壁が多いリビングだと壁の前、広いリビングだと通路の前など、ソファを置く位置は多種多用。
でも、ソファは思ってる以上に幅と奥行きがある家具です。
その為、窓が多いリビングや狭いリビングでは「ソファを置く位置をアレコレ考えた結果、どうしてもソファと窓が被ってしまう」という場面に出くわしてしまいます。
そもそも「窓の前にソファって変なの?」という疑問について考えてみましょう。
「窓の前にソファ」レイアウトの注意点
窓の前にソファをレイアウトする場合、「採光」と「窓やカーテンの開閉のしやすさ」を考えましょう。
採光
ソファの背もたれが、窓から入る光を遮ってしまうレイアウトの場合、窓の前にソファを置かないレイアウトと比較すると部屋が暗くなります。
腰窓の場合は「窓の高さ」と「背もたれの高さ」の関係に注意しましょう。
腰窓よりもソファ背もたれの方が高い
採光量が減少。
腰窓とソファ背もたれの高さが同じ
採光量に影響無し。
腰窓よりもソファ背もたれの方が低い
採光量に影響無し。
掃き出し窓
掃き出し窓の場合は、「背もたれが光を遮っても、室内に自然光が入るか」を考えましょう。
ソファの幅よりも掃き出し窓の幅の方が広い場合は、多少暗くなるものの影響は少なめです。
窓やカーテンの開閉
窓とソファをぴったりとくっつけると、窓の開け閉めやカーテンの開閉がしにくくなります。
開閉をスムーズに行うには
- ソファと窓の間に隙間を設ける(20cm程度※カーテンの厚みによる)
- ソファと窓の間に人が通れるスペースを設ける(40cm程度)
また、カーテンのデザインを変えることが可能な場合は、レール式のカーテンではなく「上げ下げ式のローマンシェードやロールスクリーンにする」方法もあります。
窓とソファの間に人が通れるスペースを設け、なおかつ窓には、上げ下げ式のローマンシェードをコーディネート。
掃き出し窓の開閉とソファ
掃き出し窓の前にソファを置く場合は、「外に出る」「外に出ない」どちらの窓なのかを考えましょう。
「外に出る」場合は、窓の端から45~60cm程度離れた場所にソファをレイアウトすれば、出入りは可能です。
部屋の広さに余裕がある場合は、窓とソファの間に人が通れるスペースを空けておくレイアウトの仕方もあります。
カーテンがスムーズに開閉できるように、掃き出し窓とソファの間にスペースを設けた例。
「窓の前にソファ」レイアウトのメリット
腰窓の前にソファをレイアウトする場合、窓周りとソファを使って、おしゃれにコーディネートすることが可能です。
腰窓の周りにパターン柄の壁紙クロスを貼り、窓を中心に、3人掛けソファをレイアウト。
壁面には左右対称にブラケット照明をコーディネートし、腰窓にローマンシェード、腰窓より高い位置にポール式のカーテンレール取り付け、柔らかさを強調するレールカーテンをプラス。
コーナーソファと窓
L型のデザインの場合は、ソファの片方が壁、もう片方が窓に被ってしまうこともあるでしょう。
この場合、短い方や寝椅子部分を窓の前にレイアウトするようにしましょう。
窓と壁に沿うようにソファをレイアウトすることで、開放感もアップします。
リビングの壁いっぱいにある掃き出し窓の前に、L型ソファの寝椅子部分をレイアウト。
床から天井まである大きな窓の前に、コーナーソファの寝椅子部分をレイアウト。
掃き出し窓の前に、コーナーソファの寝椅子部分をレイアウトし、窓にはロールスクリーンをコーディネート。
掃き出し窓の方向に、寝椅子部分をレイアウトし、窓とソファの間に、人が通れるスペースを確保。
- 採光量に注意する
- カーテンや窓の開閉のしやすさに注意する
筆者の自宅も掃き出し窓の前に、外に出るスペースを少し残して、3人掛けソファをレイアウトしています。
「掃き出し窓の前にソファを置く」と決めた時、最初に考えたのが、「なるべく光を遮らないように背もたれが低いシンプルなデザインのソファを選ぶ」ということでした。
このレイアウトにした後、「横にスライドするカーテンの開閉がしにくいこと」「窓枠の上に溜まった埃の掃除がしにくいこと」がデメリットだと実感しています。
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