パソコン作業、書き物などに必要なデスクと椅子、それに付随する書類収納や本棚。
本格的な書斎が欲しいけど、余っている部屋が無いという場合は、どこかの部屋の一角を書斎やワークスペースとして活用するしか方法がありません。
また、近年はペーパーレスの時代なので、書斎やワークスペースは、ちょこっとした本棚(収納)と板(デスク)が置ける場所さえあればOKという場合もある為「一部屋まるまる書斎にしてしまうのはもったいない」ということも。
家の中で一番広い部屋と言えばリビングですが、リビングに書斎やワークスペースを作るには、どのようなアイデアがあるのか見ていきましょう。
【レイアウト法①】縦長や横長の細長いリビングに書斎&デスクスペース・ワークスペース
長方形をしたリビングでは、ソファやテレビボード、コーヒーテーブルを置いたくつろぎスペース以外に、もう一箇所何かしらのスペースを作ることができる余白ができます。この余白をワークスペースとして活用するアイデアです。
くつろぎスペースと一体化したワークスペース
横長リビングのカウンターキッチン側の間口が短い方の壁を背に幅100cmほどのデスクをレイアウト。
デスクの隣に幅120cmほどのグレーのスチール製のキャビネットを置いて、プリンターと書類収納に。デスクの前にベージュのコーナー用フロアソファ、反対側の壁を背に薄い茶色のソファを置いて、くつろぎ空間を演出。食事はキッチンカウンターとカウンタースツールで手軽に済ませるスタイルです。
横に長いリビングの1/4程度のスペースにコーナーに背を向けて暗い茶色のデスクとチェアをコーディネート。
残り2/4に、薄いグレーのコーナーソファ、黒のスツールテーブル、黒のテレビボードをレイアウト。デスクを斜めにすることで、廊下から窓まで抜けるスペースを広く確保したインテリア。
くつろぎスペースの後ろに
長細いリビングの3/5くらいの位置に、間口が短い方の壁に背を向けて、薄い茶色のレザー製3人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に黒の楕円形コーヒーテーブルと黒のラウンジチェアを置き、ソファの後ろの2/5のスペースに長細い木製のデスクとホワイトのチェアをレイアウト。デスクの短手にチェアを置いて外が見える場所で作業が出来るように工夫。
長細いリビングの3/4くらいの位置に、間口が短い方の壁に背を向けて、グレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前に薄いグレーのラグを敷き、暗い茶色の木製コーヒーテーブル、暗い茶色の木製テレビボード、薄いグレー×ホワイトのパーソナルチェアをレイアウト。2人掛けソファの後ろの1/4ほどのスペースの壁寄りに灰みがかった黄緑のデスクとホワイトのチェアを置いてパソコンのワークスペースとして活用。ソファとデスクの間に背の高いホワイトのキャビネットを置いて収納棚に。
長細いリビングの半分くらいの位置に、間口が短い方の壁に背を向けて、薄いグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの前にグレーのラグを敷き、ホワイトの木製長方形コーヒーテーブルをレイアウト。2人掛けソファの後ろのスペースに、壁に向けてホワイトのデスクとホワイトのオープンラックをプラス。大きめのデスクトップパソコンをリビングの中にさり気なく溶け込ませた、おしゃれなインテリア。デスクが壁の方を向いているので集中力もアップ。
テレビボードの横に
縦長リビングの間口が長い方の壁を背にホワイトレザーの3人掛けソファとホワイトのテレビボードをそれぞれコーディネート。
