子どもは、遊び・学びなど、成長とともに生活スタイルが変わってきます。
子ども専用の遊ぶスペースを作る時
- 今から家を建てる
- 既にある家で空いてる部屋を子供専用にする
- 数少ない部屋数の中からキッズコーナーを捻出する
など、状況によって、大きさが変わってきます。
また、その子ども専用スペースは
- 子どもの年齢や性別
- 「遊ぶだけの場所」なのか「寝る・遊ぶ・学ぶなどを一つの部屋で行う、自立を目指した場所」
で、スタイルが違ってきます。
住まいの中に、キッズルーム・キッズコーナーなど、子どもの為の場所を作るアイデアを紹介していきましょう。
専用のキッズルームが作れる場合
ベッドやチェストを置かずに、遊ぶことだけを目的とした部屋(場所)の実例です。
8畳以上
テレビ、中央のテーブルを囲むように背もたれ付きクッション4個、卓球台をコーディネート。
子ども専用リビングといったインテリア。壁色とカーペットは温もりのあるベージュ、クッションとラグは暗い青、家具はすきっと清潔に見えるホワイトの組み合わせ。子どもが独立したら、客間として使えそう。
ロッカー式収納家具、楕円形テーブル、チェア2台をコーディネート。
大きなパターン柄のカラフルなラグをプラスし、窓辺にままごとキッチンやプレイハウスをディスプレイ。壁を黒とグレイッシュな明るい青にした内装にもこだわったインテリア。
3段のトレイがついたおもちゃ入れ、青のテーブル、青の椅子2台をコーディネート。
床にブルー系のタイルカーペット、壁にホワイト×グレーの世界地図の壁紙クロスをプラス。ぬいぐるみ入れは、アニメ化したたぬきやキリンをプリントしたデザイン。青と明るいグレーとホワイトの組み合わせは、乱雑になりがちな子供スペースをスッキリと見せる効果が期待できます。
キッズテント、子供用ソファ、木製テーブルとベンチ、キッズチェアをコーディネート。
壁にドアと屋根をつけ、お店みたいな空間をプラス。壁面を薄い水色にして、ピンクの花柄のラグ、一部がピンクになったソファなどを組み合わせた可愛い色使い。
中央にローテーブル2台、周囲にコンソールテーブル、チェア、スツール、バケツ型のストレージ(ぬいぐるみ入れ)をコーディネート。
子ども専用家具やおもちゃ、ぬいぐるみを片付けると、そのまま大人の部屋として使えそうな内装。同じデザインの横長のローテーブルを2台くっつけて大きな正方形テーブルにするアイデア。
車や電車を走らせる台、ストッパー付きのブックシェルフ、網籠3つ、ロッキングチェアをコーディネート。
ブックシェルフを壁の高い位置に取り付け、ギャラリーのように絵本をディスプレイ。天井は、ホワイト×イエローのストライプ柄で、兄弟のモノクロ写真を大きくプリントしたフォトウォールをアクセントクロスとして活用。
テレビボード、子供用テーブル&椅子、一人掛けソファ、プレイテーブル、本棚、ままごとキッチンをコーディネート。
ミニチュアの家具が可愛い。テレビボードの後ろの壁に、薄い茶色のドット柄のアクセントクロスを張り、落ち着きと楽しさを感じるインテリアを演出。カラーコーディネートは、北欧テイスト。
6畳
暗い赤・ネオンカラーの水色・黄色・オレンジ・茶色・グレーを組み合わせて菱形を描いた長細いラグを2枚並べて敷き、チェア、スツール、クッションをコーディネート。
空間を広く自由に使えるように、家具を置かないように工夫したインテリア。思う存分散らかせそう。
収納家具、子供用テーブル、クッション、プレイマット、ぬいぐるみ入れをコーディネート。
