ワークルームやデスクスペースを作ることになった。
この時、まず必要になるのがデスク(机)です。
デスク(机)を含め家具を買う時は、何となく壁面の幅を見て「このくらいのデスクが置けそうかな?」と長さのみを考えてしまいがちですが「何をするか」によってデスクの奥行が重要になってきます。
デスク(机)新調の際の目安となるデスク(机)そのものの奥行きやパソコン、紙などのサイズを紹介しますので、あなたのベストサイズのデスクの奥行を見つけてください。
①デスクや机の奥行にはどんなものがある?
ネットで高級できるデスク(机)には、奥行が浅いものから深いものまでたくさんあります。
引き出しが一体になっていないデスクは奥行が浅く、引き出しがついたデザインは奥行が深い傾向にあります。
天板さえあれば、上に物を乗せることができるため、使用頻度が少ない場合は、奥行が浅くでも問題ないかもしれません。
①-①奥行30〜40cm
奥行きの浅いデスクは、「すっきり見える」「残りのスペースを有効に使うことができる」などのメリットがあります。
デスクよりもカウンターに近いイメージになります。引き出し付きのキャビネットは奥行40cm以上のデザインが主流のため、デスクの下に収納キャビネットを入れる場合は、片開きタイプになります。奥行30cmに対応する引き出しキャビネット(ワゴン)もありますが、引き出しの中は30cm以下になる為、A4サイズを収納することはできません。
ミディアムブラウンのフローリングとスモーキーな濃いブルーの壁紙の凹んだ壁に、奥行40cm程度の脚の外側に棚板がついたデザイン性の高いブラウンのデスクをコーディネート。
デスクの後ろに、オレンジ×ネイビー×アイボリーのカウハイドラグを敷き、ブラック金属×ブラウンレザーのヴィンテージ感のあるチェアをレイアウト。シンメトリーデザインのデスクを部屋の隅に置いた、かっこいいインテリア。
グレージュのカーペット床のワークルームに、奥行30cm程度のホワイトの浅型引き出し付きデスクをコーディネート。
シルバー金属×ホワイトレザーのキャスター付きワークチェアをレイアウト。チェアの後ろに、ブラック×ベージュ×グレー×ブラウン×暗いオレンジのパターン柄のラグを敷き、デスクと反対側の壁を背に、天井まであるホワイトのオープンシェルフを配置。家具を全てホワイトでまとめた清潔感のあるインテリア。
グレーのコンクリート調床のワークルームの壁に向かって、ホワイトの木製脚とホワイト天板を組み合わせた奥行30cm程度のデスクをコーディネート。
床にグレージュのラグを敷き、薄いグレーのファブリック製チェアをレイアウト。デスク上部の壁面に、ナチュラルブラウンの木目フレームの丸型掛け時計とホワイトの額縁に入れたシンプルなモノクロアート3枚を田の字にディスプレイ。ホワイトとナチュラルカラーでまとめた北欧スタイルのインテリア。
ミディアムブラウンのフローリングとベージュの壁紙のワークルームに、奥行30cm程度のグレーのカウンターデスクをコーディネート。
インダストリアルデザインのブラックの丸型スツールをレイアウト。デスクの下に、ミディアムブラウンの框組扉の片開きキャビネットを置き、デスク上部の壁面に、ミディアムブラウンの木目のオープンシェルフをハンギング。木目を多く取り入れてリラックス感のある空間を演出したインテリア。
①-②奥行45〜50cm
奥行45〜50cmのデスクは、一般的な大きさです。
天板のみ(脚と天板)のシンプルなデザイン・浅型引き出し付きデスク(天板のすぐ下に浅い引き出しがついたデスク)・引き出し付きキャビネット付き(デスクの下の片側に2段や3段の引き出しがついたデスク)などデザインも豊富です。ノートパソコンを置くのに適した奥行ですが、デスクトップパソコンには手狭な印象になります。プリンターもA4サイズまでのコンパクトなサイズなら置くことが可能です。
ミディアムブラウンのフローリングとブラックのアクセントクロスのワークルームの腰窓に向かって、奥行45cm程度のナチュラルブラウンの木製カウンターデスクをコーディネート。
ブラック金属とブラウンレザーを組み合わせたレトロなデザインのキャスター付きワークチェアをレイアウト。窓上部に、ナチュラルブラウンの木目扉のキャビネットとブラックのオープンボックスを組み合わせた収納をハンギング。デスク下に、シルバーの3段引き出しキャビネットを入れて収納量をアップ。薄い木目とブラック・グレー・ホワイトのモノトーンカラーを組み合わせた、かっこいいインテリア。
ミディアムブラウンのフローリングのワークルームの壁と壁に挟まれた凹んだ空間の壁に向かって、ホワイトの四角い木製脚4本と奥行45cm程度のナチュラルブラウンの木製天板を組み合わせたデスクをコーディネート。