ソファを置いたくつろぎスペースをリビングの入口側寄りにレイアウトし、掃き出し窓側のテレビボードの隣にホワイトのカウンターデスクとホワイトのレザーチェアをプラス。飾り棚のようなデザインのデスクにし、色をホワイトにすることで圧迫感を少なめにしたインテリア。
縦長リビングの間口が長い方の壁を背に、レトロデザインの薄い茶色のレザー製2人掛けソファと黒の引き出しがついたホワイトのテレビボードをそれぞれコーディネート。
ソファを置いたくつろぎスペースをリビングの入口側寄りにレイアウトし、腰窓側のテレビボードの隣にホワイトのデスクとホワイトの収納家具、背中側の壁に暗い茶色の木製本棚をプラス。テレビボードとデスク用収納家具の奥行きを揃えることで、一体感のあるインテリアを演出。
長細いリビングの間口が長い方の壁を背に黒の2人掛けソファ・薄いグレーのラウンジチェア、薄い茶色の木のテレビボードをそれぞれコーディネート。
間口の中心にあるドアの周りにゴールドの支柱と薄い茶色の板を組み合わせたオープンラックを取り付け、テレビボードと反対側にパソコンと本を収納。パソコン部には下げ方式のデスクと上げ方式の扉をつけて、丸見えにならないように工夫。
長細いリビングの間口が長い方の壁を背に暗いグレーのコーナーソファとホワイト扉と茶色の木を組み合わせたテレビボードをそれぞれコーディネート。
テレビボードの隣に幅90cmほどのスペースを空けてテレビボードと同じデザインの引き出しキャビネットをレイアウトし、テレビボードとキャビネットの側板に薄いグレーの板を取り付けてデスク代わりに。デスク高が低い子ども用のワークスペース例ですが、テレビボードと馴染むデスクデザインや壁に取り付けたバータイプの筆記用具入れは大人用ワークスペースのヒントにも。
正方形に近いリビングの窓が無い壁に、ホワイトレザーの2人掛けソファと幅225cmほどのホワイトのオープンラックをそれぞれコーディネート。
オープンラックは90cm+45cm+90cmのユニットタイプで、部屋内側を液晶テレビ台、窓側をデスクとして活用。真ん中の幅が狭いユニットは飾り棚として活用し、観葉植物とインテリア雑貨をディスプレイ。壁に棚受けを取り付けて、棚板を置くタイプの家具なので、床面すっきり広々。
ソファの横に
長細いリビングの間口が長い方の壁を背に、アイボリーの3人掛けソファをコーディネート。
腰窓と反対側(入口側)にパカッと開けると蓋がデスクになる3段引き出し付きの薄い茶色の木製収納家具とホワイトのチェアをレイアウト。白っぽい色や薄い有彩色でまとめた開放的なリビング。
長細いリビングの間口が長い方の壁を背に黒の寝椅子付き3人掛けソファをコーディネート。
ソファと腰窓の間に幅120cmほどのシンプルなホワイトのデスクと黒のワークチェアをレイアウト。ソファと反対側の壁を背に黒のテレビボードを置いて重厚感のあるインテリアを演出。
長細いリビングの間口が長い方の壁を背に、ベージュの2人掛けソファをコーディネート。
腰窓側の2/5を書斎スペースにして、ソファの隣にホワイトのL型デスク、ホワイトのウォールシェルフ、ホワイトのチェアをレイアウトし、反対側の壁面に奥行きが浅いホワイトのオープンラックを置いて、本をぎっしりと収納。オープンラックのすぐそばにラウンジチェアをレイアウトし、読書スペースとしても活用。
通路を背にコンパクトな青の2人掛けソファをコーディネート。
ソファと壁の間にスペースを空け、幅60cm奥行き1mほどの長細い木製デスクと木製チェアをレイアウト。デスクの前に薄いグレーのラウンジチェアを置いて、くつろぎ感アップ。チェアをテレビの方向(このリビングは暖炉の方向)に向けて置いたアイデアが光るインテリア。
ソファと対面に
4畳半ほどの壁を背にホワイトの2人掛けソファをコーディネート。
