インテリアを北欧テイストにする場合、もう少し細分化した「北欧モダン」にするか「北欧ナチュラル」にするかの選択肢があります。
この異なる2つの空間をおおまかに説明すると
- モダンは、無機質で生活感が少ない空間。
- ナチュラルは、自然を感じる心地良い空間。
です。
では、何をどのようにコーディネートしていけば「北欧モダン」や「北欧ナチュラル」になるのでしょうか。
これから、北欧インテリアを主軸として、「北欧モダンインテリア」や「北欧ナチュラルインテリア」を作っていく方の為に、具体的なインテリア実例を交えながら解説していきましょう。
北欧モダンインテリアと北欧ナチュラルインテリアの決定的な違い
北欧モダンはモダン要素の強い北欧インテリア、北欧ナチュラルはナチュラル要素の強い北欧インテリアです。
空間(部屋)は、何もない状態だと、ただの立体的な箱の状態です。
この立体的な箱の中に、木の色(木目の色・明るさ・鮮やかさ)・色(配色)・素材(素材感)・デザインを駆使してコーディネートしていくわけですが、北欧モダンインテリアと北欧ナチュラルインテリアでは、空間に入った瞬間に感じる雰囲気が全く異なります。
- 北欧モダン:足を踏み入れた途端、一瞬冷静になる。冷たい印象の方が強い。
- 北欧ナチュラル:足を踏み入れた途端、開放的で居心地良く感じる。ほどよく温もりがある空間の中に、冷たいものが少しだけある。
第一印象は、上記のような空間です。
天候になぞられて比較すると「北欧モダンインテリア」は、曇りの日や雨の日のような感じで、気持ちが鬱々とし「静かに本でも読んでいよう!」と思うような空間、「北欧ナチュラルインテリア」は、晴れの日のような感じで、気持ちが清々しくなり「屋外に出かけよう!」と思うような空間です。
このような空間の感じ方の違いを作っているのは、木の色(木目の色・明るさ・鮮やかさ)、色(配色)、素材(素材感)、デザインです。
そして、「北欧モダンインテリア」と「北欧ナチュラルインテリア」の決定的な違いは、北欧特有の冷たさを「素材を使って表現するか、色を使って表現するか」です。
それぞれのテイスト別に、どんなものを選んでいけば良いかを具体的に解説していきましょう。
北欧モダンインテリアと北欧ナチュラルインテリアの作り方
モダン要素の強い北欧インテリアにするには?
①木の色(木目の色・明るさ・鮮やかさ) | 黒っぽい茶色・暗い茶色・茶色・鮮やかさの少ない茶色など。 |
②色(配色) | 黒・グレー・ホワイトなど無彩色を中心とした色。有彩色を使う場合は、鮮やかさのない色や暗い色。 |
③素材 (素材感) | ガラス・スチールやアイアンなどの金属・コンクリート・モルタル・大理石などの冷たい素材。 |
④デザイン | 水平・垂直など、部屋の線(床&壁)に沿ったカクカクしたデザイン。 |
- ①と②と③のバランスは、「冷たい素材と温もりのある木(木目)」、「温もりのある木(木目)と黒っぽい色」などメリハリを重視したコーディネート。
- 全体的に冷たい雰囲気にした方がモダンっぽい印象になる。
- 全体的に淡い色でまとめる場合は、木の色よりもグレーやホワイトなどの無彩色の面積を多めにコーディネートする。
総合すると、北欧モダンインテリアの場合、北欧インテリアの特徴である暖かさと冷たさの表現を木目の温もりと素材の冷たさを生かしながら作っていきます。
北欧モダンインテリアのコーディネート例
北欧モダンダイニング
北欧要素 | 曲線デザインのペンダントライト・掛け時計・モノトーン配色 |
モダン要素 | モノトーン配色・無機質なコンクリート調の床・金属製のペンダントライト・金属脚のテーブル&チェア |
グレーのコンクリート調タイル床のダイニングに、シルバー金属脚とホワイト天板を組み合わせた楕円形テーブルをコーディネート。
テーブルの周りに、シルバー金属脚とブラックのメッシュデザインの座面を組み合わせたチェアをレイアウト。壁面に、赤・グレー・黒・水色・くすんだ黄緑を使った掛け時計、テーブルの真上に、ブラックの曲線デザインの金属シェードのペンダントライトをハンギング。飾り気の少ない、冷たい印象のインテリア。
北欧要素 | 床の明るさ・ムートンラグ・テーブルとチェアの木製脚・ラグのデザイン・観葉植物 |
モダン要素 | テーブルの天板 |
