネート」の2パターンのインテリアの作り方があります。
また、茶系とモノトーン系をミックスしても違和感なく馴染みます。
壁面をホワイトとブラックのモノトーン系の家具、反対側を茶系の木目家具でコーディネートしたリビング。
④明るいグレージュなら広さと上品の両方をミックスした空間を演出することができる
下記のリビングは、家具の色が同じで床の色だけを変えたイメージパースです。
同じ面積の部屋でも、床の色が薄い(明るい)方が広く見えます。
また、同じ薄い(明るい)床でも、鮮やかさが少ないグレージュ系のフローリングは、グレーが持つ「上質な空間を演出する」の要素もプラスされるため、広さと上品の両方を感じる空間になります。
グレージュの床でどんなスタイルのインテリアが作れる?
グレージュの床で北欧インテリア
北欧:暗めのグレージュの床
濃いめのグレージュのフローリングとくすみカラーのグリーンのポイントが入ったホワイト系の壁紙のリビングダイニングに、薄いグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、アイボリー×グレーの幾何学模様のラグを敷き、ゴールド×ブラックの高さ違いの丸型コーヒーテーブルを2台レイアウト。ダイニングスペースに、明るい茶色の木製脚とホワイト天板を組み合わせた丸型テーブル、明るい茶色の木製脚とアイボリーのファブリック製座面を組み合わせたチェアを配置。ダイニングスペースの壁面に、薄めのミディアムブラウンの木目のサイドテーブルやナチュラルブラウンの木製額縁に入れた植物のアートを飾り、リラックス感をアップしたインテリア。
濃いめのグレージュのフローリングと薄いグレーの壁紙のリビングダイニングに、オフホワイトの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ブラウン×ブラック×グレー×ベージュ×オレンジ×ブルーのパッチワーク風のラグを敷き、明るい茶色の木目の丸型コーヒーテーブル、茶色の木製チェア2脚をレイアウト。ダイニングスペースに、ダークブラウンの長方形テーブル、シルバー金属脚とブラックレザーの座面を組み合わせたアームチェアを配置。カーテンとペンダントライトをホワイトで統一し、開放的な印象をアップしたインテリア。
濃いめのグレージュのフローリングとホワイト系の壁紙のリビングに、ダークグレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、薄いグレーのラグを敷き、ホワイトの長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、ミディアムブラウンの木目カウンターとホワイトキャビネットを組み合わせたテレビボードを配置。テレビボード背面の壁に、ホワイトのレンガ調タイルを貼り、窓にホワイトのカーテンをハンギング。家具の色を無彩色系でまとめて生活感を薄くしたインテリア。
濃いめのグレージュのフローリングと白っぽいグレーの壁紙のリビングに、グレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ソファよりも濃いグレーのラグを敷き、くすんだ薄い茶色の木製脚とホワイト天板を組み合わせた小さめのコーヒーテーブルを2台レイアウト。ソファとL字にオフホワイトのファブリック製ラウンジチェア、ソファと対面にホワイトのテレビボードを配置。観葉植物を5ヶ所に飾って、生き生きとした印象をアップしたインテリア。
濃いめのグレージュのフローリングとグレージュの壁紙のリビングに、肘掛けのないオフホワイトの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、白っぽいグレーの凸凹した模様のラグを敷き、華奢なデザインのブラックの正方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファの上に、くすみカラーのピンク&赤の無地クッションをセットにして2組乗せ、フェミニンな印象をアップしたインテリア。
濃いめのグレージュのフローリングとグレーの壁紙のリビングに、グレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、白っぽいグレーのラグを敷き、ブラック金属脚とホワイト×グレーの大理石調天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをレイアウト。テレビボードをブラック、ラウンジチェアとカーテンをオフホワイトにして、無機質な空間を演出したインテリア。
北欧:明るめのグレージュの床
明るめのグレージュのフローリングとグレーのモルタル調壁紙のリビングに、濃いめのグレーのベルベット製2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ダークグレー、薄いグレー×ホワイトの幾何学模様のラグを斜めに重ねて敷き、白っぽいイエローの金属脚と暗い茶色の木目天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、濃い茶色の木製アームチェア2脚、壁を背に、濃い茶色の木目扉のサイドボードを配置。床と壁の彩度を低くして、木目の美しさや温もりを際立たせたインテリア。
