リビングは家の中で中心となる場所です。
- 日当たりが良い
- 明るい
- 外が見える
など、住まいの中でも最も良い場所にリビングがあるのが一般的です。
しかしながら、いくら良い場所にリビングがあっても、そこに暮らす人が「心地良い」と感じる空間でなければ、リビングの本来の役割である“くつろぎ”を十分に得ることはできません。
また、素敵なリビングを真似てインテリアコーディネートをしたからと言って、心地よく感じるかといえば、そういうわけでもありません。というのも、「何もない整理整頓された空間が好き」という方もいれば、「多少、散らかってないと落ち着かない」という方がいるように、どんな空間に心地良さを感じるかには、個人差がある為です。
リビングを心地良く感じるかどうかの基準となるものに配色があります。インテリアの全般的な配色については、「これを押さえればOK!インテリア配色の基本中の基本3つと空間比較&実例」で説明しましたが、このコラムでは、リビングという“くつろぎ”を目的とする部屋に絞って、配色のコツやインテリア実例を紹介していきます。
【手順1】あなたがリビングに求めるのは次のどれ?
先述したとおり、どんな空間が好きかには個人差があります。
まずは、どんなリビング空間が好きか次の8つの中から一番近いものを選んでください。
②ナチュラルで広々とした空間
③非日常的で広々とした空間
④高級感があり広々とした空間
⑤上質で広々とした空間
⑥高級感と落ち着きがある空間
⑦非日常的で落ち着きがある空間
⑧上質で落ち着きがある空間
この8つの空間は「リラックス」「ナチュラル」「非日常」「高級感」「上質」の要素と「広々」「落ち着き」の要素を混ぜたものです。
新築で内装を仕上げる前の現場に入ったことがある方はご存知だと思いますが、同じ間取りでも内装の配色と購入する家具やファブリックの配色によって、上記のような異なる雰囲気のリビング空間を作ることができます。
【手順2】リビングを構成する色を場所別に分解してみよう
リビング空間は、大きく分けて、3つの色配分で成り立っています。
使う場所 | 色の名称 | どんな色 | リビング全体における割合 |
床・壁・天井の色 | ベースカラー | 床の木目の茶色 壁&天井の白っぽい壁紙の色 |
70% |
ソファ・ラグカーテン、テーブルやチェア(補助的な役割)やテレビボードや収納などの家具の色 | メインカラー | ソファやラグ:ファブリックの色 家具の色:茶系の木目またはホワイトやブラック |
25% |
クッションや雑貨などポイントとなる色 | アクセントカラー | メインカラーを強調する色・メインカラーと反対の色で目立つ色・空間に馴染む色など | 5% |
リビングの雰囲気を決める大きなポイントは、「床・壁・天井のベースカラー」と「ソファやラグやカーテンなどのファブリックの色、テーブルやチェア(補助的な役割)やテレビボードや収納などの家具の色のメインカラー」をどう組みわせるか?になります。
リフォームやDIYで床・壁・天井のベースとなる色を変えることができる場合は、ベースとなる色と買い揃えるファブリックや家具の色、床・壁・天井の色を変えることができない場合は、買い揃えるファブリックや家具の色をそれぞれ考えていきます。
また、床の色を変えずに、床色の印象を変える方法に「ラグの色を活用する」があります。
【手順3】リビングの雰囲気を作る色の傾向を知ろう
【手順1】で選んだ好みのリビング空間や好きな雰囲気のリビングにするには、まず、その空間がどんな配色であるかを考える必要がありますが、インテリアに使う色には、ある程度の特性があり、色の傾向を挙げるを以下のようになります。
Ⓐリラックスを演出する温かい色
リラックスを演出する温かい色は、茶色の木目や淡い暖色です。
ベースカラーの床とメインカラーの家具を茶色の木目、ベースカラーの壁や天井の壁紙クロスの色を暖色系の白っぽい色。
ソファやラグやカーテンを暖色系にした空間は、誰の目から見てもリラックスできるインテリアになります。
Ⓑ広さに欠かせない白っぽい色
白っぽい色は、膨張して見えます。
ベースカラーの床とメインカラーの家具を茶色の木目の中でも一番明るい(白っぽい)色みの木目、ベースカラーの壁や天井の壁紙クロスの色を白っぽい色。
ソファやラグやカーテンを淡い色(薄い色・白っぽい色)でまとめた空間は、誰の目から見ても広々とした印象を受けるインテリアになります。
