キッチンからリビングダイニングが見える横長リビングや縦長リビングで、目が届く範囲にキッズエリアを作りたい時「なるべくごちゃっと見えないインテリアを」と思っている方も多いでしょう。
しかしながら、子どもが使うものをおしゃれなインテリアの作り方の基本に照らし合わせると
- 色がバラバラ(おしゃれなインテリアは色が揃ってる)
- 形がバラバラ(おしゃれなインテリアは形が揃ってる)
- 大きさがバラバラ(おしゃれなインテリアは大きさがそろってる)
なので、子どもと過ごすリビングを“子どもがいてもすっきりとしたインテリアのリビング”にするのは、無理が多い気がします。
また、「せっかく片付けてもごちゃっとした雰囲気になってしまう」「そもそも片付けない」ことを考えると、すっきり感を保つため、イライラしながら過ごすのも良いとは言えません。
どんなに綺麗にまとめてもごちゃつく子どもと過ごすリビングには
- ①大人のインテリアにキッズスペースを融合させる
- ②大人のエリアと子どものエリアに完全に分ける
- ③リビングを子どものインテリアにしてしまう
の3つの作り方があります。
インテリアを作るのは、大人なので、ついつい自分主体のインテリアにしがちですが、③のように子ども目線でインテリアを作り、子どもが成長して自分の部屋で過ごす時間が増えるようになってから、リビングを大人仕様に変えるのもありかな、と思います。
3タイプ別にキッズエリアを作った子供と過ごすリビングを紹介していきましょう。
①大人のリビングインテリアにキッズスペースを融合したインテリア
リビングインテリアを大人向け配色にして、子どもに合うサイズの家具をレイアウトする方法です。
ソファの前にキッズテーブル
ソファの前に置くコーヒーテーブルを子供が使えるサイズに。狭いリビング向きのインテリアです。
薄いグレーの2人掛けソファをL型にコーディネート。
ソファの前に、大人サイズの小さめの長方形コーヒーテーブルと子ども用テーブル&チェアをプラス。薄いグレーと薄い茶色の木目テーブル、くすんだピンクのクッションを組み合わせた、すっきり感のある北欧テイストのリビング。
茶色のフローリングのリビングに、グレーの2人掛けソファと白っぽいグレーのラグをコーディネート。
ソファの前に、茶色の木目の円形コーヒーテーブルを置き、脚の間にテーブルと同色のミニスツールを4台プラス。スツールは天板の下にすっぽりと収まるサイズ。テレビボード、ウォールシェルフ、フロアランプの脚を茶色の木目にして、観葉植物を足し、リラックス感のあるインテリアを演出。
薄い茶色のフローリングのリビングに、薄いグレーの2人掛けソファと薄いグレーのラグをコーディネート。
ソファの前に背の低いホワイトの円形テーブルを置き、ピンクワイヤーの子供用チェアを3台プラス。家具をグリーンや黄緑、テレビ周りの壁紙クロス(アクセントクロス)を花柄にして、窓前に大きな緑のぬいぐるみを置いて、自然の中にいるようなインテリアを演出。
コーナーにキッズスペース
デッドスペースになりやすい、壁に囲まれたコーナーを子ども専用スペースにするアイデアです。
茶色のフローリングのリビングの間口が長い方の壁に沿って、薄いブルーの寝椅子付き2人掛けソファとホワイトの引き出しがついた暗い茶色のテレビボードをコーディネート。
テレビボード横(ソファと反対側)のコーナーに、茶色の木製収納家具、赤のロッキングチェア(イｰムズ)をプラス。上部の壁に暗い茶色の６角形のオープンラックを3個取り付け、ぬいぐるみやおもちゃを飾って、子ども用スペースに。
収納家具をキッズ仕様に
絵本、おもちゃ、ボードゲームなど、サイズや色がバラバラの子ども用アイテムをたっぷり収納できる家具をコーディネートしたインテリアです。
ソファと壁の間の通路に、薄い茶色の木目の引き出し付きオープン収納家具をコーディネート。
家具の上に絵本、オープン部にぬいぐるみやおもちゃを深いバケツに入れて収納。暗い茶色とくすんだ暗い黄緑のバケツは、くすんだ黄緑のソファと合う配色。
横長リビングの間口が長い壁に沿って、ホワイトのオープン収納家具をコーディネート。
一番下に茶色のストレージボックスを4個入れ、おもちゃ収納として活用。収納家具と直角に、くすんだ赤のソファをレイアウトし、ソファの前を広く空けて(テーブル無し)、キッズスペースにしたインテリア。
2面が壁の横長リビングの壁に沿って、ホワイトのオープン収納家具をコーディネート。
