「パソコン作業をする場所が必要になった。」
仕事専用に使えるフリーの部屋があれば問題ないのですが、余ってる部屋が無い場合、自宅のどこかにワークスペースを設ける必要が出てきます。
そんな時、一番最初に頭に浮かぶのは、デスクと椅子を改めて準備しなくても良いダイニングではないでしょうか。
しかしながら、ダイニングテーブルとダイニングチェアの組み合わせは、食事をする為にある家具なので、長時間のデスクワークやパソコン作業に向いている訳ではありません。
その理由は、「ダイニングテーブルの高さと椅子の高さの関係」が「パソコン作業向きのデスクと椅子の組み合わせ」とは微妙に違うからです。
- ①デスク高:60~70cmで高さの調整ができるもの(調整ができない場合は65~70cm)
- ②チェア高:37~43cmで高さの調整ができるもの
- ③チェアデザイン:ひじ掛け付き
- ④チェアに座った時の目と画面の距離:ディスプレイまで40cm以上
- ⑤肘の角度:上腕垂直(肘を90度以上にして自然にキーボードに手が届く)
- ⑥画面:水平視線より下
ダイニングテーブルの高さは一般的に75cm前後です。
- IKEAの場合:73~75cmIKEAのダイニングテーブル一覧
- ニトリの場合:65~75cmニトリのダイニングテーブルセット一覧
また、ダイニングテーブルとダイニングチェアの高さには「使いやすい関係」があります。
使いやすいダイニングテーブルと椅子の高さの関係
ダイニングテーブルの高さと椅子の座面高の差尺27~30cm
例)身長160cmの人なら(160×0.55)÷3=29.333・・・の約30cmが最適な差尺。
上記の「デスクとワークチェア」「ダイニングテーブルとダイニングチェア」を同じ場所に背中合わせで配置すると、下記のようになります。
数字を見比べてみると、ワークスペースの家具の方が全体的に5cm程度低いですよね。(手が宙に浮いているのは無視して下さい。)
このように、似たような机(テーブルやデスク)と椅子の組み合わせでも、動作内容に合った高さがある為、どこかの家具を代用というよりは、専用にデスクとチェアを組み合わせたワークスペースを設けた方が、作業がしやすくなります。また、チェアだけをピックアップしても、30分も座ることが無いダイニングチェアと長時間座るデスク用チェア(ワークチェア)では、使用頻度が異なる為、より快適な椅子を選ぶ必要があります。
これらを踏まえて、自宅の様々なエリアにワークスペースを設けたインテリアを紹介していきましょう。
①キッチンエリアにワークスペース
①-①キッチンカウンターを伸ばしてワークスペース
キッチンカウンターをそのまま活用したワークスタイルです。フロアユニットをオープンスタイルにしてチェアが入るスペースを設けます。一般的なシステムキッチンのカウンター高は85cmなので、デスクの推奨高65~70cmよりも高くなります。座面高58cm前後のチェアを組み合わせるか、この高さまで調整できるワークチェアと組み合わせるようにしましょう。
ホワイトのフラット扉のキャビネットとホワイトのカウンターを組み合わせたシンプルなキッチンのシンク側横をノートパソコンのワークスペースにした例。
背もたれの無いスツールタイプのチェアをプラス。パソコン収納用に1段引き出しがあるオープン収納にする場合は、「ワークチェアのひじ掛けが引き出しとぶつからないか」を確認しましょう。
①-②システムキッチンのフロアユニットの隣にワークスペース
一般的なシステムキッチンのカウンター高は85cm、フロアユニットの奥行きは65cmです。奥行きを揃えて、低め(推奨高65~70cm)のデスクを設けワークスペースにします。ノートパソコンを置く場合は、奥行きを少し浅くしても問題ありませんが「チェアに座った時の目と画面の距離:ディスプレイまで40cm以上」を保つようにしましょう。
システムキッチンのフロアユニットと壁の間に、キッチン天板と同じ奥行きの黒のカウンターを10cmほど低く取り付け、背もたれの無い木製スツールをコーディネート。
デスク上部に黒のブラケットとダークブラウンのヴィテージな板を組み合わせたウォールシェルフを2段プラス。システムキッチンの壁面コンセントを活用してパソコン作業ができるレイアウト。