Ⓒナチュラルを生み出すアースカラー
ナチュラルを演出する色は、海や水のブルー系、植物のグリーン系、土や木のブラウン系など、自然界にある色です。
ベースカラーの床とメインカラーの家具を木のぬくもりを感じる茶色の木目、ベースカラーの壁や天井の壁紙クロスの色を白っぽい色やナチュラルな淡いベージュ、薄いブルー系、薄いグリーン系。
ソファやラグやカーテンをアースカラーでまとめた空間は、誰の目から見てもナチュラルな印象を受けるインテリアになります。
居心地の良さ抜群のアースカラー・ナチュラルカラーインテリア32選
Ⓓ高級感に欠かせない黒っぽい色
高級感を演出する色は、黒や暗い茶色など重みを感じる色です。
ベースカラーの床とメインカラーの家具を暗い茶色の木目、ベースカラーの壁や天井の壁紙クロスの色を白っぽい色。
ソファやラグやカーテンを黒っぽい色にした空間は、誰の目から見ても高級感のあるインテリアになります。
Ⓔ非日常感に欠かせない彩度がない色
非日常感を演出する色は、赤・黄・青・緑などの要素がない無彩色です。
ベースカラーの床とメインカラーの家具を黒っぽい茶色の木目やブラック&グレー&ホワイトの無彩色、ベースカラーの壁や天井の壁紙クロスの色をホワイトや薄いグレー。
ソファやラグやカーテンを無彩色でまとめた空間は、誰の目から見ても生活感が少なく見え、非日常的なインテリアになります。
Ⓕ上質を演出する彩度が低い色
上質を演出する色は、鮮やかさのない色です。近年流行のくすみカラーやグレイッシュカラー、グレージュは、鮮やかさが少ない為、リビング全体を上質な雰囲気にします。
ベースカラーの床とメインカラーの家具を木のぬくもりを感じにくい、くすんだ茶色の木目、ベースカラーの壁や天井の壁紙クロスの色をグレイッシュな白っぽい色や薄いグレー。
ソファやラグやカーテンをスモーキーカラーやグレーにした空間は、誰の目から見ても上質なインテリアになります。
くすみカラーを活用したトレンド感のあるインテリアの作り方&実例42選
Ⓖ落ち着きを演出する暗い色
落ち着きを演出する色は、黒っぽい色です。ブラックだけでなく、赤・黄・青・緑などの有彩色でも暗い色を使えば、落ち着きのあるインテリアを演出することができます。
ベースカラーの床とメインカラーの家具を黒っぽい茶色の木目、ベースカラーの壁や天井の壁紙クロスの色を白っぽい色、またはダークカラー。
ソファやラグやカーテンを暗い色やブラックにした空間は、誰の目から見ても落ち着きを感じるインテリアになります。
【手順4】主役家具のソファの色の3つの決め方
リビングで主役となる家具はソファです。ソファは、面積が大きく、どんな色にするかでリビングの印象が違って見えるのですが、色を決める時は、次の3つを基準に考えてみましょう。
周りの色合いに溶け込む主張の弱い色にする
「淡い色合いでリビング空間をまとめた場合は、ソファの色も淡い色」といった具合に、ソファの存在感を消し、周りと調和するように色を決めます。
壁紙を淡いグレー&ベージュ、ラグを淡いグレーでまとめたリビングに、淡いベージュのコの字型ソファをコーディネート。
明るめのブラウンのヘリンボーン床のリビングに、淡いグレーの2人掛けソファをコーディネート。
存在感のある濃い色や薄い色にする
「淡い色合いでリビング空間をまとめた場合は、ソファの色は濃い色」、「濃い色合いでリビング空間をまとめた場合は、ソファの色は薄い色」といった具合に、ソファの存在が目立つように色を決めます。
明るめのブラウンのフローリングのリビングに、ブラックの2人掛けソファをコーディネート。
ブラックの板貼り壁とブラックの天井のリビングに、ホワイトの2人掛けソファをコーディネート。
存在感のある有彩色にする
リビングの中で唯一好きな色を使える場所なので、好きな色やラッキーカラー、インテリアのテーマとなる色のソファを敢えてコーディネートする方法です。
ブラウンのフローリングとブラウンの板貼りアクセント壁のリビングに、くすんだ赤の3人掛けソファをコーディネート。
ライトブラウンのフローリングとグレーの壁&天井のリビングに、オレンジの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ホワイトペイントのヴィンテージなフローリングのリビングに、濃いブルーの3人掛けソファをコーディネート。
狭い部屋に使うべき!広く見えるソファの色4つとコーディネート比較&実例