ソファと反対側の壁に、ホワイトのデスクを窓側に寄せてレイアウト。デスクの隣の壁に液晶テレビを壁掛けにして、下に暗い茶色のストレージボックス(空き箱)を置いてメディア収納として活用。
長細いリビングの間口が長い方の壁を背に、グレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファと反対側の壁に奥行きが深い引き出し付きの黒のデスクと黒レザーのスワンチェアをレイアウト。ソファの前の通路スペースとワークチェアを引くスペースを重ねた配置なので、間口が狭いリビングでも真似できます。
【レイアウト法②】テレビボードをデスクと兼用したリビングの書斎&デスクスペース・ワークスペース
コンソールテーブルやデスクをテレビの下に
間口が長い方の壁を背に、ホワイトの4人掛けソファをコーディネート。
ソファの真正面の壁に液晶テレビを掛け、テレビの下にシンプルなデザインの薄い茶色の木のコンソールテーブルとホワイトのチェアを2脚レイアウト。ノートパソコンなら置けそうな奥行きです。
間口が長い方の壁を背に、薄いグレーの2人掛けソファをコーディネート。
ソファの真正面の壁に向かってホワイトのデスクを置き、グレーのチェアを2脚並べてレイアウト。デスクトップパソコンを使うデスクなので、奥行きは深め。絵が飾ってある場所に液晶テレビを掛けると良さそう。デスクは2人用のダイニングテーブルとしても活用。
テレビボード兼カウンターデスク(カウンターのみ)
ダイニングを背に暗いグレーの3人掛けソファをレイアウトし、ソファ正面の壁に幅2m超えの茶色の木のカウンターデスクと暗い黄緑のチェアをコーディネート。
カウンターの奥行きは45cm程度でノートパソコンが置けるサイズ。カウンターの左側をワークスペース、右側をテレビスペースとして活用。
間口が長い方の壁を背に、薄いグレーの寝椅子付き3人掛けソファをレイアウトし、ソファ正面の壁の端から端までホワイトのカウンターデスクをコーディネート。
カウンターの下に鏡面ホワイトのロータイプの収納家具を置いてメディア収納として活用。薄いグレーのエレガントなラウンジチェアをワークチェア代わりに活用した上品なインテリア。
テレビボード兼カウンターデスク(カウンター+引き出し収納)
長細いリビングの間口が長い方の腰窓とコーナーを背に、ベージュのコーナーソファをコーディネート。
ソファと反対側の壁に、暗い青の3段引き出し付きの2人用カウンターデスクと黒のチェアをレイアウト。デスクの上部はウォールシェルフ2段、壁掛け液晶テレビ、ウォールシェルフ2段。ウォールシェルフの上段に、ゴールドのランプを取り付けて間接照明にした、かっこいいインテリア。
長細いリビングの間口が長い方の壁を背に、薄いグレーの寝椅子付きベルベット2人掛けソファをコーディネート。
ソファと反対側の壁に、ホワイトの3段引き出しと観音開き収納が2箇所ある薄いグレーの天板のカウンターデスクをレイアウト。右端と左端をオープンにして、暗い茶色のヴィンテージなチェアを収納し、真ん中に壁掛け液晶テレビをプラス。カウンター上部に古い木の板を再現した壁紙クロスを貼って、インダストリアルな雰囲気に。
長細いリビングの間口が長い方の壁を背に、薄いグレーの寝椅子付き2人掛けソファをコーディネート。
ソファと反対側の壁に、ホワイトの2段引き出し2箇所と観音開き収納がある暗い茶色の木製カウンターデスクをレイアウト。右端だけオープンにして高級感のある茶色レザーのワークチェアを置き、ソファの真正面の低い位置に壁掛け液晶テレビをプラス。テレビの上部に天板と同じ色のウォールシェルフを3段取り付けて、飾り棚に。
テレビボード兼リビング収納家具に開閉式のデスク
間口が狭い方の壁に、床から天井、壁の端から端まであるホワイトの収納家具をレイアウト。
