「パソコンを置いたり、在宅ワークをするためのデスクが必要になった。」
このような状況になった時、多くの方が真っ先に“デスク”の必要性に捕らわれ、「パソコンデスク」や「デスク」などで検索して、机を探し始めると思います。
しかしながら、作業内容によってはA4の書類、参考となる書籍などを大量に必要とし、これらをすぐに取り出せる状態にしておいた方が、使い勝手の良いデスク環境になることを忘れてはいけません。
デスクと収納家具(本・書類など)を組み合わせたデスクレイアウトを「メリット」「デメリット」ともに4パターン紹介していきましょう。
※パースに使用している部屋は3帖(180×270cm)です。
【パターン①】デスクの上に本棚(ウォールシェルフ・オープンラック)
デスクの上の壁面に棚板(ウォールシェルフ)やオープンラックを取り付けて収納にする方法です。
メリット
- デスクスペースをコンパクトに作ることができる
- デスクの両脇が壁、後ろがオープンのデスク配置でも収納を設けることができる
- 棚板の枚数によって収納量を調整できる
- デッドスペースになりやすいデスク上部を有効活用できる
- 雑貨や時計、観葉植物などと組み合わせておしゃれなデスク周りを演出できる
デメリット
- 収納量が少ない
- 一旦固定すると棚の高さを動かすことが出来ない
- デスクの正面に窓があると取り付けることが出来ない場合がある
- 壁面の下地にビスが効かない場合、取り付け方法に工夫が必要
- 圧迫感が出る
- 棚板の耐荷重を計算してレイアウトする必要がある
- 高い位置に取り付けると手が届かないことがある
- 座ったまま使うことが出来ない
ウォールシェルフ
1人用I型デスク
凹んだ壁に向かって幅90cmほどの薄い茶色の木製カウンターデスクをレイアウト。
上部に、パイプ・ブラケット・薄い茶色の棚板を組み合わせて3段のウォールシェルフをプラス。上から順に、右寄り・左寄り・右寄りに取り付けアンバランスな見た目をデザイン。それぞれのシェルフの端(オープン側)にフォトスタンドやペン立てを飾り、おしゃれ感をアップ。
凹んだ壁に向かってホワイトの脚とナチュラルブラウンのカウンターを組み合わせたシンプルな幅120cmほどのデスクをレイアウト。
デスクの上部にホワイトの扉付きウォールユニットを取り付け、下にナチュラルブラウンのウォールシェルフを1段プラス。本を重ねて4つの塊を作り、おしゃれなデスク周りを演出。
凹んだ壁に向かって茶色の木目の3段引き出し付きとホワイトの木製カウンターを組み合わせたデスクをレイアウト。
デスクの引き出し以外の幅(壁面の3/4)と合わせて、ホワイトのウォールシェルフを4段プラス。前と左の壁を黒板壁紙にして、イラストや文字を描き入れ、楽しげなデスク周りを演出。
リビング横の壁に向かって、両脇に黒の1段引き出しがついた幅150cmほどのホワイトのデスクをレイアウト。
デスク上部に、黒の三角形ブラケットと厚みが薄い茶色の棚板を組み合わせたウォールシェルフを3段プラス。雑貨にも見えるブックエンドを使って、本の塊を作っておしゃれにディスプレイ。
壁に向かってミディアムブラウンのカウンターデスクをレイアウト。
デスク上部に、デスクと同じ色&幅の棚板をブラケットが見えないように2段プラス。上段を左に雑貨・右に本、下段を左に本・右に雑貨とアンシンメトリーに収納し、幅が広くても適度な見栄えのするインテリアを演出。
2人用I型デスク
壁に向かって、黒の金属脚と白っぽい茶色のヴィンテージなカウンターを組み合わせたデスクをレイアウト。
デスク上部に、黒のL型ブラケットと白っぽい茶色のヴィンテージな板を組み合わせたウォールシェルフを4段プラス。本・観葉植物・黒のフォトフレームに入れた写真・雑貨を収納し、ナチュラル&ヴィンテージなインテリアを演出。
横長窓がある壁に向かって、ヴィンテージな暗い茶色の木製カウンターデスクをレイアウト。
窓の上に、黒のブラケットと暗い茶色の木製棚を組み合わせたウォールシェルフを1段プラス。黒のファイルボックス、ホワイトのファイルホルダー、分厚い本をぎっしりと収納。
2人用L型デスク
壁に向かってミディアムブラウンの木製カウンターデスクをレイアウト。
壁面に向かって背もたれの無いキャスター付きスツールを置き、上部にシルバーのブラケットと茶色の板を組み合わせたウォールシェルフを3段プラス。本・暗いグレーのファイルボックス・グレー、黒、オレンジのストレージボックスを隙間なく並べて、整然としたデスク周りを演出。