壁付けL型キッチンのダイニング側のフロアユニットの隣に、角がカーブになったパソコンデスクをレイアウト。
デスクのサイズは奥行きがキッチンと同じで、高さがカウンターよりも低め。ホワイトのイームズチェアをワークチェアとして活用した清潔感のあるインテリア。
壁付けL型キッチンのダイニング側のフロアユニットの隣に、キッチンキャビネットと同じ引き出し1杯、キッチンカウンターと同じ天板のパソコンデスクをレイアウト。
デスクのサイズは、奥行きが-10cm、高さが-15cm程度、キッチンカウンターよりも小さめ。黒のメッシュチェアを組み合わせ、すっきりとした、かっこいいインテリアを演出。
①-③システムキッチンのトールユニットで縁を切ってワークスペース
システムキッチンの端に、床から天井まであるキャビネットがある場合に、その隣にワークスペースを設ける方法です。システムキッチンのすぐ横に袖壁がある場合にも使えるレイアウトです。(※袖壁の隣が、通路スペースの場合は不可)
壁付けI型キッチンの端のトールユニットと掃き出し窓の間に、ホワイトの1段引き出しと薄い茶色の木製カウンターを組み合わせたカウンターデスクとアンティークな木製チェアをレイアウト。
デスクの奥行きはキッチンキャビネットの奥行きと同じ。デスク上部に、明るい茶色の木製シェルフを2段取り付け、観葉植物とゴールドの水差しをディスプレイ。上品でナチュラルな印象のインテリア。
Ⅱ型対面キッチンの壁付けキッチン側に冷蔵庫をレイアウトし、冷蔵庫の隣に、床から天井まであるトールユニットをレイアウト。
トールユニットと掃き出し窓の間に、上部にオープンラックのあるホワイトのデスクとグレーのワークチェアをプラス。デスクの奥行きとトールユニットの奥行きを揃え、色も同じにしたシステムキッチンで作ったかのようなワークスペース。
壁付けL型キッチンのダイニング側のトールユニット(ビルトインオーブンレンジ)の隣に、シルバー脚とホワイト×グレーの大理石調天板を組み合わせたデスクとホワイトのイームズチェアをレイアウト。
デスクの奥行きはキッチンキャビネットの奥行きと同じ。デスク上部に、奥行きの浅い、薄い茶色の木製シェルフを2段取り付け、家電と雑貨をディスプレイ。デスクの上と横に観葉植物を飾って、癒し感をアップしたインテリア。
Ⅱ型壁付けキッチンの調理機器側のトールユニットと掃き出し窓の間に、茶色の木目のデスクと黒のワークチェアをレイアウト。
デスクの奥行きはキッチンキャビネットの奥行きよりも大きめ。ワークスペースのすぐ後ろはダイニングエリア。
①-④壁付けキッチンの背中側にワークスペース
壁付けキッチンでも対面キッチンでもI型キッチンの背中側には、食器棚や家電収納を置くスペースがあることが多いです。この場所にワークスペースを作る方法です。
壁付けL型キッチンと冷蔵庫を並べてレイアウトし、冷蔵庫の背中側に、ホワイトのデスクをレイアウト。
オレンジ×黄色×青×ピンク×黒の派手な幾何学模様のキャスター付きワークチェアをプラス。デスクはIKEAのMICKE。
壁付けキッチンの背中側に、ホワイトの3段引き出しキャビネットと灰みがかった茶色の木製天板を組み合わせた造り付けのデスクをレイアウト。
デスクの隣に、引き出しや開き扉がついた、デスクと同じデザインの背の高い収納家具をプラス。入口から見た時にワークスペースが背の高い家具の陰になるように配置し、デスク周りの乱雑な雰囲気が見えないように工夫したインテリア。
②ダイニングエリアにワークスペース
②-①対面カウンターをワークワークスペース
「キッチン」と「反対側にあるスペース」の間にデスクを設けるアイデアです。カウンターの奥行きは浅くても問題ありませんが、パソコンがしっかりと乗る奥行きや「チェアに座った時の目と画面の距離:ディスプレイまで40cm以上」を保てる広さにしましょう。
壁付けI型キッチンと掃き出し窓の間に、掃き出し窓側にオープン収納がついた木目の対面カウンターをL型に設け、ノートパソコンをレイアウト。
ダークブラウンの木と薄いグレーのファブリックを組み合わせたカウンターチェアを2台プラス。パソコン操作をするには、カウンター高とチェアの座面高が合っていない(肘の角度が90度以下)気も。
キッチンとリビングの間に、シンプルなオレンジのL型(片方が壁固定、もう片方が床支持)カウンターをレイアウト。