【手順5】色の特性を活用した8パターンの雰囲気別リビング配色
【手順1】で挙げた8パターンの雰囲気は、【手順2】の色が持つ特性を組み合わせることで作ることができます。
【CASE1】リラックスできる広々としたリビング
リラックスできる広々としたリビングの配色は、【手順2】のⒶリラックスを演出する温かい色+Ⓑ広さに欠かせない白っぽい色で作ります。
白っぽいナチュラルブラウンのフローリングと白っぽいベージュ系の壁&天井のリビングに、少し濃いベージュの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、明るいベージュのシャギーラグを敷き、ナチュラルブラウンの木目×ガラスのローテーブルをレイアウト。ソファとコの時に、ベージュの丸みのあるアームチェアを配置。床色より少し濃いベージュのファブリックをソファとチェアで取り入れて、暖かくリラックス感のある空間を演出したインテリア。
くすんだ明るめの茶色のヘリンボーン床とホワイトの壁&天井のリビングに、白っぽいグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、赤みがかったベージュ×オレンジ×薄いグレーのパターン柄のラグを敷き、オレンジっぽい茶色の木目の箱型長方形テーブルをレイアウト。ソファ背面の壁に、ブラウン系のグラデーションの曲線デザインのアートをディスプレイ。床の上のラグと壁の前のアートを似た色使いにして、くつろぎ感のある空間を演出したインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングとホワイトの壁、くすんだ薄いグリーンのアクセントクロスのリビングダイニングに、ベージュのコーナーソファをコーディネート。
ソファの前に、ベージュのラグを敷き、茶色の木製脚とホワイト天板を組み合わせたコンパクトな丸型テーブルをレイアウト。テレビボードとダイニングテーブル&チェアを茶色の木目×ホワイトで統一し、照明器具で赤、クッションでイエローをプラス。暖色のアクセントカラーを加えることで、暖かな印象をアップしたインテリア。
ナチュラルブラウンのヘリンボーン床とホワイトの壁&天井のLDKに、白っぽいグレーの2人掛けフロアソファをコーディネート。
ソファの前に、白っぽいベージュ×グレー線の菱形模様のラグを敷き、茶色の木製丸型テーブルをレイアウト。ソファ正面に、ホワイト扉のキャビネットと茶色の木製天板を組み合わせたテレビボードと間接照明が入った茶色の木製ウォールシェルフを配置。温もりのある茶色の木目を使った家具を多く取り入れて、リラックスできる空間を演出したインテリア。
グレイッシュなナチュラルブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングに、ベージュの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、オレンジ×ブラウン×イエロー×グレー×ブラックのヴィンテージなストライプ柄のラグを敷き、ブラック金属脚と茶色の木目天板を組み合わせた長方形テーブルを2台並べてレイアウト。ソファと対面に、ダークブラウンの木とベージュの編み込み座面を組み合わせたアームチェアを2脚配置。窓と反対側の壁に、ブラウンの木製3段ウォールシェルフをハンギング。アートで水色とグリーン、クッションでオレンジを足して、暖かくリラックス感のある空間を演出したインテリア。
【CASE2】ナチュラルで広々としたリビング
ナチュラルで広々としたリビングの配色は、【手順2】のⒷ広さに欠かせない白っぽい色+Ⓒナチュラルを生み出すアースカラーで作ります。
くすんだナチュラルブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングに、オフホワイトの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、白っぽいベージュのラグを敷き、明るめの茶色の木製丸型テーブルをレイアウト。ソファ背面に、ナチュラルブラウンの木目の間仕切りにもなる収納家具、ソファ正面にナチュラルブラウンの木目のテレビボードを配置。家具の木目の明るさを統一した、まとまりのあるインテリア。