明るめのグレージュのフローリングと薄いブラウンのレンガ壁(一部)とホワイト系の壁紙のリビングダイニングに、グレーの寝椅子付き2人掛けフロアソファをコーディネート。
ソファの前に、アイボリー×ブラウン×ブルーの小さめのヴィンテージなオリエンタルラグを敷き、ナチュラルブラウンの丸型クッションをレイアウト。ダイニングスペースに、ホワイトの正方形テーブルとホワイトの折り畳み式チェアを配置。白っぽい色を多く配色し、家具レイアウトに余裕を持たせて開放的な空間を演出したインテリア。
明るめのグレージュのフローリングとグレーのアクセントクロスのリビングに、グレージュの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ソファの幅よりやや広いブラックの長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファの背もたれ上部に、グレーのウォールシェルフを高さを変えて2ヶ所取り付け、ブラックとグレーの額縁に入れたモノクロポスターを6枚ディスプレイ。ソファの上に、グレージュとくすんだブラウンの無地クッションを並べて、上品で落ち着きのある空間を演出したインテリア。
明るめのグレージュのフローリングとホワイト系の壁紙のリビングに、ブラックの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ダークグレーのラグを敷き、ソファと対面に、ブラック金属脚とナチュラルブラウンの木製座面を組み合わせたベンチをレイアウト。壁を背に、ホワイト扉のシンプルなサイドボードを配置。無彩色を多く取り入れ、観葉植物とベージュのブランケットやクッションを足し、リラックス感をアップしたインテリア。
明るめのグレージュのフローリングとホワイト系の壁紙のリビングに、グレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ブラック×グレーのつぶつぶ模様のラグを敷き、グレーっぽい茶色の木製丸型コーヒーテーブルをレイアウト。ソファの左右に、ブラックのシンプルなデザインの長方形サイドテーブルを置き、葉っぱのついた枝を1本だけ入れた花瓶をディスプレイ。ソファの上に、鮮やかさが少なめの明るいベージュの無地クッション2個とブラウンの無地クッション2個を乗せて、暖かな印象をアップしたインテリア。
明るめのグレージュのフローリングと白っぽいベージュの壁紙のリビングダイニングに、ダークグレーの2人掛けフロアソファをコーディネート。
ソファの前に、床と似た明るさのベージュのラグを敷き、ホワイトの背の低い長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面の壁に、ホワイトのカウンターを取り付け、上部の壁面にテレビをハンギング。ダイニングスペースに、ホワイトの1本脚の丸型テーブルと薄い茶色の木製脚とホワイトの座面を組み合わせたイームズシェルアームチェアを配置。ソファ以外の家具をホワイトでまとめ、圧迫感の少ない空間を演出したインテリア。
明るめのグレージュのフローリングとグレージュの壁紙のリビングに、白っぽいグレーのコーナーソファをコーディネート。
ソファの前に、ミディアムブラウンの木製脚とホワイト天板を組み合わせた高さ違いの丸型コーヒーテーブルを2台重ねてレイアウト。ソファと対面にホワイト×ナチュラルブラウンの横木目のモダンなデザインのテレビボードを配置。淡い配色で解放感、赤みがかった薄いグレーで温もりを演出したインテリア。
明るめのグレージュのフローリングと白っぽいグレーの壁紙のリビングダイニングに、グレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、グレーのラグを敷き、ゴールド金属の高さ違いの丸型コーヒーテーブルを2台レイアウト。ダイニングスペースに、ホワイトの1本脚の丸型テーブル、ホワイトのワイヤーチェアを配置。ソファとL字の壁にホワイトのオープンシェルフ、ソファの上に濃いブルーの無地クッションを置いて、すっきりとした印象をアップしたインテリア。
グレージュの床でモダン・コンテンポラリーインテリア
モダン・コンテンポラリー:暗めのグレージュの床
暗いグレージュのフローリングとホワイト系の壁紙のリビングに、くすんだ暗いブラウンの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、薄いグレー×薄いグレージュの幾何学模様のラグを敷き、キャスター付きのブラックスチールの長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファ背面の壁に、ブラックの筆記体のレターを取り付け、シルバーのスポットライト風フロアランプを配置。リビングの隣にある丸見えのキッチンをホワイト鏡面扉にして、生活感を薄くしたインテリア。