両側に背もたれの無いミディアムブラウンの木製カウンタースツールをプラス。幅を広くして、左右にずれて2人で両面から作業できるように工夫。
②-②ダイニングチェアの後ろにワークスペース
ダイニングチェアの後ろにワークスペースを設ける(それぞれのチェアを背中合わせにする)場合は、ダイニングチェアを引くスペース(テーブル前から75cm)とワークチェアを引くスペース(デスク前から75cm)を考えておく必要があります。
- ①両方のチェアを同時に引く可能性がある場合:ダイニングテーブルとデスクの間は150cm以上
- ②片方のチェアだけを引く場合:ダイニングテーブルとデスクの間は125cm以上
- ③両方のチェアに座り、間を人が通る場合:ダイニングテーブルとデスクの間は160cm以上
など、人の動き方によってチェア間に必要なスペースが変わります。
ダイニングエリアの中心に正方形ダイニングテーブルを置き、4面にダイニングチェアをそれぞれ並べ、入口ドア横の壁に向かって、暗い茶色の木目の3段引き出しキャビネットとホワイトのカウンターを組み合わせたデスクをレイアウト。
デスクと腰窓の間に、暗い茶色の木目の背の高い収納家具、デスクの上に暗い茶色の木目のウォールシェルフを2段プラス。落ち着きのある暖かい色でまとめたリラックス感のあるインテリア。
ダイニングエリアの中心に黒っぽいダークブラウンの円形ダイニングテーブルを置き、黒のメッシュチェアを4脚レイアウト。
柱型の横に、ダークブラウンの木目と黒の引き出しを組み合わせた既製品のデスクとインダストリアルデザインの黒の回転チェアをプラス。回転式チェアを置くことで、「椅子を引くスペース」をゼロにしたインテリア。
②-③ダイニングチェアが無い面にワークスペース
椅子同士がぶつかることが無い為、デスクの奥行き+75cmで作れるワークスペースです。
独立キッチンとリビングの間の壁に向かって、ホワイトのカウンターデスクをレイアウト。
デスク上部にホワイトの2段ウォールシェルフをプラス。デスク用チェアは背もたれの無いシルバーのスツールにして、圧迫感の無いインテリアを演出。
ダイニングエリアの中心に、ミディアムブラウンの木製長方形ダイニングテーブルをレイアウト。
テーブルの長い面に2台と短い面にそれぞれ1台、黒のメッシュチェアをプラス。長い面の椅子が無い側の壁面に、パソコンデスクをレイアウト。デスク用チェアをデスクの下に隠れるデザインにして、人が通れるスペースも確保したインテリア。
リビングダイニングが一つになった部屋の壁に向かって、黒のデスクと黒のワークチェアをレイアウト。
デスクの位置はダイニングエリア。リビングのソファの奥行きとデスクの奥行きを合わせて配置し、ダイニングテーブルを、テレビボード側の壁にずらして、ソファからキッチンへの移動スペースを確保したインテリア。
③リビングエリアにワークスペース
リビングに置く家具は、ダイニングチェアのように引いて動かすことがない為、下記の寸法を確保できていれば大丈夫です。
※ワークチェアに座っている時に後ろを人が通ることが無いのであれば、デスク前から60~90cmの通路スペースだけでOK。(チェアを引くスペース75cm含む)
③-①コーナーやデッドスペースにワークスペース
リビングのコーナーに、ホワイトの3段引き出し付きのデスクとホワイトの木製チェアをレイアウト。
デスク上部にホワイトのウォールユニットをプラス。他のエリアから丸みでも、すっきりと片付いた印象に見えるワークスペース。
リビングのコーナー(凹んだ壁)に、茶色の木製カウンターデスクと茶色レザーのワークチェアをレイアウト。
デスク周りの壁に茶色の木目の板を張り、デスク上部に茶色の木製ウォールシェルフを3段プラス。デスクエリアからは、ソファもテレビも見えない配置。
ソファの後ろのくぼんだ空間に、ホワイトのパソコンデスクとホワイトのオープン本棚をレイアウト。
ホワイトのシンプルなチェアを足して、ゴールドのクリップ式ブラケットライトやゴールドのペン立てを飾り、フェミニンな印象のワークスペースを演出。
狭いリビングの柱型と柱型に囲まれた空間に、奥行きの浅いホワイトのカウンターデスクをレイアウト。
