- 光を遮るため
- 遮熱・断熱のため
- プライバシーを守るため
など、窓に必要なカーテン。
賃貸では、窓の上にカーテンレールがついているため、「カーテンレールをどの位置につけようか」と頭を悩ますことはありませんが、新築の場合は、カーテンレールをどの位置につけるかで窓周りの印象が随分と違って見えます。また、近年は、装飾カーテンレールやレールカバーなど、窓周りに関するDIY向けの商品が多数出ている為、すでにカーテンレールが付いているありきたりな窓周りから脱却し、一層おしゃれな窓周りインテリアを作ることが可能になっています。
「カーテンレールの取り付け位置は、どこにすれば良いの?」を解決すべく、リビングのカーテンレールの位置を違う場所にした写真を比較しながら、実例を見ていきましょう。(ご自身で「カーテンレールを準備する」という方のために、どんなカーテンレールを取り付け、どのフックと組み合わせるのが良いかも記載しています。)
「天井付カーテンレール」と「正面付カーテンレール」取り付け方の基本
天井付カーテンレールは、レールを天井(または、窓枠の内側)に固定する取り付け方です。
カーテンを壁のようにすっきり見せたい場合やカーテンレールをシンプルにしたい場合におすすめの取り付け方です。
- 窓が大きく見え、開放感が出る(天井取付の場合)
- 天井が高く見え、開放感が出る(天井取付の場合)
- 壁面がすっきりと見える(窓枠内取付の場合)
- レールとエアコンや建具の干渉を気にする必要がない(窓枠内取付の場合)
などです。
取り付ける面は窓枠内の天面か天井です。窓枠内の天面に取り付ける場合は、窓枠よりもカーテンの方が小さいため、上端や両端の隙間から光が漏れる、カーテンを開けた時、カーテンの束が窓の内側にできるといったデメリットもあります。
天井取付で、窓と天井の間の壁面が多い場合は、カーテンの長さが窓から上の壁面分も必要となるため、カーテンの種類によってはコストアップする可能性もあります。
また、天井付カーテンレールのデザインはシンプルで、レールの下にカーテンを吊り下げる必要があるため、Aフックでないとおさまりませんので注意しましょう。
天井付カーテンレールの実例をたくさん見たい方は下記を参考に
天井付カーテンレール3つの取り付けデザイン&参考にしたいインテリア実例
正面付カーテンレールは、レールを壁面(または、窓枠の側面)に固定する取り付け方です。
カーテンの取り付け位置を自由に決めたい場合や装飾レールを付けたい場合におすすめの取り付け方です。
- 窓周りのどの位置にでも自由にカーテンを取り付けることができる
- 窓をすっぽりと覆うカーテンを取り付けることができる
- デザイン製の高い装飾レールを使うことができる
- レースカーテンとドレープカーテンの高さを変えて取り付けることができる
などです。
レールが丸見えになるため、すっきり感は減少します。
壁面よりカーテンレールが出っぱる為、エアコン・給気口など壁面に取り付けてある器具、ドアやクローゼットなどの建具の開閉の干渉に注意する必要があります。
カーテンフックは、一般的にAフック・Bフックどちらでも取り付け可能です。
①「天井付カーテンレール」のイメージ&インテリア例
天井にカーテンレールを取り付け、カーテンを吊り下げただけのインテリアです。
窓の大きさ(幅)に関係なく、床から天井、壁の端から端までカーテンを取り付ける方法もあります。
※壁面にエアコンや給気口が無いことが前提。
機能性カーテンレールは、シングル・ダブルとも天井付けできるタイプの品揃えがあります。
装飾カーテンレールで天井付けできるのは、シングルタイプです。
レースカーテンとドレープカーテンの両方ともを天井付けにしたい場合は、機能性カーテンレールのシングルを天井に付け、手前に装飾カーテンレールのシングルを取り付けます。この時、天井からレール位置があっていないと正面から見た時、レースカーテンとドレープカーテンが揃わないので注意しましょう。
カーテンフックは、Aフック推奨です。レールと天井の間の隙間が空いている場合はBフックを取り付けることもできます。
ナチュラルブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングの掃き出し窓に、カーテンレールを天井付にして、透け感のあるホワイトのカーテンをハンギング。
壁と同じ色のカーテンを下げ、一体感を演出。
グレーのフローリングと濃いグレージュの壁&天井のリビングの掃き出し窓に、ホワイトのカーテンレールを天井付にして、グレーのカーテンをハンギング。
レールを壁の端から端まで取り付け、窓と壁を全部カーテンで覆うようにデザイン。
②「天井付カーテンレール」+「幕板」のイメージ&インテリア例
天井付カーテンレールを天井に付け、室内側に板(幕板)を足して、カーテンレールが見えないようにするインテリアです。
機能性カーテンレールは、シングル・ダブルとも天井付けできるタイプの品揃えがあります。
レールが幕板で隠れてしまうため、装飾カーテンレールを選ぶ必要はありません。
カーテンフックは、Aフック推奨です。
ナチュラルブラウンのフローリングとベージュの壁紙のリビングの掃き出し窓に、天井付カーテンレールとライトグレーの幕板をつけ、ホワイト×ベージュのナチュラルなカーテンをハンギング。
コーナーからコーナーまでレールを取り付け、開放感のある窓周りを演出したインテリア。
ミディアムブラウンのフローリングとホワイトの壁&天井のリビングの腰窓に、天井付カーテンレールとホワイトの幕板をつけ、グレーのレースカーテンとグレーのカーテンをハンギング。
壁と窓を全部カバーするカーテンをつけて、掃き出し窓があるような雰囲気にしたインテリア。
③「天井付カーテンレール」+「カーテンボックス」または、「正面付カーテンレール」+「レールカバー」のイメージ&インテリア例
窓上の天井に凹みを作り、天井にカーテンレールをつけ、カーテンレールが見えないようにするインテリアです。(新築の際は、レールデザインを予め伝えておく必要があります。)
窓の上に箱型のカーテンボックスをつけ、カーテンレールが見えないようにするインテリアです。
正面付カーテンレールの周りにカバーを取り付けて、カーテンレールが見えないようにするインテリアです。すでに壁面に固定してある正面付カーテンレールを囲うように後付けでカバーをつけるDIY向けです。
天井付の場合
機能性カーテンレールは、シングル・ダブルとも天井付けできるタイプの品揃えがあります。
レールがカーテンボックスやレールカバーで隠れるので、装飾カーテンレールを選ぶ必要はありません。
カーテンフックは、Aフック推奨です。
正面付の場合
正面付カーテンレールは、シングル・ダブルとも品揃えがあります。
レールがカーテンボックスやレールカバーで隠れるので、装飾カーテンレールを選ぶ必要はありません。
カーテンフックは、Aフック推奨です。
ダークブラウンのフローリングと薄いグレーの壁&天井のリビングの掃き出し窓上に、造作のカーテンボックスを作り、グレーのカーテンをハンギング。
窓周りをシンプルにして、生活感のない空間を演出。
ミディアムブラウンのヘリンボーン床と薄いグレーの壁&天井のリビングの腰窓に、機能性カーテンレールを天井付けにして、ブラウンの木目調のレールカバーで隠し、ホワイトのレースカーテンとホワイト×ベージュの大きな水玉模様のカーテンをハンギング。
カーテンの上に木目を足して、優しく、ナチュラルな印象をアップしたインテリア。
④「正面付カーテンレール」を天井ぎりぎり設置したイメージ&インテリア例
正面付けのカーテンレールを天井近くに取り付けることで、窓を高く見せる方法です。
正面付カーテンレールは、シングル・ダブルとも品揃えがあります。
装飾カーテンレールも、シングル・ダブルとも品揃えがあります。
カーテンフックは、どちらを選んでも問題ありませんが、「機能性カーテンレールの場合は、Bフックを使ってレールを隠す」「装飾カーテンレールの場合は、Aフックを使ってデザイン性の高いレールを見せる」など、レールとの相性を考えながら選ぶようにしましょう。