暗いグレージュのフローリングとホワイト系壁紙のリビングダイニングに、グレージュの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ダークグレー×ホワイトの幾何学模様のラグを敷き、赤みがかった濃い茶色の木製長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面の壁に、暗い青緑×ブラック×白っぽい青緑の曲線パターン柄のアクセントクロスを貼り、ダークブラウンの木製テレビボードを配置。暗めの配色でシックにまとめたインテリア。
暗いグレージュのフローリングと黒っぽいグレーの板目コンクリート柄の壁紙のリビングに、ブラックのコーナーソファをコーディネート。
ソファの前に、シルバー金属脚と透明素材の天板を組み合わせた収納付き長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ダークカラーでまとめた高級感のあるインテリア。
暗いグレージュのフローリングとホワイト系壁紙のリビングに、オフホワイトの2人掛けソファを2台、L字にコーディネート。
ソファの前に、ブラックの模様が入ったベージュのラグを敷き、ブラックの板みたいな脚とガラス天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファの上に、スモーキーなブラウン、ブラック、暗いグレーの無地クッションを並べて、リッチな印象を加えたインテリア。
暗いグレージュのフローリングとグレージュの壁紙のリビングに、ダークブラウンレザーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ベージュのラグを敷き、艶のある茶色の木製丸型コーヒーテーブルをレイアウト。ソファ背面の壁に、ゴールド・ブラウン・ブラックの額縁に入れた淡い配色の大きさの違うアートを3枚ディスプレイ。ソファの上に、ベージュ×ブラックのアンティーク柄のクッションと黄みがかったブラウンの無地クッションを乗せて、温もりとリラックス感をアップしたインテリア。
モダン・コンテンポラリー:明るめのグレージュの床
明るめのグレージュのヘリンボーン床と暗いグレーのアクセントタイル壁、ホワイト系壁紙のリビングに、ベージュレザーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの隣に、シルバーの細い脚とくすんだ黄緑のシェードを組み合わせたフロアランプをレイアウト。床色のベージュとグレーを壁とソファの色にそれぞれ使った、まとまりのあるインテリア。
明るめのグレージュのフローリングとスモーキーな濃い茶色の木目調壁紙のリビングに、暗い青緑のフロアソファをコーディネート。
ソファの下に、くすんだ薄いブラウン×ブラックのオリエンタルラグをレイアウト。ソファと対面の壁に、白っぽいグレーの木目調のテレビボードを配置。白っぽい色と黒っぽい色の両方の木目を鮮やかさが少ない色にして、上質な空間を演出したインテリア。
明るめのグレージュのフローリングとベージュの壁紙のリビングに、紫の2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ブラックの模様が入ったアイボリーの丸型ラグを敷き、ゴールド金属脚とガラス天板を組み合わせた長方形コーヒーテーブルをレイアウト。長い壁に、白っぽいグレーのレンガ調タイルを貼り、ゴールド扉とダークブラウンの木製キャビネットを組み合わせたサイドボードを配置。配色が個性的なエレガントな印象のインテリア。
明るめのグレージュのフローリングとベージュの壁紙、濃いグレージュの木目調アクセントクロスのリビングに、薄めのグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、グレー×アイボリーの掠れた印象のラグを敷き、くすんだ茶色の木製長方形コーヒーテーブルをレイアウト。アクセントクロス壁を背に、ホワイトのテレビボード、コーナーを背に、くすんだ水色のパーソナルソファを配置。温もり・すっきり・開放感のバランスが取れたインテリア。
明るめのグレージュのフローリングと濃い茶色の細い板貼り壁のリビングに、グレーのフロアソファとくすんだ濃い水色のフロアソファを対面式に2台コーディネート。
ソファの前に、ガラス天板を乗せたくすんだブルーのファブリック製オットマンテーブルをレイアウト。壁面に、ブラックのウォールシェルフを5段取り付け、雑貨・写真・アートをディスプレイ。床面を明るく、壁面を暗くして、高級感のある空間を演出したインテリア。
明るめのグレージュのフローリングと薄いベージュの壁紙、くすんだ濃い青緑のアクセントクロスのリビングに、グレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、くすんだ濃い青緑×ホワイト×暗いイエローの凸凹した幾何学模様のラグを敷き、ブラックの長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面の壁に、ブラックのキャビネットとグレージュの木目扉を組み合わせたサイドボードを配置。濃いめのくすみカラーやブラックを取り入れて落ち着きのある空間を演出したインテリア。