茶色のフローリングのオープンダイニングに、ベージュ×ブラックの線のギザギザ模様のラグを敷き、濃い茶色の木製脚とガラス天板を組み合わせた長方形テーブルをコーディネート。
テーブルの周りに、背もたれにオフホワイトのムートンラグを掛けた薄い茶色の木製脚とホワイトの座面を組み合わせたチェアをレイアウト。コーナーに、背の高い観葉植物を置き、テーブルの真上に、ホワイトの花びらを無数にくっつけたようなデザインの丸いペンダントライトを1灯ハンギング。ダイニングから丸見えのキッチンをホワイトにして、清潔で解放感のある空間を演出したインテリア。
北欧要素 | 淡い茶色の木目家具・少し丸みのあるチェアのデザイン |
モダン要素 | ブラックのチェア・ツートン配色・直線的なデザイン |
スモーキーなナチュラルブラウンのフローリングのオープンダイニングに、薄い茶色の木製長方形テーブルをコーディネート。
テーブルと平行に、テーブルと同じ明るさの木製ベンチをレイアウト。ベンチと反対側に、ブラックの木製脚とブラックのファブリック製座面を組み合わせたチェアを配置。テーブルの真上に、ブラック×ホワイトの丸いボールのペンダントランプを1灯ハンギング。薄い木目とブラックだけでまとめたシンプルなインテリア。
北欧要素 | 明るい茶色の木製家具・観葉植物 |
モダン要素 | ブラック&ホワイトの無彩色配色 |
ナチュラルブラウンのフローリングのダイニングキッチンに、薄い茶色の木製長方形ダイニングテーブルをコーディネート。
テーブルの周りに、薄い茶色の木製脚とくすんだ黄色(黄色が強めのベージュ)の丸い座面を組み合わせたアームチェアを配置。ダイニングの隣のキッチンの茶色の木製対面カウンターに、ブラック金属脚とブラックの座面を組み合わせたカウンタースツールを配置。サイドボードやキッチン収納をホワイトのシンプルなデザインにして、非日常感をアップしたインテリア。
北欧要素 | オープンシェルフ・観葉植物。自然モチーフのアート |
モダン要素 | ブラック・グレー・ホワイトの無彩色配色、直線的なデザインのテーブル |
スモーキーなナチュラルブラウンのコンパクトなダイニングに、ブラックの脚とグレー天板を組み合わせたシンプルなデザインの長方形ダイニングテーブルをコーディネート。
テーブルの周りに、ブラック金属脚とホワイトの座面を組み合わせたチェアをレイアウト。コーナーに、ホワイト金属のフレームと茶色の木製棚板を組み合わせたオープンシェルフを置き、小さめの観葉植物をディスプレイ。壁面に、植物をモチーフにしたモノクロのアートを5枚飾って、静かな印象の空間を演出したインテリア。
北欧モダンリビング
北欧要素 | ナチュラルな薄めの茶色の木目・ベージュのソファ |
モダン要素 | ブラックのバータイプの取っ手・コンクリート調天板のリビングテーブル |
薄めの茶色のフローリングのリビングダイニングに、ベージュの2人掛けソファをコーディネート。
ベージュ×ブラック×グレー×ホワイトの幾何学模様のラグを敷き、透明のパネル脚とコンクリート調天板を組み合わせた長方形リビングテーブルをレイアウト。ダイニングスペースに、ホワイトのシンプルな長方形テーブル、シルバー金属脚とベージュのファブリック製座面を組み合わせたチェアを配置。ソファの隣に、薄い茶色の木目扉とブラックの長細い取っ手を組み合わせた腰までの高さの収納家具と背の高い収納家具を置いて、整然とした空間を演出したインテリア。
北欧要素 | ベージュ系の壁紙・温もりのある木(木目) |
モダン要素 | 床の色・ブラック・ブラックの金属 |
ダークブラウンのフローリングのリビングに、ブラックの2人掛けソファをコーディネート。
ホワイト×ブラックのカウハイドラグを敷き、ブラック金属フレーム脚とブラウンの木製天板を組み合わせた長方形リビングテーブルをレイアウト。壁面に、シルバーのスチールっぽい素材のコンソールテーブルを3台並べて、壁にテレビをハンギング。ダークカラーでまとめたヴィンテージ感のあるインテリア。
北欧要素 | ベージュ系のソファ・チェア・ラグ、曲線デザインのソファ |
モダン要素 | 鮮やかさの少ない木目・ブラック |
スモーキーなブラウンのヘリンボーン床のリビングに、スモーキーな白っぽいベージュの曲線デザインのソファをコーディネート。