ミディアムブラウンのフローリングとグレーの壁&天井のリビングの掃き出し窓の上、天井ぎりぎりに、ブラックの装飾カーテンレールを正面付で取り付け、透け感のあるベージュのカーテンをBフックでハンギング。
カーテンを掃き出し窓側の壁いっぱいに取り付け、ナチュラルで開放感のある空間を演出したインテリア。
ダークブラウンのフローリングとグレーの壁&天井のリビングの腰窓の上、天井ぎりぎりに、ブラックの装飾カーテンレールを正面付で取り付け、ホワイト×エメラルドグリーンのパターン柄のカーテンをAフックでハンギング。
カーテンの幅を窓より大きく、カーテンの長さを床までにして、天井を高く見せたインテリア。
⑤「正面付カーテンレール」を窓よりも高い位置に設置したイメージ&インテリア例
正面付けのカーテンレールを窓の上の高い位置に取り付けることで、窓を高く見せる方法です。
正面付カーテンレールは、シングル・ダブルとも品揃えがあります。
装飾カーテンレールも、シングル・ダブルとも品揃えがあります。
カーテンフックは、どちらを選んでも問題ありませんが、「機能性カーテンレールの場合は、Bフックを使ってレールを隠す」「装飾カーテンレールの場合は、Aフックを使ってデザイン性の高いレールを見せる」など、レールとの相性を考えながら選ぶようにしましょう。
スモーキーなナチュラルブラウンのフローリングと白っぽいグレーの壁&天井のリビングの掃き出し窓の少し上に、シルバーの装飾カーテンレールを正面付にして、ブルーのレースカーテンとくすんだブルーのカーテンをハンギング。
ブルーのカーテンは、レール上にもカーテンが見えるハトメデザイン。カーテンレールのデザインとカーテンの取り付け方でエレガントな空間を演出。
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングのテラス窓の少し高い位置に、ブラックの装飾カーテンレールを正面付にして、ベージュのカーテンをAフックを使ってハンギング。
左右の壁面にある茶色の木目の背の高いオープンシェルフよりレールの位置を高くして、広々とした空間を演出。
窓にレースカーテンとドレープカーテンの2種類をつける場合、カーテンレールをダブルにせず、レースカーテン用を機能レール(一般的なシンプルなデザインのレール)のシングル、ドレープカーテン用を装飾カーテンレールのシングルにして、高さを変えて取り付けると窓周りがグンとおしゃれに見えます。
⑥「正面付カーテンレール」を窓の標準的な位置に設置したイメージ&インテリア例
正面付けのカーテンレールを窓の少し上に取り付ける方法です。
正面付カーテンレールは、シングル・ダブルとも品揃えがあります。
装飾カーテンレールも、シングル・ダブルとも品揃えがあります。
カーテンフックは、どちらを選んでも問題ありませんが、「機能性カーテンレールの場合は、Bフックを使ってレールを隠す」「装飾カーテンレールの場合は、Aフックを使ってデザイン性の高いレールを見せる」など、レールとの相性を考えながら選ぶようにしましょう。
艶のあるブラックのフローリングと薄いグレーの壁&天井のダイニングの掃き出し窓に、シンプルな正面付カーテンレールを付け、クリーム色のカーテンをハンギング。
壁面を全てカーテンで多い、壁のような印象にしたインテリア。
ダークブラウンのフローリングとグレージュの壁紙のリビングの腰窓に、シルバーの装飾カーテンレールを付け、ピンクのカーテンをハンギング。
Bフックでカーテンを下げ、床まである長いカーテンを下げて、大きな窓があるような印象にしたインテリア。
いかがでしたか。
カーテンレールを取り付ける位置によってインテリアの表情が全く違うものになるのが伝わったでしょうか。
今回紹介したのは、下記の10パターンの取り付け方です。
取り付け方のポイントをおさらいすると
- 「窓周りをすっきり見せたい」「カーテンをすっきり見せたい」という場合は天井付カーテンレール
- 「窓周りをおしゃれに見せたい」という場合は正面付カーテンレール
- 天井を高く見せたい場合は、カーテンレールの位置を天井付近に
です。