真ん中に液晶テレビが入るスペース、一番下が観音開き収納、上部がオープン棚になったデザイン。やや下寄りにある蓋式の扉を開けるとデスクになり、小さなパソコンが使える作業台に。
【レイアウト法③】リビングの一畳スペースを活用!飾り棚とデスクを同じ位置にレイアウトした書斎&デスクスペース・ワークスペース
薄いベージュの2人掛けソファ、ホワイト鏡面のオープンタイプのテレビボード、ホワイトのはしご型デスクをコの字にレイアウト。
はしご型デスクは一番下の棚板が奥行きが深い為、パソコン台として活用。クリア素材のチェアを組み合わせて圧迫感のないデスク周りを演出。
腰窓の横、90cmほどの壁面に向かって、ホワイトのはしご型デスクをコーディネート。
アクセントクロスと似た薄い水色のイームズチェアを組み合わせ、一番下をデスク、上3段を本棚とディスプレイ棚として活用。デッドスペースになりやすいコーナーを上手に活用したインテリア。
【レイアウト法④】リビングの窓に向かってデスクをレイアウトした書斎&デスクスペース・ワークスペース
長細いリビングの間口が長い方の壁2面に、薄いグレーの2人掛けソファと壁掛け液晶テレビをそれぞれコーディネート。
間口が短い方の腰窓に向けて幅120cm程度のデスクをレイアウトし、黒のワークチェアをプラス。ソファの後ろに隙間を空けて、ホワイトの背の高いオープンラックを置き、本棚や書類入れに。
長細いリビングの間口が長い方の壁を背に、グレーの2人掛けフロアソファをコーディネート。
間口が短い方にある2つの腰窓に向けて、ホワイトのカウンターデスクを取り付け、ホワイトのワークチェアをレイアウト。間口が短い方の壁から壁までをワークスペースにしたインテリア。
長細いリビングの間口が長い方の壁を背に、薄いグレーのエレガントなソファをコーディネート。
ソファとコの字に液晶テレビを組み込める黒のリビング収納家具をレイアウトし、ソファと反対側にある窓の下に幅120cmほどのデスクとシルバーのワークチェアをプラス。デスクの上にフロアランプと花を飾って、コンソールテーブルのような見た目を演出。
灰みがかった薄い水色のエレガントなベルベットソファとホワイトの液晶テレビを組み込めるオープン収納家具を対面にコーディネート。
間口が短い方の大きな窓に向かって暗い茶色の木製デスクと薄いグレーのファブリックチェアをレイアウト。窓外が自然だからこそできる配置の仕方。
長細いリビングの間口が長い方の壁を背に、通路スペースを空けて薄いグレーのコーナーソファをコーディネート。
ソファの対面に黒のオープンデザインのテレビボードをレイアウトし、壁掛け液晶テレビをプラス。ソファと壁の間の縦長の腰窓に向かって上部に棚が2段ついたヴィンテージなデスクを置き、黄色のAチェアを組み合わせ、アクセントに。
間口が長い方の壁を背に、暗い青の2人掛けソファをコーディネート。
ソファと対面にある大きな窓の両側の壁にホワイトの4段引き出しキャビネットを置き、茶色の木製カウンターを渡してパソコンデスクにして、灰みがかった暗い水色のエレガントなワークチェアをプラス。テレビはリビングの入口と窓のコーナーに壁掛け。窓の前に厚み3cm程度のカウンターデスクがあるだけの暗さを感じにくいインテリア。
4通りの書斎&ワークスペースのレイアウト例を紹介しましたが「これなら出来そう!」と思えるものがありましたか?
こうやって、さまざまな実例を見ているとリビングにデスクを置くのは、横長リビングよりも間口が長い壁がある縦長リビングの方が向いているような気がします。
横長リビングにデスクを置く場合は、「液晶テレビを壁掛けにして下にデスクを置く」か、「窓を一部殺して書斎スペースにする」方法がおすすめです。
横長リビングと縦長リビングの違いについて