明るめのグレージュのフローリングと白っぽいベージュの壁紙のリビングに、グレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ナチュラルブラウンの木目の収納付長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファとL字に、薄いグレー地×暗い青緑×暗いイエロー×ブラックのパターン柄のファブリックを使ったアームチェアを2脚配置。カーテンとクッションをくすんだブルー系でまとめ、落ち着いた印象をアップしたインテリア。
明るめのグレージュのフローリングとベージュの壁紙のリビングに、くすんだ水色のコーナーフロアソファをコーディネート。
ソファの正面の壁に、シルバーの額縁に入れたセピア系のアートを飾り、床に近い位置にホワイトのシェルフをレイアウト。冷たい色と暖かい色の両方を淡い色にした解放感のあるインテリア。
グレージュの床でヴィンテージ・インダストリアルインテリア
ヴィンテージ・インダストリアル:暗めのグレージュの床
暗めのグレージュのフローリングと濃いグレージュの壁紙、コンクリート天井のリビングに、ブラウンの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ベージュ×グレーのヴィンテージなラグを敷き、明るい茶色の六角形コーヒーテーブルを2台くっつけてレイアウト。ソファとコの字に、ブラックレザーのアームチェア2脚、暗い茶色と茶色をミックスした木目のスツール2脚を配置。窓に濃いグレージュのカーテンをハンギング。ヴィンテージな内装に上品な印象をアップするグレージュを組み合わせたインテリア。
暗めのグレージュのフローリングとホワイト系壁紙のリビングに、エレガントなデザインの濃い水色の3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、キャスター付きのダークブラウンの木製パレットを活用したコーヒーテーブルをレイアウト。壁の一部と天井をコンクリート調にして、無機質な空間を演出したインテリア。
暗めのグレージュのフローリングとくすんだ薄いベージュのタイル壁のリビングに、モダンなデザインの黄みがかったグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの隣に、シルバーの柵みたいな金属脚とダークブラウンの木製天板、ブラック金属の柵みたいな脚とブラック天板を組み合わせた丸型サイドテーブルをレイアウト。天井をコンクリート調にして、窓にアイボリーのカーテンをハンギング。柔らかな印象の広々としたインテリア。
暗めのグレージュのフローリングとホワイト系壁紙のリビングに、白っぽいグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ブラックのラグを敷き、ブラックの木製長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファとL字に、ブラックの木とダークグレーのファブリックを組み合わせたアームチェアを2脚配置。黒の面積を多くして、かっこいい印象をアップしたインテリア。
ヴィンテージ・インダストリアル:明るめのグレージュの床
明るめのグレージュのフローリングとスモーキーな薄いブラウンのレンガ壁のリビングに、アイボリーの曲線デザインのソファをコーディネート。
ソファの前に、ブラック×ホワイトのギザギザ模様のラグをレイアウト。レンガ壁の前に、ホワイトキャビネットとダークブラウン×ブラウンの横木目扉を組み合わせたサイドボードを配置。フローリングとレンガの色合いを揃えた上品な印象のインテリア。
明るめのグレージュのフローリングとホワイト系壁紙、コンクリート調壁&天井のリビングに、白っぽいグレーのコの字型ソファをコーディネート。
ソファの前に、ホワイト×グレーの細いタイル柄調のレザーラグを敷き、ゴールド金属脚とブラックレザーの座面を組み合わせた長方形オットマンテーブルをレイアウト。ソファと対面にダークブラウンの木製テレビボードを配置。大きなソファを白っぽい色にして、広々とした印象をアップしたインテリア。
明るめのグレージュのフローリングとベージュの壁紙のリビングダイニングに、グレーのコーナーソファをコーディネート。
ソファの下に、うっすらと模様が入ったグレーのラグを敷き、ホワイトの1本脚の丸型コーヒーテーブルをレイアウト。ダイニングスペースに濃い茶色の木目の長方形テーブルとブラックレザーのチェアを配置。窓に囲まれた明るいリビングに、薄いグレーを配色して、解放感と上品な印象を演出したインテリア。
明るめのグレージュのフローリングと暗くくすんだ青緑の壁紙のリビングダイニングに、グレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、暗い青緑×グレーの幾何学模様のラグを敷き、ナチュラルブラウンの木製丸型コーヒーテーブルをレイアウト。ダイニングスペースに、ダークブラウンの木製丸型テーブルと暗い青緑のファブリック製チェアを配置。鮮やかの少ない暗めの青緑を多く取り入れた個性的なインテリア。
グレージュの床でホテルライクなインテリア
ホテルライク:暗めのグレージュの床
暗めのグレージュのフローリングとグレージュの壁紙のリビングに、オフホワイトのコーナーソファをコーディネート。