赤みが強い濃い目のブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングに、薄いグレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ソファよりも暗いグレーのラグを敷き、シルバー金属脚とホワイト天板を組み合わせた丸型テーブルをレイアウト。ソファとコの字に、ブラウンレザーのアームチェア、ブラウンの木目×ブラックのチェア2脚を配置。ソファ正面の壁に、薄めのグレーのコンクリート調タイルを貼り、左右の壁に、茶色の木目のキャビネットとウォールシェルフを取り付けて観葉植物をディスプレイ。木や土の茶色を多く取り入れたリラックス感のあるインテリア。
明るめの茶色のフローリングと薄いグレーの壁紙のリビングに、ホワイトの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、白っぽいグレーの薄手のラグを敷き、グレーの折りたたみ式の丸型テーブルをレイアウト。ソファ正面に、木目が綺麗な濃い茶色のサイドボードを置いて、モノクロポスターと観葉植物をディスプレイ。窓に、くすんだベージュのカーテンをハンギング。白っぽい色や無彩色を多く取り入れて、木目のぬくもりを強調したインテリア。
ブラウンのヘリンボーン床とホワイトの壁のリビングに、ベージュの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、暗いブラウン×ブラックの楕円形テーブルをレイアウト。ソファ正面の壁の腰までの高さに、床と同じ明るさの木目の板を貼り、ニッチにテレビをハンギング。オープンシェルフやカーテンレールに観葉植物を飾り、ペンダントランプをイエローにして、晴れの日の屋外のような雰囲気にしたインテリア。
ブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングに、くすんだ濃いめのブルーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、くすんだ白っぽいベージュの曲線凸凹模様のラグを敷き、ブラウンの木製三角形テーブルをレイアウト。ソファと対面に、木目が綺麗なブラウンのサイドテーブルを配置。掃き出し窓横の壁に、ブラウンの木製ウォールシェルフを3段取り付けて本とミニサイズの観葉植物をディスプレイ。クッションでイエロー、観葉植物でグリーンを足して、自然を感じる空間にしたインテリア。
【CASE3】非日常的で広々としたリビング
非日常的で広々としたリビングの配色は、【手順2】のⒷ広さに欠かせない白っぽい色+Ⓔ非日常感に欠かせない彩度がない色で作ります。
グレイッシュなナチュラルブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングに、淡いグレーのコーナーソファをコーディネート。
ソファの前に、グレー×ダークグレー×ブラックの幾何学模様のラグを敷き、ブラック金属脚とブラック天板を組み合わせた丸型テーブル、ブラック金属脚とホワイト天板を組み合わせた丸型テーブルをレイアウト。窓を背に、ブラックの丸みのあるファブリック製ラウンジチェアを2脚配置。木目を使った家具を一切使わずに、生活感の少ない空間を演出したインテリア。
ナチュラルブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングに、白っぽいグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ダークグレー×ホワイトの幾何学模様のラグを敷き、シルバー金属脚とホワイト×グレーの大理石調天板を組み合わせた丸型テーブルをレイアウト。ソファと反対側の壁を背に、ホワイト扉の箱みたいなキャビネットとガラス天板を組み合わせたテレビボードを配置。ホワイト・淡いグレー・グレーの無彩色で家具をまとめた冷たい印象のインテリア。
ナチュラルブラウンの天然木フローリングとホワイトの壁&天井、ブラックのアクセントタイル壁のリビングに、グレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ソファより少し明るいグレー×グレーの線の菱形模様のラグを敷き、茶色の木製長方形テーブルをレイアウト。ソファとL字に、茶色の木とホワイトのファブリックを組み合わせたアームチェアを2脚配置。カーテン・クッション・照明器具のシェードをグレーで統一し、温もりの少ないすっきりとした空間を演出したインテリア。
くすんだナチュラルブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングに、薄いグレーのコーナーソファをコーディネート。
ソファの下に、ソファよりも濃いグレーのラグを敷き、茶色の木製脚とホワイト天板を組み合わせた丸型テーブルをレイアウト。ソファ正面の壁に、ホワイトのシンプルなテレビボードを配置。窓にグレーのカーテンをハンギング。観葉植物とブラウンのクッション、茶色の天然木の木製スツールを足して、くつろぎ感を少しだけアップしたインテリア。
ライトブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングに、ライトグレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、グレーのラグを敷き、ブラックの木製脚とホワイト×グレーの大理石調天板を組み合わせた丸型テーブルをレイアウト。窓と反対側に、ブラック金属の透け感のあるアームチェアを配置。ブラック・グレー・ホワイトの無彩色だけでまとめ、白っぽいグレーを多めに使って解放感を演出したインテリア。
【CASE4】上質で広々としたリビング
上質で広々としたリビングの配色は、【手順2】のⒷ広さに欠かせない白っぽい色+Ⓕ上質を演出する彩度が低い色で作ります。
グレイッシュなナチュラルブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングに、薄いグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、濃いグレーのラグを敷き、ブラック金属フレーム脚とグレーの大理石調天板を組み合わせたテーブルをレイアウト。テーブルの周りに、ブラウンレザーのバタフライチェアとくすんだ黄緑のベルベット製丸型スツールを置き、壁にホワイトのテレビボードをハンギング。ダイニングスペースは、ブラック×ホワイト。土のブラウンと植物のグリーンをチェアで取り入れて、上質で心地よい印象をアップしたインテリア。
グレイッシュなナチュラルブラウンのフローリングと白っぽいグレーの壁&天井のリビングに、薄めのグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ソファよりも少し濃いグレーの大きなラグを敷き、ブラックの曲線デザインの長方形テーブルをレイアウト。ソファと対面に、ソファと同じ明るさのグレーの丸型ラウンジチェアを2脚置き、背面の壁に、グレー×ブラックのモダンなデザインのテレビボードを配置。窓に、くすんだ薄いグリーンのカーテンをハンギング。鮮やかさの少ない色を使って、上品でスッキリとした空間を演出したインテリア。
くすんだ薄めのブラウンのフローリングと薄いグレージュの壁紙、濃いグレージュのアクセントクロス、薄いグレーの壁紙のリビングダイニングに、濃いベージュの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、青みがかった濃いグレー×白っぽいベージュ×グレーのマダラ模様のラグを敷き、ブラック金属フレーム脚とブラウンの木製天板を組み合わせた長方形テーブルをレイアウト。ソファと対面に、グレージュのファブリック製ラウンジチェアを2脚配置。ソファの上に、くすんだ暗いブルーの無地クッションとブラックの無地クッションを乗せ、背面の壁に、クッションと同じ色使いのアートをディスプレイ。彩度が低めの温かい色を中心にまとめ、暗めの寒色をアクセントカラーで足したインテリア。
スモーキーなブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングに、明るいグレーのコーナーソファをコーディネート。
ソファの前に、グレイッシュな薄めのブルー系のラグを敷き、ブラックの太い丸型脚とホワイト天板を組み合わせた丸型テーブルをレイアウト。コーナーに、茶色の木と白っぽいグレーのファブリックを組み合わせたアームチェアを配置。ソファの上に、ラグと同じ色のクッションを乗せて、落ち着きのある上質な空間を演出したインテリア。