うっすらとホワイトの模様が見えるくすんだベージュのラグを敷き、ホワイト金属脚とスモーキーなダークブラウンの木製天板を組み合わせた丸型リビングテーブルをレイアウト。窓がない壁に、鮮やかさが少ないブラウンの木目の板を貼り、くすんだベージュのデザイン性の高いラウンジチェアを配置。鮮やかさの少ない色を取り入れて、上質な空間を演出したインテリア。
北欧要素 | 丸みのある木製コーヒーテーブル・観葉植物 |
モダン要素 | コンクリート調の床&壁・グレーのソファ |
グレーのコンクリート調床のオープンリビングに、薄めのグレーの寝椅子付き2人掛けフロアソファをコーディネート。
薄いブラックの線で模様を描いたベージュのラグを敷き、茶色の木製棚付き長方形リビングテーブルをレイアウト。斜めの壁を床と同じグレーのコンクリート調にして、ソファ正面に、脚付きのテレビを配置。観葉植物と温もりのある茶色の木製家具で北欧感を演出したインテリア。
北欧要素 | 丸みのあるデザインのコーヒーテーブル・ペンダントランプ |
モダン要素 | ブラック・ホワイト・グレーの無彩色配色 |
薄めのブラウンのフローリングのオープンリビングに、グレーの2人掛けソファをコーディネート。
グレー×ホワイトのパターン柄のラグを敷き、シルバー金属脚とブラックの丸型天板を組み合わせたリビングテーブルをレイアウト。ソファ正面の壁に、シンプルなデザインのホワイトの箱型テレビボードをハンギング。ペンダントランプとクッションをブラックにして、高級感を演出したインテリア。
北欧要素 | ソファとチェアの脚の木・茶色 |
モダン要素 | 鮮やかさのない木目 |
グレイッシュなナチュラルブラウンのフローリングのリビングに、濃い茶色の木製脚とベージュのファブリック製座面を組み合わせたコーナーソファをコーディネート。
ソファとL字に、茶色の木とブラウンレザーを組み合わせたアームチェアをレイアウト。ソファの上に、グレーの無地、茶色の無地、茶色×ベージュ×ホワイトのパターン柄のクッションを乗せて、くつろぎ感をアップ。ソファ背面の壁を無機質なグレーにして、洗練された空間を演出したインテリア。
北欧モダンベッドルーム
北欧要素 | 茶色のニットスロー |
モダン要素 | ブラック&ホワイトの無彩色配色・金属を使ったベンチ |
ブラウンのフローリングのベッドルームに、ベージュ×黄色が強めのブラウンのエキゾチックなパターン柄のラグを敷き、ベッドリネンをホワイトでまとめたダークブラウンの木製ベッドをコーディネート。
ベッドの足元に、ブラック金属脚と白っぽいグレーのクッションを組み合わせたベンチをレイアウト。ベッドの頭側の壁をブラックのアクセントクロスとブラックの板貼腰壁にして、奥行きの浅いホワイトの棚板を取り付け、大きな絵とキャンドルをディスプレイ。ホワイト×ブラックの幾何学模様のクッションと濃いめの茶色の分厚いニットスローをベッドの上に乗せて、暖かな印象をアップしたインテリア。
北欧要素 | グリーン系のアクセントクロス・温もりのある茶色の木製家具・ペンダントランプ・壁の装飾・丸いデザインのチェア&オットマン |
モダン要素 | 鮮やかさの少ない配色・ブラック・シーリングファン・金属を使ったベンチ |
ブラウンのモルタル調床のベッドルームに、ホワイトの手描きのような模様が入ったブラックの薄手のラグを敷き、ベッドリネンを薄いグレーとホワイトでまとめたブラウンレザーのベッドをコーディネート。
ヘッドボード側の壁に、くすんだ濃いめのグリーンのアクセントクロスを貼り、ベッドの左右に、濃いめの茶色の木製ナイトテーブルをレイアウト。ナイトテーブルの真上に、ヴィンテージ感のあるブラウンの網目シェードのペンダントライトをハンギング。ベッドの足元に、ブラック金属脚とホワイトの座面のベンチを2個、コーナーを背に、くすんだ薄めのブラウンの丸いクッションチェア&オットマンを配置。ダークカラーを多めに取り入れた落ち着きのあるインテリア。
北欧要素 | 幾何学模様・丸みのある木製家具 |
モダン要素 | 金属製ペンダントライト・壁&天井の色・薄めのグレーを多めに使った配色 |
グレーのカーペット床のベッドルームに、ベッドリネンを薄めのグレーでまとめたグレーのファブリック製ベッドをコーディネート。
壁と天井を真っ黒にして、ベッドの足元に、くすんだブラウンの木製丸型楕円形テーブル、ベッドの右側に、くすんだブラウンの木製丸型テーブルをレイアウト。ベッドの上に、くすんだピンクの無地クッションとホワイト×ブラックの幾何学模様のブランケットを乗せて北欧感をアップ。フェミニンで上品な印象のインテリア。