カラフルな絵本、ボードゲームを収納し、細かいおもちゃはストレージボックスに入れて収納。アイボリーの2人掛けソファ、薄いオレンジとアイボリーのグラデーションラグ、暗い茶色の木目のテレビボードをレイアウト。全体的にホワイト系の配色にして、広々としたリビングを演出。
幅2mほどの狭いリビングの壁の端から端、床から天井まで、下部が引戸収納、上部がオープン収納になった薄い茶色の木目の家具をコーディネート。
引戸の前にアイボリーの2人掛けソファをプラス。家具のオープン部に絵本、ボードゲームの箱を収納。壁面を薄いグレーや薄い茶色のスッキリ配色、ソファの前を茶色の温もり配色にして、過ごしやすそうなリビングを演出。
ソファの前に子ども用デスク
横長リビングの間口が長い方の壁に沿って、ホワイトの4人掛けソファをコーディネート。
ソファ正面の壁に液晶テレビを壁掛けにし、テレビの下に薄い茶色の木目のカウンターデスクをプラス。シンプルなホワイトのチェアを2個足して、書き物が出来るスペースとして活用。ソファの周りにシマウマのぬいぐるみを飾って、子どもっぽさも演出。
②リビングを大人のエリアと子どものエリアに完全に分けたインテリア
同じリビング空間に子どもが使う場所と大人が使う場所の2つを作るレイアウトです。
キッズテントでゾーニング(ソファから見える)
通路を背に黒の3人掛けフロアソファをレイアウトし、対面にホワイトのオープン収納家具を壁の端から端までコーディネート。
ソファの前に暗い茶色のラグを敷き、薄い茶色の正方形コーヒーテーブルと暗い茶色の正方形コーヒーテーブルをプラス。窓側のコーヒーテーブルと収納家具の間に、ベージュのキッズテントを配置。くつろぎ感のある配色にした大人のインテリア。
腰窓を背に薄いグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に暗い茶色も木目の高さ違いの三角形コーヒーテーブルを2台レイアウトし、グレーのニットクッションを2個プラス。ニットクッションと反対側に、暗いグレーの円形ラグを敷き、アイボリーのキッズテントを配置。静けさを感じる薄いグレー配色の北欧っぽいインテリア。
3面が壁になったリビングの間口が長い方の壁を背に、薄いグレーの2人掛けフロアソファとホワイトのテレビボードをコーディネート。
ソファと壁の間に、グレー×暗い青のキッズテントを配置ち、壁面にホワイトのウォールシェルフ2段を取り付け、子ども用ソファをレイアウト。ソファの前に、灰みがかった薄い青の幾何学模様のラグをプラス。グレー・ホワイト・寒色を中心とした配色にして広々とした印象を演出し、カラフルな絵本でアクセントを加えたインテリア。
大人のくつろぎエリアの横にキッズスペース(ソファから見える)
茶色のフローリングの対面キッチンの前のリビングに、アイボリーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前にアイボリー×オレンジ×暗い緑のパターン柄のラグを敷き、茶色の木目の大きな正方形コーヒーテーブルをプラス。掃き出し窓の前に、キッズテーブル、キッズチェア、くすんだ黄緑の収納家具をレイアウトしてキッズエリアに。
茶色のフローリングのリビングに、黒の2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に、暗い赤と暗い青の太いストライプ柄のラグを敷き、薄い茶色のヴィンテージな木箱風コーヒーテーブルをプラス。腰窓側にキッズサイズのホワイトの正方形テーブルと暗い青の木製チェアを配置。配色をやや子供っぽくしたカジュアルなインテリア。
ソファの後ろに子ども専用エリア(ソファから見えない)
黄みがかった茶色のフローリングのリビングにオレンジのコーナーソファと暗いグレーのシャギーラグをコーディネート。
ソファの背もたれに向かって、ホワイトのキッズテーブルとチェアをプラス。テーブルの隣にテーブルと同じ高さの引き出し収納付家具を配置して、スッキリとした印象をアップ。テーブルはKRITTER クリッテル 子ども用デスク、椅子はKRITTER クリッテル 子ども用チェア、収納家具はSTUVA ストゥヴァ / FRITIDS フリーティズ ベンチ おもちゃ収納付きと全てIKEAで統一。
茶色のフローリングのリビングに、黒っぽい茶色のレザー製コーナーソファをコーディネート。
ソファの背もたれに向かって、シンプルなホワイトのカウンターデスクをレイアウトし、ブルーのチェアを2台プラス。チェアはIKEAのJULES子ども用デスクチェア。
薄い茶色のフローリングのリビングに、壁からはみ出すようにベージュのベルベットコーナーソファをコーディネート。