スモーキーなブラウンのフローリング、薄いグレーの壁、ホワイトの天井のリビングに、白っぽいグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、白っぽいグレー×ブラックの線の菱形模様のラグを敷き、くすんだダークブラウンの木製脚とガラス天板を組み合わせた丸型テーブルをレイアウト。ソファの斜め前に、くすんだナチュラルブラウンの木製スツールを置き、上に、グレーのムートンラグを配置。鮮やかさの少ない茶色の木目を取り入れて、上質な印象をアップしたインテリア。
【CASE5】高級感があり広々としたリビング
高級感があり広々としたリビングの配色は、【手順2】のⒷ広さに欠かせない白っぽい色+Ⓓ高級感に欠かせない黒っぽい色で作ります。
ダークブラウンのヘリンボーン床のリビングに、赤みがかった薄いグレーの背もたれの低い2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ソファと同じ色のラグを敷き、ソファの背もたれの後ろにダークブラウンの木製テーブルをレイアウト。テーブルに、ブラックのワークチェアを2脚並べ、コーナーにダークブラウンの木製収納家具を配置。家具と床の木目の明るさを揃えて、重厚感のある空間を演出したインテリア。
ダークブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングに、薄いグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ソファと同じ明るさのラグを敷き、ホワイトの背の低い丸型テーブルとブラックの変形デザインのサイドテーブルをレイアウト。ソファ正面の壁に、ブラックのテレビボードを置き、テレビボードを背に、ブラックの回転式ラウンジチェアを配置。壁面にブラックを集中させ、残りは白っぽいグレーで配色した解放感と高級感のあるインテリア。
ダークブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングに、薄いグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、紫っぽい薄いグレーのラグを敷き、ブラックの丸型テーブルをレイアウト。ソファ正面の壁に、茶色の木目キャビネットとホワイト扉を組み合わせたテレビボードを配置。床とサッシの色をダークブラウンにして、高級感のある空間を演出したインテリア。
ブラウンのフローリングと白っぽいグレーの壁のリビングに、少し濃いグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ソファより明るいグレーのラグを敷き、シルバー金属脚とグレー天板を組み合わせた長方形テーブルをレイアウト。ソファと対面に、ソファと同じ明るさのファブリックを使った肘掛けのない座椅子のようなラウンジチェアを配置。クッションでイエローを足して、温もりをアップしたインテリア。
ダークブラウンのフローリングとグレーの壁&天井のリビングに、薄めのグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ブラウンのラグを敷き、高さと大きさの違うブラックの丸型テーブルをレイアウト。ソファ正面の壁に、間接照明入りのブラックの壁を立て、テレビと暖炉をビルトイン。床とラグの色を合わせ、明るめのソファを置いて、高級感と広さを感じる空間を演出したインテリア。
【CASE6】高級感と落ち着きがあるリビング
高級感と落ち着きがあるリビングの配色は、【手順2】のⒹ高級感に欠かせない黒っぽい色+Ⓖ落ち着きを演出する暗い色で作ります。
ブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井、ブラックのアクセント壁のリビングに、ブラックの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、くすんだベージュの厚手のラグを敷き、ブラックの楕円形テーブルをレイアウト。アクセントクロス壁を背に、ブラウンの木製テレビボードとブラックの曲線デザインのアームチェアを配置。黒の面積を多めにして、落ち着きのある空間を演出したインテリア。
暗めのブラウンのヘリンボーン床とホワイトの壁&天井のリビングに、ブラックの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、赤みがかった薄いブラウンのラグを敷き、シルバー金属脚とブラックの木製トレイを組み合わせた長方形テーブルをレイアウト。ソファ正面の壁に、ブラックの背の高いオープンシェルフを配置。ラウンジチェアとダクトレールとアートもブラックで揃え、落ち着きと高級感のある空間を演出したインテリア。