ソファの下に、赤みがかったグレーのラグを敷き、ブラック金属フレーム脚とホワイト×グレーの大理石調天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと反対側の壁に、くすんだブラウンの木目とガラスを組み合わせたサイドボードを配置。窓にホワイトのカーテンをハンギング。暖か過ぎないベージュを壁面に使った、くつろぎ感と解放感のあるインテリア。
暗めのグレージュのフローリングとベージュの壁紙のリビングに、エレガントなデザインのベージュの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ブラック金属脚とホワイト天板を組み合わせた収納付きの長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ダイニングスペースに、ダークブラウンの木製丸型テーブルを置き、ナチュラルブラウンの木製脚と白っぽいグレーのファブリック製座面を組み合わせたチェアを配置。リビングにも、ダイニングチェアと同じ明るさの白っぽいグレーのファブリック製アームチェアを置いて、まとまりのある空間を演出したインテリア。
ホテルライク:明るめのグレージュの床
明るめのグレージュのフローリングとホワイト系壁紙のリビングに、くすんだ紫の寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、明るいベージュのラグを敷き、ゴールド金属脚とホワイト×グレーの大理石調天板を組み合わせた丸型コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、ホワイトのテレビボードを配置。ソファの上に、くすみカラーの水色とピンクのベルベット製無地クッションを乗せて、個性的でおしゃれな空間を演出したインテリア。
明るめのグレージュのフローリングとくすんだ薄い茶色の木製ルーバー壁のリビングに、白っぽいグレーのソファとくすんだ薄いブルーのソファを対面式にコーディネート。
ソファの下に、明るいグレーのラグを敷き、薄めのグレーの石みたいなデザインの楕円形コーヒーテーブルをレイアウト。ルーバー壁を背に、ホワイト×ゴールドの曲線デザインのサイドボードを配置。配色と家具のデザインで、非日常的な空間を演出したインテリア。
明るめのグレージュのフローリングと薄いグレーの壁紙のリビングに、薄いグレーの2人掛けフロアソファをコーディネート。
ソファの下に、グレーのラグを敷き、ブラックの木目の曲線デザインの長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、ブラックのガラス扉と薄いグレーのキャビネットを組み合わせたテレビボード、薄いグレーのファブリック製ラウンジチェア2脚を配置。窓に、スモーキーな薄いイエロー系のカーテンをハンギング。淡いグレーを多く配色して、上品な空間を演出したインテリア。
明るめのグレージュのフローリングと薄いグレーとベージュの壁紙のリビングに、白っぽいグレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ソファより濃いグレーのラグを敷き、ホワイト鏡面の長方形コーヒーテーブルをレイアウト。窓にホワイトのカーテンをハンギング。全体的に白っぽい色でまとめ、圧迫感のない開放的な空間を演出したインテリア。
明るめのグレージュのフローリングとホワイト系壁紙のリビングダイニングに、グレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、くすんだブラウンのラグを敷き、背の低い鏡面ホワイトの長方形コーヒーテーブルをレイアウト。ソファと対面に、ホワイトのテレビボードを置き、上部の壁面にホワイトの2段ウォールシェルフをハンギング。ダイニングスペースに、ブラックの木製脚とホワイト天板を組み合わせた長方形テーブル、イエローの金属脚とグレーのファブリック製座面を組み合わせたチェアを配置。ホワイトとグレーの無彩色を中心にまとめて生活感をなくし、グリーンの植物で親しみをアップしたインテリア。
グレージュの床の特徴やコーディネート実例を紹介しましたが、床色選定のヒントになったでしょうか。
グレージュの床は、ここ最近出てきた色柄です。
筆者は数年前、初めてグレージュの床材を目にした時は「鮮やかさが無い」「暗い」「寂しい」という印象を持ちました。
しかしながら、実務で様々なコーディネートを提案しているうちに「グレージュの床ほどコーディネートの幅が広く、多種多様な好みに対応できる色柄はない。」と実感しています。
先述したように、最近の若い世代のお施主様の壁紙の好みの傾向は「白っぽく見えるホワイト系の壁に囲まれた空間」よりも「色のついた壁紙を加えた落ち着きのある空間や上質な空間」です。
この要望に、答えることができるのがグレージュ系のフローリングです。
グレージュの床は
- グレー系の壁紙と組み合わせて無機質で上品な空間
- ベージュ系の壁紙と組み合わせて暖かすぎない上質な空間
- グレージュの壁紙と組み合わせて温もりと上品をミックスしたホテルライクな空間
など、ワンランク上のインテリアを目指す人に最適な色柄ではないかと思います。