北欧要素 | 薄い茶色の板のヘッドボード&腰壁 |
モダン要素 | コンクリート調の床&壁・ホワイトで統一したベッドリネン・ラグ・アート・家具・照明器具 |
グレーのコンクリート調床&壁のベッドルームに、グレーの四角い線が入ったオフホワイトのラグを敷き、ベッドリネンをオフホワイトでまとめたナチュラルブラウンの木製ベッドをコーディネート。
ヘッドボード側の壁をベッドと同じ明るさの板貼腰壁にして、間接照明を入れ、天井からホワイトの丸みのあるペンダントライトをハンギング。収納家具・カーテン・アートをホワイトで統一し、清潔感をアップしたインテリア。
北欧要素 | 温もりのある茶色の木製家具・丸みのある照明 |
モダン要素 | ホワイトと彩度の低い有彩色のクッション・ホワイトの照明 |
白っぽいグレーのコンクリート調床のベッドルームに、ベッドリネンをホワイトでまとめた茶色の木製ベッドをコーディネート。
ベッドの隣に、茶色の木×ホワイトのナイトテーブルをレイアウト。ベッドの左右に、ホワイトの丸いシェードのペンダントライトをハンギング。枕の上に、くすみカラーの水色・グリーン・青紫の無地クッションを置いて、落ち着きとおしゃれ感をアップしたインテリア。
北欧モダンワークルーム
北欧要素 | 観葉植物・ホワイト×茶色の木目の収納家具 |
モダン要素 | 黒っぽい茶色の木製デスク・シルバー×ホワイトのチェア |
薄めのブラウンのフローリングのオープンワークルームに、浅型引き出し付きのダークブラウンの木製デスクをコーディネート。
デスクの前に、シルバー金属脚とホワイトの座面を組み合わせたワークチェアをレイアウト。窓下の壁いっぱいにホワイトの引き出しキャビネットをハンギング。シンプルな配色にして、小ぶりな観葉植物を4カ所飾り、ナチュラル感をアップしたインテリア。
北欧要素 | レンガ調の壁・丸みのあるペンダントライト |
モダン要素 | ホワイト&ブラックのメリハリのある無彩色配色 |
ナチュラルブラウンのフローリングとホワイト系アクセントレンガ壁のワークルームに、ホワイト天板の2人用デスクをコーディネート。
デスクの前に、シルバー金属脚とダークブラウンのレザー製座面を組み合わせたキャスター付きのチェアをレイアウト。デスクのない壁をダークグレー、天井を薄めのグレーにして、壁と天井の間に間接照明を入れ、おしゃれ感をアップ。壁の色をわざと濃くして、集中できる空間にしたインテリア。
北欧要素 | 木製の棚板&チェア |
モダン要素 | ホワイトが多めの家具 |
ナチュラルブラウンのフローリングのワークルームに、ホワイトの3段引き出しと木口が茶色の木のホワイト天板を組み合わせたデスクをコーディネート。
デスクの前に、茶色の曲線デザインの木製アームチェアをレイアウト。窓横の壁に、チェアと同じ明るさの木製3段ウォールシェルフを配置。冷たく清潔感のあるホワイトと温もりのある木を組み合わせたシンプルなインテリア。
北欧要素 | デスクと収納家具の一部の木目・観葉植物 |
モダン要素 | ブラックを使ったデスクと収納家具 |
ブラウンのフローリングのワークルームに、黒っぽいダークブラウンの木製デスクをコーディネート。
デスクの下に、ブラック→ダークグレー→グレー→ライトグレーのグラデーションタイル柄のラグを敷き、デスクの前に、シルバー金属脚とブラックの座面を組み合わせたアームチェアをレイアウト。壁を背に、ブラックのオープンキャビネットと茶色の木目扉を組み合わせた収納家具を配置。黒っぽい家具を使って、落ち着きのある空間を演出したインテリア。
北欧要素 | 茶色の木目のチェア・観葉植物 |
モダン要素 | ホワイトを基調としたシンプルな配色 |
濃い茶色と薄い茶色をミックスしたフローリングのワークルームに、シンプルなデザインのホワイトのデスクをコーディネート。
デスクと壁の間に、ホワイトの2段引き出しキャビネットと3段引き出しキャビネットを並べてレイアウト。反対側に、ホワイトの4段引き出しキャビネット、デスクの前に、シルバー金属脚と暗めの茶色の木目の薄い座面を組み合わせたチェアを配置。色数を少なくして、シンプルにまとめたインテリア。
ナチュラル要素の強い北欧インテリアにするには?