ブルーの北欧デザインのチェア、シルバーのテーブルランプをプラス。マンションの部屋内によく見られる、家具を置くには奥行きが浅過ぎる柱型を活用する時に使えるアイデア。
3面を壁に囲まれたオープンリビングの壁を背に、黒レザーの3人掛けソファをコーディネート。
ソファとコの字にある壁に、それぞれ、ホワイトのテレビボードとホワイトのシンプルなパソコンデスクをプラス。デスクにシルバーの金属製アームチェアを足して、無機質な印象をアップ。
③-②テレビボードの横にワークスペース
テレビボードを掃き出し窓側に寄せてレイアウトし、残った壁面に向かって幅90cmほどのシンプルなパソコンデスクをレイアウト。
デスク幅に合わせて正面の壁にホワイトレンガを張り、上部にホワイトのウォールシェルフを2段プラス。キャスター付きのワークチェアもホワイトにして、取っ手の無いホワイトのテレビボードと一体感のあるインテリアを演出。
2面の向かい合う壁にソファと壁掛けテレビをレイアウト。
壁掛けテレビの下にホワイトのカウンターデスクを設け、薄いグレーのスツールをプラス。メディアプレイヤーやディスクなどのTV周りに必要な小物は、カウンターデスクの下にホワイト鏡面のテレビボードを配置して収納。ワークスペースがあることに気づきにくい、すっきりとしたインテリア。
対面キッチンのあるオープンリビングの向かい合う2面の壁にソファとテレビボードをレイアウト。
テレビボードを掃き出し窓側に寄せ、テレビボードの上にかぶせるようにデスクをプラス。白っぽいグレーのエレガントなスツールを足して、上品な印象のインテリアを演出。
テレビボードの後ろの壁にグレーのアクセントクロスをコーディネート。
左寄りにグレーのモダンなテレビボード、テレビボードの上にかぶせるようにグレーのカウンターデスクをプラス。黒のワークチェアとグレーのウォールシェルフ3段を足して、無機質なインテリアを演出。
③-③掃き出し窓の横にワークスペース
横長リビングのダイニングの掃き出し窓とリビングの掃き出し窓の間にある壁に向かって、グレーの引き出しがついたホワイトのデスクをレイアウト。
グレーのワークチェアをプラス。デスクの上に液晶テレビを壁掛けにして、リビングエリアを薄いグレーと淡いピンク、白っぽい茶色の木目で配色。エレガントな印象の北欧インテリア。
③-④ソファの後ろにワークスペース
2面を窓に囲まれたリビングに、白っぽいベージュの3人掛けソファをコーディネート。
ソファの背もたれに向かってホワイトのモダンなデスクとホワイトレザーのワークチェアをプラス。ワークチェアの後ろに黒の引き出し付きサイドボードを置いて、生活感の少ないインテリアを演出。
縦長リビングに、壁から1m以上離れた位置に、グレーの寝椅子付き2人掛けソファをレイアウト。
ソファの後ろの壁に黒のアクセントクロスを張り、壁に向かって上部にウォールシェルフが2段ついたヴィンテージなパソコンデスクをプラス。黒のアームチェアを組み合わせ、かっこいいワークスペースを演出。
③-⑤ソファの正面にワークスペース
2面が壁、1面が腰壁のオープンリビングの腰壁の下にシンプルなグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファとL字に薄い茶色の木製テレビボード、ソファの正面に薄い茶色の木製デスクをプラス。テレビボード、デスク、収納家具、オープンラック、コーヒーテーブルの木目を同じ色で揃えた、統一感のあるインテリア。
④ベッドルームエリアにワークスペース
ベッドに周りに必要なスペースは、人が通ることができる60~75cmです。ただし、ベッドの上から床に降りる場所さえ確保できていれば大丈夫なので「デスクの奥行き+75cm(椅子を引くスペース)」があれば、ベッドルームにワークスペースを作ることができます。
④-①ベッドの足元にワークスペース
ベッドの足元の通路スペースに、端からワークスペース、チェストの順にレイアウト。
デスクにベージュ×茶色のパターン柄のファブリック製アームチェアを組み合わせ、上部にダークブラウンの木製ウォールシェルフを3段プラス。壁を少し暗いベージュにした、リラックス感のあるインテリア。
ベッドの足元の通路スペースに、ワードローブとデスクが一緒になった既製家具をレイアウト。