オープンラックI型
壁に向かって、幅120cmほどの黒の既製品のデスクをレイアウト。
上部の壁に、黒と暗い茶色のオープンラックを6個取り付け、辞書・本・観葉植物を綺麗にディスプレイ。横長・縦長・正方形のオープンラックを色違いにして、センス良く取り付けたインテリア。
壁に向かって、ホワイトの3段引き出しキャビネットとグレーのカウンターを組み合わせたL型デスクをレイアウト。
ワークチェアがある側のデスク上部に、横4列縦2段のホワイトのオープンラックをプラス。下段の中央2箇所に扉を付け、「見せる」と「隠す」のバランスを取ったインテリア。
壁に向かって、グレーの3段引き出しキャビネットとホワイトのカウンターを組み合わせた2人用デスクをレイアウト。
デスク上部に、ホワイトの横長のオープンラックを7個(上下4段)プラス。ダークレッドのストレージボックス・黒のファイルケース・ナチュラルブラウンの収納ケースを入れ、片付いた印象のデスク周りを演出。
オープンラックL型
壁に向かって、ホワイトの1段引き出しがついたミディアムブラウンの幅2mほどの木製カウンターデスクをレイアウト。
デスク上部、ホワイトの3段オープンラックを3つ、左側の壁に2つプラス。本をぎっしりと収納し、左側の収納の下にソファを置いて、休憩スペースとして活用。
【パターン②】デスクとL型に本棚(ウォールシェルフまたは収納家具)
2面の壁に向かってデスクと本棚や収納家具をレイアウトする方法です。
メリット
- 座ったまま本や書類を取り出すことができる
- 収納の高さを自由に変えることができる※可動棚付きの場合
- 収納量が多い
デメリット
- 下の方が使いにくい
- 回転式ワークチェアでないと座ったまま資料を取り出すのが困難
- レイアウトの仕方によっては、デスク幅を狭くする必要がある
デスクの右側に本棚や収納家具
縦長の腰窓に向かって、4段引き出し付きの幅120cmほどのヴィンテージな茶色の木目のデスクをレイアウト。
右側の壁にホワイトの7段棚板付きのオープンシェルフをプラス。黒の本を中心に並べ、無機質な印象をアップ。
吹き抜け階段に向かって、幅150cmほどのシンプルなホワイト鏡面天板のカウンターデスクをレイアウト。
右側の壁に高さ80cm、幅80cmほどのホワイトのオープンシェルフを横に2列上下に2段プラス。既製品の背の低いオープンシェルフを積み重ねて壁いっぱいの本棚に。
壁に向かって、幅2mほどのミディアムブラウンの木製カウンターデスクをレイアウト。
右側の壁に、デスクと同じ木目の3段の可動棚付きの本棚をプラス。デスクの奥行きと収納家具の幅を計算して、壁にぴったりと収めた美しいインテリア。
縦長窓に向かって、幅120cmほどの黒のカウンターデスクをレイアウト。
右側の壁に、グレーの4段オープンシェルフをプラス。下から2段目をデスクと同じ高さ&厚み&色にして、L型デスクのような見た目にし、コーナーにプリンターを配置。コンパクトで使い勝手が良さそうなインテリア。
デスクの左側に本棚や収納家具
掃き出し窓の隣の壁に向かって、2段引き出しがついた幅90cmほどの黒の木目のデスクをレイアウト。
デスクより少し後ろの左側の壁面上部に、黒の金属ブラケットと黒の棚板を組み合わせた3段ウォールシェルフをプラス。黒の本を中心に収納し、デスク前に黒×ホワイトのシンプルなカレンダーや黒の額縁に入れたモノクロ写真を飾って、かっこいいインテリアを演出。
壁に向かって、シルバー脚とホワイト天板を組み合わせた幅150cmほどのシンプルなデスクをレイアウト。
ドア前の通路スペースを空け、左側の壁にホワイトのオープンシェルフをプラス。ホワイトのファイルケースとホワイトのストレージボックスを綺麗に収納し、片付いた印象のデスク周りを演出。
壁に向かって、右側に3段引き出し収納キャビネットがついた幅120cmほどの奥行きが浅いホワイトのデスクをレイアウト。
左側の壁に最上部が開き扉収納になった6段ウォールシェルフをプラス。ほぼ正方形のオープン部に、交互に灰みがかった茶色の木目のオープンボックスを入れ、棚板の奥行きを深く調整。既成家具に手を加えてDIYっぽくしたインテリア。
デスクの両側に本棚や収納家具