ソファの背もたれの後ろに暗い赤×暗い青のオリエンタルラグを敷き、茶色の木目の子ども用テーブルと茶色の木製こども用チェアを5台プラス。ソファの後ろの通路と凹んだ壁の3畳ほどのスペースを大人用書斎とキッズスペースにしたインテリア。
リビングとダイニングの間にキッズスペース
茶色のフローリングの横長リビングのリビングエリアとダイニングエリアの間に、白っぽく灰みがかった水色のラグを敷き、ホワイトの円形テーブルとホワイトのイームズチェア(どちらも子ども用サイズ)をコーディネート。
隣のダイニングエリアに、薄いグレーの長方形ダイニングテーブル、グレーのシンプルなプラスチックチェア、白っぽいグレーの丸みのあるファブリックチェア、グレー×ホワイト×水色の幾何学模様のラグをプラス。ダイニングエリアとキッズエリアを似たような配色にして、統一感を出したインテリア。
白っぽい茶色のフローリングの横長リビングのリビングエリアとダイニングエリアの間に、黒の長方形テーブルと薄い茶色の木製チェアを2台斜めにレイアウト。
リビング側に、子ども用家具に向けてアイボリーの2人掛けソファとゴールドフレームとガラスを組み合わせた長方形コーヒーテーブルをプラス。リビングから子ども用テーブルの下まで、薄いグレーの大きなラグを敷いて一体感のあるインテリアを演出。
暗い茶色のフローリングの縦長リビングのリビングエリアとダイニングエリアの間に、ホワイト×グレーのラグを敷き、子どもにちょうど良い高さの暗い茶色の長方形テーブルをコーディネート。
壁面に背の高いオープン収納家具をレイアウトし、一番下の段にナチュラル素材のカゴやストレージボックスを入れて、隠すおもちゃ収納として活用。茶色のハート柄のアイボリーのクッションを置いて、可愛さアップ。
壁面にキッズデスク
白っぽい茶色のフローリングの長方形リビングの間口が長い方の壁に向かってホワイトのウォールシェルフとカウンターデスクをコーディネート。
ブルーのデスクチェアを3台プラス。吊り下げ式のペン立てやストレージボックスをオレンジ色にして、エネルギッシュな印象をプラス。青とオレンジは、リビング側のクッションとラグの色と同じ。プライベート感のある個室までは必要のない就学後の子ども用インテリア。
グレーの無地カーペットを敷いたリビングの出入口横の壁にホワイトのウォールシェルフを2段取り付け、ホワイトの木製楕円形テーブルと薄い茶色の木製キッズチェアをコーディネート。
手前のリビングスペースには、黒っぽい寝椅子付き2人掛けソファと黒鏡面のテレビボードをプラス。灰みがかった薄いピンクのオットマンスツールをソファの前に2個並べて、キュートな印象をアップ。
明るい茶色の床のリビングの腰窓に向けて、ホワイトの木製子ども用テーブルとホワイトの木製子ども用チェアをコーディネート。
カバとゾウをプリントした大きなぬいぐるみ用バッグを2個並べてレイアウト。手前のリビングスペースには、黄みがかったベージュの3人掛けソファと白っぽいベージュのラグを敷き、リラックスできる空間を演出。
②リビング全体をキッズ仕様にしたインテリア
壁を黒板化
白っぽいフローリングの長方形リビングの間口が短い方の壁に、黒板クロスをコーディネート。
肘掛の無いグレーのソファをレイアウトし、背もたれの上だけを黒板化。派手なピンクの長方形コーヒーテーブルやアルファベットプリントのホワイト×黒のラグをプラスして、子どもっぽい雰囲気をアップ。
白っぽい茶色のフローリングの長方形リビングの間口が長い方の壁に、黒板クロスをコーディネート。
ホワイトのダイニングテーブルとダイニングチェア、黒のU字ソファをレイアウトし、間口が短い方の壁に派手なピンクのアクセントクロスをプラス。黒板化した壁の前に幅が広めのテレビボードを置いて、壁に絵を描くときの踏み台としても活用。(※家具の耐荷重に注意)
白っぽい茶色のフローリングの縦長リビングの間口が長い方の壁に、黒板クロスをコーディネート。
黒板クロスの床付近に取っ手の無いフラット扉のホワイトのテレビボードをプラス。テレビボードの反対側にグレーの3人掛けソファをレイアウトし、茶色・暗い赤・紫・ターコイズブルー・黒を組み合わせたタイル調のラグを敷いて、おしゃれ感をアップ。
子ども向けのカラフル配色のリビングインテリア
子どもと言えばカラフルな配色。
家族全員がリラックスして過ごすリビングの色数を多くすると、落ち着きがなくなってしまいますが、海外の子供部屋のような色彩豊かなリビングを作れるのは、子どもが小さい時だけです。