ミディアムブラウンの木製脚とブラックの座面を組み合わせたチェアをレイアウト。デスク上部の天井付近にホワイト扉のウォールキャビネットを立て掛け、下にナチュラルブラウンの木製1段ウォールシェルフをハンギング。手が届きやすい高さにあるウォールシェルフに4つの山を作って本を積み重ね、ディスプレイのようにした北欧スタイルのインテリア。
白っぽいベージュのカーペット床と白っぽいグレーの壁紙のワークルームの壁に向かって、ホワイトの浅型引き出しが2杯ついた奥行45cm程度のデスクをコーディネート。
白っぽいナチュラルブラウンの背もたれの無い丸型スツールをレイアウト。デスクの上に、ワイヤーパネルを立て掛け、木製バサミで淡い配色の写真をハンギング。ペン立てや収納ケースをナチュラルブラウンの木目でまとめ、優しくエレガントなデスク周りを演出した北欧スタイルのインテリア。
スモーキーなナチュラルブラウンのヘリンボーン床とくすみカラーのピンクの壁紙のワークルームの壁に向かって、淡いグレーの浅型引き出しが2杯ついた奥行45cm程度のデスクをコーディネート。
スモーキーなナチュラルブラウンの木製脚とグレーの座面を組み合わせたチェアをレイアウト。デスク上部の壁面に、ナチュラルブラウンの木製額縁に入れた馬のモノクロポスターをディスプレイ。デスクランプをグレー、観葉植物用鉢をグリーンにして、作業用デスクというよりも飾り棚に近い雰囲気を演出した北欧スタイルのインテリア。
①-③奥行60〜65cm
奥行60〜65cmのデスクは、コンパクトなデスクトップパソコンやA3対応のプリンターを置くのにちょうど良い大きさです。
黒っぽいダークブラウンのフローリングのオープンなワークルームの壁に向かって、ホワイトのシンプルな奥行60cm程度のカウンターデスクをコーディネート。
シルバー金属×ホワイトレザーのキャスター付きワークチェアを2脚レイアウト。デスクの上に、デスクトップパソコンとプリンター、雑貨、文房具入れを配置。配色をモノトーン系にして整然とした空間を演出したインテリア。
ブラックのフローリングとダークグレーの壁紙のワークルームの壁に向かって、ホワイトの5段引き出しキャビネットを両袖に入れたミディアムブラウンの奥行60cm程度の木製デスクをコーディネート。
床にホワイト×くすんだ薄いピンク×くすんだ薄いイエロー×ブラックのヴィンテージな幾何学模様のラグを敷き、ブラック金属×暗いイエローレザーのチェアをレイアウト。デスク正面の壁を埋め尽くすようにモノクロの写真&アートをディスプレイ。レトロ感のある北欧スタイルのインテリア。
ダークブラウンのフローリングのワークルームの壁に向かって、ホワイトの6段引き出しキャビネットとホワイト天板を組み合わせた奥行60cm程度のデスクをコーディネート。
床にホワイト×グレー×ブラックのパターン柄のラグを敷き、シルバー金属×グレーのファブリック×ナチュラルブラウンの木目の座面のチェアをレイアウト。デスクトップパソコンのモニターの後ろにコルクボードを貼り、メモや写真を画鋲でハンギング。残りの壁にブラック金属ブラケットとホワイトの棚板を組み合わせた2段ウォールシェルフを取り付け、ナチュラルブラウンの木目の小物入れをディスプレイ。デスク上のファイルケースと浅型の書類入れもナチュラルブラウンの木目にして統一感を演出したインテリア。
グレーのカーペット床のワークルームの壁に向かって、ミディアムブラウンの木製4本脚とホワイト天板を組み合わせた奥行60cm程度のデスクをコーディネート。
ブラックレザーのキャスター付きワークチェアをレイアウト。デスクと壁の間に、
ホワイトペイントフローリングのワークルームの壁に向かって、ホワイトの5段引き出しキャビネットとナチュラルブラウンの奥行60cm程度の天板を組み合わせたデスクをコーディネート。
濃い茶色の木製脚と淡いグレーのファブリック製座面を組み合わせたチェアをレイアウト。壁際にナチュラルブラウンの木製トレイをブロックにしてファイルを立て掛け、デスク横の壁に、ゴールドの丸いウォールランプをハンギング。白っぽい色を多く使った北欧スタイルのインテリア。
①-④奥行80cm
奥行80cmのデスクは、ノートパソコンのキーボードの手前に、スペースが残る大きさです。「デスクトップパソコン入力」と「物を書く」の両方を同じデスクの上で行いたい時に適したサイズです。
スモーキーなナチュラルブラウンのフローリングのワークルームのコンクリート調アクセントクロス壁に向かって、奥行80cm程度のホワイトのデスクをコーディネート。
ブラックの丸みのあるチェアをレイアウト。デスクと壁の間に、ブラックのポールを立て、ブラックの鉢に入れた観葉植物を3個吊り下げ、おしゃれな空間を演出した北欧スタイルのインテリア。
ミディアムブラウンのフローリングとホワイト×イエローのシェブロン柄のアクセントクロスのワークルームの壁に向かって、ホワイトの木製脚と奥行80cm程度のガラス天板を組み合わせたデスクをコーディネート。