腰窓の下に、黒の金属脚と薄い茶色の木製天板を組み合わせた幅150cmほどのデスクをレイアウト。
左右の壁に、床から天井、壁の端から端まであるホワイトのオープンシェルフをプラス。「左側にホワイトのファイルケースとストレージボックス、右側に本」と分けて収納。右側は、デスクの奥行きを避けて、少し後ろから配置。
掃き出し窓に向かって、幅150cmほどのシンプルなホワイトのカウンターデスクをレイアウト。
デスクの奥行きに合わせて左側に、ホワイトのオープンシェルフを置き、上部に壁の端から端まであるウォールシェルフをプラス。左側の凹んだ壁にホワイトの引き出し+観音開き収納とホワイトのウォールラックを埋め込み、整理整頓された仕事部屋を演出。
アイランドデスク
暗い茶色の壁紙クロスを貼った仕事部屋に、幅90cmほどの木製デスクを入口の方に向かって対面式にレイアウト。
左側の壁に、ダークブラウンの木目のオープンシェルフを、床から天井、壁の端から端までプラス。本をぎっしりと並べて、重厚感のあるインテリアを演出。
コンクリート床、レンガ壁、シルバーの金属天井のインダストリアルな仕事部屋の真ん中に、薄い茶色の木製脚とグレーの天板を組み合わせた奥行きの深いデスクをレイアウト。
デスク横の壁面に、背の高い黒の木製オープンシェルフをプラス。壁一列に本を並べ、通路スペースを空けて、デスクを配置。
【パターン③】デスクと横並びに本棚(ウォールシェルフまたは収納家具)
メリット
- 座ったまま本や書類を取り出すことができる(キャスター付きワークチェアなら更に使い勝手アップ)
- 収納の高さを自由に変えることができる※可動棚付きの場合
- デスク&収納以外のスペースが広く残る
デメリット
- 壁面が長くないと出来ないレイアウト
- 収納家具の幅によってはデスク幅を小さくする必要がある(デスク幅を優先して収納が小さくなってしまうことも)
- 収納を引き出し付きにする場合は腰までの高さがベスト。それより高い位置に引き出しがついていると中が見えない&取り出しにくい
青×グレーの横木目調のアクセントクロスを貼った壁に向かって、幅120cmほどのホワイトの既製品のデスクをレイアウト。
デスクと掃き出しまどの間の壁に、幅の狭いホワイトのオープンシェルフをプラス。カラフルなファイルやブルーのストレージボックスを収納し、爽やかなデスク周りを演出。
壁に向かって、幅60cmほどのシンプルなホワイトのパソコンデスクをレイアウト。
左側にホワイトのオープンシェルフ(IKEAのKALLAX)をプラス。オープン部にホワイトの網籠を入れ、細々したものを綺麗に収納。ホワイト×黒の無機質な印象のインテリア。
横長窓の下に、幅120cmほどのホワイトのシンプルな既製品のデスクをレイアウト。
壁とデスクの間にスペースを空け、浅型引き出しが10個付いた幅45cmほどの収納家具をプラス。チェアもホワイトにして清潔感のあるインテリアを演出。
柱型に向かって、幅50cmほどのホワイトのカウンターデスクをレイアウト。
柱型の奥行きに合わせて、ナチュラルなロープとホワイトの板を組み合わせた3段ウォールシェルフをプラス。シェルフの下にホワイトのストレージボックスとファイルケースを綺麗に並べて置き、片付いた印象のデスク周りを演出。
腰窓に向かって、ホワイトの6段引き出し、ホワイトの脚、ミディアムブラウンのカウンターを組み合わせた幅150cmほどのデスクをレイアウト。
デスクと壁の間に、幅30cmほどのホワイトのスチール製収納家具をプラス。引き出し側のデスク上にホワイトのファイルボックスを2個並べ、よく使う書類や本を収納。ナチュラルな印象の北欧デスクインテリア。
凹んだ壁に向かって、幅90cmほどの黒っぽい茶色のヴィンテージな引き出し付きデスクをレイアウト。
デスクの右側に黒の金属とダークブラウンの木を組み合わせた4段オープンシェルフをプラス。下2段に分厚い本を積み重ね、中段にグレーのファイルボックスを置いてカタログを収納。黒っぽい色でまとめた高級感のあるインテリア。
茶色のフローリング調の板を貼った壁に向かって黒の金属脚とダークブラウンの天板を組み合わせた幅90cmほどの既製品のデスクをレイアウト。
デスクの左側に、幅40cm高さ2mほどの可動棚が5枚ついたオープンシェルフ(IKEAのBILLY)を1台プラス。最上段に本、中段に黒のファイルボックスを収納し、立ち座りによる書類の取り出しやすさを工夫。