①木の色(木目の色・明るさ・鮮やかさ) | 茶色・淡い茶色・白っぽい茶色。壁や天井に馴染む淡い茶色が中心。 |
②色(配色) | ベージュ・アイボリー・グレー・ホワイト ※水色・グリーン・イエローなど、水・植物・太陽などをモチーフとした色をアクセントに使うとナチュラルな印象がアップして見える。 |
③素材 (素材感) | 木(木目)中心。グレーやホワイトなど冷たさを感じる色を多くコーディネートする場合は、木の色を濃いめにして温もりを出す。冷たさを感じる色でも、ムートン・ニットなど、クシャとした見た目やふわふわした見た目の素材ならナチュラルに見える。 |
④デザイン | 丸みのあるデザインや曲線デザイン。部屋の線(床&壁)に沿わない柔らかさを演出するデザイン。 |
- ①と②と③のバランスは、「木(木目)の温もりと冷たさを感じる色」「木(木目)の冷たさと温もりを感じる色」のように、寒暖を半分半分くらいの割合でコーディネートする。
- 木目を生かして全体的に自然を感じる風合いにする。
総合すると、北欧ナチュラルインテリアの場合は、北欧インテリアの特徴である暖かさと冷たさの表現を木目の温もりと色の冷たさを生かしながら作っていきます。
ナチュラルな北欧インテリアの配色体系6種類&コーディネート実例
北欧ナチュラルのインテリアコーディネート例
北欧ナチュラルダイニング
北欧要素 | 白っぽい茶色の木目 |
ナチュラル要素 | 観葉植物 |
白っぽい茶色のフローリングのリビングダイニングに、ナチュラルブラウンの木目の角が丸い長方形ダイニングテーブルをコーディネート。
テーブルと同じ明るさの木製ベンチ、テーブルと同じ明るさの木製チェアをレイアウト。コーナーにブラウンの鉢に入れた観葉植物をディスプレイ。リビングスペースに、グレーの2人掛けソファ、ブラウンの木とブラウンレザーを組み合わせたチェアを配置。ソファの色以外を自然を感じる配色でまとめたインテリア。
北欧要素 | 白っぽい茶色の木目 |
ナチュラル要素 | 薄めの茶色とホワイトのコンビネーション・くすんだ水色 |
ナチュラルブラウンのフローリングのダイニングキッチンに、ナチュラルブラウンの木製脚とホワイト天板を組み合わせた長方形ダイニングテーブルをコーディネート。
明るい茶色の木製ベンチと木製チェアをレイアウト。ダイニングから丸見えのキッチンは、ホワイト×茶色の横木目。テーブルの真上に、グレイッシュな水色の丸いペンダントライトを1灯吊り下げ、テーブルの上に水色の雑貨をディスプレイ。寒色を小物で加えた可愛い印象のインテリア。
北欧要素 | 茶色の木目×ホワイトのコンビネーション |
ナチュラル要素 | ふんわりとしたホワイトの照明とカーテン |
ブラウンのフローリングのダイニングに、床色に似た明るさの茶色の木製長方形ダイニングテーブルをコーディネート。
茶色の木製脚とホワイトの座面を組み合わせたチェアをレイアウト。テーブルの真上に、ホワイトのふんわりとしたシェードのペンダントライトを1灯吊り下げ、窓にホワイトのカーテンをハンギング。壁面に、幅の違うホワイトの2段ウォールシェルフを取り付け、黒の額縁に入れたモノクロポスターをディスプレイ。温もりのある茶色の木とホワイトを中心にまとめたシンプルなインテリア。
北欧要素 | 明るめの茶色の木目 |
ナチュラル要素 | 観葉植物・明るめの茶色の家具 |
ミディアムブラウンのフローリングのリビングダイニングに、ナチュラルブラウンの木製長方形ダイニングテーブルをコーディネート。
テーブルの周りに、明るめの茶色の丸みのある木製チェアを並べ、チェアの上にブラックの座クッションをプラス。ダイニングから見えるリビングの壁面に、ダイニングテーブルと同じ明るさの背の高い茶色の木製オープンシェルフをレイアウト。木目が見える家具を多く使い、観葉植物や花を飾って、自然を感じる空間を演出したインテリア。
北欧要素 | 明るめの茶色の木目 |