スペースを2分割して、窓側を物書きスペース、反対側を床を広く使って遊べるスペースに。アルファベットや数字が大きく入った壁紙クロスとアルファベットのパズルマットを組み合わせた学びながら遊べるインテリア。
収納家具、ブックシェルフ、黒板壁、テーブル、椅子、キッズテントをコーディネート。
壁とラグはギザギザを意識したパターン柄にして雰囲気を統一。椅子はIKEAのMAMMUT。
壁の前に、ままごとキッチンセットを並べ、中央にテーブルと椅子をコーディネート。
子ども専用のダイニングキッチンみたい。室内ドアは上下2分割になっていて、上だけを開けて、廊下から子供部屋が除き込めるように工夫。
4.5畳
おもちゃ入れ、パズルマット、イーゼル、積み木をコーディネート。
壁をホワイト×水色のボーダーデザインにして、水色の部分はチョークで落書き、ホワイトの部分はマグネットがつっくつ仕様に。
幅と高さの違う本棚、大きなビーズクッション、木馬をコーディネート。
暗い青の壁と暗い黄色の床を組み合わせたカラフルな空間。ホワイトの本棚の上部にもピンクやオレンジ色のプレートを取り付けて可愛さをアップ。
キッズテント、黒板壁、ブックシェルフ、ミニテーブル、ミニチェアをコーディネート。
壁面に出っ張りが少ないシェルフを取り付けて、絵本の表紙を見せて収納できるように工夫。ホワイト、ベージュ、黒のシンプルな色使い。
黒板壁、キッズテントをコーディネート。
コルクボードを使って子どもの絵や作品を貼れる場所を設置。天井はグレー、壁は水色と黒2色のかっこいい色使い。
キッズテント、ウォールシェルフ、レゴ、ニットプフ、ミニテーブル、ミニチェアをコーディネート。
レゴコーナーの後ろに、黒×黄色×ベージュ×茶色の幾何学模様の壁紙クロスをプラス。暗い黄色・暗い青・水色と明るい木の色を組み合わせた、北欧テイストのインテリア。
ままごとキッチンを壁に並べ、ホワイトのテーブル、ピンクの椅子、水色の椅子をコーディネート。
壁面の高い位置に3段のウォールラックを取り付け、下部にハンガーポールをプラスして、ドレスをディスプレイ。パステルカラーを使ったキュートな色使いのインテリア。
壁面を黄色にして、ままごとキッチン、テーブルとベンチが一体になった子供用ダイニング、一人掛けチェアをコーディネート。
壁に、玉乗りする象のウォールステッカーを張り、赤・黄色・青の幾何学模様のカーテンをプラス。にぎやかで楽しそうな色使いのインテリア。
2~3畳
3畳ほどのニッチスペースに、6段トレイ付きの収納家具、ままごとキッチン、パズルマット、三輪車、ぬいぐるみ収納わごんをコーディネート。
その場でそのまま遊ぶこともできるし、広く床を使いたい時は手前のリビングを活用するパターン。折り畳み式マット、車輪付きの家具など、場所移動しやすいアイテムが揃えてあるのがポイント。
2畳ほどのニッチスペースの壁半分から上を大人用の本棚、下をこども用のままごとキッチン、遊び道具入れにしたパターン。
何が入ってるか書いた黒の引き出しチェストがおしゃれ。宝の地図、レゴを収納。
子供部屋の一角にキッズコーナー
子供部屋の中に遊ぶスペースを作った実例です。基本的にベッドや勉強机も一緒にある部屋です。
ベビーベッドがある子供部屋
おもちゃ収納、ラグマット(プレイスペース)、ニットプフをコーディネート。
ベビーベッドとレザーソファ(見守り用)を並べて置き、部屋の真ん中を広く確保。ベージュと茶色を組み合わせた温もりのある色使い。
絵本収納、おもちゃ収納、ままごとキッチン、ラグマット(プレイスペース)、三輪車をコーディネート。
ベッドとままごとキッチンを左右に寄せ、中央を広く空け、遊び場を確保。
向き合う壁に、ベビーベッドとデスクをコーディネート。