「10年程度」と期間を区切って、限定的にカラフル配色のリビングを作ってみるのもありです。
レインボーカラー
白っぽい茶色のフローリングのリビングに、壁の端から端、床から天井まであるオープンラックをコーディネート。
赤・オレンジ・黄緑・黄色・緑・青・水色など色彩豊かなカラーボックスを積み上げたテレビがビルトインできる収納家具。くつろぎスペースには茶色レザーの2人掛けソファ、茶色レザーのパーソナルソファ、黄色のサイドテーブルをプラス。ソファの前のラグも、青・青紫・紫・赤・オレンジ・黄色・ピンク・水色の折り紙を重ねたようなデザインにして、カラフルで可愛いインテリアを演出。
薄い茶色のフローリングの半オープンリビングに、ターコイズブルー・紫・赤・明るい緑のフロアソファをL型にコーディネート。
腰窓の前にもオレンジと黄緑のフロアソファをレイアウトし、ソファの前に、赤や黄色を使ったグラフィックデザイン調のカラフルなラグをプラス。ソファはLigne RoseのTOGO。
グレーのフローリングの縦長リビングに、くすんだ黄緑・紫・花柄・ストライプ柄・くすんだオレンジ・オレンジ×紫×水色の花柄のフロアソファをコーディネート。
ソファの正面に鮮やかな水色の床から天井付近まであるテレビボードをプラス。ソファはRoche Bobois。
ビタミンカラー
暗い茶色のフローリングのリビングに、茶色の寝椅子と少し暗い黄緑のシャギーラグをコーディネート。
寝椅子の前に暗い茶色の木目の長方形コーヒーテーブルをプラス。オレンジの扉や引き出しがついた薄い茶色の木の収納家具を壁に埋め込み、くすんだ黄緑のニットクッションとライオンのぬいぐるみを床に置いて、明るく楽しそうなリビングを演出。
暖色
薄い茶色のフローリングの縦長リビングの間口が長い方の壁に沿って、グレーの3人掛けソファをコーディネート。
背もたれの上にオレンジ・オフホワイト・赤・薄いグレーのぬいぐるみを等間隔に並べ、ソファの前に茶色の木目の高さ違いの三角形コーヒーテーブルを2台プラス。3人掛けソファとパーソナルソファをL型にレイアウトし、正方形に空いたスペースに収納家具を配置し、片付いた印象のリビングを演出。
暗い茶色のフローリングのリビングに、黒っぽいグレーのコーナーソファとホワイト扉と暗い茶色の木を組み合わせたテレビボードをコーディネート。
テレビボードの隣に暗い茶色のカウンターを壁に向かって取り付け、黄色の子ども用チェアを2台プラス。デスクの前にレールハンガーを取り付け赤やオレンジのペン立てをハンギング。子どもが成長すれば、ディスプレイ台として活用できるアイデアインテリア。
暗い茶色のフローリングのリビングの壁に沿って、薄いグレーのコーナーソファをコーディネート。
ソファの前にホワイト×グレーのモロッコラグを敷き、黒の木目のアンティークな長方形コーヒーテーブルをプラス。コーナーソファの横とコーヒーテーブルの隣に、薄いグレーとアイボリーのバスケットを置いて、オレンジや赤のおもちゃを収納。ソファ用クッション、テーブルの上の花とおもちゃの色を揃えた統一感のあるインテリア。
寒色
灰みがかった薄いベージュのカーペットを敷いた長方形リビングに、オフホワイトの寝椅子付き4人掛けソファをコーディネート。
ソファの正面の壁に暗い青の木の模様のアクセントクロスを貼り、ホワイトのテレビボードをプラス。テレビボードと窓の間のスペースに下がオープン収納になったベンチをレイアウトして暗い青の子ども用テーブルと黒のオットマンスツールを配置。テーブルと反対側の空きスペースに黒×ホワイトのシェブロン柄のキッズテントを置いて、かっこいいインテリアを演出。
寒色&暖色
暗い茶色のフローリングのリビングに、黒のコーナーソファをコーディネート。
ソファの下に茶色×ベージュ×黒の細いストライプ柄のラグを敷き、赤×青のユニオンジャック柄のオットマンテーブルをプラス。ソファの上に、赤・黄色・青のぬいぐるみ、赤のテントウムシ柄のクッション、赤×青×ホワイトのユニオンジャック柄のクッション、赤×ホワイトのスイスの国旗のクッションを乗せて、カラフルなインテリアを演出。
いかがでしたか。
近年の間取りの定番であるLDKが一つになった縦長リビングや横長リビングは、どの位置からでも「子どもが今何をしているか」が目に入りやすいので、リビングの中にキッズスペースを作りやすい間取りです。
他の場所から見えないようにするレイアウトの仕方もありますが「大人のインテリアの中に子どものスペース」「子どものスペースの中に大人のスペース」といった一体感のあるインテリアを作ってみませんか。