ナチュラル要素 | 茶色の木目×ホワイトのコンビネーション |
ナチュラルブラウンのフローリングのダイニングに、シンプルなデザインのナチュラルブラウンの長方形ダイニングテーブルをコーディネート。
明るい茶色の木製脚とホワイトの座面を組み合わせたチェアをレイアウト。向かい合う2面の壁に、ホワイトの4段ウォールシェルフ、ナチュラルブラウンの木目のオープンシェルフを配置。家具の色みを全て揃え、テーブルの真上の暗めの赤の丸いペンダントライト3灯をアクセントにしたキュートな印象のインテリア。
北欧ナチュラルリビング
北欧要素 | 温もりのある淡い配色 |
ナチュラル要素 | ベージュのソファ・観葉植物 |
ブラウンのフローリングのリビングに、白っぽいベージュの2人掛けフロアソファをコーディネート。
ホワイト×赤みが強い薄いベージュ×紫っぽい禿げたブラウンのヴィンテージ感のあるパターン柄のラグを敷き、ホワイトの丸型リビングテーブルをレイアウト。ソファと対面に、ソファと同じデザインのパーソナルソファをハの字に2台配置。ソファ背面に、ナチュラルブラウンのサイドボードを置き、隙間に観葉植物を飾って、癒し感のある空間を演出したインテリア。
北欧要素 | ベージュ×濃いグレーの寒暖配色 |
ナチュラル要素 | 白っぽい茶色の木目の壁&天井 |
ナチュラルブラウンのフローリングとナチュラルブラウンの板貼り壁&天井のリビングに、ベージュレザーのコーナーソファをコーディネート。
ダークグレーのラグを敷き、暗めの赤とダークグレーのデザインが同じ箱型のスツールを2個レイアウト。床と壁面を明るく、中央のみを濃くして、落ち着きと解放感のある空間を演出したインテリア。
北欧要素 | 淡い配色 |
ナチュラル要素 | 茶色の木目×ホワイトのコンビネーション・黄色のクッション・観葉植物 |
ブラウンのフローリングのリビングに、白っぽいグレーのコーナーソファをコーディネート。
ベージュのラグを敷き、ソファの前に、ナチュラルブラウンの木製長方形リビングテーブルをレイアウト。ソファと対面に、ナチュラルブラウンの木目×ホワイトのテレビボードを配置。ソファのコーナーに、青みがかったグレーの無地クッションと少し濃いイエローのクッションを置き、テーブルの真上に、ベージュシェードの丸いペンダントライトを1灯ハンギング。白っぽい色を多めにして、明るめの茶色の木目を際立たせ、解放感のある空間を演出したインテリア。
北欧要素 | 明るめの温もりのある木目 |
ナチュラル要素 | 薄い茶色×ベージュのシンプルなソファ・オレンジ |
ライトブラウンのフローリングのリビングに、ブラック金属脚+薄い茶色の編み込み座面+ベージュの座クッションの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの上に、グレーの無地、赤の無地、ホワイト×グレー×赤みが強いオレンジのパターン柄のクッションをレイアウト。存在感の薄いデザインのソファ、観葉植物やナチュラルシェードの照明器具を使って、ナチュラルで広々とした空間を演出したインテリア。
北欧要素 | 薄い茶色の木目×ホワイトのコンビネーション |
ナチュラル要素 | 薄い茶色の家具・観葉植物 |
白っぽい茶色のフローリングのリビングダイニングに、白っぽいグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、薄い茶色の木目のアクセント入りのホワイトの丸型リビングテーブルをレイアウト。ダイニングスペースに、ホワイトの木製脚と薄い茶色の木製天板を組み合わせた長方形テーブル、薄い茶色の木製脚とホワイトの座面を組み合わせたチェアを配置。リビング側の壁をホワイトペイントの板貼り壁にして、ダイニング側に、ナチュラルブラウンの木目の床から天井まであるオープンシェルフを置いて、開放的で清潔感のある空間を演出したインテリア。
北欧ナチュラルベッドルーム
北欧要素 | 明るめの茶色の木 |