デスクにホワイトのスツールを組み合わせ、上部に収納家具と同じフラット扉のウォールシェルフをプラス。デスク前と横の壁面をミラー仕様にして、ドレッサーとしても使えるように工夫したインテリア。
ベッドの足元の通路スペースに、グレーの1段引き出しとホワイト天板を組み合わせたロータイプの収納家具とシンプルなホワイトのデスクを並べてレイアウト。
デスクに黒のイームズチェアをプラス。クローゼット扉、ベッドリネンをホワイトでまとめ、飾り気のない清潔な印象のインテリアを演出。
ベッドの足元の通路スペースに、ホワイトの1段引き出し付きのカウンターデスクをレイアウト。
デスクに薄い茶色のナチュラルなチェアをプラス。カウンターの上に逆コの字になった茶色の木目の収納とホワイトのウォールシェルフを取り付け、ホテルライクなインテリアを演出。
ベッドの足元の通路スペースに、ホワイトの3段引き出しチェストと薄い茶色の木製デスクをレイアウト。
デスクにグレーのアームチェアを組み合わせ、チェストの上に壁掛けテレビをプラス。チェストの隣に縦長ミラーを置いて、身支度だけでなく、部屋が広く見えるように工夫したインテリア。
ベッドの足元の通路スペースに、ダークブラウンの木製デスクをレイアウト。
デスクにヴィンテージなスクールチェアタイプのワークチェアをプラス。ベッドの長手とデスクの幅を同じ方向に並べたインテリア。
④-②ベッドと平行にワークスペース
引き出し収納付のベッドの場合は、ワークチェアやデスクが引き出しとぶつかってしまうことがないように注意。
ベッドと壁の間が狭い場合は、デスクを①枕側に配置、②足側の離れた場所に配置など工夫して収納が使えるようにします。
ベッドの足元の通路スペースに、黒のテレビボードを置き、テレビボードにかぶせるように、黒のカウンターデスクをL型にレイアウト。
デスクに黒レザー×茶色の木目のチェアをプラス。掃き出し窓への動線を確保し、デッドスペースになるコーナーを有効活用したインテリア。
ベッド横の通路スペースに、黒の鉄板みたいなデザインのデスク、オープンラック、ウォールユニットをレイアウト。
黒レザーのワークチェアをプラス。ベッドのヘッドボードとナイトテーブルもデスクと同じデザインにした、まとまりのあるインテリア。
ベッド横の通路スペースの中心に、両側に2段引き出しがついたレトロな茶色の木目のデスクをレイアウト。
デスクに薄いグレーの木製チェアを組み合わせ、上部にホワイトの2段ウォールシェルフをプラス。コンセント式のブラケットランプをデスクとシンメトリーにレイアウトして、おしゃれ感をアップ。
ベッド横の通路スペースに、シルバー脚とホワイト天板を組み合わせたシンプルなデスクをレイアウト。
黄みがかった茶色レザーのアームチェアをプラス。ベッドカバーをくすんだ黄色にして、デスクチェアと色を合わせ、上品で大人っぽいインテリアを演出。
⑤廊下にワークスペース
廊下の幅が150cm以上(※)なら、壁に向かってデスクをレイアウトすることができます。
※デスク奥行き60cm、通路幅90cmを想定。デスクの奥行きを短くしたり、通路幅を縮めても大丈夫な場合は、149cm以下でも可。
玄関ドア正面の廊下に、壁に向かってホワイトの引き出しキャビネットとグレーの天板を組み合わせたカウンターデスクをレイアウト。
シルバー脚と木目を組み合わせたワークチェア、グレーのウォールシェルフを2段プラス。デスクの後ろはダイニングキッチンエリア。
玄関ドア正面の廊下に、奥行きの浅いミディアムブラウンの木製カウンターデスクをレイアウト。
デスクの下にすっぽりと収まる黒レザーのカウンタースツールをプラス。デスクの後ろはアイランドキッチン。
キッチン、ダイニング、リビング、ベッドルーム、廊下にワークスペースを作るアイデアを紹介しましたが、参考になったでしょうか。
ワークスペースの基本は
①デスクと椅子だけを組み合わせた簡単なワークスペースは、畳1枚(90×180cm)の大きさで作れる。
②作業する時は、作業に関係ない物(ソファ・テレビ・キッチン・ベッドなど)が目に入らない方が集中しやすい。
です。
この2つを合わせると、家具の数が多いわりに、「椅子を引くスペース」や「動線」をあまり考える必要が無いリビングに、下のような配置で作るのが一番良いのでは、と筆者は考えます。