中央の空いたスペースにカラフルな幾何学模様のラグとビーズクッションをプラス。デスクの横にキッズテントを置いて、子どもらしいインテリアを演出。
キッズベッドのある子供部屋
隅っこにキッズベッドをコーディネート。
ベッドと反対側の壁に、子ども用テーブルと椅子、キッズテント、ぬいぐるみ入れを置き、中央に円形ラグをプラス。黒、グレー、ホワイト、アイボリーを組み合わせた北欧スタイルのインテリア。
シングルベッドのある子供部屋
ロータイプの本棚とビーズクッションをコーディネート。
シングルベッドを壁に寄せてレイアウトし、残りのスペースを遊び場に。薄いピンク、薄い水色、黄色を組み合わせた、子どもらしい色使い。
ベッドの足元にミニテーブルとミニチェア、通路スペースの壁寄りにぬいぐるみ入れを2個コーディネート。
テーブルの横にブックシェルフ、ぬいぐるみ入れの上に洋服用フックをプラス。遊び、身支度、書き物スペースをコンパクトにエリア分けしたインテリア。
ベッドの対角にキッズテントをコーディネート。
ベッドの隣にベンチ、ベンチの斜め前にぬいぐるみ用バスケットをプラス。ベッドカバーとテントカバーの柄を揃えた統一感のある大人っぽいインテリア。
シングルベッドを壁に寄せてレイアウトし、残りスペースを広々確保。
床に滑走路、飛行機のおもちゃ、道路、車のおもちゃを置いて遊び場にした男の子のインテリア。
コーナーにシングルベッドを置き、上部の壁にL型にオープンボックスを取り付け、ぬいぐるみやおもちゃをディスプレイ。
空きスペースに、一人用ソファ、プフ、電車のプレイテーブルをプラス。男の子と女の子では、遊ぶものが違う為、スペースの取り方が変わってきます。
2段ベッドがある子供部屋
2段ベッドの足元に、ままごとキッチン、スツール(椅子)、円形ラグ、キャスター付きのぬいぐるみボックスをコーディネート。
壁に家みたいな形のオープンラックを取り付け、人形やぬいぐるみ、アルファベットのクッションをディスプレイ。目に優しい色を使った北欧テイストのインテリア。
壁の3分の1に2段ベッド、残り3分の2にひじ掛け付き一人掛けソファ、背の低いテーブル、スツール2個をコーディネート。
就学前の子供用の机は、収納部がなく簡易的なデザインで対応。ままごとキッチンを本格的な勉強机と変えることを想定してレイアウト。
2段ベッドの足元に、おもちゃ収納、キッズテント、ロッキングチェアをコーディネート。
キッズテントをコーナーに置き、浅いトレイと深いトレイがついた背の高い収納家具を利用することで、ぬいぐるみ入れを別に置く必要がなく、広々とした遊び場を確保。
他の場所を借りてキッズコーナー
子供部屋を確保できない間取りの場合は、他の部屋の一角に子ども専用スペースを設けます。
リビングだと「大人と一緒に遊べる」、ダイニングだと「ダイニングテーブルを子どもの書き物用に使える」メリットがあり、キッチンと一体になったLDKだと「キッチンから目が届く範囲に子どもがいる」という安心感が生まれます。
リビング
リビングのコーナー
コーナーの低い位置にL型にウォールシェルフをコーディネート。
絵本を見せるように飾り、ぬいぐるみ入れ用の可愛いペーパーバッグ収納を床に置いて、円形ラグをプラス。3段のシェルフは子供が取りやすいように壁の高さの半分より下に取り付けてあるのがポイント。
コーナーにキッズテントをコーディネート。
壁に短めのウォールシェルフを取り付け、絵を飾り、テントと壁の間に、折りたたんだプレイマットとクッションをプラス。リビングに違和感なく馴染むよう、ホワイトと黒の色使い。