赤みが強いブラウンのヘリンボーン床と白っぽいベージュの壁&天井のリビングに、黒っぽいグレーの2人掛けソファを対面式に2台コーディネート。
ソファの前に、シルバー鏡面×ガラスのロータイプの箱型長方形テーブルを2台レイアウト。ソファとコの字に、ホワイト×ダークブラウンの牛柄レザーを使ったチェアを2脚配置。腰より低い位置に暗い色をまとめ、重厚感を演出したインテリア。
黒っぽい茶色と暗い茶色をミックスしたフローリングと暗いブラウンのアクセント壁のリビングダイニングに、暗めのブラウンレザーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ダークブラウンの木製丸型テーブルをレイアウト。ソファの斜め前に、ブラックの曲線デザインのラウンジチェア、ソファの隣に、ブラック金属脚とガラス天板を組み合わせた丸型テーブルを配置。ダイニングの家具と照明器具はブラック。暗い茶色とブラックを中心にまとめたインテリア。
【CASE7】非日常的で落ち着きがあるリビング
非日常的で落ち着きがあるリビングの配色は、【手順2】のⒺ非日常感に欠かせない彩度がない色+Ⓖ落ち着きを演出する暗い色で作ります。
黒っぽいダークブラウンのフローリングとグレーの壁&天井のリビングに、ブラックの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、グレーのラグを敷き、ブラックの丸型テーブルを2台レイアウト。ソファと対面に、ブラックの背の高いアンティーク感のあるデザインの収納家具を置き、コーナーを背に、薄いグレーのふかふかしたデザインのアームチェアを配置。ブラックと白っぽいグレーの2色だけでまとめた重厚感のあるインテリア。
濃いめのブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井、ブラックのアクセントクロスのリビングに、明るめのグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、グレー×ホワイトの線の幾何学模様のラグを敷き、シルバー金属脚とホワイト×グレーの大理石調天板を組み合わせた丸型テーブルをレイアウト。ソファ正面の壁に、ホワイトキャビネットとブラウンの木目扉を組み合わせたテレビボード、ソファの隣に、ブラック金属のネストテーブルを配置。床と壁の一部を暗くして、落ち着きのある空間を演出したインテリア。
明るめのブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井、ブラックのアクセントクロスのリビングダイニングに、明るめのグレーの寝椅子付き3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、薄いグレーのラグを敷き、ブラウンの木製丸型テーブルをレイアウト。ソファと反対側の壁に、グレーのテレビボードを置き、テレビボードを背に、ブラウンレザーの回転式ラウンジチェア2脚を配置。濃いめのブラウンとブラックをポイントに使って、空間を引き締めたインテリア。
スモーキーな白っぽいナチュラルブラウンのフローリングと青みがかった濃いグレーの壁紙、ホワイトの天井のリビングに、明るめのグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ブラックの長方形テーブルをレイアウト。ソファ正面の壁を背に、クリーム色×ダークブラウンの木目のモダンなデザインの背の高いテレビボードを配置。壁面をグレイッシュな濃い色にして、生活感の少ない空間を演出したインテリア。
ダークブラウンのヘリンボーン床とホワイトの壁&天井のリビングに、ダークグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ソファよりも明るいグレーのラグを敷き、ブラック金属フレーム脚とダークグレー天板を組み合わせた長方形テーブルをレイアウト。サイドテーブルとアームチェアはブラック。無彩色の中で重みのあるブラックと暗いグレーを中心にまとめたインテリア。