ナチュラル要素 | ニット |
ダークブラウンのフローリングのベッドルームに、ベッドリネンを青みがかった濃いグレーでまとめた明るめの茶色の木製ベッドをコーディネート。
ホワイトとグレーの枕、ホワイトのニットブランケットを乗せて、足元に明るい茶色の木製ベンチをレイアウト。ベッドサイドにナチュラル素材の丸型クッション、壁面にナチュラルブラウンの木製シェルフを配置。床とカーテンをダークカラー、残りをナチュラルな色と素材でまとめたインテリア。
北欧要素 | 茶色の木目×ホワイトのコンビネーション+薄いグレー |
ナチュラル要素 | 黄色っぽい茶色 |
スモーキーなナチュラルブラウンのフローリングのベッドルームに、ベッドリネンをホワイトでまとめた茶色の木製ベッド+ダークグレーの背の高いヘッドボードをコーディネート。
ホワイトと黄色っぽい茶色の枕、ピンクっぽい薄い茶色のふわふわした素材のクッションをレイアウト。足元に、薄い茶色の木製脚と青みがかった薄いグレーのファブリック製座面を組み合わせたスツールを2個並べ、グレー×派手なピンク×赤×オレンジ×水色の縞々のスローを掛け布団の上に置いて、カジュアル感をアップしたインテリア。
北欧要素 | 白っぽい配色 |
ナチュラル要素 | 厚みを感じるベルベット製素材 |
ナチュラルブラウンのフローリングのベッドルームに、ベッドリネンをホワイトでまとめた薄いベージュのファブリック製ベッドをコーディネート。
ブラック・黒っぽい茶色・薄い茶色のベルベット製クッションを頭側にレイアウト。ベッドサイドに濃い茶色の木製ナイトテーブル、足元に、ブラック金属脚と濃い茶色の木製天板を組み合わせたベンチを配置。温もりのある白っぽい配色と濃いめの茶色の木を組み合わせたインテリア。
北欧要素 | 茶色の木目×ホワイトのコンビネーション |
ナチュラル要素 | 木目が多めの室内・ベージュやオレンジの暖色 |
ミディアムブラウンのフローリングのベッドルームに、ベッドリネンをホワイトでまとめたベッドをコーディネート。
濃いイエローの枕2個と薄いグレーの枕1個をレイアウト。頭側に、床色と同じ明るさの木目の腰壁を作り、間接照明を入れて、暖かな雰囲気をアップ。ベッドの左右に、ナチュラルブラウンの木製丸型テーブルと曲線デザインの木製チェアを置いて、くつろぎ感をアップしたインテリア。
北欧要素 | ホワイトを基調とした配色 |
ナチュラル要素 | くしゃっとした掛けカバー |
ミディアムブラウンのフローリングのベッドルームに、ベッドリネンを白っぽいグレーでまとめたベッドをコーディネート。
ベッドの足側に、グレーのふかふかしたラグをレイアウト。窓にホワイトのカーテンをかけ、天井からホワイトの丸いペンダントライトを1灯ハンギング。配色をホワイトと薄めのグレーのシンプルな色でまとめて観葉植物のグリーンで少しだけ生き生きした印象を足したインテリア。
北欧要素 | 明るい茶色の木目 |
ナチュラル要素 | 黄緑・オレンジっぽいブラウン・ベージュのムートンラグ |
スモーキーなブラウンのフローリングのベッドルームに、ベッドリネンをホワイトでまとめたライトブラウンの木製ベッドをコーディネート。
黄緑の枕、オレンジっぽいブラウンのブランケットをレイアウト。窓に、ブランケットと同じオレンジっぽいブラウンのカーテンを下げ、ベッドサイドにベージュのムートンラグとブラウンの長方形クッションを配置。土や植物の色を取り入れて、リラックスできる空間を演出したインテリア。
北欧ナチュラルワークルーム
北欧要素 | 茶色の木目×ホワイトのコンビネーション |
ナチュラル要素 | 水色の小物 |
くすんだブラウンのフローリングのワークルームに、コンパクトなデザインの薄い茶色の木製デスクをコーディネート。
明るい茶色の木とホワイトの座面を組み合わせたチェアをレイアウト。デスクの上の書類入れとデスクサイドの小物入れを水色で揃え、壁面にホワイト×ブラックの模様のようなアートを2枚ディスプレイ。優しく、すっきりとした印象のインテリア。