シルバー金属×ホワイトレザーのワークチェアをレイアウト。デスク側面に、暗いグレーの壁紙を貼り、淡い配色のカラフルなアートを4枚田の字型にディスプレイ。ピンク・水色・イエローを取り入れて楽しげな空間を演出したインテリア。
ミディアムブラウンのフローリングのワークルームのFIX窓がある壁に向かって、シルバー金属脚と奥行80cm程度のブラックの木製天板を組み合わせた幅の広いデスクをコーディネート。
シルバー金属脚とベージュの座面を組み合わせたチェアを2脚レイアウト。デスク下の3箇所に、ブラックと黄緑の2段引き出しキャビネットを置き、デスク上部に、ホワイト×すりガラスの引き戸タイプのウォールキャビネットハンギング。壁の端から端までをデスクスペースにした2人用のワークルーム。
グレーのカーペット床のワークルームの壁に向かって、ホワイトの3段引き出し2台とナチュラルブラウンの奥行80cm程度の木製天板を組み合わせたデスクをコーディネート。
ブラック金属×赤の丸みのあるキャスター付きワークチェアを2脚レイアウト。デスクの壁際にホワイト扉の背の高い収納を置き、残りにナチュラルブラウンの2段ウォールシェルフをハンギング。ノートパソコンとプリンターをデスクの上に置いても、まだ余りスペースがたっぷりある広々とした印象のインテリア。
ベージュの床のワークルームの壁に向かって、シルバー金属脚とブラックの奥行80cm程度の木製天板を組み合わせたデスクをコーディネート。
シルバー金属脚とブラックレザーの座面を組み合わせたチェアをレイアウト。デスク上部に、奥行きの浅いブラックの木目のオープンラックをハンギング。ブラインドとテーブルスタンドをブラックで統一し、高級感のある空間を演出したインテリア。
※実例はおおよその奥行のイメージです。
②デスク上に置くパソコンや書類の大きさ
①で4種類の奥行のデスクとこれらのデスクをレイアウトしたインテリア実例を紹介しました。
デスクを決める時は、「上に何を置くか」を考えてからデスクの奥行サイズを決めようにするとサイズ足らずの失敗を防ぐことができます。
ノートパソコンの奥行は、約24cm程度です。使う時、画面を斜めに倒すことも考慮しましょう。
(筆者が普段使っているノートパソコンを検証してみた結果、画面を奥行+15cm倒した時が一番見やすい角度でした。)
デスクトップパソコンの奥行は、約35cm程度です。
A4対応プリンターの奥行は、約35cm程度です。
A3対応プリンターの奥行は、約40〜45cm程度です。
A4ファイルの奥行は約31cm程度、A4用紙のサイズは21×29.7cmです。
A3用紙のサイズは、42×29.7cmです。
キーボードに文字を入力したり、マウスを動かす時は、手首付近をデスクの上に乗せる必要がある為、そのスペースも確保する必要があります。
③デスク上に置くアイテムとデスクの奥行
②のパソコンやプリンター、書類やファイルなど、デスクの上に置くであろう物を図にし、それぞれのアイテムを30〜40cm、45〜50cm、60〜65cm、80cmの奥行のデスクに置くとデスク上がどんなことになってしまうのかを見てみましょう。
③-①デスク上に置くアイテムと奥行30〜40cmのデスク
- 奥行のあるデスクトップパソコン
- 奥行のあるA4対応プリンター
- A3プリンター
※デスクトップパソコンはデスクの奥行に収まるが、手を置くスペースが無いので注意。
③-②デスク上に置くアイテムと奥行45〜50cmのデスク
無し。
デスクトップパソコンは、デスクの奥行に収まるが、手を置くスペースが狭いので注意。
③-③デスク上に置くアイテムと奥行60〜65cmのデスク
無し。
ノートパソコンを奥にずらして手前にA3用紙を置くスペースもあります。
③-④デスク上に置くアイテムと奥行80cmのデスク
無し。
奥行の大きなプリンターとノートパソコンを並べて置いても手前に十分なスペースが残ります。手前にノートパソコンとA3用紙を置く余裕があります。
ノートパソコンのモニターが椅子から遠い位置になってしまうデメリットもあります。
※図にしているアイテムは、2022年2月現在のサイズです。
※ノートパソコン・デスクトップパソコン・プリンターは任意のメーカーのサイズです。購入予定の機種のサイズを確認の上、デスク上のレイアウトを考えてください。
デスク(机)の奥行は、「上に何を置くか」によってサイズを選ぶべき理由が伝わったでしょうか。
パソコンやプリンターなど最低限必要なアイテムを中心に解説しましたが、デスクの周りには文房具や照明器具を置くスペースも必要です。
このページでは壁面にデスクを置くレイアウトを中心に紹介しましたが、ワークルーム自体が広いなら、中央に奥行きの深いデスク1台、または奥行きの浅いデスクを2台背中合わせにして置き、周りを回遊できるレイアウトにする方法もあります。
デスクの置き方にどんなものがあるかを見たい方は【デスクレイアウト完全版】快適なワークルームを作るデスクの形&実例をご覧ください。