スモーキーな白っぽいナチュラルブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングに、グレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、ソファと同じファブリックを使った長方形オットマンテーブルをレイアウト。ソファ正面の出っぱった壁に、ブラックの木目の壁紙を貼り、左右に、ブラックの木目のテレビボードとブラックのアクセントクロスを配置。白っぽい床とブラックの壁面や家具を組み合わせて、高級感をアップしたインテリア。
【CASE8】上質で落ち着きがあるリビング
上質で落ち着きがあるリビングの配色は、【手順2】のⒻ上質を演出する彩度が低い色+Ⓖ落ち着きを演出する暗い色で作ります。
黒っぽいダークブラウンのフローリングとホワイトの壁のリビングに、グレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、ベージュ×グレーの細い線の菱形模様の大きなラグを敷き、ブラックの箱型長方形テーブルをレイアウト。ソファとコの字に、ライトグレーのファブリック製アームチェア2脚、濃いめのグレーのファブリック製正方形スツール2脚を配置。ソファ背面の壁に、ブラックの大きなアートをディスプレイ。ソファの上に、ブラックの無地クッションを置いて、落ち着いた印象をアップしたインテリア。
ダークブラウンのフローリングとホワイトの壁、ダークブラウンの木目のアクセント壁のリビングに、グレージュの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、グレー×ホワイトの線の菱形模様のラグを敷き、ホワイト金属脚とホワイト天板を組み合わせた丸型テーブルをレイアウト。アクセント壁を背に、ブラックのサイドボードを配置。ソファの上に、くすんだ薄いグリーンの無地クッションを乗せて、上質でくつろぎ感のある空間を演出したインテリア。
くすんだ暗いブラウンのフローリングとグレーの壁のリビングに、ダークグレーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、暗い赤でペイントした木製パレットの上にガラス板を乗せたキャスター付きの長方形テーブルをレイアウト。ソファ正面の壁に、くすんだ茶色の木目のテレビボードとテレビボードと同じ明るさの木製ウォールシェルフを配置。床と家具の木目をグレイッシュな雰囲気にして、上質な印象をアップしたインテリア。
くすんだ暗いブラウンのフローリングと白っぽいグレーの壁&天井のリビングに、濃いグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、薄いグレー×ブラックの細い線の菱形模様のラグを敷き、ブラック金属脚とブラック天板を組み合わせた丸型テーブルをレイアウト。ソファ正面の壁を背に、ブラックの木目の背の低いテーブルを置き、モノクロポスターをディスプレイ。サイドテーブルとペンダントランプをブラックで統一し、高級感のある空間を演出したインテリア。
スモーキーなナチュラルブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井、グレーのコンクリート調アクセント壁、茶色の木目の板貼り壁のリビングに、濃いグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの下に、グレー×ホワイトのシェブロン柄のラグを敷き、ブラック金属フレーム脚とくすんだ明るい茶色の木製天板を組み合わせたコンパクトなサイドテーブルをレイアウト。ソファ正面の壁を背に、くすんだ茶色の木目のテレビボードを配置。窓に、グレイッシュなブラウンのカーテンをハンギング。彩度が低いブラウンを取り入れて上質な空間を演出したインテリア。
リビング配色のコツを
- 好きな雰囲気から選ぶ
- リビング空間の配色の割合
- リビングの雰囲気を作る色の傾向
- 具体的な8つの雰囲気別のリビングインテリアと配色実例
のポイントに絞って解説しましたが、コーディネートや内装色・家具色選びのヒントになったでしょうか。
このコラムでは、詳しく取り上げませんでしたが、好みのリビング空間はまず最初に「重厚感(落ち着いた雰囲気)」と「解放感(広々とした雰囲気)」の2つに分けることができます。それぞれに、メリット・デメリットがありますので、時間のある方は、下記もご覧ください。
落ち着きと開放感どっちを優先?北欧リビングダイニング実例50選
.