北欧要素 | 温もりの少ない木目の床・ホワイト |
ナチュラル要素 | 茶色の木製家具 |
グレーのフローリングのワークルームに、ホワイトのカウンターデスクをコーディネート。
茶色の木製脚とホワイトの座面を組み合わせたチェアをレイアウト。壁面に、デザイン製の高いホワイトのブックシェルフを取り付け、デスクの下に濃い茶色の木目の3段引き出しを配置。床の上に置いた収納家具を全て、濃い茶色の木目で揃えて、白っぽい冷たい空間に、温もりを足したインテリア。
北欧要素 | 温もりのある木目 |
ナチュラル要素 | 茶色の木目×ホワイトのコンビネーション |
濃い茶色の床のワークスペースに、茶色の木目のカウンターデスクをコーディネート。
薄めの茶色の木目×ホワイトの曲線デザインのチェアをレイアウト。デスク上の壁面に、ホワイトのオープンシェルフを配置。ホワイトと茶色の木目だけを組み合わせたシンプルなインテリア。
北欧要素 | 薄い茶色の木目・水色のアクセントクロス |
ナチュラル要素 | 薄い茶色の木製小物 |
白っぽい水色のアクセントクロスのワークルームに、木目が綺麗なナチュラルブラウンの木製デスクをコーディネート。
暗いグレーのファブリック製チェアをレイアウト。壁面に、華奢なデザインのゴールドブラケットとナチュラルブラウンの木製棚板を組み合わせた幅の違う2種類のウォールシェルフを配置。ナチュラル感のあるデザインの雑貨をウォールシェルフに飾って、冷たさや寂しさを少なめにしたインテリア。
北欧要素 | 明るめの茶色の木目・薄いピンクのアクセントクロス |
ナチュラル要素 | 木製家具・観葉植物 |
明るめの茶色のフローリングとコーラルピンクのアクセントクロスのワークルームに、ブラック金属フレーム脚と茶色の木目の箱型天板を組み合わせたデスクをコーディネート。
シルバー金属脚とナチュラルブラウンの木製座面を組み合わせたチェアをレイアウト。デスク上部の壁面に、ブラック金属ブラケットと茶色の木製棚板を組み合わせた1段ウォールシェルフを配置。デスクとシェルフの色使いを同じにした、まとまりのあるインテリア。
いかがでしたか。
「北欧モダン」と「北欧ナチュラル」の違いや何をどうコーディネートしたら良いかのコツが掴めたでしょうか。
「北欧モダン」と「北欧ナチュラル」を比較しながら、もう一度おさらいすると
北欧モダン | 北欧ナチュラル | |
①木の色(木目の色・明るさ・鮮やかさ) | 黒っぽい茶色・暗い茶色・茶色・鮮やかさの少ない茶色など。 | 茶色・淡い茶色・白っぽい茶色。壁や天井に馴染む淡い茶色が中心。 |
②色(配色) | 黒・グレー・ホワイトなど無彩色を中心とした色。有彩色を使う場合は、鮮やかさのない色や暗い色。 | ベージュ・アイボリー・グレー・ホワイト ※水色・グリーン・イエローなど、水・植物・太陽などをモチーフとした色をアクセントに使うとナチュラルな印象がアップして見える。 |
③素材 (素材感) | ガラス・スチールやアイアンなどの金属・コンクリート・モルタル・大理石などの冷たい素材。 | 木(木目)中心。グレーやホワイトなど冷たさを感じる色を多くコーディネートする場合は、木の色を濃いめにして温もりを出す。冷たさを感じる色でも、ムートン・ニットなど、クシャとした見た目やふわふわした見た目の素材ならナチュラルに見える。 |
④デザイン | 水平・垂直など、部屋の線(床&壁)に沿ったカクカクしたデザイン。 | 丸みのあるデザインや曲線デザイン。部屋の線(床&壁)に沿わない柔らかさを演出するデザイン。 |
です。
モダン要素を強くする場合は、木(木目)を少なめにして冷たさを感じる素材を多く取り入れる
ナチュラル要素を強くする場合は、木(木目)を多めにして土や植物など自然を感じる色を多く取り入れる。
上記の2つをポイントにしながらコーディネートしていきましょう。