掃き出し窓から冷蔵庫の間の壁に、幅120cmほどのミディアムブラウンの既製品の木製デスクと幅120cmほどの腰までの高さのミディアムブラウンの木製オープンラックをレイアウト。
オープンラックはデスクよりも数cm高め。オープン部に本を隙間を空けて収納し、天板にヴィンテージな看板やレトロなタイプライターをディスプレイ。
壁に向かって、幅120cmほどのDIY風の茶色の木製カウンターデスクをレイアウト。
デスクの右側に黒の引き出しと茶色の木を組み合わせた3段引き出しチェスト、デスクとL型にシルバーの浅い引き出しが6個付いた収納家具を2台プラス。3段引き出しには大きな書類や本、浅い引き出しには紙を収納できるように工夫。本、書類の両方を隠して見えなくした、おしゃれなインテリア。
幅3mほどの壁に向かって、黒の金属とダークブラウンの木を組み合わせたオープンラック、黒の金属とダークブラウンの天板を組み合わせたデスク、薄い緑のディスプレイラックをレイアウト。
オープンラックの左側に本をまとめて並べ、右側に雑貨をプラス。趣味室も兼ねたデスクインテリア。
【パターン④】デスクの後ろに本棚(ウォールシェルフまたは収納家具)
メリット
- 座ったまま本や書類を取り出すことができる(キャスター付きワークチェアなら更に使い勝手アップ)
- 収納の高さを自由に変えることができる※可動棚付きの場合
- 収納量が多い
- デスク周りがすっきり見える
デメリット
- 部屋が狭く見える
- 振り返り動作が増える
- 「仕事専用の書斎」のように、広い部屋でないと不可能なレイアウト
壁付けデスク
腰窓に向かって黒のシンプルなデスクをレイアウト。
デスクの背中側の壁に、グレーのブラケットとシルバーの金属っぽい棚板を組み合わせた、床から天井、壁の端から端まであるウォールシェルフをプラス。ホワイトのストレージボックスとファイルボックスを並べ、中身が見えないようにし、端っこは棚板を無しにしてダークブラウンの3段引き出しキャビネットを2台配置。すっきりとした見た目のかっこいいインテリア。
長細い部屋のコーナーに、壁に向かって幅90cmほどのナチュラルな既製品のデスクをレイアウト。
デスクと反対側の壁に、高さ180cmほどの壁の端から端まであるホワイトのオープンラックをプラス。本を色ごとに綺麗に並べ、一か所に音楽プレイヤーをビルトイン。淡い配色の上品なインテリア。
3畳ほどの書斎の壁に向かって、幅90cmほどの奥行きの深いホワイトの既製品のデスクをレイアウト。
デスクの背中側に、床から天井、壁の端から端まであるホワイトのオープンシェルフをプラス。赤・グレー・黒などのファイルボックスをラベリングして収納。書類の種類が多い場合に参考にしたいインテリア。
4畳半ほどの書斎の壁に向かって、幅180cmほどのナチュラルブラウンの2人用デスクをレイアウト。
デスクの背中側に、床から天井まであるホワイトの収納家具をプラス。腰から下が引き出しと開き扉、腰から上がオープンになった食器棚のようなデザイン。ストレージボックスやファイルケースを綺麗に並べ、片付いた印象のデスク周りを演出。
対面デスク(アイランドデスク)
3畳ほどの書斎のコーナーを背に、幅90cmほどの茶色の木目のデスクをレイアウト。
デスクの背中側の壁にホワイトの腰までの高さの収納家具と黒のオープンラック(ウォールラック)をプラス。ラックの中に、本をビッシリと並べ、仕事ができそうなデスク周りを演出。
4畳半ほどの書斎の壁と通路に向かって、黒の金属脚と薄い茶色のヴィンテージな木製天板を組み合わせた幅120cmほどのデスクをL字にレイアウト。
通路側のデスクの背中に、ホワイトの4段棚板付きのオープンラックをプラス。一番下にプリンターと分厚い本、下から2段目に本、下から3段目にストレージボックス、下から4段目に小さめの本と細々した雑貨を収納。最上段は余り使わない物の収納場所にして、使い勝手の良さそうなインテリアを演出。
いかがでしたか。
デスクと本棚(収納家具)の位置関係とメリット・デメリットが理解できたでしょうか。
本棚・A4ファイルを収納できる家具・シェルフ等とデスクと一緒にレイアウトする時の配置の仕方は、デスクを置く場所の広さにも関係しています。
デスクを置く場所が3畳以上あるなら
- ウォールシェルフと横
- ウォールシェルフと隣
のように2つをミックスする方法もあります。