ベージュ×赤のパターン柄のエリアラグを敷き、フロアランプ、一人掛けソファ、折りたたんだキッズテントをコーディネート。
壁にポケットタイプの網籠を4つ取り付け、絵本やおもちゃを収納。床には、電車、レール、街並みのおもちゃが置いてあるので、大人用一人席と子供の遊び場を同じ場所に作ったインテリア。
リビングの1/5~1/3
寝椅子付きソファの寝椅子とテレビボードに続くロータイプの収納兼ベンチの間に、4人掛けの子供用テーブルとクッションスツールをコーディネート。
テーブルの反対側には、グレーとホワイトのギザギザ模様のキッズテントをプラス。カラーコーディネートを揃えることで、キッズコーナーをリビングに溶け込ませたインテリア。
掃き出し窓とコーナーソファを離してレイアウトし、空いたスペースに、ままごとキッチンをレイアウト。
リビング側に、赤・ピンク・紫・青緑・青・黄緑・オレンジを組み合わせた幾何学模様のラグをプラス。落ち着きのあるカラフルな色を使ったインテリア。
窓前にホワイトのテーブルと椅子を置いて、子供用のお絵かきスペースを設け、隣にカバとゾウをプリントしたぬいぐるみ入れをコーディネート。
壁面に、おもちゃや本を収納できる家具をプラス。家具色をホワイトにすることで、大人のリビングに違和感なく馴染ませたキッズコーナー。
入口横の壁に、ウォールシェルフ、ミニテーブル、ミニチェアをコーディネート。
シェルフにぬいぐるみと絵本を飾り、子ども二人が本を読んだり、絵を描いたりできるスペースを確保。カラーコーディネートは、リビングに合わせた北欧テイスト。
リビング全体
ソフとテレビボードを対面に置き、テーブルを置かずに黒×ホワイトのストライプラグをコーディネート。
通路におもちゃのボールを入れたバスケット、ラグの上に木馬をプラス。テレビボードの上には、アニメのブルーレイやウクレレをディスプレイ。
ソファを掃き出し窓に向かってレイアウトし、両脇の壁に沿ってキッズテントとおもちゃ収納をコーディネート。
ソファから窓までの床は全部キッズスペース。カラフルなおもちゃやぬいぐるみがアクセントになるように明るいグレーの色使い。
ダイニング
入口と腰窓の間の壁に、出っ張りの少ない6段の本棚をレイアウト。
カラフルな絵本や写真集をディスプレイ。書店の「注目の一冊コーナー」みたいなインテリア。
ダイニングとリビングの間に、子供サイズの円形テーブルと4人掛けチェアをコーディネート。
テーブルの隣には、絵本を入れるバスケット、壁面には切り絵や絵を張り付けるボードをディスプレイ。ホワイト・水色・オレンジ・黄緑のカラフルな色を組み合わせた楽しげな子供専用スペース。
木製のテーブル、木製チェア、ベンチを組み合わせたダイニングの窓側に、おもちゃ入れを4つ並べてレイアウト。
おもちゃが山盛り入った籠の隣には絵本を積み重ねてディスプレイ。乱雑な印象がしますが、ポイポイと放り込める袋ばかりを使った収納なので、片付けるのも楽。
コーナーに長細いラグを敷き、キッズテント、ミニテーブル、ミニチェアをコーディネート。
テントの隣には、トレイ付きのストレージボックスをプラス。壁に街並み風の壁紙クロスを張り、子どもだけの特別な場所を演出。
「子供部屋を作ってあげたいけれど、部屋に限りがあるから」と諦めていた方も、リビングやダイニングを活用したキッズスペースの設け方は参考になったのではないでしょうか。
どこかの部屋の一角に遊び場を設ける時は、エリアラグを活用するのがおすすめです。フローリングの汚れ防止だけでなく、「ここはあなたの場所」という専用スペースの表示にもなり、子どもに特別感が生まれ、自発的な整理整頓や片づけを促しやすくなります。